【第1学年】探究発表会を行いました
更新日:2024年3月18日
西東京市 地域活性化プロジェクト
3月15日(金曜日)、総合的な学習の時間における「西東京ふるさと探究学習」として1年間、西東京市 地域活性化プロジェクトに取り組んできた成果を発信する場として「探究発表会」を実施しました。
報告会
地域の良さを伸ばしたり、問題を解決したりするための15個の探究テーマに分かれた17チームが、体育館でスライド発表を行いました。
「プロジェクトの概要」「課題設定の経緯」「情報収集の様子」「整理・分析の内容」など、取組の様子が分かるようなスライド構成としました。
校長先生のお話。探究は試行錯誤の繰り返し。ぜひ挑戦を続けてください!
「地元野菜の活用 〜こども食堂との連携〜」
「こども食堂」は全国に約9,000あり、その多くは収益目的ではなく、ボランティアによって成り立っているそうです。
こども食堂には6つの問題があり、それらを解決するための取組を提案しました。
皆様のご協力をお願いします。
「地元野菜の活用 〜地元農家との連携〜」
野菜や果物には、出荷できる形やサイズなどが決まっており、その基準を満たさない野菜は「規格外野菜」と呼ばれます。規格外野菜は市場には出回らず、廃棄されるものも多く、食品ロスが問題になっています。国内では約180万トンもの規格外野菜が出ると言われています。
農家さんへのインタビュー内容を整理し、スライドにまとめました。
西東京市の野菜直売所リストも作成しました。
こちらからダウンロードできます。
「西東京市の野菜のPR活動」
市内にはたくさんの農家さんがおり、たくさんの野菜がつくられています。
その魅力をもっと知ってもらうために、市内産野菜を活用したレシピ集を作成しました。
紆余曲折ありながらも、立派な成果物が出来上がりました。
こちらからダウンロードできます。料理は実際に生徒が自宅でつくったものです。
「ハンドメイド作品の販売」
「販売会を行うことで、多くの人が集まり市内に活気をもたらすのではないか」という仮説を立てました。市内のイベントで出店経験のあるハンドメイド作家さん4名に声をかけ、販売促進活動に取り組みました。
こちらからダウンロードできます。
「西東京市ウォーキングマップの作成」
スマホ社会による運動不足を解消しながら、市内の魅力を知ってもらうためにウォーキングマップの作成に取り組みました。実際に市内を歩くことで、複数のコースを提案しました。
収集した情報を、上手に整理・分析していました。
こちらからダウンロードできます。
「西東京市のキャラクターPR」
西東京商工会青年部の広報係として活動しているキャラクター、「キャベッツさん」のPRに取り組む班では、どうして「キャベッツさん」を取り上げたのか・どんな成果があったかという経緯を、探究のプロセスに沿ってユニークに発表していました。
「地域の飲食店のと共同メニュー開発」
"飲食店との共同メニュー開発は、「地域」「飲食店」「中学生」それぞれに利点があるのではないか"という仮説を、実際に自分たちで提案し、お店と調整し、販売促進活動を行うことで実証しました。
地域と学校の互恵性に着目
それぞれの部署の取組では、地域の方からのアドバイスが活かされています。
プロジェクトの成果と課題
「病院マップの作成」
西東京市には約100もの病院があります。しかし、それらがどのような病院で、どんな医療の取組をしているかは意外と知られていません。そこで、この班では、多くの方が利用する病院をマップにまとめ、ポスターとチラシ形式でまとめることにしました。
「ごみの削減」
ごみの削減とまちの美化を目指す班では、実際に学校周辺を歩き、落ちているごみの現状をデータベースに整理し、どこに・どんなごみが捨てられやすいのかを分析しました。きれいなまちづくりのために、自分たちができることを提案し、呼びかけていました。
「防犯対策 / 事故防止」
西東京市は都心へのアクセスが良い街ですが、その一方で交通事故や犯罪も起きやすいのではないかという問いからスタートしました。田無警察署へのインタビュー調査で収集した情報を、整理・分析し、小学生向けのパンフレットでまとめることができました。
「あいさつ運動」
日常的にあいさつが飛び交うまち・地域にするために、「あいさつ運動」に取り組んだ班では、1・2年生を対象としたアンケート結果と、近隣小学校で行ったあいさつ運動の結果をもとに、あいさつの習慣化を目指しました。
「自然保護活動」
緑あるまちづくりを目指して植物を育てる班では、東小学校と碧山小学校の児童に、自分たちで育てたフリージアをプレゼントしました。もし次このような機会があった時は、病院や老人ホームにも渡してみたいそうです。
「公園環境整備」
資料を比較することで「西東京市は人口1人あたりの公園数が多い」という良さを見つけました。公園の環境を整備することで、地域の人にもっと喜んでもらえるのではないかという仮説を立てて、清掃活動などに取り組みました。
「地域の祭りや行事を盛り上げる(どんど焼き)」
毎年1月、明保中の校庭で行われる「どんど焼き」を盛り上げる班では、ボランティア活動などを通して、地域の行事を企画・運営する人の思いに触れることができました。
「地域の祭りや行事を盛り上げる(東小冬まつり)」
「東小冬まつり」の班では、ブースの設置などを通して、どうすれば多くの人を満足させられるかについて考えました。冬まつりでの経験を生かして、今度は自分たちで大きな企画を運営できるといいですね。
「地域の公園や遊び場」
西東京市にはいくつか大きい公園がありますが、「公園を利用している人が少ない」「ルールを守っていない人がいる」という課題もあります。この班では、小学生を対象に、公園パンフレットを制作することにしました。
手に取ってくれた方からのフィードバックも、次の課題の発見に生かすことができます。
明保中 公園パンフレット データ版(PDF:1,170KB)
こちらからダウンロードできます。
「地域の子どもとの交流」
碧山小学校の児童との交流イベントを企画した班では、どうすれば子どもたちのニーズに合ったイベントが安全かつ円滑に行えるか、半年間の流れに沿って報告していました。
碧山小学校の3年生からお礼状を頂きました。
地域コーディネーター小野さんからのお話
「この取組をきっかけに、このまちをもっと好きになってほしい!」とお話をいただきました。
公開イベント
午後は一般公開を行い、成果物の展示、ハンドメイド作品やオリジナルメニューの販売会などが行われました。
会場設営
ホールにはパネルを用意し、成果物の展示
西門も装飾!
保護者の方や地域の方が続々と来場してくれました。
ハンドメイド作品の販売は、呼び込みから会計までお手伝いさせていただきました。
野菜の体験ブースと
販売ブース!
オリジナルメニューは飛ぶような売れ行き!タルトは即完売、カレーも約80杯が完売しました。
可愛らしくおしゃれなハンドメイド作品も女子を中心に大人気でした。
こども食堂による「さつまいもしるこ」も約200杯が完売!
体験ブースにもたくさんの子どもたちが参加してくれました
探究発表会にご来場いただいた保護者・地域の皆様、本取組にご協力いただいた各事業所の皆様のおかげで、令和5年度の「西東京市 地域活性化プロジェクト」は大成功に終わりました。改めてお礼申し上げます。
今後も探究的な学びを通して、学校を核とした地域づくりに貢献できればと思います。
生徒の感想(一部抜粋)
・探究学習は決められた内容が無いため、課題の解決のためには、たくさんの人と関わり、協力することが大切だと分かりました。
・私たちの班は、公園パンフレットの作成に取り組みました。実際に公園を訪れ、作って、配る活動の中で、地域の公共の場が地域の人々によって成り立っていることがわかりました。また、アンケートなどで感想を言ってもらえると、達成感や嬉しさが感じられるので、これからも地域のために行動したいです。
・他のクラスの人と探究学習をやると思うと不安になることも多かったけれど、今の自分にできることをその時、その時やっていたら不安が楽しさに変わった。探究学習は普段の授業と違って先が保障されていないから、協力してくれる農家がなかなか見つからないなどのいろいろな予定外のことがあった。でも班で役割を分担したり、先生に相談したりすることで何とか乗り越えることができた。
・西東京市のことを詳しく知ることができ、とても良い機会になった。西東京市のことが好きになった。今回行った取り組みを続けていきたい。地域活性化の力になれたと思う。
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