5月の給食
更新日:2022年5月31日
5月31日
ホットドッグ 和風チャウダー メロン 牛乳
《メロン》
今日のメロンは、茨城県産の「ユウカメロン」という品種です。ユウカメロンは栽培が難しいと言われていて、たくさん作ることができないため貴重です。収穫の2、3日前に表面の皮が緑色から黄色に変わり始め、収穫の時期を色で知らせてくれるおもしろいメロンです。あまくて食感も良くて、まさに食べ頃という状態で八百屋さんが持って来てくれました。一切れは小さめでしたが、とても満足感がありました。
収穫時期に合わせて皮が黄色になるという話通り、皮はしっかりと黄色くなっていました。
切り始めると良い香りが漂ってきます。食べやすいように、種は全て調理員さんが取ってくれました。
5月30日
高菜ごはん たけのこのひこずり タイピーエン 牛乳
《郷土料理「熊本県」》
今月の郷土料理給食は、「熊本県」の料理です。熊本県の阿蘇地方では、高菜がたくさん栽培されています。阿蘇地方は冬の寒さが厳しく雪も降りますが、高菜は寒さに強い野菜なので、雪の中で冬を越し、春に収穫されます。今日は、高菜の漬け物と油揚げを炒め煮にしてごはんに混ぜました。たけのこのひこずりの「ひこずり」とは、熊本の方言で「引きずる」という意味です。炒める時に鍋の底を引きずるように見えることからこの名前が付いたと言われています。タイピーエンは、たっぷりの野菜と春雨をあっさりとした味のスープにからめた料理です。元々中国にアヒルのゆで卵を入れた同じ名前のスープがあり、それが日本に伝わって、日本独自のタイピーエンができました。郷土料理は食べ慣れない味のものも多いので、残食がやや多めでしたが、熊本出身の先生は、「懐かしかった!」と言ってくれていました。
今日の高菜漬けは、塩だけで漬けられているので高菜本来の味がよくわかります。色もきれいです。
高菜漬けを油揚げと一緒に炒め煮にして、ごはんに混ぜ合わせます。
ひこずりは、旬の野菜を炒めてみそで味付けした料理です。
タイピーエンは具材がたくさん入ります。えびやいかも入って、あっさりしていながら旨味たっぷりのスープです。
5月27日
煮込みうどん おひたし 黒糖蒸しパン 牛乳
《黒糖蒸しパン》
今日は黒砂糖を使った蒸しパンです。砂糖には、上白糖、三温糖、グラニュー糖、黒砂糖など色々な種類があり、使い分けることで料理がよりおいしくなります。黒砂糖は、さとうきびのしぼり汁をそのまま煮詰めて固めた、色の黒い砂糖です。濃厚なあまさと強い風味があり、かりんとうやふ菓子など、お菓子作りによく使われます。蒸しパンにもよく合っていて、素朴なやさしい味に仕上がり、おいしかったです。ボリュームがあったのでお腹いっぱいという子も多かったですが、おいしかったと好評でした。
今日は、ホットケーキミックスを使いました。黒砂糖、豆乳、米油とよく混ぜ合わせます。
カップに入れて蒸します。材料も作り方もシンプルです。
もっちりふわっと蒸しあがりました。黒砂糖の色がきれいに出ています。
5月26日
春野菜カレーライス じゃこサラダ ぶどうゼリー 牛乳
《春野菜カレーライス》
今日のカレーライスは、いつものと少し違って、春野菜がたくさん入ったカレーライスです。食べ物には「旬」があります。現在は、栽培技術の向上や品種改良、海外からの輸入などによって、一年中お店に並ぶものがたくさんありますが、旬の食べ物は、おいしくて栄養がたっぷりな上、値段も安いです。旬の時期は、その年の天候や品種、栽培地域によっても変わりますが、今日は一般的に春が旬の「じゃがいも、たまねぎ、キャベツ、アスパラガス」を使いました。数日前にアスパラのサラダを提供した時に、「アスパラが苦手だから食べられない。」と言っていたのに、「カレーおいしかった!」ときれいに完食してくれている子がたくさんいたのが嬉しいです!今年度は、夏野菜、秋野菜、冬野菜のカレーも作っていければと思っています。
こちらは新じゃがいもを切っている様子です。大きさをそろえて丁寧に切ってくれています。
アスパラガスは、下ゆでしておいて最後に合わせることで、食感も色味も良く仕上げられます。
5月25日
ごはん さばの辛味焼き 卵と野菜の炒め物 新たまねぎのみそ汁 牛乳
《卵と野菜の炒め物》
卵は多くのご家庭の冷蔵庫に入っている食材の一つで、手軽に食べることができますが、昔はとても高級品でした。今ではずいぶんと手に入れやすくなって、ありがたいものです。卵はたんぱく質や脂質、ビタミンなど色々な栄養素を含んでいて、野菜と一緒に食べると野菜に含まれる栄養素も体の中に取り込みやすくなります。今日は、にんじん、たまねぎ、キャベツ、にらと一緒に卵を炒めました。
給食では卵にしっかり火を通すため、炒り卵を作ってから野菜と合わせます。
にらはきれいな色が残るように、出来上がりの直前に入れてさっと炒めます。
5月24日
ココア揚げパン アスパラのサラダ ABCスープ 牛乳
《アスパラのサラダ》
アスパラガスという名前は、ギリシャ語で「新芽」を意味する言葉から付けられています。新芽の言葉どおり、葉っぱや枝が出る前の、土の中から出たばかりの若い芽と茎の部分を食べています。1日に5cmから6cmくらい伸びることもあるので、収穫期になると農家さんは大忙しです。今日はアスパラガスを薄く切ってサラダにしました。薄く切ってもシャキシャキとした食感はしっかりと感じられました。
アスパラガスは、食べやすいように薄く切りました。
ブロッコリー、きゅうり、にんじんと合わせたサラダです。しょうゆ味のドレッシングでさっぱりと食べられました。
5月20日
スタミナ丼 あさりとわかめのスープ 冷凍みかん 牛乳
《体育発表会応援メニュー》
いよいよ体育発表会です。今日の給食は、体育発表会を頑張れるように、スタミナアップに効果的な食材を使った料理を作りました。スタミナ丼に入っている豚肉には、食べたごはんをエネルギーに変えたり、体の疲れを回復させる働きをするビタミンB1がたくさん含まれています。にんにくやにら、ねぎ、たまねぎなどと一緒に食べると、ビタミンB1が体に取り込まれやすくなるので、今日はこれらの食材を一緒に炒めて作りました。また、スープに入っているあさりは鉄分が多いです。鉄分が不足するとエネルギーを作りだしにくくなるため、スタミナが不足しやすくなってしまいます。栄養のことを考えると難しくなってしまいますが、一番大切なことは、ごはん、お肉、野菜、果物、牛乳などをバランスよく食べることです。今日はみんなしっかり食べていたので、体育発表会では全力が出せると思います!
お肉も野菜もたっぷり!にらは最後に入れてさっと仕上げます。
スープの中には、いつもはあまり給食に出てこないあさりが入っていました。
わかめは一度ごま油で炒めてからスープに入れます。歯ごたえもあっておいしいです。
デザートは蒸し暑い季節にぴったりの冷凍みかん。1年生は冷たいみかんに驚いていました。
5月19日
小ぎつねごはん さわらの照り焼き 三色なます 春キャベツのみそ汁 牛乳
《さわらの照り焼き》
さわらは漢字で「鰆」と書きます。字が表すとおり春が旬の魚で、瀬戸内海では春を告げる魚と言われています。白身の魚で、適度に脂がのっています。塩焼きや照り焼きなど、焼いて食べるとおいしいので、今日は照り焼きにしました。焼き色が付くようにしっかりめに焼きましたが、パサパサ感もなくおいしかったです。
スチームコンベクションオーブンで焼いているので、焼き色を付けつつしっとりと焼けました。
オーブンで照り焼きらしい照りを出すのは難しいので、薄味のたれを別で作り、焼いた後にかけました。
5月18日
オリエンタルスパゲティ ほうれん草のサラダ オレンジスフレ 牛乳
《オレンジスフレ》
今日はデザートにオレンジスフレを作りました。スフレはフランス語でふくらんだという意味なので、ちゃんとふっくら仕上がるように気を付けながら丁寧に作りました。焼きあがって時間が経つとしぼんでしまいましたが、きれいに焼けました。食感もふわふわとろとろとしていて、味もとてもおいしかったです。大人気のデザートでした。
滑らかになるまでミキサーにかけます。卵はふわっとなるように、別でミキサーにかけました。
小麦粉は最後にふるって入れます。ダマにならないように気を付けながら混ぜます。
カップに分けて入れて、オーブンで焼き色が付くまで焼いたら完成です。
5月17日
梅ひじき菜飯 生揚げのひき肉あんかけ 吉野汁 牛乳
《吉野汁》
吉野汁は、奈良県の吉野地方で食べられている料理です。奈良県の吉野山は「くず」の産地で、くずの根からくず粉を作っています。これを「吉野くず」と言い、このくず粉を使った料理には「吉野」という名前が付けられ、吉野汁、吉野煮、吉野揚げなどの料理があるそうです。昔はたくさんとれたくず粉ですが、今では貴重なものになっているので、今日は代わりにじゃがいもから作ったかたくり粉で作りました。とろとろとした汁につるつるのそうめんが入っていて、人気のある汁物の一つです。
水溶きかたくり粉ではなく、鶏肉にかたくり粉をまぶして入れてとろみをつけています。
そうめんは、ゆでて水でしめてから汁に合わせています。
5月16日
黒砂糖食パン ライスグラタン レタスのスープ なつみ 牛乳
《レタスのスープ》
レタスは夏野菜というイメージもありますが、旬は4月から5月の春レタスと、6月から9月の夏秋レタスの2回あります。サラダだけでなく、炒め物や鍋、スープなどにしてもおいしいです。今日はスープに入れましたが、時間が経ってもシャキシャキとした歯ごたえはちゃんと残っていました。
今日はどの料理も人気があり、残食がとても少なかったです。グラタンには、昨年度に使いきれなかった防災用備蓄米のアルファ化米を使いました。いつもはじゃがいもやマカロニで作るグラタンをアルファ化米にして作ってみましたが、大人気でした。ホワイトソースに混ぜることで、ボソボソ感もなくおいしく食べられました。
今日はライスグラタンなので、ごはんをホワイトソースに混ぜ合わせます。
カップに入れて、チーズ、パン粉、パセリを上から振りかけてこんがりと焼きます。
スープにはレタスをたっぷりと!かさが小さくなるので、生で食べるよりもたくさん食べられますね。
なつみは名前を聞くと夏みかんのようにすっぱいのかなと思いますが、あまみがあっておいしいです。
5月13日
ごはん かつおの竜田揚げ 野菜の昆布和え みそけんちん汁 牛乳
《かつおの竜田揚げ》
かつおは海を北に行ったり南に行ったりする魚なので、年に2回旬があります。1回目は3月から5月頃で、三陸海岸方面にえさを求めて上っていくもので、「初がつお」と呼ばれます。2回目は9月から10月頃で、産卵のために下ってくるもので、「戻りがつお」と呼ばれます。戻りがつおはえさをたくさん食べて脂がのっているのに対し、初がつおはさっぱりしています。初がつおはその年初めてとれるものなので、これを食べると縁起が良いと言われて江戸時代から大事にされています。今日は、初がつおを竜田揚げにしました。「かつお」だということをお手紙でも伝えたのですが、お肉だと思って食べている子も多かったようです。
酒、しょうゆ、しょうがにかつおをしっかりと漬け込んでから、かたくり粉と上新粉をまぶして揚げます。
衣がカリカリになるように揚げてもらいました。食べやすいように今日はひと口大のサイコロ状です。
5月12日
焼きそば 中華風コーンスープ ニューサマーオレンジ 牛乳
《焼きそば》
焼きそばは、蒸した中華麺を、豚肉、キャベツ、にんじん、たまねぎ、もやしなどの具材と一緒に炒めて作ります。給食では、蒸した中華麺をさらにオーブンでカリッと焼いてから具材に合わせています。こうすることで、大量の野菜から出た水分を吸っても麺がべちゃっとなりにくく、香ばしさも出てよりおいしく食べられます。給食の焼きそばが初めての1年生からも、「焼きそばがおいしかった!」「焼きそばは全部食べた!」と大好評でした。
麺は途中で表裏をひっくり返しながら全体的に焼き色を付けます。
具材を炒めて味付けしたところに、麺と青のりを入れてよく混ぜ合わせます。
ニューサマーオレンジは、グレープフルーツのように皮が黄色いです。「レモンですか?」と聞いてくる子もいました。
5月11日
ごま塩ごはん ししゃもの磯辺揚げ じゃがいものきんぴら 若竹汁 牛乳
《若竹汁》
若竹汁は、名前の通りわかめとたけのこを使ったすまし汁です。どちらも今が旬で、風味や食感が格別です。だしを利かせ、調味料は控えめにして素材の味がしっかりと味わえるように作りました。こういう料理をおいしいと言ってもらえるのは嬉しいです。
わかめは食感がしっかり残るように、出来上がりの直前に入れています。
5月10日
はちみつレモントースト シャラータ グヤーシュ 牛乳
《世界の料理「ハンガリー」》
今日は世界の料理給食で、「ハンガリー」の料理です。ハンガリー料理の一番の特徴は、パプリカをたくさん使うことです。生のパプリカだけでなく、乾燥させて粉にして香辛料としても使います。今日の給食の「グヤーシュ」も、パプリカを使って作るシチューのような料理で、ハンガリーの代表的な家庭料理です。「シャラータ」は、ハンガリーのサラダのことです。ハンガリー料理ではクミンという香辛料もよく使われるので、ドレッシングにはクミンを入れました。また、ハンガリーははちみつも有名で、パンにぬって食べることも多いので、パンは「はちみつレモントースト」にしました。一番人気ははちみつレモントーストでしたが、今日はどの料理も残食が少なかったです。
今日は、いつもの2倍の厚さの食パンを三角形に半分に切って、表面と断面にはちみつレモンをぬりました。
シャラータのドレッシングにはクミンを入れました。ほんのりカレーの香りがします。
野菜はきゅうり、キャベツ、たまねぎにしました。ドレッシングがよく合います。
グヤーシュは、パプリカがたっぷりと入ります。パプリカパウダーを入れたので、全体が赤い色になっています。
5月9日
豆ごはん 千草焼き ゆかり和え えのきと大根のみそ汁 牛乳
《千草焼き》
千草焼きは、細かく切った野菜などの色々な具材を、卵に混ぜて焼いた料理です。千草焼きに使う材料に決まりはありませんが、今日は、鶏ひき肉、にんじん、たまねぎ、ほうれん草、ひじきを入れて作りました。四角く切るので、端の切り落とした部分を各クラスにおまけとしてつけていますが、おまけもたくさん食べてくれていました。
具材を炒め、だし汁と調味料で味付けをし、卵液を合わせます。
蒸し焼きにして、四角く切り分けます。
5月6日
中華ちまき 華風きゅうり ワンタンスープ 牛乳
《行事食「端午の節句」》
5月5日は「端午の節句」でした。柏餅やちまきは、この日に食べると縁起が良いとされています。ちまきは日本の中でも地方によって違い、北海道や東北地方、関東地方などは、おこわを竹の皮で包んだ中華ちまきで、関西地方では、お団子を笹のはで包んだものが多いようです。給食では中華ちまきを作りました。竹の皮の香りが気になるという子や、皮から取りにくいと言っている子もいましたが、おいしかったという声が多かったので良かったです。食べ終わった後に、元の通りに上手に包み直している子もいました。
具材を炒め、だし汁、調味料、もち米を加え、7分炊きくらいまで強火で加熱します。
竹の皮は、あらかじめ三角形に折り目を付けておきます。
竹の皮に中身を入れて、きれいな三角形にして包みます。
20分蒸して中のおこわがちゃんと炊ければ完成です。竹の皮が良い香りです。
5月2日
コーンピースごはん 鶏のから揚げ 海藻の和え物 五目汁 牛乳
《コーンピースごはん》
コーンピースごはんは、名前の通り、とうもろこしとグリンピースを混ぜたごはんです。グリンピースは缶詰や冷凍食品になっていつでも食べられるようになっていますが、生の豆で手に入れることができるのは、一年のうちで今だけです。いつもは料理の脇役ですが、今日はグリンピースが主役のごはんにしました。缶詰や冷凍のものに比べて、豆の旨みや甘みが感じられておいしかったです。
さやのままのグリンピース。このまま食べられそうな気もしますが、さやは硬いです。
さやをむいてみると、立派なグリンピースが並んでいます。
手間がかかりますが、一つ一つ調理員さんがさやから出してくれました。
塩をまぶしてからゆでると、塩気もほんのりついて、見た目もきれいにできました。
とうもろこしは、お米を炊くときに一緒に炊飯釜に入れました。
とうもろこしとグリンピースの色合いがきれいです。