「もうすぐ学芸会」
更新日:2018年11月6日
平成30年11月5日月曜日
みなさん、もうすぐ学芸会ですね。練習にも熱が入り、学年で一つのお話しを作り上げている様子が伝わってきます。
さて、副校長先生は学芸会が近付いてくると一つの文章を思い出します。それは、
「駕籠に乗る人。担ぐ人。そのまた草履を作る人。」
という文章です。
テレビや映画の時代劇で見たことがある人もいるかもしれませんが、「駕籠に乗る人」とは、偉そうな人です。きっと威張っているのでしょう。「担ぐ人」とは、人が乗った駕籠を担ぐんですから、がっちりとした体をしていて、駕籠を担いで走ってもびくともしない体力のある人でしょう。そして「そのまた草履を作る人」は、お米を作った後の藁でみんなが履く草履、いわば今の靴を作る人のことです。駕籠に乗る人がいるということは、その影に多くの人がいるということです。
では、草履を作る人がそそっかしくて、左足の草履のサイズを間違えたらどうなるでしょうか。きっと駕籠を担いでいるあいだに左足に豆やケガをしてしまうことでしょう。そして、駕籠を担ぐタイミングがずれて駕籠に乗っている人も、腰がいたくなったり肩がこったりするに違い有りません。
このように、世の中はみんながバランスよく自分の仕事をしていくことで成り立ています。学芸会も同じです。台詞の数が少ない人も、その一つの言葉がなければストーリーが成り立ちません。
さあ、学芸会まであと2週間。自分の持ち場を守るだけでなく、大切なお話しをみんなで作り上げてください。皆さんの劇を見るのを楽しみにしています!