28年4月の給食

　今日は、朝ごはんについてです。皆さん、朝ごはんを食べていますか？
人間の脳は、体重の約2％の重さしかありませんが、体に必要なエネルギーの約20％も使っています。体はエネルギーを脂肪として蓄えていますが、脳のエネルギー源となるブドウ糖を蓄えることはほとんどできません。眠っている間に消費されたエネルギーを朝ごはんで補わないと、昼間集中力が下がったり、学習の効率が下がってしまいます。新学期が始まって約1ヶ月が経とうとしています。新しい環境で疲れが出やすい時です。元気よく学校生活を送れるように、朝ごはんをしっかり食べて登校しましょう。

今日は、千草焼きについてです。千草とは、“たくさん・色々”と言う意味があり、千草焼きは、溶き卵に細かく刻んだ材料を入れて、焼いた卵料理です。
　今日の給食では、鶏肉・人参・玉ねぎ・干し椎茸・ほうれん草を使っていいます。卵の黄色に野菜のカラフルな色合いが入って、彩りのきれいな料理です。味わって食べてくださいね。

今日は、かぶについてです。かぶは「かぶら」ともいい、
もともと弓の先につけられる鏑(かぶら)に似ていることから名づけられたそうです。原産は、ヨーロッパとも中東ともいわれていて、ギリシャ時代にすでに栽培されていたとの記録もあるそうです。日本で旬の時期としては、4月〜6月頃の春と10月〜12月ごろの冬になりますが、現在では1年を通して栽培されています。大きさや色、形、肉質など、様々な品種が全国各地に伝わっています。漬物やサラダ、煮物や汁物など、色々な料理に使われています。

　今日は、むらくも汁についてです。この汁物は、とろみをつけた汁に卵を溶き流してつくるのですが、卵が薄い膜状に広がった様子が、空にうっすらとなびく「むらくも」のように見えることから名づけられたとされています。
　汁物に卵を入れる時は、でんぷんを水に溶いた“水溶き片栗粉”を入れてとろみをつけてから、卵をゆっくり流し入れてみてください。とってもふんわり仕上げることができますよ。

　今日は、キャベツについてです。キャベツは、古代ギリシャやローマでも食べられていた世界最古の野菜の一つで、世界で最もポピュラーな葉菜と言われています。キャベツの原種であるケールは、今も健康食品である青汁の原料です。古代ローマ人の間でも、キャベツは薬効を期待されて、栽培が盛んだったようです。栄養面では、ビタミンCやカロテンを多く含んでいますが、特に特徴的な栄養素として、ビタミンUです。胃腸の粘膜を正常に整え、保持する成分で、胃腸薬にも含まれているため、キャベツ由来の名前がついた薬もあります。

　今日は、鯖についてです。鯖は大きく分けて、マサバ・ゴマサバ・タイセイヨウサバの3種類がいます。鯖には、DHA（ドコサヘキサエン酸）やIPA（イコサペンタエン酸）などが豊富に含まれていて、血中コレステロール値を下げる効果があるため、生活習慣病の予防が期待できるとされています。また、内臓に含まれる消化酵素が活発に働き、自己消化を急速に起こすため、非常に痛みやすい魚です。昔から、「さばを読む」ということわざがありますが、痛みやすいので、数を数える際、素早く数えるふりをして数をごまかして取引している様子から由来しています。

　今日は、バンサンスーについてです。バンサンスーとは、中華風の酢の物です。漢字で書くと「拌三絲」と書きます。使われている食材は、春雨・キャベツ・きゅうり・人参を千切りし、砂糖・醤油・りんご酢・ごま油・塩を使って作ったドレッシングで和えます。春雨のつるっとした食感とごまの風味のドレッシングがとても合うので、給食でも人気のメニューです。

　今日は、学校給食についてです。学校給食では7つの目標に基づいて日々作られています。1.適切な栄養の摂取による健康の保持増進。2.日常生活における正しい知識及び望ましい食習慣を養うこと。3.学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。4.生命及び自然を尊重する精神及び環境の保全に寄与する態度を養うこと。5.食生活は様々な人々に支えられていることについて理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。6.伝統的な食文化について理解を深めること。7.食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。　とても難しい文面になっていますが、成長期のみなさんにとって大切な事は、感謝の気持ちを持って、残さずに食べれるようになることです。苦手なものは、一口からでも食べてみましょう。

　今日は、じゃが芋についてです。国内で生産されているじゃが芋の利用方法は、ポテトサラダや煮物、フライなどの料理用、でんぷん用、ポテトチップスや冷凍製品などの加工食品用、種芋用、飼料用などです。このうち、料理用の割合は約30％で、最も多いのはでんぷん用です。でんぷんは、かたくり粉、春雨、インスタント食品、かまぼこなどに使われています。栄養面では、ビタミンCを多く含んでいて、ほうれん草やみかんと同じくらい含まれています。ビタミンCは熱に弱いのですが、じゃが芋の中のでんぷんに守られて加熱しても壊れにくいとされています。

　今日は、きびなごについてです。きびなごは、体長10cm前後で、体の側面に幅広い銀色の帯状の模様があるのが特徴です。日本の近海では、南日本の沿岸から沖合に大きな群れで生息しています。食用では、かつお魚の生き餌や養殖のはまちのエサとしても利用されています。栄養面では、カルシウム、ビタミンDなどが多く含まれ、その他、DHA（ドコサヘキサエン酸）やIPA（イコサペンタエン酸）も含まれています。

　今日から1年生も給食が始まります。西東京市の中学校給食は、指定された小学校の給食室で作った給食を配送してもらう親子給食方式です。給食時間が30分間と短い事や、大きなコンテナに入ってくる事、牛乳を1階の牛乳室へ取りにくる事など、小学校とは違うところが色々とあると思います」が、楽しい時間となるよう、クラスで協力しましょう。毎日の献立についてや、牛乳（飲み物）の飲み残しの本数など、牛乳室の所に掲示していますので、前を通った時などに立ち寄ってみてくださいね。

　今日は、ポテトと豆のポタージュで使われている、<豆>についてです。今日の給食で使われている豆は<白いんげん豆>です。いんげん豆は世界中で栽培されている豆のひとつです。原産地は、メキシコから中南米にかけての地域で紀元前5000年には栽培されていたそうです。栄養面では、カリウム、カルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2、葉酸、鉄分、亜鉛、食物繊維など、ミネラル豊富に含んでいます。豆が苦手な人も今日の様に、いんげん豆をピューレにしてスープで食べると食べやすくなるので、おすすめです。

　今日は、<はるか>という柑橘果物についてです。日向夏の自然交雑実生から育成されました。果肉が黄色くゴツゴツとしていて、お尻（果頭部）にリング状のくぼみが出るのが特徴です。1980年（昭和55年）に福岡県のとある庭で発見され、1996年（平成6年）に品種登録された果物です。はるかは、香りがよく糖度は高めで、酸味が少なくさわやかな風味なので、とても食べやすいです。栄養面ではコラーゲンの合成に役立ち、感染症予防に効果があるビタミンCを多く含んでいます。

　今年度から田無第四中学校に勤務します、海老沢と申します。調理校の柳沢小学校の栄養士さん、調理員さんと連携をとって、安全でおいしい給食が提供できるようにしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。給食について疑問点や感想などありましたら、いつでも声をかけてください。　これから、給食の食材や料理、栄養のことについてお伝えしていきたいと思います。配膳室前にも掲示しますので、配膳室前を通った時などに見てもらえたらと思います。