「読書旬間 おもしろい本は、友達から」
更新日:2018年6月11日
平成30年6月11日月曜日
おはようございます。関東地方もつゆに入りました。台風の影響もあり、今日も雨が降っています。雨の日の過ごし方の工夫の一つに読書があります。今週から、読書旬間も始まりますので、今日は本のお話をします。
みなさんは、明智小五郎(あけちこごろう)という人を知っていますか。怪人20面相というおおどろぼうとたたかう探偵として有名な、おはなし上の人物です。去年の秋の読書旬刊に校長先生は「怪人20面相」という本をおすすめしました。読んだ人はいますか。先週、校長先生は「明智小五郎事件簿」という本を読みました。まだ、20面相というキャラクターができる前の、明智小五郎が若いころのお話です。
若き日の明智小五郎が活躍したのは、大正時代といって今から90年以上前の日本が舞台です。読む前は、ちょっと古い時代のお話だからから、現代の推理小説とくらべれば、大したなぞもないのではないかと思って読みました。でも、読んでみるとはらはらどきどきの連続で、現代の作家も顔負けのなぞと推理がいっぱいで、すごく楽しめました。
作者は江戸川乱歩(えどがわらんぽ)というちょっとしゃれた名前です。これは、アメリカの作家の名前を文字ってつけたペンネームで、本名ではありません。ちなみに、みなさんが知っている名探偵コナンは、江戸川コナン君というのですよね。コナン君の江戸川は、江戸川乱歩から来ているそうですよ。
ところで、校長先生は、月に2回くらい図書館に行って本を借りますが、本を借りるのに5分しかかかりません。図書館にはたくさんの本があるのに早いと思いませんか。秘密があります。図書館は本を借りる人がいれば、返す人がいます。図書館では、返された本をすぐに本棚にしまうのではなく、目につきやすいところに置いておくのです。誰かが借りて読んだということは、その本はきっとおもしろいはずです。校長先生は、返された本の中から読みたいと思う本を探します。明智小五郎事件簿は、その中から見つけたのです。
今日から読書旬間が始まります。みなさんも、おもしろいと思う本に出会うことがあると思います。一人が読んでおもしろい本は、きっとほかの人にもおもしろいはずです。ぜひ、友達と本を紹介し合いながら読むといいと思います。
教室に読み終えた本を置くおすすめ本コーナーをつくって、一言感想のしおりをはさんだりして、おたがいに読み合ってはどうでしょう。
読書旬刊に、たくさんのおもしろい本と出会えるといいですね。