秋の俳句大募集
更新日:2017年10月19日
平成29年10月16日
おはようございます。
今日は、校長先生に代わって、副校長先生がお話をします。校長先生は、6年生と一緒に赤城移動教室に出かけました。今朝は、6時50分に学校に集合して、みんな元気に出発していきました。
今日は、俳句の話をしたいと思います。校長先生から夏の俳句を募集します、というお話をいただいてから、多くの人が夏の俳句を作ってくれました。季節は、夏から秋に変わってきましたので、今度は、秋の俳句を募集するそうです。校長先生が移動教室から戻ってこられたら、また校長室の前の廊下に募集のお知らせを出しますので、作ってみてください。
ここで、俳句を作る際に、気にしてほしいことを2つお話します。まずは、「自分が本当に見たもの感じたものを題材にしてほしい」ということです。夏や春の俳句で先生が思ったことですが、想像したことだけで俳句を作っている人が多いと思いました。例えば、たんぽぽを題材にした人がいたとします。その人は、本当にたんぽぽを見たり、触ったりした上で俳句を作ったのでしょうか。それとも春といえば、何となくたんぽぽだなと思っただけで俳句を作ったのでしょうか。やはり、実際にたんぽぽを見て作った俳句の方が、読んでいる人の心を動かし、素敵な作品になると思います。想像ではなく、実際に体験したことを俳句にしてほしいと思います。
2つめは、「順番を入れ替えてみる」ということです。例えば「たんぽぽが、にこりと笑い、蜂と会う」という俳句があったとします。「蜂と会い にこりと笑った たんぽぽが」たんぽぽと蜂と入れ替えただけですが、印象が変わってきますね。このように、最初と最後の言葉を入れ替えるということも試してみてください。
最後に、正岡子規という人と俳句を紹介します。正岡子規さんは、今から130〜140年ほど前の明治時代に活躍した人です。34歳という若さで病気で亡くなってしまったのですが、その短い生涯のうちで20万もの句を作ったそうです。ものすごい数ですね。少し俳句から話はそれますが、正岡子規さんは、アメリカから日本に紹介されてまだ間もない「野球」をこよなく愛していたそうで、ポジションはキャッチャーをしていたそうです。バッターのことを打者、ランナーのことを走者というように、アメリカからきた野球の言葉を日本語に訳したのも正岡子規さんだったということです。また、1階の第2音楽室の横の掲示板には、正岡子規さんの新しく発見された俳句と自分の顔の絵、自画像が見つかったという記事が貼ってありますので、興味のある人は読んでみてください。
その正岡子規さんが作った俳句でもっとも有名な秋の俳句を紹介します。
『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』
柿を食べていると法隆寺の鐘の音が聞こえてきた。秋が深まったとつくづく感じる。そのような意味です。
さあ、みなさんはどのような秋の俳句を作ってくれるでしょうか。簡単に作るのではなく、「これだ!」という心を込めた作品をぜひ、作ってください。楽しみにしています。
今週も1週間、頑張りましょう。