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西東京市立谷戸第二小学校
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校長のつぶやき(令和4年度)

更新日:2023年4月20日

3月24日(金曜日)

 登校する児童は6年生のみ。校内には、スーツ、ブレザー、袴姿の子供たち。フォーマルな装いで身を整える教職員。今日は、特別な学校行事のある一日。皆様のお察しの通りです。本日、令和4年度の卒業式が行われました。

 私も式辞で話をさせていただきましたが、今年度の卒業生は、小学校生活の半分に該当する3年間がコロナ禍の影響を受けました。国内の感染状況によって、休校期間や分散登校期間、オンライン授業期間等、イレギュラーな対応を余儀なくされた時期もありました。学校行事の中止や変更、3密を回避するための様々な制限や制約、等々。大人でさえ戸惑うことの多かったコロナ対策ですから、子供たちの抱える不安やストレスの大きさは、相当なものだったはずです。

 しかし、そのような厳しい状況の中でも、子供たちは新しい生活様式に柔軟に対応しながら、逞しくもしなやかに困難を乗り越えてきました。辛く厳しい時期だったからこそ、お互いに支え合ったり、助け合ったりすることの大切さを、強く実感したのかもしれません。児童代表の言葉の中に、自分を支えてくれた友達に感謝する言葉がありましたが、まさにそのことを象徴しているようでした。

 今週は不安定な天候が続く中、卒業式が行われた午前中だけは、晴れ間が見える不思議な天候でした。最後の門出送りを校庭で行うことができたのは、子供たちへのご褒美のようにも感じました。門出送りの後は、子供たちはお互いに写真を撮り合ったり、お世話になった先生との記念撮影をしたり等、笑顔いっぱいに小学校生活最後の時間を過ごしていました。

 

 6年生の皆さん。

 これまでに出会った人との絆や、これから出会う人との絆を大切にしながら、それぞれの大いなる未来に向かって、力強く歩みを進めてください。
 いつまでも応援しています。

 卒業おめでとう。

3月23日(木曜日)

 翌日に卒業式のある6年生を除き、1年生から5年生までは、今日が今年度の最終登校日です。まずは、朝の時間から1時間目にかけて、修了式が行われました。

 修了式では、私から各クラスの代表者に『修了証』を手渡しました。初めて代表に選ばれた子も多くいたようです。少し緊張している様子を見せていましたが、どの子もクラスの代表として責任をもって『修了証』を受け取ることができました。

 修了式の後、私はいつものように校内をまわりました。どのクラスでも、担任の先生から子供たち一人一人に通知表を手渡している様子が見られました。一年間の成長や頑張りについて、担任の先生からたくさん褒めてもらっている子もいました。その表情はキラキラしていて、とても嬉しそうでした。

「校長先生!見てください!成績が上がりました!」
「うーん…。2学期と同じだ…。」
 自信をもって通知表を開いて見せてくれる子もいれば、自分の学習をしっかりふり返っている子もいました。言うまでもないことですが、通知表は人と比べる必要はありません。自分自身の力や課題を知るために大切なものです。自分の得意分野を伸ばしたり、苦手を克服したりするために、生かしてほしいと思います。

「〇〇先生!一年間、ありがとうございましたーっ!」
 職員室に来て、担任の先生に挨拶をしている子もいました。感謝の気持ちを素直に伝えられる子供たち。爽やかな姿がとても素敵でした。

 
 卒業式の予行練習がある関係で、1年生から5年生までは2時間目で下校という短時間の最終日でした。現在の教室で、今の先生や仲間と一緒に過ごす最後の時間を、どの子も楽しそうに、そして、かみしめるように過ごしていました。谷戸二小のみなさん、今年度も一年間、本当によく頑張りました!新しい学年に進級しても、「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!」前に進んでいきましょう!

3月22日(水曜日)

 今日は朝から大興奮の子供たちが多く、校内も異様な盛り上がりを見せていました。
「日本がメキシコに逆転サヨナラ勝利!村神様、ありがとう!」
「昨日は家族みんなで喜びました。野球っておもしろい!」
 WBCが始まる前はあまり関心がなかった子も、侍ジャパンの快進撃とドラマチックな試合展開に心を動かされたようです。今では夢中になって応援している子も多く、自称「スポーツの魅力を伝えよう」推進委員として、とても嬉しく思っています。

 
 そして、ついに今日は決勝戦。対戦する相手は、ベースボール発祥の国であり、前大会の優勝国でもあるアメリカです。言わずと知れた、最強のチームです。決勝戦は昨日と同様、 日本時間の午前8時過ぎにプレイボールです。つまり、授業中の時間帯です。私がいつものように教室をまわっていると、何人もの子供たちに質問されました。
「校長先生!日本、勝ってますか?」
「侍ジャパンで誰かホームランを打ちましたか?」
「他の教室に行く前に、せめてスコアだけでも教えてくださ〜い…。」
 決勝戦のことが気になりすぎて、心ここにあらずのようです。無理もありませんね。子供たちが情報源として私を頼ってくれるのは嬉しかったのですが、私も教室をまわっていたり、卒業式練習に参加していたりした関係で、結果は全くわかりませんでした。嬉しいニュースが飛び込んできたのは、4時間目が終わった頃です。
「やったー!日本、優勝だーっ!!」
 学校に歓声が響き渡りました。優勝が決まった瞬間を『YATO2 VISION』で放映しようと、私も動画の準備に取り掛かり始めたところ、すでに多くの学年の子供たちが集まっていて、喜びに沸いていました。谷戸二小だけでこの盛り上がりですから、きっと今日は日本中が大フィーバーでしょうね。侍ジャパン、感動をありがとう!

 
 最後に、誰がどのようにWBC情報を入手したのかは…、ご想像にお任せします。一説によると、子供たちのタブレットが役に立ったとかどうとか…。

3月20日(月曜日)

 今年度最後の「YATO2 ライブ・パフォーマンス」が中休みに行われました。今回のパフォーマーは、ダンスクラブの2チーム。そして、6年生のダンスチームです。さすがにダンスに慣れているだけあって、どのチームも魅せてくれます。キレの良い動きはもちろん、チームで連携のとれたシンクロダンスは、見ている人たちの心をしっかりとキャッチし、大いに楽しませてくれました。今日も会場にはたくさんの子供たちが集まり、手拍子を送ったり、ステージの下で一緒に踊ったり等、思い思いに盛り上げてくれました。

「次のライブには俺たちもエントリーしようぜ!」
 やる気を見せてくれている男の子たちがいました。何のパフォーマンスをするかは決めていないようですが、とりあえずステージに立って、何かをやりたい意気込みは伝わってきました。

「校長先生、ライブは漫才やお笑いでもいいんですか?」
 もちろんOKです。今月は歌やダンスが多かったですが、漫才やコント、武道や楽器演奏でも問題ありません。誰かに見せたい特技や披露したい芸があれば、どんどん挑戦してほしいと思います。表現する場としても、「YATO2 ライブ・パフォーマンス」を活用してほしいです。

 
 本校の目指す学校像は、『笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!』の学校です。言うまでもなく、子供たちはたくさんの特技や力をもっています。これからも子供たちの特技や力を発揮する場として、「YATO2 ライブ・パフォーマンス」を定期的に開催していきたいと考えています。

3月17日(金曜日)

 「校長のつぶやき」の中にWBCの話題が多くなって恐縮ですが、やはり本日もお伝えさせていただきます。

「やったー!日本、準決勝に進出!」
「ピッチャー大谷の気合いがすごかったなー!」
 まずは、侍ジャパンの勝利と選手の活躍で話が盛り上がります。しかし、今回はその後、ちょっとした壁にぶつかります。
「準決勝は、いつやるんだっけ?」
「あれ?そう言えば、日本でやるのは昨日の試合が最後とか言ってたなあ…。どういうことだ?」
 そうなんです。WBCはオリンピックやサッカーW杯と異なり、準決勝以降の決勝ラウンドはアメリカで行われます。WBC観戦がほぼ初めての子供たちにとっては、この独特のルールは不思議に感じるでしょうね。次からの試合は時差がある関係で、リアルタイムでの観戦が難しくなります。開催日時と開催場所に気を付けながら、学校でも侍ジャパンの応援を続けていきたいと思います。

 さて、今年度子供たちが学校に登校するのも、残すところあと1週間です。教室壁面や廊下の掲示物が徐々に無くなり、教室も年度初めの姿に戻りつつあります。本日の午後に、年度末恒例の大掃除も行われました。壁に残っているセロテープをはがしている子、机を逆さまにして机の脚についている綿ぼこりを取っている子、窓枠の汚れを丁寧にふき取っている子…。一年間お世話になった教室に対して、子供たちは感謝の気持ちを込めながら、一生懸命丁寧に掃除をしていました。

 このような大掃除は、おそらく日本各地の学校で行われていると思います。「人」だけではなく、「場」に対しても礼を尽くす。この心の在り方は、部活のグラウンド整備やサッカー日本代表チームのロッカールームの清掃と同様に、大切にしたい日本の伝統であり、美意識です。学校教育の中でも、大事に伝え続けていきたいと思います。

3月16日(木曜日)

「これはね、こうやって遊ぶんだよ。」
「このキャラクターをゆっくり後ろに引いて手を離すと…、このように動きます。」
 2年生が優しい言葉で1年生に遊び方を教えてあげています。「おもちゃランド」の一場面です。「おもちゃランド」は、2年生が自分たちで作ったオリジナルのおもちゃを、1年生に遊んでもらうために企画したイベントです。これも異学年交流、「かかわり」を重視した教育活動の一環です。ただ、そのような難しい言葉はさておき、子供たちは純粋に他学年との交流を楽しんでいるようです。

的当てゲーム、紙コップで作ったオリジナルのけん玉、輪ゴムの性質と乾電池の重さを利用した動くおもちゃ等、2年生は工夫を凝らしながら、いろいろな種類の楽しいおもちゃを作ってきました。そして、おもちゃの遊び方を説明するために、国語の学習の中で、説明書作りもしてきました。今日はその説明書を手に持って、お客さんである1年生に丁寧に説明している姿も見られました。やはり、相手意識をもつことで、子供たちの意欲は飛躍的に高まり、誰かに楽しんでもらうことで、達成感や充実感を抱くことにつながります。さらには、もっとみんなに楽しんでもらうためにはどうしたらよいかを考える等、次のステップへと思考を発展させます。このように見ていくと、「かかわり」の中で子供たちが大きく成長するというのは、自然の流れなのかもしれませんね。

 
余談になりますが、子供たちの作ったおもちゃの材料は、お菓子の箱やカップ麺の容器、サランラップの芯など、身近なものばかりです。既製品のゲームやオンラインゲームが隆盛を極める昨今、このような手作りのおもちゃには、何とも言えない温もりがあります。おもちゃを作ること自体が、すでに楽しい活動です。身近な材料でおもちゃを作った経験は、皆様にもあるのではないでしょうか?私自身、子供時代をふと思い出した本日の「おもちゃランド」でした。

3月15日(水曜日)

 職員室の近くに『YATO2 VISION』というモニター画面があります。昨年度、東京オリンピック・パラリンピックの時期に購入したもので、競技の様子や過去のオリンピック名場面等、様々な動画を放映してきました。子供たちには馴染みの少ないパラスポーツの競技を流したり、選手のインタビュー動画を流したりすることもありました。知らなかった競技への関心が高まり、アスリートの活躍にも注目するようになる等、オリンピック・パラリンピック教育の推進にも一役買ってきたのが『YATO2 VISION』です。

 東京オリンピック・パラリンピックが終わった後も、北京冬季五輪や甲子園、サッカーW杯を流したり、あるいは子供たちが学習で作成した動画ファイルや委員会のお知らせ動画を流したり等、『YATO2 VISION』はフル活動しています。数分間の映像をループして放映していることが多いので、教室移動や休み時間の際に、子供たちが足を止めて画面に見入っている姿を、よく目にします。かつての街頭テレビに人々が集まって盛り上がっているようなイメージです。街頭テレビやパブリックビューイングと同じく、一人で見るよりも、友達や先生、多くの人と一緒に見る方が、やはり子供たちも楽しいようです。これも人と人との「かかわり」の効果なのかもしれませんね。

 そして、現在放映中なのは、もちろんWBCです。侍ジャパンの試合の様子を連日流しています。
「うおーっ!佐々木朗希の球速!160キロオーバーは、簡単には打てないよなー。」
「バットに当てるだけも難しいからね。それを打ったチェコの選手もすごい。」
 子供たちの会話も聞いていて楽しいです。『YATO2 VISION』の近くには、小さなコメンテーターの皆さんも多いです。子供たちの中には、中休みにも侍ジャパンの動画を見て、昼休みにもチェックしている強者もいます。見ている表情も真剣で、侍ジャパンへの思いの強さが伝わってきます。
 その時、満を持して、その子がポツリとつぶやきました。
「次はイタリアか…。」
 そうです!木曜日は準々決勝のイタリア戦!がんばれ、侍ジャパン!


侍ジャパンの試合に「全集中」!

3月14日(火曜日)

 東京都心の桜(ソメイヨシノ)が開花しました。気象庁によると、2020年、2021年と並び、観測史上最も早い開花になったそうです。3月に入り、暖かい日が続いていたことが、一足早い開花に影響したのかもしれませんね。「記録的な大寒波」「経験したことのない大雪」等のニュースが多く報じられていた今年の冬も終わりを告げ、新しい季節がやって来ました。間もなく校庭の桜も咲き始めるでしょう。

 

 さて、昨日に続き、「YATO2 ライブ・パフォーマンス」が昼休みにありました。今回エントリーしたのは3年生の2チームでしたが、どちらのチームもキレキレのカッコいいダンスを披露してくれました。パフォーマーの皆さん、ありがとうございました。後で聞いたところによると、振り付けやフォーメーション等は自分たちで考えたそうです。ダンスの技術はもちろん、アイデアや構成力にも高いレベルのものを感じます。令和の小学生のポテンシャルたるや、おそるべし。『東村山音頭』や『オクラホマミキサー』で踊れる気になっていた昔の自分は、いったい何だったのでしょう…。(あれはあれで楽しかったのですが…。)

 約3年間、イベント等の開催については、コロナ禍のために様々な制限がありました。しかし、ようやくコロナ禍も収束傾向に入り、従来のような活気や一体感が戻ってきました。これは国際社会も日本国内も、そして学校現場も同じです。「YATO2 ライブ・パフォーマンス」が行われた会場は、今日もたくさんの子供たちで賑わい、大盛り上がりでした。ライブの楽しみ方にも、子供たちは気付いてきたようです。今年度最後の「YATO2 ライブ・パフォーマンス」は、来週月曜日に予定しています。ダンスクラブの4〜6年生が登場する予定です。最後のライブも、みんなで盛り上がりましょう!

3月13日(月曜日)

 予想はしていましたが、今朝はやはりこの話題から始まりました。
「やったー!侍ジャパン、予選突破したよーっ!」
「大谷選手のホームラン、すごかったなぁ!」
 WBCで、日本が破竹の快進撃を見せてくれました。週末に侍ジャパンの試合をテレビ観戦した子も多く、朝から学校が盛り上がっていました。サッカーW杯の時もそうでしたが、スポーツの世界大会があると、共通の話題で一体感が生まれるのが楽しいです。

「日本は投手陣が安定しているから強いんだよ。圧倒的に失点が少ないし。」
「大谷選手もスゴイけど、ヌートバーと近藤の1・2番コンビが流れを作っているから、チームに勢いが付くんだよ。」
 サッカーの時と同じく、今回も登場しています。小さなコメンテーターや評論家たちです。試合について熱く語りたくなるのは、大人も子供も同じですね。さあ、予選を突破した日本は、準々決勝に進みます。子供たちと一緒に応援を続けていきます。

 
 そして、本日盛り上がりを見せたイベントが、もうひとつあります。中休みに行われた「YATO2 ライブ・パフォーマンス」です。今回のパフォーマーは3年生の女の子たち。可愛らしい振り付けで楽しそうにダンスをする子、堂々とダイナミックなダンスを披露する子、フォーメーションを変えながらリズミカルに踊るチーム。ダンスの曲調は様々でしたが、どのチームも圧巻のパフォーマンスを披露してくれました。今日は雨で校庭が使えなかったこともあり、300名近くの子供たちが体育館に集まり、ライブを盛り上げてくれました。

 「YATO2 ライブ・パフォーマンス」は、子供たちの特技や好きなことを表現する場として、今後も続けていきたいと思います。ちなみに、「YATO2 ライブ・パフォーマンス」は、明日も開催予定です。どうぞお楽しみに!

3月10日(金曜日)

「校長先生!日本、勝ちましたね!」
「家族みんなで侍ジャパンを応援していました!」
 スポーツのイベントがあると、子供たちはよく話しかけてくれます。私が全校朝会で『歴史』や『スポーツ』の話をすることが多いので、子供たちの中にも私の趣味や好きなものがだいぶ知れ渡っている実感があります。校長としても、一人の歴史好き、スポーツ好きの人間としても、嬉しいことです。

 

 さて、少し前置きが長くなってしまいましたが、昨日、WBCの日本の開幕戦がありました。対戦相手の中国も粘り強い健闘を見せ、中盤まではなかなか安心できない試合展開でした。最終的には、日本が誇るメジャーリーガーである大谷選手の活躍や投手陣の素晴らしい継投等もあり、日本が初戦を勝利で飾ることができました。観戦されていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?国際大会では結果が大切ですからね。まずは1勝!喜びたいと思います。

 WBCはオリンピックやサッカーのW杯ほど歴史は長くなく、今回で5回目の大会になります。開催年の間隔も一定ではなく、コロナ禍で延期になったこともあり、子供たちの中には比較的印象が薄かったかもしれません。今では伝説となったイチロー選手の決勝打により、日本が連覇を果たした第2回大会の2009年には、今の小学生はまだ誰も生まれていませんでした。また、ゴールデンタイムに野球の試合が当たり前のように中継されていた昭和時代は、放課後に子供たちが空き地や校庭で野球をして遊ぶ姿が多く見られました。しかし、今はそのような光景に出会うことがほとんどありません。野球ができる空き地や公園が減少したことも影響しているのでしょう。

 それだけに、久しぶりに開催された今回のWBCを通して、子供たちには野球の面白さや魅力を知ってもらいたいと思います。そして、東京オリンピック・パラリンピックやサッカーW杯もそうでしたが、スポーツが私たちに与えてくれる力を、思い思いに感じ取ってほしいです。

 
 最後になりますが、「校長のつぶやき」にも、しばらくはWBC関連の話題が多く登場してしまうかもしれませんが…、ご承知おきいただければ幸いです。(スポーツの話題が大好きなので…。)

3月9日(木曜日)

 「熱闘」「絶対に負けられない戦い」と聞くと、何を思い出されるでしょうか?高校球児たちの甲子園でしょうか?日本が快進撃を見せたサッカーW杯でしょうか?それとも、いよいよ始まるWBCでしょうか?答えは…、そうです。皆さん、ご存知!「谷戸第二小学校・お別れスポーツ大会」です。(……?もしかすると、ご存知では…なかったでしょうか?)

 唐突ではございますが、「お別れスポーツ大会」について説明させていただきます。あと少しで卒業の日を迎える6年生が、谷戸第二小学校の校庭で、サッカー、バスケットボール、ドッチボールの試合をします。対戦相手は、在校生代表の5年生です。先輩から後輩へ最高学年のバトンを託すという点でも、また、卒業式に出席しない5年生との最後の交流という点でも、重要な意味をもつイベントです。ただ、この大会には5年生チームの他にも、噂の強豪チームが加わります。そのチームというのが、私たち教員チームになります。(強豪チームと銘打っていますが、コロナ禍で完全に運動不足の教員チームです…。)

 

 WBCの日本戦よりも一足早く、本日の5・6時間目に「お別れスポーツ大会」が開幕しました。春の陽気の中、子供たちは体をいっぱいに使って、一生懸命プレーしていました。試合である以上、勝敗にこだわる場面も見られましたが、それ以上に、友達や後輩、先生たちと過ごすこの時間を、参加した全員が心の底から楽しんでいるようなスポーツ大会になりました。6年生も5年生も、そして教員チームも、皆さん、お疲れさまでした。
 

余談ですが…、とりあえず、教員チーム(私を筆頭に)は明日以降に筋肉痛になることが確定しました。みんなで体のケアに努めます。 

3月8日(水曜日)

 たくさんの小さなお客様たちが、谷戸第二小学校にやって来ました。谷戸幼稚園の年長さんたちです。そして、エスコート役を担当するのは、谷戸第二小学校の1年生の子供たちです。今日の3時間目、1年生の子供たちが主催する「1年生たいけん会」が行われました。

 

 「ランドセルは重いかもしれないから、最初は連絡帳と筆箱だけ入れて持ってみようね。」
 優しい心配りです。たしかに、教科書やノートがいっぱいだと重くなりますからね。

 

「ここに、ひらがなを書いてみましょう。」
「この算数の問題にもチャレンジしてみてください。」
 なんと、1年生が自分たちで作った学習プリントがありました。算数ブロックを使って、丁寧に教えている1年生もいました。いやー、実に頼もしい!

 

「小学生になると、タブレットを使うんだよ。」
 やはり年長さんたちにインパクトが大きかったのは、1年生がタブレットをササッと使っているところですね。GIGAスクール時代だからこその姿です。

 

 小学校では一番小さな1年生ですが、今日は頼もしいお兄さん、お姉さんとして、年長さんたちに優しい言葉をかけて、活躍していました。1年生の皆さん、今日はありがとう!年長さんたちが新1年生になって入学してきた時も、頼りにしていますよ。

 

 谷戸第二小学校と谷戸幼稚園は距離的にも非常に近く、古くからご近所同士の関係です。そのため、今までもたくさんの交流活動をしてきました。しかし、一昨年度と昨年度はコロナ禍の影響もあり、子供たちの交流活動は中断を余儀なくされていました。しかし、今年度は感染対策を講じながら、今回の「1年生 たいけん会」に象徴されるように、少しずつ地域との交流活動を再開してきました。来年度、本校はコミュニティ・スクールとしての教育活動をスタートします。今後もこのような交流を盛んに行い、地域との「かかわり」を大切にしていきたいと思います。

 

 さいごに なりますが、やとようちえんの みなさん。きょうは やとだいにしょうがっこうに きてくれて、ありがとうございました。みなさんは もうすぐ しょうがっこうに にゅうがくしますね。しょうがっこうは とてもたのしいですよ。どこのがっこうに にゅうがくしても、げんきいっぱい がんばってくださいね。 


プログラムも1年生の手作りです。

3月7日(火曜日)

 2時間目が終わり、中休みに入ると、体育館に子供たちが続々と集まってきます。会場に並べられたパイプ椅子が徐々に子供たちで埋まっていき、賑やかになってきました。さあ、間もなく「YATO2 ライブ・パフォーマンス」が始まります。

 
 本日のパフォーマーは、5年生の3チームです。まずは、ピアノ演奏の発表です。曲は、YOASOBIの『夜に駆ける』。とても速いテンポの曲なのですが、そこはさすがの演奏者です。流れる様なピアノの美しい旋律が会場に響き渡り、聴いている人たちの心を奪うような見事な演奏でした。
 
 続いては、女の子4人組の登場です。このチームは、4人で歌います。歌う曲は、『神っぽいな』。正直なところ私は全く知らない曲だったのですが、子供たちには人気のある曲のようです。スピード感のある曲調、印象に残るフレーズ。4人で歌う場所を分担しながら、リズミカルに、そして楽しそうに歌っていました。200人近くのお客さんが見ているステージで堂々と歌える子供たち。アイドルユニットのように、キラキラしていました。

 
 最後のチームも歌のパフォーマンスです。2人組の女の子が歌います。歌う曲は、『トンデモワンダーズ』『ロウワ―』。(当然のことながら私は知らない曲ですが、子供たちはやはり知っているようです。YouTube等で視聴しているのでしょう。時代ですね。)このチームもマイクを力強く握りしめ、2曲をコンパクトにまとめながら、きれいな歌声を体育館に響かせていました。
 

 舞台に立った3チームの他にも、裏方として音響やパソコン操作を手伝ってくれたメンバーもいました。今回のように、子供たち同士で協力しながら一緒にパフォーマンスを創り上げていく経験は、今後の子供たちの成長においても、大きな糧になるはずです。素晴らしいパフォーマンスを披露してくれた全てのメンバーに、大きな拍手を送りたいと思います。みんな、ブラボー!

3月6日(月曜日)

「今日、席替えをしました。これがこのクラスで最後の席です。」
 週初めの月曜日、いくつかの教室が席替えをしていました。残りの日数を考えると、確かに今回が最後の席替えになりそうです。「席替え」というのは、子供たちにとって、ちょっとしたイベントです。座席の位置が変わるという物理的な変化もあれば、隣の席や班の仲間が変わるという人間関係の変化もあります。そのため、子供たちもわくわくドキドキした気持ちになるのでしょうね。子供たちの反応をいくつか紹介させていただきます。

 

「また廊下側の後ろの席です。この席になることが多いなあ…。」
「私なんて、また一番前だし。何回目だろう?」
 3月の席替えともなれば、一度座ったことのある場所に座ることもありますね。くじ引きで席替えをすれば、そういう結果になることもありますよ。

 

「おおっ!この席、初めてだ!校庭も見えるし、ラッキー!」
 逆に新しい場所に移動した子もいるようです。自分の座席から見える景色が変わって、とても嬉しそうです。でも、校庭ばかりでなく、黒板もしっかり見てくださいね。

 

「やったー!〇〇ちゃんと近くの席になれたから嬉しいーっ!」
 こちらは仲の良い友達と同じ班になれた子のリアクションです。班で活動する際は話が盛り上がりそうです。でも、初めて一緒の班になった友達とも、いろいろ話してみてくださいね。新しい「かかわり」が生まれて、学校生活がもっと楽しくなりますよ。

 

 別の場所に目を向けると、周りの盛り上がりに対して、落ち着いて本を読んでいる子がいました。私の記憶だと、その子は前も同じ席にいたような気がしたので、聞いてみました。くじ引きの結果、連続して同じ席になることは時々ありますので…。
「〇〇さんは席が変わらなかったのかな。たまにあるよね、そういうことって。」
「いいえ。ひとつ左に動きました。」
 た、確かに!ちょっとだけ席を移動したようです。これは失礼しました…。

 座席が大きく動いた子も、それほど動かなかった子もいたようですが、どの席でも「住めば都」です。新しい自分の席で、元気いっぱい学校生活を送っていきましょう。

3月1日(水曜日)

 特別な装飾で彩られた体育館に、司会担当の5年生のアナウンスが入りました。
「6年生が入場します。」

 本日の主役である6年生が体育館後方から入場してきました。花のアーチを通って前に進み、体育館の舞台に用意されたひな壇に、一人、また一人と並んでいきます。凛とした表情で100名以上の6年生が整列している姿は、まさに貫禄十分。威風堂々たる卒業生の姿です。
 
 本日の3時間目、『6年生を送る会』が行われました。コロナ禍が収束傾向とは言え、全校児童が一堂に集まることはまだできないので、参加したのは卒業生である6年生と在校生代表の5年生のみです。しかし、その他の学年も、ペンダント作りや花のアーチ作り、感謝の気持ちを込めたビデオレターの作成等、様々な形で『6年生を送る会』にかかわってくれました。在校生の感謝の気持ちは、間違いなく6年生に届いたと思います。

 
 会の中では、5年生、6年生が共に素敵な出し物を披露してくれました。5年生の出し物は、合奏『ひまわりの約束』。6年生の出し物は、合奏『RPG』。そして、合唱『かわらないもの』。気持ちのこもった演奏と歌声は、お互いの心にしっかりと伝わったはずです。

 谷戸二小で代々受け継がれてきた『最高学年のバトン』は、本日の『6年生を送る会』を通して、6年生から5年生へと確かに渡されました。これからは5年生の子供たちが新しい最高学年として、学校を力強く支えてくれるでしょう。頼りにしていますよ。そして、6年生の皆さん。今年度は谷戸二小50周年という歴史的な一年間でしたが、常に先頭に立って力を発揮し、大車輪の活躍を見せてくれましたね。本当にありがとう!卒業までの時間は少ないですが、最後まで小学校生活を楽しんでくださいね。

 
 最後になりますが、私は明日、明後日と出張のため、学校を留守にします。「校長のつぶやき」はストップしてしまいますが、また来週には再開するつもりです。不定期の情報発信で恐縮ではございますが、ご承知おきいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

2月28日(火曜日)

 今朝は鼻に若干の違和感がありました。これだけで、もうお分かりの方がいらっしゃるかもしれません。ついにこの季節が、花粉が飛散する季節がやって来ました。花粉症の方にとっては、とても辛い季節の到来です。私自身は全く症状のないまま過ごしてきたのですが、ここ数年、鼻がムズムズするような違和感を覚え始めました。そして、昨年は完全にクシャミや鼻水に苦しむようになってしまい、自分が花粉症になったことを自覚しました。しばらくはティッシュペーパーが欠かせない毎日になりそうです。

 しかし、校内をまわっていると、子供たちの中にも花粉症で辛い思いをしている子が少なくないことに気が付きます。花粉症の経験値で言えば、私よりも先輩かもしれません。それを象徴するような場面がありましたので、紹介させていただきます。

 

「……。」
 朝の昇降口付近で、何かに集中している子がいました。私はしばらくその子の様子を見ていました。すると、その子はポツリとつぶやきました。

「飛んでる。」
 どうやら花粉の飛散状況を感覚で確認していたようです。話を聞いてみると、わずかでも花粉が舞っているような状況があれば、すぐに感じ取れるようです。私はまだそこまで鋭敏に感じることができないので、少し憧れの気持ちをもって、その子の話を聞いていました。長い間、飛散する花粉と戦い続けてきた中で身に付けた特別なスキルのようにも感じました。

 

 2月は本日で終わり、明日からは3月に入ります。季節もすっかり春らしくなってきました。花粉症の方にとっては辛い日々が続きますが、お互いに励まし合いながら乗り越えていきましょう!

2月27日(月曜日)

「校長先生!見て見て!全部食べたよー。」
 給食の時間に1年生の教室をまわっていると、何人もの子がピカピカになったお皿を見せてくれました。今日の給食はバターチキンカレー。マイルドでコクのあるカレーライスがとっても美味しかったようで、ほとんどの子が完食していました。少し甘口のマイルドなカレーは、1年生にとっても食べやすいのかもしれないですね。それにしても、いつの時代もカレーライスは大人気です。(ちなみに自分は、スパイシーなカレーもマイルドなカレーも大好きです。)

 

「車イスの人が学校の中で過ごすとしたら、どんな対策をとったら良いでしょうか?」
 5時間目、4年生の男の子たちが校長室に来て、校内のバリアフリーについて、いろいろと質問をしてくれました。谷戸二小のことではないのですが、私は以前、車イスの男の子を担任したことがあったので、その時のことについて話をしました。子供たちはメモをとりながら、真剣な表情で話を聞いてくれました。現在4年生は総合的な学習の時間で、誰もが暮らしやすい社会について学習しています。自分たちにとって当たり前だと思っていることが、障害のある方にとっては当たり前ではないことにも気付き、何かできる対策はないかを一生懸命考えています。その後の学習の様子も見守っていきたいと思います。

 

「新しくなったトイレ、自動でお水が出るから好き!」
 約1か月にわたって続いていたトイレの改修工事ですが、先週末をもって無事に終了しました。工事期間中はトイレの場所も半減していたので、子供たちにも不便をかけましたが、その分、きれいになったトイレを子供たちは嬉しそうに使っています。特に、手を洗う水がセンサーで自動的に出てくるのがお気に入りのようです。新しくなったトイレを、みんなで大切に使っていきましょうね。

2月24日(金曜日)

 教室をまわっていると、学年3クラスが空っぽの時があります。100名近くの子供たちがいったいどこに…!?もちろん、神隠しでも何でもありません。そんな時は、体育館に行ってみると、答えがわかるものです。今日は、『6年生を送る会』に向けて、学年合同で活動している様子をいくつか見かけました。

 

 1時間目、4年生は体育館に集まり、6年生への出し物について練習していました。(本番の楽しみが無くなってしまうので、詳細については割愛させていただきます。)役割分担を決めたり、6年生に気持ちを伝えるアイデアを話し合ったり等、楽しそうに取り組んでいました。

「校長先生、見てください。」
 誇らしげに声をかけてきた子がいました。教えてくれた方向を見ると、教室や廊下に完成した『花のアーチ』が並べられていました。ひとつひとつの花を丁寧に作り、キレイな『花のアーチ』になるように、みんなで協力して作ってくれたようです。

 
 昼休みに体育館に行くと、20名近くの5年生の子供たちが、合奏の自主練習をしていました。6年生を送る会で演奏する曲の楽器練習です。リコーダーや鍵盤ハーモニカ等は教室や家でも練習できますが、鉄琴や木琴、打楽器等は練習場所が限られてしまいます。そのため、昼休みの時間を利用して、自主練習をするために楽器のある体育館に来たそうです。お世話になった6年生のために、今の自分たちにできることを一生懸命頑張ってくれている姿がとても立派です。

 
 6年生を送る会の本番は3月1日です。コロナ禍が落ち着きを見せているとは言え、感染対策の観点から全校児童が一堂に会することはまだできないので、在校生からは5年生のみが出席します。しかし、他の学年も6年生に感謝の気持ちを伝えられるように、様々な形でかかわっています。さあ、本番まであと少しです。みんな、がんばってね。

2月22日(水曜日)

 1年生の教室に入ると、子供たちはタブレットを開いて活動をしていました。担任の先生が子供たちに送るデータを整えるために、準備の時間が必要になりました。そのため、5分程度の待ち時間ができたのですが、子供たちはタブレットを活用しながら、その隙間の時間を有効に使っていました。

「校長先生!今から勝負するから見ててね。」
 2人の女の子たちが声をかけてきました。この2人は座席が隣同士です。『天下一計算王決定戦』で使用する『プチ算ドリル』を使って、1分間の計算勝負を始めました。この間、おしゃべりやよそ見をすることは全くなく、集中力を研ぎ澄ませて問題を解き続けていました。よく見ると、周囲にも何人かの子が『プチ算ドリル』にチャレンジしていました。

「私のスコアは35だった!」
「見て!37までいったよ!」
 2学期に開催した『天下一計算王決定戦』では、1年生の記録は39でした。しかし、3学期の今現在、その記録を超えようとしている子が続出しています。日々の反復練習は、確実に子供たちのスキルアップにつながっています。

 

 また、『タタタタッチ』というゲームに取り組んでいる子もいました。画面に4×4の16マスのパネルが表示され、その中に1〜16の数字がランダムに記載されています。それらの数字を、1から順番にタッチしていき、最後の16をタッチするまでに費やしたタイムを競うゲームです。(設定によって、3×3、5×5、6×6…のパネルに変えることも可能です。)これも集中力と反射神経を鍛えることができるので、ちょっとした時間にチャレンジしている子がいます。難しい説明が必要なく、気軽な気持ちで感覚的にトライできる点が面白いようです。

 

 GIGAスクールが始まって以来、本校ではこれらの学習ツールをいつでも使えるように整えています。今回のように隙間の時間が生じた時も、子供たちは自分のタイミングで上手に活用しています。やはりタブレットの存在は大きいです。

 

「はーい。準備ができましたよ。」
 先生の準備が完了したようですね。子供たちはそれぞれの活動をストップし、先生の話に耳を傾け始めました。切り替えも上手にできる1年生、立派です。

2月21日(火曜日)

 ついにこの日がやって来ました。6年生が主催する「谷戸二だよ!全員集合!」です。保護者の方々、地域の方々をお招きし、会場の体育館で盛大に行われました。

 私も会場に行きましたが、いろいろなところに6年生の手作りの作品があることに気が付きました。体育館に向かう通路の装飾、入り口の受付セット、配布するパンフレット、プレゼントのクッキー。印刷物もカラーコピーはコストが高くなってしまうため、色鉛筆やカラーペン等を使って、ひとつひとつ丁寧に塗ってありました。

 会場に入ると、舞台や壁面にも素敵な装飾の数々。来場された方がメッセージを書けるようなスペースも用意されている等、お客様をお迎えする心配りが随所に見られました。たいしたものです。

 MCチームの軽妙な語り口と円滑な進行、歌チームやダンスチームの圧巻のパフォーマンス、プログラミングチームによる斬新なゲーム体験コーナー、そして劇チームによる谷戸二小の1年間の紹介…。子供たちは高い表現力を存分に発揮して、会場を大いに盛り上げてくれました。

 また、メイキング映像やチーム紹介ムービーの作成、インタビュー等の取材、ダンス衣装や劇の大道具の製作、そして本日の撮影や記録。前述の装飾やグッズ作成も含め、子供たちは自分たちで必要な仕事を見つけては、アイデアを出し合いながら協力して取り組んでいました。

 表方チームとして会場を盛り上げた子。裏方チームとしてイベントを支えた子。活躍する場面は様々でしたが、子供たちがそれぞれの得意分野で力を大いに発揮し、色とりどりの輝きを放っていたことは間違いありません。何よりも、お世話になった保護者の皆様、地域の皆様に、子供たちの感謝の気持ちが届いていれば幸いに思います。お忙しい中、「谷戸二だよ!全員集合!」にお越しくださった皆様、ありがとうございました。

 
 そして最後に、6年生の皆さん。心の温まる素敵なイベントをありがとうございました。 本当によく頑張りましたね。みんなブラボー!6年生ブラボー!

2月20日(月曜日)

 4時間目のことです。校内をまわっていると、5年生が算数の授業だったので、教室の中に入って、子供たちの活動の様子を見ていました。

 クッキーの缶、ポテトチップの筒、ペンケース、セロテープ…等々、一見すると算数に関係のない道具が机上にたくさんありました。共通しているのは、どれも円柱の形をしていることです。子供たちは友達と協力しながら、紙テープで円の周りの長さを測ったり、直径の長さを定規で測ったりしていました。すでにお気付きの方もいらっしゃると思います。これは、「円周率」を確かめる学習です。

 「円周率」は、円の直径に対する円周の長さの比率のことで「3.141592…」と永遠に続く数としても有名です。塾や学習教材等を通して、「円周率は3.14」ということを既に知っている子も多いです。しかし、なぜ「円周率は3.14」なのかということを説明できる子は、意外と多くないかもしれません。

 「円周の長さ÷直径」をすると、「円周率」を求めることができます。子供たちは机の上に置いてある円柱形の道具を測定し、それぞれの円周率を求めていました。

「このポテトチップの筒!ちょうど3.14だ!」
「うーん…。こっちのポテトチップの筒は…3ぐらいかな。」
「このクッキー缶は、だいたい3.15ぐらいだったよ。」

 定規や紙テープを使って測定しているので、子供たちによっては測定値に誤差も生じてしまいます。しかし、数多くの円を調べることで、だいたいの答えが3.1〜3.2の中に多く集まっていることに、ほとんどの子が気付いてきたようです。結果として、「円周の長さ÷直径」が約3.14(円周率)になることを確かめることができたわけです。

 学習効率や合理性を重視する昨今、算数は公式や定数を知識として先に覚えがちですが、今回のように、その公式や定数を調べたり、確かめたりする算数的活動も、実は面白いものです。その時、活動に夢中になっている一人の男の子が、私に話しかけてきました。

「校長先生!何か円の形のものを持っていませんか?」
 そんなに都合よく円形のものがあるかなぁと思って、ポケットの中を探すと…、ひとつありました。私はスティックタイプのリップクリームを、その子にそっと渡しました。(小さくて測りにくいと思うけど…。)

2月17日(金曜日)

 家庭科室の前を通ると、美味しそうな甘い匂いが漂ってきました。中を確認すると、数名の6年生がクッキーを作っていました。お菓子作りが好きな子たちのグループなのでしょう。テキパキとした手際のよい動きには、驚かされました。

 廊下を歩いていると、何やら舞台道具のようなものを運んでいる6年生がいました。2、3人で協力しながら、慎重に歩いていました。手作り感満載の大道具には、いろいろな工夫が隠れているようです。

 6年生の教室を覗くと、たくさんの子供たちが様々な活動をしていました。タブレットで音楽を調べているグループ、劇やダンスの練習をしているグループ、装飾を作成しているグループ…等々。活動している様子こそ雑然としている感はありますが、どの子にも共通しているのは、目的をもって前向きに楽しく取り組んでいる姿です。教室の中は終始、活気にあふれていました。ここに挙げた6年生の姿は、総合的な学習の時間で取り組んでいる「谷戸二だよ!全員集合!」の準備中の様子です。

 

 6年生は間もなく卒業を迎える学年です。今までお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるためには、どのような方法があるのかを10月頃から考えてきました。「想いを形に」するために、6年生が出した答えが「谷戸二だよ!全員集合!」というイベントの開催です。誰も実践したことのない谷戸二小初のイベントなので、前年度の事例や参考になる資料もありません。全てにおいて、自分たちでプロデュースしなければなりません。イベントを開催するためには、どんな役割分担が必要か?材料は?予算は?みんなでアイデアを出し合いながら、話し合いを進める姿がそこにはありました。6年生とは言っても、まだ小学生です。時には先生たちの力を借りたり、タブレットで情報を集めたりしながら、自分たちが今もっている力を最大限に発揮して取り組んできました。

 イベント開催予定日は2月21日(火曜日)です。開催が今から待ち遠しいです。

2月16日(木曜日)

 先日の「校長のつぶやき」では、社会科について書かせていただきました。今回は理科の授業の中から、子供たちの様子を紹介させていただきます。

 

「なんで電気が流れると磁石になるんだろう?」
 5年生の男の子が不思議そうに話していました。現在、5年生は『電磁石』について学習をしています。コイルの中に鉛筆やプラスチックの棒を入れても磁石にはなりませんが、鉄芯を入れて電気を流すと、突如として磁石になります。大人になると既に知っているようなことでも、子供たちにとっては不思議な現象です。この「なんでだろう?」という疑問をもつこと、これが学習においては大事です。子供たちの知的探究心が高まっていきます。

 

「見てください!こんなに釘がつきました!」
 電磁石を釣り竿のように持ち上げると、釘が何本かくっついています。この釘の数で、子供たちは電磁石の強さを確かめています。
「電磁石のパワーをもっと強くしたいな。」
 いいですね。「〇〇するためには、どうしたらいいのかな?」と考え始めている子もいます。子供たちが自ら疑問に向き合い、思考する活動こそ、学びの原点であり、面白さです。もちろん参考書やネット検索を用いれば、一気に答えに辿り着くことはできます。しかし、自ら問題を解決して得た結果や知識というものは、それよりも大きな価値があると思います。

 
「コイルの巻き数をもっともっと増やしたら、超強い電磁石になるかもしれない。」
「それにプラスして、電池の数をもっと増やしたら?最強の電磁石が作れるかも!」
 仕組みがわかってくると、発展した学習内容やそれ以上のことに挑戦したくなるのも子供たちです。当然、学校の授業で実験できることには限界があるのですが、子供たちの興味関心には限界はありません。その無限の好奇心を大事にしながら、科学の面白さを存分に味わってほしいと思います。

2月15日(水曜日)

 私は決して英語が得意なわけではないのですが、まずはこちらをご覧下さい。
「school principal’s office」
 この意味、おわかりでしょうか?

 

 4年生の教室に入ると、ちょうど外国語の授業をしているところでした。担任とALT、2人の先生が役割を分担しながら、テンポよく授業を進めていきます。子供たちはALTのネイティブな発音をマネしながら、英語を繰り返し声に出して練習していました。英語を習っている子、得意な子もいるのでしょう。上手にイントネーションをつけて音読する声も聞こえてきました。
 黒板を見ると、学校の様々な場所のイラストが貼られています。そこには、イラストの他に、その場所を表す英語表記が書かれています。日本語表記でないところがポイントです。外国語の授業では、できるだけ日本語の使用を控えて、英語を使わなければいけない環境を整えておくことが大切です。極論すれば、教師からの全ての指示も英語で行うことが理想ですが…、小学校の発達段階では、そこまでは正直難しいところではあります。しかし、子供たちが英語を活用する必然性を作り出すために、担任とALTは多くの工夫をして、毎回の授業づくりに努めています。
 黒板に貼られたカードの話に戻ります。「gym(体育館)」、「home economics room(家庭科室)」、「science room(理科室)」等、子供たちがよく知っている言葉もあれば、「stairs(階段)」、「rooftop(屋上)」等、あまり身近ではない言葉もあります。しかし、子供たちは自信をもって大きな声で読み上げていました。ここだけの話ですが、私自身、中学校時代にこれらの言葉を知っていたかどうか…あやしいところです。その点から見ても、今の学校は昔よりも、英語との距離が近いと言えるかもしれませんね。

 

 さて、冒頭の英語です。日本語に訳すと、「校長室」という意味になります。みなさんはご存知でしたか?私は初めて知りました。…ということで、今日の出来事を「school principal’s office」から書いている現在です。(人間、日々勉強ですね。)

2月14日(火曜日)

昨日の続きになります。

「麦わらの一味と熊本県には、どのような関係があるのでしょうか。」
 この問いについて、子供たちが一生懸命考えてくれました。

 

「校長先生!さっきの話、わかりました。熊本県の海からストーリーが生まれたんだと思う!」
 元気な男の子が予想を伝えてくれます。きっと地図を見て、熊本県には海があることを確認したのでしょうね。いいですよ。

 

「私は…作者の生まれたところが熊本県だからだと思います。」
 別の日に教室をまわっていると、中学年の女の子がそっと伝えてくれました。一生懸命考えてくれている姿が嬉しいです。

 

「熊本県って、過去に何かあったんじゃないかな。」
「!!…そうだ!熊本県で地震があった!」
 2人組で予想をしている高学年の男の子たち。お互いの考えを伝え合うことで、問題解決に迫っていくことができます。これも学び合いの姿です。

 

 さて、長く話を引っ張ってしまいました。私が朝会で投げかけた問いを追究すると、実はあることが見えてきます。もちろん、自力でそこに辿り着いた子もいました。しかし、モヤモヤしたまま土日を迎えさせてしまうのも申し訳ないと思い、先週の金曜日、私から全クラスの『Google classroom』に、問いの答えへと導くリンク先のURLを送りました。それは『ONE PIECE 熊本復興プロジェクト』のサイトです。熊本地震は2016年4月に発生した地震です。今の小学生にとっては、入学する前の出来事になります。そのサイトを通して、熊本地震の被害の大きさや今も残る震災の傷跡を初めて知った子供たちも多かったと思います。その復興に向けて、熊本県出身の漫画家である尾田栄一郎さんと熊本県が連携して立ち上げたのが、このプロジェクトです。

 現在も、トルコ・シリアで起きた大地震のニュースが連日報道されています。子供たちには、これらの災害が昔の出来事、遠くの出来事という理解で終わるのではなく、自分の身にも起こりうる災害であることを知ってもらいたいです。そのためにも、子供たちの防災への意識が高まるように、今後も防災教育を粘り強く進めていきたいと考えています。

2月13日(月曜日)

 突然の話題で恐縮ですが、熊本県庁にモンキー・D・ルフィの像があるのをご存じですか?大人気マンガ『ONE PIECE』の主人公、モンキー・D・ルフィを船長とする『麦わらの一味』の像が、熊本県の各地に設置されています。狙撃手ウソップは阿蘇駅前に、剣士ゾロは大津中央公園に、操舵手ジンベエは住吉海岸公園に…。

 

 話は少し遡ります。2月2日と3日に、全国小学校社会科研究協議会(全小社研)の研究発表会が熊本県で開催されました。私は全小社研事務局の役員をしている関係もあり、熊本まで出張することになりました。そのこともあり、先週の月曜日の全校朝会は、少し社会科に関する話をし、熊本県についてふれることにしました。
 低学年の子供たちには少し難しい内容もあるので、スライドと解説を入れながら、話を進めました。そして、最後に次のような問いを投げかけて、朝会を終了しました。

 

「麦わらの一味と熊本県には、どのような関係があるのでしょうか。」

 

 私はあえて、その場では答えを言いませんでした。今の時代、答えを知ろうと思えば、すぐにネット検索できます。しかし、答えを調べる前に、まずは自分で予想したり、考えたりする活動が、学びの質を高めるためには大切です。その後に調べ学習を進め、問いを追究していくと、ある事実や関係性が浮き彫りになってきます。社会科の学習は一問一答ではなく、問題解決学習です。これこそが、社会科の面白さでもあり、魅力なのだと思います。

 さあ、ここから谷戸二小の子供たちの予想タイムが始まりました。事実、全校朝会から一週間、たくさんの子供たちが自分の予想や考えを、私に伝えに来てくれました。その様子は…、明日の「校長のつぶやき」で紹介させていただきたいと思います。ご期待ください。


熊本県庁の前にある「モンキー・D・ルフィ」像です。

2月10日(金曜日)

 今日は朝から昇降口付近が盛り上がっていました。久しぶりの雪が降ったからです。降雪や凍結等の自然現象は、通勤時の混雑や転倒等の事故にも影響するので、大人になると憂鬱でしかありません。しかし、東京都を含め、雪国ではない地域の子供たちにとっては、今日のような雪の日は特別感のある一日になるようです。

 

「校長先生、これ見て!」
 その子の手には、小さな雪だるまがありました。登校時はまだうっすらと地面を覆う程度の積雪量でしたが、周囲の雪を一生懸命集めたのでしょうね。サイズこそ小さいですが、しっかり雪だるまの形になっていました。かわいい雪だるま、友達にも見せてあげてね。

 

「来る途中に雪で遊んできました!」
 笑顔いっぱいの女の子二人組が声をかけてきました。いつもより少しだけ登校が遅くなったのは、何やら来る途中に雪玉を作って遊んでいたからだそうです。今朝のような天候と登校時間が重なっていれば、きっとそうなりますよね。その気持ち、わかりますよ。自分も子供の頃を思い出しました。

 
「家に帰ったら、絶対に『かまくら』を作るんだ!」
 力強く宣言する低学年の子がいました。人が中に入ることができるくらいの大きな『かまくら』を作る壮大な計画を立てているようです。わくわくしますね。今日の雪は積もるかもしれませんから、もしかすると計画通りの『かまくら』ができるかもしれませんよ。(でも、外は寒いので、体調管理には十分気をつけてくださいね…。)

 

 大人にとっては憂鬱に思ってしまう大雪も、子供たちにとっては宝物なのかもしれませんね。雪とふれあう経験からは、新たな学びも生まれます。この週末は、雪遊びをしている子供たちの姿が、いろいろな場所で見られそうです。

2月9日(木曜日)

「イーチ、ニー、サーン…!」
「うわー、惜しい!あとちょっとで10回だったのにーっ!」
 中休み、体育館から賑やかな声が聞こえてきます。今週は体育委員会が主催するスポーツイベントが体育館で開催中です。今日は、中学年のバレーボールチャレンジの日。ソフトバレーボールを落とさずに、どこまでつなげることができるか…という内容です。ボール運動である以上、もちろん個人の技術も必要ですが、それ以上に友達と声を掛け合いながら協力して取り組むことが大切です。私も体育館に行き、子供たちのチャレンジしている様子を(時々ヘルプの手を出しながら)見守っていました。

 

「もー!なんで続かないんだろう?」
 なかなか良い結果が出ず、悩む姿が見られます。しかし、この「なんで?」「どうして?」というのが大切です。これがスポーツや勉強の面白さです。ハードルや壁を乗り越えるために、自分たちで「考える」ことが必要になります。

 
「ボールをタッチするときは、とにかく上にボールを上げてみようよ!」
 いいですね。アイデアが出てきました。トライ&エラーを繰り返すことで、少しずつ状況は好転していきます。その調子!がんばれ!

 
「真ん中に誰かが入ってみるのはどうかな?」
「それ、いいね!中に入るのは、上手な〇〇ちゃんがいいと思う!」
 誰かのアイデアが、更に新しいアイデアを生み出していきます。同じ目標に向かって取り組むチームプレーの醍醐味ですね。

 
「やったー!20回を超えた―!」
 序盤は目標の10回に届かず、悪戦苦闘していた子供たちでしたが、徐々にチーム内の連携がスムーズになり、記録も良くなってきました。最終的には20回を超えるチームも出る等、まだまだ記録は更新しそうです。みなさん、よく頑張りましたね。ナイスチャレンジでした!

2月8日(水曜日)

 今週の給食には、給食委員会の子供たちが考えたメニューが登場しています。クラスごとにテーマを考えるのですが、そのテーマがなかなかおもしろいです。月曜日は「体があたたかくなり、冬も元気に過ごせる料理」、火曜日は「栄養バランスを考えた和食」でした。そして本日、水曜日は「野菜が苦手な子でも食べられる料理」です。一生懸命アイデアを出し合っている子供たちの姿が目に浮かんできます。

 

「校長先生!私、野菜が大好きです。」
 教室をまわっていると、きれいに完食したお皿を見せながら、笑顔で声をかけてきた子がいました。昔は苦手だったピーマンも食べられるようになって、今では野菜が大好物になったそうです。野菜の美味しさがわかる小学生、素敵ですね。

 
「これは……、最後に食べる予定です…。」
 逆に、まだ野菜に対して苦手意識をもっている子もいるようです。他のメニューはすべて食べ終わり、お皿の端に残っている野菜がありました。誰かが近くにいると食べにくいと思い、私は少し離れたところで、その子の様子を見ていました。その子にとっては、野菜との真剣勝負なのでしょう。黙って野菜と対峙していました。きっと永遠にも思える時間が流れているのかもしれません。
 と、その時です。意を決したのでしょう。サッとお皿を持ち上げ、残っていた野菜を一気に口に入れ、見事に完食しました。私が担任だった頃、「最後に食べる」と言いつつ、こっそり時間切れを狙っていた子もいました。しかし、本日の子は、まさに有言実行。しっかり食べ切りました。立派です!給食委員の子供たちのテーマ通り、「野菜が苦手な子」もしっかり食べることができました。
 

 栄養のことや健康のことも考えて、いつもおいしい給食を作ってくださる栄養士の先生や給食調理員の皆さん。改めて、感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございます。そして、給食委員会の皆さん。アイデアいっぱいの楽しい給食をありがとう!明日も楽しみにしています。

2月7日(火曜日)

 教室に入ると、迫力ある鬼の顔がたくさん並んでいます。威圧感全開の表情で、こちらをギロリと睨んできます。まさに鬼ヶ島を彷彿とさせる光景です。子供たちの尊い学びの場が、鬼に占拠されてしまうことになるなんて…。

 ちょっと大袈裟に書いてしまいました。これは、教室の掲示物の話です。2月3日に節分があったので、多くの教室で「追い出したい鬼」について取り組みました。「追い出したい鬼」とは、自分の中にある弱さや苦手意識を「〇〇鬼」としてカードに表記し、その克服に向けて前向きに取り組んでいこうという活動です。鬼が大きく描かれたカードには、子供たちの様々な「〇〇鬼」が書いてありましたので、いくつか紹介したいと思います。

 

・「朝ねぼう鬼」
 寒い今の季節、確かに朝起きるのは辛いですね。共感できます。でも、寝坊をしてしまうと、周囲の人に迷惑をかけてしまいますからね。ここは、踏ん張りどころ!一緒にがんばりましょう!

 

・「トマト大きらい鬼」
 子供たちの苦手な食べ物シリーズです。やはりトマトの食感でしょうか…。でも、大丈夫!トマトの美味しさに気付く時が、きっとすぐに来ますよ。校長先生はトマト大好きです。

 

・「ユーチューブ見すぎ鬼」
 ドキッ!とした子供たちも多いと思います。これは現代の子供たちの実態を象徴している課題かもしれません。確かにYouTubeは楽しいコンテンツではありますが…、何事もメリハリが大切ですね。メディアとの上手な付き合い方について、大人も一緒に考えていきましょう。

 

・「机の上、散らかし鬼」
 OK!そのことに気が付いたことが、まずは大きな前進です。整理整頓を心掛けたいという強い気持ち、届きましたよ。(…と言いつつ、私もそっと机上整理を始めてみました…。)

 
 さあ、谷戸二小のみなさん。「〇〇鬼」が決まりましたね。でも、本当の鬼退治はこれからですよ。焦ることなく、じっくり取り組んでいきましょう。「鬼は〜外!」

2月6日(月曜日)

 土曜日のことです。本校の校庭で、「けやき会まつり」が開催されました。この「けやき会まつり」も、他の多くの地域行事と同様に、コロナ禍のために中断を余儀なくされていたイベントでした。この度、3年ぶりに開催することができたその背景には、けやき会の皆様の多大なるご苦労とご尽力があったことは間違いありません。校長として、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 「けやき会まつり」には、私は午後の部から参加させていただきました。輪投げやフラフープ、魚釣り、防災クイズ等のコーナーがあり、子供たちはとても楽しそうに参加していました。(当然ではありますが、チャレンジした後にもらえる景品にも喜んでいました。)

「校長先生もどうぞ!」
 スタッフの方に声をかけていただきましたので、私もチャレンジしました。まずは、輪投げです。
「一番遠い的しか狙わない!」
 自分自身を追い込むために、周囲に宣言をして、自らハードルを上げました。ここでズバッと成功させたら、ちょっとしたヒーローです。そんな成功のイメージを高め、いざ勝負!
「…。」
 結果、3投すべて失敗してしまいました…。かっこいいところが見せられず無念です。

 
 防災クイズにも挑戦しました。防災教育は学校でも推進しているので、防災に関する知識には少しばかり自信があります。ここは3問全て正解をして、名誉挽回したいところです。周囲の皆さんに、華麗な連続正解をお届けしようと臨んだ防災クイズでしたが…。結果は、2問正解、1問ミス。中途半端な結果に終わりました…。出直してきます。

 
 最後になりますが、今回の「けやき会まつり」には、近隣の田無第二中学校とひばりが丘中学校の生徒もボランティアとして、各コーナーのお手伝いを担当してくれました。礼儀正しい言葉遣いと丁寧な応対、爽やかな仕事ぶりが、とても素晴らしかったです。中学生の皆さん、ありがとうございました。

2月1日(水曜日)

 今日から2月に入りました。早いもので、2023年も1か月が過ぎたことになります。毎年思うことですが、3学期は特に時間の経過がはやいように感じます。更に2月は28日までしかありませんから、一日一日を大切に過ごしていきたいものですね。(←自分自身に強く言い聞かせてみました。)

 
 さて、昨日の「校長のつぶやき」の続きになりますが、今回も「本」ならびに「読書」について、書かせていただきたいと思います。

 子供たちが大好きな読書活動のひとつに、「読み聞かせ」というものがあります。本は一人で読むのも楽しいですが、誰かに「読み聞かせ」をしてもらうと、また違った楽しさや面白さを味わうことができます。本校では、朝読書の時間の中で、読書ボランティアの方による「読み聞かせ」を定期的に実施しています。昨日も「読み聞かせ」がありましたので、その時の様子を紹介します。

 2年生の教室を覗くと、机が教室後方にまとまっていて、子供たちは教室前方に集まっていました。登校後、まだ間もない時間なので、ランドセルを片付ける子、準備が終わってワクワクして待っている子、友達とのお話に盛り上がっている子、等々、子供たちの姿は実に様々で、教室の中は賑やかでした。

 しかし、読書ボランティアの方との挨拶が終わり、「読み聞かせ」が始まると…。もはやおしゃべりをする子は誰一人いません。全員が食い入るように絵本を見つめ、お話を聞いていました。話の展開によってリアクションを示す子がいたとしても、それはお話に夢中になっている証拠。読書ボランティアの方が本を閉じるまで、お話の世界を心の底から楽しんいる子供たちの姿が、そこにはありました。

 読書ボランティアの皆様、いつも素敵な「読み聞かせ」を本当にありがとうございます。谷戸二小では、これからも読書活動の時間を大切にしていきたいと思います。

 
 
 最後になりますが、私は明日から出張のため、学校を留守にします。「校長のつぶやき」はストップしてしまいますが、また来週には再開するつもりです。不定期の情報発信で恐縮ではございますが、ご承知おきいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

1月31日(火曜日)

 午前8時前の昇降口付近には、早い時間に登校した子供たちが楽しそうに話をしている姿が見られます。本校では、8時10分のチャイムが鳴るまでは、校舎内に入ることができません。だからこそ、その時間までは何にも縛られることがなく、子供たちだけのフリータイムとして満喫しているようです。

 今朝のことです。私が正門で挨拶をするために外に出ようとすると、昇降口にいる5年生の女の子に声をかけられました。
「校長先生!この本、読んでみてください。おもしろいよ。」
 その本は日常の「よくある失敗体験」をイラストと解説文でまとめたもので、私自身も共感できる内容も多く、正直とても面白い本でした。
「みんなにも読んでもらうために、家から持ってきました。」

 自分の知っている楽しい話や面白い情報を友達にも伝えて共有したいというのは、人と人との「かかわり」の原点であり、豊かなコミュニケーションのきっかけにもなります。そのきっかけとなる話題が、SNSやネットの情報ではなく「本」だったことが、個人的に興味深くもあり、嬉しく思った朝の一幕でした。

 

 さて、先ほど「本」について触れました。動画の視聴やゲームで楽しむことが多い現代の子供たちです。昔と比べれば、必然的に本を読む時間は減少傾向になってしまいます。一日が24時間という長さは変わりませんので、何かの時間が肥大化すれば、別の何かの時間は圧迫されてしまう…、これは仕方のないことかもしれません。
 しかし、教室をまわっていると、本好きの子が多いことにも気が付きます。本校では朝読書や読み聞かせの時間を定期的に設けていますが、その時間ではなくても、自分の課題を終えた後に机の中から本をサッと取り出し、静かに読み進めている子がいます。もちろん子供たちが読む本は、ページ数や文字の大きさ、挿絵の量など、千差万別です。ただ、共通しているのは、どの子も本の世界を純粋に楽しんでいる姿です。人は古来より本を読み、本から多くのことを学んできました。子供たちの姿を見ていると、元来、人は本質的には本が好きなのだということを感じさせられます。子供たちには、これからもたくさんの本を読んで、友達にお気に入りの本を薦め合ってほしいと思います。

1月30日(月曜日)

 2年生の教室に入ると、タブレットの画面に出てきた風船をタッチし続けている女の子がいました。どうやら風船をタッチし続けた数がスコアとして表示されるゲームのようです。
「このゲーム、私が作ったんだよ。」
 プログラミング教材のひとつである『Scratch(スクラッチ)』で作成した簡易的なゲームではありますが、2年生が一人でゲームを作っていることを考えると、やはり驚きを隠せません。その後も、その子はゲームをより面白くするために、タイミングやスピード等を微調整しながら、プログラミングを進めていました。いやはや、すごい時代です。

 実は、このような場面は多くの教室で見られます。「プログラミング」という言葉の意味は難しくても、子供たちは実際の体験や活動を通して、感覚的に理解しているようです。既製品のゲームで楽しむよりも、自分たちで作ったゲームをお互いにプレイし合って楽しむ…。もしかすると、そのような未来が近いうちにやって来るかもしれませんね。

 

 さて、話は変わって、今日の給食です。学校給食週間の大トリをつとめるのは、給食界における千両役者、『カレーライス』です。このメニューの登場は、おそらく当時の学校給食に大きな革命を起こしたのではないかと、勝手に想像してしまいます。それくらい、全国的にも子供たちの大人気メニューであり、それは今も昔も変わりません。
「カレーライス、おかわりしました!」
「カレーは、何杯でもいける。」
「校長先生。昨日、家の夕食はカレーで、今朝もカレーでした。それでもカレーは美味しいから、余裕で食べられちゃいます。」
 カレーライスは永久に不滅ですね。学校給食週間は本日で終了ですが、ご家庭でも給食について、時々話題にしていただければ幸いです。

1月28日(土曜日)

 今日は土曜授業公開日。道徳授業地区公開講座と学年親子レク(2・3・4学年)がありました。たくさんの保護者の皆様、地域の皆様にもお越しいただき、子供たちはとても嬉しそうでした。ありがとうございました。そして、本日も様々な場面がありましたので、紹介させていただきます。

 

「わたし、今日のドッチボールに燃えてます!」
 登校時、2年生の女の子が闘志みなぎる表情で、そう語っていました。話を聞くと、本日の学年親子レクで、ドッチボールをするそうです。勝負に勝ちたいという強い気持ちが伝わってきます。さてさて、本番はどうだったのでしょうか? 

 

「あーっ!やっと見つけました、校長先生!」
「かれこれ20分くらい探しましたよ。」
 昨年度の卒業生と廊下でバッタリ会いました。今日は中学校がお休みなので、久しぶりに母校に遊びに来ることができたようです。私が校内を歩き回っていたので、卒業生たちは各階を探しまわっていたそうです…。(←ごめんなさいね。)話を聞くと、私に直接挨拶をして、いろいろと話したかったとのこと。嬉しいこと言ってくれますね。礼儀正しい卒業生に会えて、私も元気がもらえました。

 

「えー!昔は中庭に池があったの?」
「タイヤ広場って、昔は無かったんだ。」
 道徳授業地区公開講座の最後は、1年生と保護者の皆様、地域の皆様と一緒に、トークイベント(意見交換会)を開催しました。今年度は本校が開校50周年ということもあり、「よりよい学校生活(学校愛)」を全体のテーマとして、道徳の授業やトークイベントを実施しました。本校の卒業生でもあるPTA会長をゲストにお迎えし、昔の学校の様子について話していただいたり、子供たちの質問に答えていただいたりしました。1年生は現在と当時の学校の違いにビックリしながら、夢中で話を聞いていました。先輩たちの頑張りを受け継ぎながら、これからの谷戸二小を支えていくのは、今の小学生のみなさんです。みんなで力を合わせて、谷戸二小を盛り上げていきましょうね。

1月27日(金曜日)

「校長先生!シャンデリア、見つけたよーっ!」
「校長先生が話していたシャンデリア、すっごいきれいだった!あれって、ダイヤモンドも入ってるのかな?」
 3年生の子供たちが話しかけてきました。昨日の「校長のつぶやき」でも紹介させていただきましたが、昨日3年生は社会科見学で『江戸東京たてもの園』に行ってきました。残念ながら私は引率できなかったので、出発式の際に時間をもらって、子供たちに課題をひとつ伝えておきました。
「江戸東京たてもの園のどこかの場所に、とても豪華なシャンデリアがあります。見学の時に見つけられるかな?もし見つけられたら、教えてくださいね。」
 私からのミッションを、子供たちは見事にクリアしました。そのシャンデリアは、三井八郎右衛門邸の2階の廊下にあります。近代国家の発展に貢献した三井財閥惣領家の邸宅というだけあって、家の内装も厳かで気品があり、家具、調度品、全てにおいて絢爛豪華、美麗荘厳です。子供たちも直接邸宅の中に入ることができて、その圧倒的な雰囲気を感じることができたのでしょう。百聞は一見に如かず、ですね。

 
 そして、今日は社会科見学のまとめをしていました。ここで効果的だったのは、GIGAスクール時代で配布されたタブレットです。実際の見学は時間の制限もあるので、全ての建物をまわり切ることはできません。しかし、タブレットを活用すると、『江戸東京たてもの園』のホームページを見ることができます。その中には、実際に園内の施設をバーチャル見学できる「360度パノラマビュー」が整備されているので、もう一度見たい場所や見学できなかった場所を訪問することができます。社会科見学を追体験できるので、学習効果も高く、家庭学習でも役に立ちます。

 教室では、先生が見本を示すために、パノラマビューを操作していました。
「先生!その廊下をまっすぐ行って。」
「そう!たしか、そこの階段を上るんだよ。」
 子供たちの声に合わせて、先生が操作を進めます。すると…。
「あった!シャンデリアだ!!」
 無事に目的地にたどり着き、教室内は拍手喝采!きっとシャンデリアも喜んでいますよ。

1月26日(木曜日)

 「タイムスリップ」という言葉を聞くと、みなさんは何を連想されますか?ドラえもんのタイムマシーンや映画『Back to the Future』、最近だと『東京リベンジャーズ』等が思い当たるかもしれませんね。過去に遡って、その世界で様々な出会いやトラブルが巻き起こるという話は昔からよくあります。過去の出来事や結果がわかっている現代人だからこそ、目まぐるしい展開にドキドキハラハラしたり、現代との意外な接点に感動したりします。

 

 前置きが長くなりました。実は、今日3年生が「タイムスリップ」を経験しました。もちろん実際に過去の世界に行ったわけではありません。社会科見学で、小金井公園の中にある『江戸東京たてもの園』に行ってきました。ここには、昔の商店街や農家等の建築物が軒を連ねています。文化的価値の高い歴史的建造物もあります。施設全体が野外博物館になっており、建物の中に入れば、様々な昔の道具を見たり、触ったりすることができます。子供たちは『江戸東京たてもの園』での見学を通して、まさに「タイムスリップ」した感覚を覚えたのではないでしょうか。

 
 もうひとつの「タイムスリップ」があります。それは、給食です。1月24日から1月30日までが全国学校給食週間ということで、今週は給食の歴史を振り返りながら、過去の給食の献立が登場しています。(詳細については、本校のホームページ内にある「給食フォト日記」でも紹介させていただいていますので、そちらをご覧ください。)今日の献立は、終戦後(昭和21年)の給食再開時の献立です。コッペパンやクジラの竜田揚げが登場しました。ちなみに当時は脱脂粉乳でしたが、今日は牛乳です。食糧不足や栄養問題が深刻だった当時に比べれば、現代の給食は栄養価も高く、メニューも豊富で、見た目も華やかです。今の給食に至るまでに、どのような歴史的な背景があったのか…。難しいですが、子供たちには給食を通して、少しでも考えてもらえたら嬉しいです。

 

 様々な歴史を知ることは、今の暮らしや社会の仕組みを見つめ直し、新たな気付きをもつことにもつながります。今回のような「タイムスリップ」は一例にすぎませんが、子供たちが昔のことに興味をもてるようなきっかけ作りを、教育活動全体で進めていきたいと考えています。(私自身が歴史好きということもあるので…。)

1月25日(水曜日)

 「最強寒波の到来」と表現されているように、日本各地から大雪による被害が数多く報じられています。冬将軍がその圧倒的な力を私たちに見せつけているかのようです。北国や北陸等の豪雪地帯と比べれば、東京はまだ降雪トラブルは少ないですが、それでも寒さはいよいよ本格的になっています。東京都は雪害に不慣れなので、この時期は降雪や防寒への備えを十分に整えておく必要がありますね。自分自身も心掛けたいと思います。

 そんな寒さが極まりつつある今日の登校時の出来事です。
「校長先生、おはようございます!」
 元気な挨拶が聞こえてきました。目を向けると、なんと半袖、短パンの男の子です。今朝の気温は氷点下に近く、ダウンジャケットやマフラーで完全防寒に努めている子が多い中、その子は悠然と歩いていました。私が小学生だった昭和時代には、冬の寒さにも負けないランニングシャツの屈強な小学生がどの学校にもいましたが、思いがけず当時の様子が蘇ってきました。令和の小学生の中にも豪傑はいたのですね。驚きいっぱいの早朝の出来事でした。

 

 少し時が流れます。半袖の体操着の子供たちが校庭に出てきました。教室との温度差に最初は悲鳴のような声をあげる子供たちですが、表情はどこか楽しそうです。すると、誰かはわかりませんが、声が聞こえてきました。
「うおー、寒い!走ろうぜ!」
 突如として、鬼ごっこが始まりました。逃げる子、追いかける子。先生が校庭に出てくるまでのわずかな時間ですが、楽しそうに走り回っています。子供流のウォーミングアップなのかもしれません。「子供は風の子 元気な子」と言われますが、本当にその通りですね。大人の私も見習いたいと思います。

 

「はーい、体操やるよー。」
 先生が出てきました。さあ、みなさん。気持ちを切り替えて、体育の授業を頑張りましょうね。

1月24日(火曜日)

 昨日に続き、「昔遊び」について書かせていただきます。

 十把一絡げで「昔遊び」という総称が一般的になっていますが、実はその中にもたくさんの遊びがあります。コマ、めんこ、おはじき、けん玉、竹馬、カルタ、はないちもんめ…等々です。その歴史を紐解けば、日本におけるコマの歴史は平安時代以前に始まり、おはじきは奈良時代に中国から伝わったそうです。歴史で学習する「渡来人」や「遣唐使」が関係しているのかもしれませんね。その頃は宮中で雅な方々が楽しむような遊びだったようですが、徐々に一般の人々にも広がり、結果的に子供たちが遊ぶ玩具として定着しました。このように、古来より受け継がれてきた「昔遊び」にも、それぞれ起源があり、人々に親しまれてきた歴史があります。オンラインゲームやスマホのゲームが盛んな令和時代においても、子供たちの心を魅了する「昔遊び」は、きっとこの先の時代も大切に受け継がれながら、身近な伝統文化として残っていくと思います。それを象徴するかのように、今日も1年生の教室を覗くと、コマ回しの特訓に熱心な子供たちがいました。

 
「やったー!うまく回ったー!校長先生、見てください!」
 おめでとう!積み重ねた練習の結果、極意(コツ)をつかんだようです。上達が形として見えるのも、昔遊びの面白さですね。

 

「…。…。…。」
 剣術の居合のように、真剣な表情で構え続けている女の子がいます。おそらく抜刀する(←コマを投げる)タイミングをはかっているのでしょう。眼差しは侍そのものです。

「…。…。」
……。そろそろでしょうか?教室の空いているスペースに狙いを定めているようです。辺り一面、緊張が走ります…。さあ、くるかな?

 

すると、突然そのスペースに別の子が入って来ました。
「校長先生!今からやるから見ててね。」
 おっと。コマを回すスペースが埋まってしまいました。狭い教室ですから、仕方ないですね。先ほどの女の子の方に視線を向けると…。

「…。…。」
 なんと、いまだ居合の構えを崩さず!その集中力たるや、まさに侍。天晴です。

1月23日(月曜日)

「やったー!回った!回った!見て見て!」
「あーっ、もう!うまく回らないなぁ…。」
 1年生の教室から賑やかな声が聞こえてきます。何やら盛り上がっている様子です。気になったので教室を覗いてみました。
「あっ!校長先生!今から回すよ。見ていてね。せーの…。」
 

 すでにお気付きの方も多いと思います。これは、コマ回しに夢中になっている1年生の様子です。現在、1年生は生活科の学習の中で、「昔遊び」にチャレンジしています。凧あげやビー玉、おはじき、あやとり等、1月は様々な昔遊びに取り組んでいます。今日は、昔遊びの花形(←私の勝手なイメージです。)とも言えるコマ回しに挑戦していました。幼稚園や学童クラブで体験した子もいるようで、一人で上手に回している子もいます。しかし、ほとんどの子供たちはコマ回しの経験が少なく、紐の巻き方やコマの投げ方に悪戦苦闘しています。簡単そうに見えて、実は奥が深くて難しい…、それが「昔遊び」の面白さでもあり、魅力なのかもしれません。「遠心力」や「ジャイロ効果」等の難しいことはわからなくても、バランスを保ちながら自立して回転しているコマの姿はカッコいい!自分も回せるようになりたい!子供たちにとっては、それだけで十分なモチベーションになるのでしょう。

 

 そこで、コマ回しの達人の登場です。昔遊びのスペシャリストの方々です。(正体は、いつも登下校でお世話になっている交通擁護の皆さんなのですが、今日は完全に子供たちの師匠となってもらっています。)達人の皆さんのコマ回しのテクニックを、憧れの眼差しで見つめる子供たち。
「すごーい!めちゃくちゃ回ってる!」
「その回し方、ぼくにも教えてください!」
 その後、1年生は達人の皆さんにコマ回しの技を伝授してもらいながら、それぞれの腕を磨いていました。「昔遊び」の修行の道は、まだまだ続きそうです。がんばれ、1年生!

1月20日(金曜日)

 
「ぼくは牛乳を残さないことに決めています。」

 給食の時間に教室をまわっていると、2年生の男の子が私のところにやって来て、力強く話してくれました。どうやら「マイ ルール」として、自分に課しているようです。もちろん食べ物の好き嫌いには個人差がありますが、少しでも苦手を克服しようと自分で目標を決めて、継続していることが立派ですね。

 

 4年生の教室に入ると、「今年の漢字」を思い出させるような掲示物があります。3学期の初めに、子供たちが「今年をどんな年にしたいか」について考え、それを漢字一字で表しているものです。「明」「笑」「楽」等の漢字もあれば、「学」「力」「挑」等の漢字もあります。ひとつひとつの漢字を見ていると、子供たちそれぞれの思いや前向きな意気込みがストレートに伝わってきます。その中に「勝」という漢字がありました。用紙には、この漢字を選んだ理由も書かれているので、読んでみました。
「自分に打ち勝つ。常に自分に厳しく。」

 

 人間は不完全な生き物であり、誰にだって苦手なものや弱さはあります。周囲に厳しく、自分に甘く…というような経験は、多くの人に心当たりがあるのではないでしょうか。(少なくとも、自分自身には反省することも、多々あります…。)だからこそ、人は古来より、未熟な自分自身を磨き高めるために、苦行に励んだり、自らを追い込んだりしてきたのかもしれません。歴史好きの私にとっては、自らを律し、自らを戒める心構えには、侍の気高さや武士道の教えにも通じる底知れぬ魅力を感じます。

 話が飛躍してしまいました。しかし、前述の「牛乳を残さない」と決めた子も、「勝」の一字に気持ちを込めた子も、自分に厳しいことを自分自身に課したという点で、私は拍手を送りたいと思います。谷戸二小の小さな「侍」たちです。「武士道」の教えは、形こそ変わっても、今の時代にも脈々と受け継がれています。
(ちょっと飛躍しすぎでしょうか…?)

1月19日(木曜日)

 太陽の暖かい日差しが校庭いっぱいにふりそそぐ今日の中休み。ぽかぽかの陽気が心地よいこともあって、いつも以上に子供たちが校庭に出て、元気いっぱいに遊んでいました。クラス遊びをしている子、ボール遊びに夢中の子、鬼ごっこをして走り回っている子…。どの子もキラキラした笑顔で、とても楽しそうです。こんな時間がいつまでも続けばいいのに…。そう思わずにはいられない、中休みの様子です。

 しかし、この笑顔いっぱいの楽しい時間が、残念なことに間もなく終わってしまうことを、私は既に知っていました。

 

「避難訓練!避難訓練!」

 

 緊急地震速報のメロディの後に、担当の教員による指示が入りました。数秒前までは元気いっぱいに遊んでいた子供たちですが、全員がその場で動きを止め、速やかに避難姿勢をとりました。そして、避難指示に従って、校庭の中央に集まり、そこから学級ごとに整列を始めました。教室に残っていた子供たちも、各自がその場で避難姿勢をとり、安全が確認できた後に、校庭に避難してきました。数名の教員が校庭にはいましたが、ほとんどの子供たちは自分たちで考えて行動し、避難を完了することができました。時間にして、5分弱。立派です。

 今回は、「予告なし」の避難訓練でした。しかも、教員が近くにいない状況を想定した訓練で、休み時間に地震が発生するという内容でした。休み時間だったので、もっと遊びを続けたかった子もいたと思います。しかし、子供たちは状況を的確に判断し、気持ちを切り替えて迅速に行動することができました。子供たちの姿を見ていて、誇らしく思った今日の避難訓練でした。

 
 今週の1月17日で、阪神淡路大震災から28年の月日が経過しました。震災の記憶を忘れないためにも、防災の意識を高めるためにも、これからも毎月の避難訓練や防災教育を大事にしていきたいと考えています。いざという時の備えについて、ご家庭でも子供たちと話し合っていただければ嬉しいです。

1月18日(水曜日)

 昨日の続きになります。(話を引っ張ってしまい、申し訳ありませんでした。)

 今年度の途中から始まった新しい取組、「日常的な挨拶運動(あいさつのバトン)」。これが従来の挨拶運動と大きく異なる点は、次の2点です。

 
 1点目は、リレーのように、全学級に「あいさつ当番」がまわってくるという点です。トップバッターを務めたのは代表委員会の子供たちでしたが、その後は、6年生、5年生、4年生…というように、順番がまわってきます。「あいさつ当番」のバトンがリレー形式で渡されていく様子から、「校長のつぶやき」では、「日常的な挨拶運動(あいさつのバトン)」というように表記しています。

 
 2点目は、異学年交流をベースに挨拶運動を進めている点です。本校には「なかよし班」という異学年交流があります。(6年1組と1年1組、6年2組と1年2組…等)上の学年と下の学年の子供たちが、毎日一緒に「あいさつ当番」を担当している点も特徴です。一昨年度と昨年度は、コロナ禍のために異学年交流があまり活発にできませんでしたが、今年度は感染対策を講じながら、少しずつ交流活動の場面を増やしています。今回の「あいさつ当番」も、異学年のかかわりを豊かにするために始めた新しい取組のひとつです。

 
「おはようございまーす!」
「〇〇先生、おはようございます!」

 先週に引き続き、今週も4年1組と2年1組から、毎日数名の子供たちが順番で正門に並び、元気な挨拶をしてくれています。来週以降は、4年2組と2年2組が担当します。
 谷戸二小のみなさん、「あいさつのバトン」を大切につないでくれて、ありがとうございます。これからも、元気な挨拶でいっぱいの谷戸二小を、みんなでつくっていきましょう。


毎朝、あいさつ当番の子供たちが気持ちの良いあいさつをしてくれています。

1月17日(火曜日)

「おはようございます!」
 本校の正門では、毎日元気な挨拶が交わされています。もちろん私も正門に立って挨拶をしているのですが、実は今年度の途中に少し変化がありました。2学期の後半から、私と一緒に挨拶をしてくれる子供たちがいることです。挨拶運動の子供たちです。
 ここで少し説明させていただきますが、挨拶運動というものは、本校でも昔からありました。ある一定の期間に、代表委員を中心に高学年の子供たちが正門や昇降口に立ち、登校してくる子供たちに挨拶をするというものです。おそらく多くの学校で、似たような取組は行われているのではないかと思います。
 個人的な話になりますが、私は学級担任をしていた時代から、挨拶にはこだわりがありました。学力向上や体力向上も大切ですが、極端に言えば、挨拶はそれ以上に大切だと考えています。漢字が上手に書けなくても、毎日の挨拶を元気よくできる子は素敵だと思いますし、計算問題が不得意でも、周りの人に感謝の言葉が言える子は立派だと思います。それだけに、挨拶運動が期間限定で終わってしまうことには、勿体なさを感じていました。

 
「1週間だけではなく、ずっと挨拶運動を続けても良いのではないか。」
「高学年だけではなく、学校の子供たちみんなで挨拶運動に取り組みたいなあ。」

 私は常々そのような思いをもっていました。そこでスタートしたのが、現在取り組んでいる「日常的な挨拶運動(あいさつのバトン)」です。生活指導部や特別活動部の先生たちが計画を立て、代表委員会の子供たちと一緒に具現化に努めてくれました。
 この「日常的な挨拶運動(あいさつのバトン)」が従来のものと大きく異なる点は、大きく2つあります。それは…。

 (このまま文章を書き続けると長くなりそうなので、今回はここで失礼させていただきます。続きについては、また明日以降に書かせていただきます。)

1月16日(月曜日)

 先週末までは晴れの日がずっと続いていたので、今日は久しぶりの雨天時の学校生活です。休み時間も外で過ごせない分、教室での活動が多くなります。教室をまわっていると、今日もいろいろな場面に出会いました。

 

 2年生の教室に入ると、子供たちが折り紙をしていました。昔は説明書を読んだり、平面図を見たりしながら、折り紙を折っていたものですが、今はタブレットで動画を見ながら作業を進めています。動画だと手順もマネしやすく、紙を折る様子も立体的に確認できるので、圧倒的にわかりやすいです。これもGIGAスクール時代の賜物ですね。

 
 3年生の教室に入ると、タイピングの練習に集中している子供たちがいました。すると一人の女の子が私に声をかけてきました。
「校長先生!〇〇くん、全国ランキング1位になったんだよ!」
 この全国ランキングというのは、以前も「校長のつぶやき」で紹介させていただいたタイピングゲームのランキングです。友達と競い合いながら、継続して練習してきた成果が、ついに全国ランキング1位という大記録に結びつきました。ちなみに、そのランキングを見せてもらうと、ベスト5の中に谷戸二小の子が3人も入っていました。これからもみんなで切磋琢磨しながら、更なる高みを目指してくださいね。

 
「寒い朝 こたつに入って ぬくぬくと あたたまる体 もうぬけ出せない」(6年 女子)
 
 高学年の国語の授業では、子供たちが季節ごとに俳句や短歌をつくっています。教室の後方に掲示してあるので、私も教室をまわる際に、興味深く読ませてもらっています。その中に、上記の短歌がありました。「もうぬけ出せない」という表現がいいですね。わかります、その気持ち。毎年この季節になると、こたつや朝の布団の中があまりにも心地良くて、そこから出られなくなってしまいます。
「あと5分だけ…。もう少し布団の中に…。ぐーぐー…。」
 二度寝をしてしまった経験、山のごとしです。気をつけなくては…。

1月13日(金曜日)

 静寂に包まれた体育館。子供たちが等間隔に座っています。
「……。」
 姿勢は正座のまま、ゆっくりと深呼吸。その眼差しは真剣そのものです。集中力の高まりが伝わってきます。
「よしっ…。」
 気持ちが整ったようです。右手に持っている筆を硯まで運び、墨汁を含ませました。硯の丘で筆を少し休ませ、数秒間の沈黙。目の前に置かれた縦長の書初め用紙をじっくりと見つめ、その後、意を決したのでしょう。狙いを定めた場所に、筆の穂先を静かに下ろしました。始筆が決まり、緊張の一画目です。

 
 これは、子供たちが書初めに取り組んでいる一場面です。今週は火曜日から金曜日まで、体育館で席書会が行われました。硬筆の1・2年生は教室で、毛筆の3年生以上は、広い体育館で取り組みました。タブレットやスマホを自由自在に使いこなす令和の小学生ではありますが、昔に比べれば、筆や鉛筆を使用する機会は確実に減少しています。それだけに、書写の授業、席書会のような場はとても貴重であり、大切にしたい時間です。

 

「よし!これが今までで一番上手に書けた!」
 お?どうやら納得できる1枚が完成したようです。表情も嬉しそうです。

「し、しまったー!ここに墨がついちゃった。あと1枚しか用紙が無いし…。ピンチ。」
 おやおや、こちらは大変そうです。でも、大丈夫。背水の陣で臨めば、きっと最高の作品ができるはず。がんばれ!

「校長先生。この2つを見て、どっちが上手いと思いますか?」
 うーん、そうですね。私は文字が大きくて力強いこっちの方が好きだけど…。それは、あくまでも私の感想ですから、参考までにとどめてくださいね。どちらが良いか、提出する作品を決めるのは、自分自身です。意思決定も大事な経験ですよ。じっくり悩んでください。

 

 
 慣れない筆運びに苦戦する子、会場の雰囲気に緊張する子もいましたが、どの学年の子供たちも最後まで集中して取り組むことができました。子供たちの作品は各教室前に掲示されていますので、本校にお越しの際は、ぜひご覧ください。

1月12日(木曜日)

 昨日の「校長のつぶやき」の中で、「係活動」について紹介させていただきました。子供たちがクラスの現状について話し合い、「こんな係があったらいいと思います。」「もっとクラスが楽しくなると思います。」等、様々な意見やアイデアを出してくれるので、今までになかったような係が新設されることも多々あります。残念ながら全ての係活動を紹介することはできませんが、クラスを支えてくれている係、みんなのために頑張っている係は、実はまだまだたくさんあります。そこで、今回もいくつかの係について紹介させていただきたいと思います。(係の名前はクラスによって千差万別ですが、ここでは一般的に使用されている名前で記載致します。)

 
 
「窓係」
 教室の換気に気を配り、定期的な空気の入れ替えを心がけています。感染対策用に全教室に設置している「CO2濃度測定器」が反応すれば、サッと立ち上がり、すぐに窓を開けてくれます。その姿からは、責任感の強さや使命感が伝わってきます。頼もしいです。

 

「イラスト係」
 教室の壁面には、子供たちが描いたイラストがたくさん掲示されています。マンガやゲームのキャラクターのイラストが多く、殺風景な壁面を楽しく彩ってくれています。中には、タブレットでキャラクターの構図を調べながら丁寧に描いている子もいます。子供たちの画力、素晴らしいです。

 

「おたのしみ係」
 休み時間や学期末に、クラスのみんなで遊べるレクを企画する係です。ボール遊びが人気ですが、遊びの内容が偏らないように、鬼ごっこや椅子取りゲーム等、全体の意見も上手に取り入れながら、調整しています。いつの時代も、お楽しみ会は子供たちが大好きなイベントです。

  

 子供たちからは、「自分たちのクラスは、自分たちでつくる。」という気持ちが伝わってきます。3学期も力いっぱい頑張ってほしいと思います。

1月11日(水曜日)

 学校には授業の時間以外にも、子供たちが成長する場面がたくさんあります。その中のひとつに、「係活動」があります。「〇〇係」や「〇〇会社」のような名称をつけて、子供たちが主体となって活動しているものです。
 似たようなものに、「当番活動」というものがありますが、これは掃除当番や給食当番のように、クラスや学校の仕事を全員が順番で担当するものです。一方、「係活動」は、自分たちのクラスをより良くしていくために、子供たちが自主的に考えて運営していくものです。今日も教室をまわっていると、係活動で子供たちが話し合っている場面に出会いました。どのような係があるのか、いくつか紹介させていただきます。

「おたんじょう日係」
 友達の誕生日を祝うための企画を考えています。きれいな折り紙の作品をプレゼントしたり、お誕生日カードを作って渡したりしています。

 

「お笑い係」
 帰りの会や学級の時間などに、漫才やコントをしてくれる係です。芸人さんたちに憧れている子供たちも少なくないようですね。みんなを笑顔にするために、頑張ってくれています。

 

「ミュージック係」
 コロナ禍のために始まった黙食の時間。この時間を少しでも楽しくしようと、給食の時にBGMを流してくれる係です。GIGAスクールの時代ということもあり、タブレットを使って流したい音楽のアンケート調査をしている姿を時々見かけます。

 
「スライド係」
 これもGIGAスクール時代ならではの係です。学校行事やクラスの出来事などを日常的に取材し、写真や動画を効果的に活用しながら、定期的にスライドショーを作成しています。その編集技術、情報活用能力の高さには驚かされます。

 
 
 どの係も、学級での生活をさらに楽しく豊かにするために、とても意欲的に活動に励んでいます。みんなのために、クラスのために、何かできることはないか。クラスという社会の一員として、この視点は大切です。日々の係活動を通して、子供たちは大きく成長しています。

1月10日(火曜日)

「あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」
 今日は2023年の最初の登校日。元気いっぱいの新年の挨拶が、学校の至る所から聞こえてきました。

 

「冬休みにディズニーランドに行ってきました。」
「ぼくはワカサギ釣りをしました。天ぷらに塩をつけて食べたら、もう最高でした。」
「おじいちゃんの家に行って、親戚のおじさんや従妹たちとたくさん遊びました。」
 今日は上記のような話をたくさん聞きました。昨年度までとは異なり、今回の年末年始は行動制限が無かったこともあって、子供たちはいろいろな場所に出かけたようです。興奮しながら話し続けるエピソードトークから、楽しかった冬休みの様子がストレートに伝わってきました。

 
「親戚のみんなで集まった時に、たくさんお年玉をもらいました。」
「ぼくもいっぱいもらったよ。だいたい〇〇円ぐらい。」
 な、なんと!そんなに…。(確かに親戚の人数によって、お年玉の金額は変わりますが…。)谷戸二小のみなさん。親戚の方々への感謝の気持ちを忘れずに、いただいたお年玉は大切に使ってくださいね。大きな金額だからと言って、急いで無理に使う必要はありませんよ。お金の使い道を考えることも、実は大事な勉強です。お家の人たちとも、よく相談してくださいね。

 
 学校の主役である子供たちが登校したことで、校舎の中にも賑わいと活気が一気に戻ってきました。さあ、役者は揃い、舞台は整いました。これより、谷戸第二小学校の第3幕(3学期)の始まりです。皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。

12月23日(金曜日)

 今日は2学期の最終日。給食を食べたら、全学年が同じ時間に下校するという時程です。各クラスで年内最後の学級指導をしている頃、私は一足先に児童昇降口まで行き、子供たちが来るのを待っていました。きっと冬休みの過ごし方や宿題等の連絡が続いているのでしょう。しばらくは誰も来ない時間が続き、児童昇降口は静寂に包まれていました。

 すると、階段の上の方から近づいてくる足音が聞こえてきました。本日の下校の一番乗りは、元気のいい中学年の男の子たちです。
「さようなら!よいお年をーっ!」
 持ち帰りの荷物も多い中、笑顔いっぱいで帰っていきました。放課後に友達と遊ぶ約束をしているのかもしれませんね。

 続いて、1年生がまとまって教室から出てきました。しっかり並んで昇降口まで歩いてきて、上履きから外履きへと履き替えています。その時、一人の1年生が私に気が付き、元気よく挨拶をしてくれました。
「校長先生、よいお年を!」
 その言葉をきっかけに、他の1年生の子供たちも私に気が付き、全員が気持ちの良い挨拶をしてくれました。

 そうこうしている間に、他の学年の子供たちも昇降口にやって来ました。一気に昇降口は下校の子供たちで賑やかになりました。

「校長先生!ちょっと早いけど、メリークリスマス!プレゼント楽しみーっ!」
 そうですね。明日はクリスマス・イブ。サンタさんからのプレゼント、楽しみですね。

「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。」
「よいお年をお迎えください。」
 礼儀正しい挨拶をしてくれた高学年の子もいました。こちらこそ、お世話になりました。

 

 このように、今日は年越しの挨拶が学校中でたくさん聞こえてきました。自分から進んで挨拶のできる谷戸二小の子供たち。本当に気持ちがいいです。明日から始まる冬休みも、寒さに負けず、元気いっぱいに楽しく過ごしてくださいね。

 それでは、皆様。本年も大変お世話になりました。良い年をお迎えください。

12月22日(木曜日)

「この大学かぼちゃ、おいしい!」
「このかぼちゃ、スイーツみたい!そうすると、これはデザートになるのかな?」
 今日は冬至。給食にも「行事食」として、冬至に関連した食材が多く登場しました。ゆず、かぼちゃ、運気を呼び込むための「ん」のつく食べ物である「にんじん」や「だいこん」も出てきました。「大学かぼちゃ」は大学芋のように甘い味だったこともあって大人気。子供たちはにこにこ、とても美味しそうに食べていました。

 

「校長先生!全国ランキング2位になりました!」
 先日お知らせをした「キーボー島アドベンチャー」というタイピングゲームのランキングの続報です。今までは4位の記録だった子が、その後も必死に練習を重ね、なんと全国2位にランキングされました。周りの友達も一緒になってその子の偉業を喜び、私に知らせてくれました。その中には、常に鎬を削っている全国ランキング3位の子(←先日、「校長のつぶやき」で紹介した児童です。)もいました。好敵手の健闘を素直に称えられるその姿、立派です。これからも力を競い合いながら、更なる高みを目指してほしいと思います。

 

「どの時代をニュースにしようかな?『源平の戦い』にしようかな?」
「いや、『大政奉還』がいいよ。政権交代のことを中心にして…。」
 3〜5時間目に、6年生の3クラスで社会科の授業をしました。今までの歴史学習を生かして、歴史上の出来事をニュース番組のように構成し、最後は動画にしてまとめるという内容です。私自身がタブレットを活用してやってみたかった授業です。子供たちが、どの時代の、どの出来事を「歴史ニュース」の題材として選ぶのか、今からとても楽しみです。

12月21日(水曜日)

 中休み、体育館に子供たちがどんどん集まってきます。「YATO2ライブ・パフォーマンス」のオープニングイベントが開催されるからです。

 「YATO2ライブ・パフォーマンス」とは、本校の目指す学校像「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!」にあるように、子供たちの様々な特技や力を発表できる場を整えたいと考え、校長プロジェクトの一環として始めたものです。今回は、今年度の第1回目ということもあり、6年生の有志の子供たちによるパフォーマンスが行われました。

 最初のチームは、「サッカーチーム」です。サッカーが得意な男の子たちが、数々のリフティングのテクニックを披露してくれました。サッカーW杯が最近まで話題の中心だったこともあり、観客の子供たちは尊敬と憧れの眼差しで、華麗なリフティングショーを見ていました。それにしても、今の小学生のサッカー技術には驚かされます。私もサッカー経験者ですが、ヘディングくらいしか勝てる気がしません…。

 

 次のチームは、「ダンスチーム」です。ダンス好きの女の子たちが、K-POPの音楽に合わせて、キレキレのかっこいいダンスを披露してくれました。体育館の舞台を広く使って、いくつものフォーメーションを展開したり、お互いのダンスをシンクロさせたり等、動きにも工夫が見られました。アップテンポのダンスをサラッと踊れる子供たち、お見事です。

 
 
 最後は、「歌と演奏チーム」です。ヴォーカル、キーボード、ギターを担当する3人の女の子バンドの登場です。歌う曲は、人気女性アーティスト・あいみょんの『マリーゴールド』。上手な生演奏と綺麗な歌声は観客の心をつかみ、曲に合わせて手拍子も湧きおこりました。堂々としたパフォーマンスは、会場を大いに盛り上げてくれました。途中、〇〇先生が参加するサプライズも…。

 
 素敵なパフォーマンスを披露してくれた6年生のみなさん、ありがとうございました。次回の「YATO2ライブ・パフォーマンス」では、1〜5年生からも参加者を募集する予定です。本校ではこれからも、子供たちの活躍の場、「かかわり」の場をどんどん広げていきたいと考えています。ご期待ください。


女の子バンドによる演奏の様子です。会場を盛り上げてくれました。

12月20日(火曜日)

 今日は4年生と一緒に、理科見学に行ってきました。見学先は西東京市にある「多摩六都科学館」です。今回は理科見学の様子について、紹介させていただきます。

「うわー、すごい!」
 思いがけず言葉がこぼれた子もいました。ドーム型の巨大スクリーンに、見慣れた谷戸二小の校庭の景色が映し出され、そこに太陽や月が登場したからです。早送りされた時間の経過とともに、太陽と月はゆっくり動いていきます。また、天井も含めたスクリーン全体に、星座も映し出されました。館内は、一気に星空の世界に様変わり。日常では見えにくい星の煌めきも、ここでははっきりと視認することができます。ガイドの方の解説を聞きながら、子供たちは最後に月まで旅行をしてきました。時間にして60分間でしたが、子供たちにとっては大満足の天体ショーでした。

 
 「実験ショー」という科学体験の時間もありました。電池のつなぎ方や配線を工夫して、プロペラを回したり、電球を点灯させたり等の実験をしました。鉛筆の芯や銀色の折り紙は電気を通すのか…等を予想し、その後に確認する活動も、子供たちは楽しそうに取り組んでいました。

「では、電池を使わないで、LEDライトを点灯させる方法を考えてみましょう。」
 実験員の方の問いかけに、子供たちは不思議そうな顔をしています。
「電池を使わないって、電気がいらないってこと?できるのかな?」
 LEDライトを調べる子、配線を工夫する子、子供たちは必死で考えています。アイデアを出し合っているグループもありました。
 すると、セーターを着ている子が、突然激しく動き始めました。
「ハア、ハア…。こうやって静電気を起こせば…。」
 試行錯誤しながら、とにかくチャレンジする子供たち。最高です。
「あっ!一瞬だけど、今、光った!」
 その子は、プロペラを回してみて、何かに気がついたようです。そう、発電の仕組みですね。このように、現象について自分たちで考えることは、科学の面白さを知る第一歩です。未来のエジソンやガリレオは、ここから誕生するかも?

12月19日(月曜日)

 今朝は睡眠不足の方も多かったのではないでしょうか。約1か月もの間、世界中を熱狂させ続けていたサッカーW杯の決勝戦が、日本時間の深夜に行われていました。フランス対アルゼンチン、優勝経験国の威信と誇りをかけたこの試合は、まさに決勝戦に相応しい壮絶な試合展開となりました。得点王争いを繰り広げていた両国のエースは両雄譲らず。一進一退、死力を尽くした激しい闘いは、延長戦でも雌雄を決することはできず、決着はPK合戦へ…。私も睡眠不足を覚悟の上で、この試合を最後まで見ていました。

 ほとんどの子供たちは、朝の情報番組等でこの結果を知ったようです。しかし、中には、この試合をリアルタイムで見ていた子もいました。私と同じように、寝不足気味の表情をしていましたが、興奮冷めやらぬ様子で話してくれました。

「いい試合だったなぁ。アルゼンチンもフランスも強い!」
「やっぱりメッシはスゴイ!なんであんなにドリブルが上手いんだろう。」
「(フランスの)エムバペのハットトリック、凄すぎです。かっこいい!」

 

 振り返れば、私のサッカーW杯の鮮明な記憶は、36年前にアルゼンチンが優勝したメキシコ大会から始まっています。当時、私は小学生でしたが、今でもマラドーナ選手の華麗なドリブルや得点シーンに興奮していたことを覚えています。「校長のつぶやき」でW杯のことを多く書き続けるのも、原点は小学校時代の記憶なのかもしれません。今回のW杯も、私たちに数々の名勝負と感動的な物語を残してくれました。それらはきっと、36年前の私のように、今の小学生の子供たちの中にも、鮮やかな記憶として光を放ち続けるでしょう。

 
 ただ、しばらくは「W杯ロス」になりそうです…。次は、箱根駅伝、そしてWBCで気持ちを盛り上げていきます。

12月16日(金曜日)

 正門で挨拶をしていると、子供たちに話しかけられることが多く、それが私の楽しみでもあります。最近はサッカーW杯の話題が多いですが、お家の方と出かけたことや友達と遊んだこと等、その内容は実に様々です。今朝はこのような場面がありました。

 
「おはようございまーす!校長先生、これ見てください。」
 元気よく挨拶をするその子の手には、薄いガラス板のようなものがありました。近くで確認すると、ハガキ大くらいの氷でした。登校の途中に、水たまりが凍っていたようで、そこから氷の破片を持ってきたとのことでした。

「校長先生、これ触ってみて。冷たいよ。」
 時間差で、また別の子が同じように氷を持ってきました。思いがけず氷を見つけて嬉しかったのでしょう。その表情には笑顔がこぼれています。このように、今朝は何人かの子供たちが、その手に氷を持って、誇らしげに登校していました。

 
 大人はニュースや天気予報の情報等で季節の訪れを知ることが多いですが、身近なものの変化や現象を、自分で見たり触ったりすることで、季節の移り変わりを体感するのが子供たちです。夏であれば、虫かごの中にバッタやカマキリ等の昆虫を入れて登校し、秋であれば、きれいに紅葉した落ち葉や可愛らしい形のドングリ等を拾って、そのまま学校に登校する姿を見かけます。この冬に雪が降れば、きっと子供たちは、その手に小さな雪玉をつくって登校するでしょう。このような自然現象との「かかわり」には、インターネットやSNSで手に入れた情報以上の学びがあり、価値があると思います。今後も子供たちには、自然現象への興味や関心、純粋な知的好奇心を大切にしてほしいと思います。

12月15日(木曜日)

「コンコンッ」
 中休み、校長室のドアをノックする音が聞こえました。
「失礼します。」
 礼儀正しい挨拶をした後、3人のファイナリストたちが校長室に入ってきました。「天下一計算王決定戦」、6年生の部の決勝戦です。11月の予選から始まり、2か月に及んだこの大会も、いよいよ本日が最終戦となります。その顔ぶれは、昨年度の覇者である「計算王」、そして、今年度初めて決勝戦に臨む2名の挑戦者たち。予選から準決勝までを見ると、その実力は拮抗しており、誰が頂点に立つのか、予想が難しい決勝戦です。

 さあ、準備が整いました。大きく深呼吸をし、いざ本番!勝負が始まると、タブレットを操作する音以外、沈黙が60秒間続きます。集中力を研ぎ澄まし、驚異的な速度で計算問題に答えていくファイナリストたち。その真剣な表情を見ていると、順位を決めずに、どの子も「計算王」にしてあげたい…等、情が湧いてくるものです。しかし、W杯と同様に、「天下一計算王決定戦」も、やはり勝負の世界。勝者が生まれれば、敗者もまた生まれます。鎬を削る勝負の積み重ねが、個々の力を高め、全体の力の底上げにつながるのも、また事実です。

 勝負の結末は訪れました。このハイレベルな闘いを制し、小学生時代最後の「計算王」の座に輝いたのは…!(今回も、結果はふせておきます。)

「これで、決勝戦を終わります。一同、礼!」
「ありがとうございました。」
 お互いの健闘を称え合ったファイナリストたち。最後の一礼をした後、爽やかな余韻を残しつつ、校長室を後にしました。みなさん、お疲れさまでした!

12月14日(水曜日)

3年生の教室に入ると、子供たちが少し興奮気味に、私に教えてくれました。
「〇〇ちゃん、全国ランキング3位なんだよ!すごいよね!」
 何の全国ランキングかというと、「キーボー島アドベンチャー」というタイピングゲームのランキングです。GIGAスクールが始まった昨年度以降、本校ではタイピングスキルの向上を図るべく、全校児童がこのコンテンツに登録しています。指定された言葉をキーボードで早打ちすることで、モンスターを次々に倒していく…というこのゲームのシステムが、子供たちにとっては面白いようです。タブレットタイムや授業のちょっとした時間等に、子供たちは自分からすすんで取り組んでいます。
 昨日の「校長のつぶやき」で紹介した「天下一計算王決定戦」もそうですが、この「キーボー島アドベンチャー」の実践も同じく2年目に入ります。すると、やはり結果が伴ってくるものです。初めは簡単な単語の入力に四苦八苦していた子も、今では長い文章をカタカタッとキーボード入力できるようになっています。教室をまわっていると、そのタイピングのスピードをお互いに競い合っている姿もよく見られます。まさに切磋琢磨。これも、子供たち同士の「かかわり」があってこその成果です。

 冒頭の場面に戻ります。今ではタイピングスキルが飛躍的に向上し、全国ランキングにその名前が掲載されている子が、本校にも登場しました。ちなみに、現時点の結果ではありますが、全国ランキング4位にも本校の児童の名前が載っています。登録しているユーザーが数万人いる中での、この成績は素晴らしいです。しかも、この2人は同じクラスで教室の座席もすぐ近く。私のそばにいた子がそっと教えてくれました。
「〇〇ちゃんと〇〇君、ランキング上位を目指して、いつもバチバチにやり合っているんだよ。」
 このようなやり合いなら大歓迎です。「計算王」だけでなく、タイピングスキルを競う闘いからも、目が離せません。

12月13日(火曜日)

 今回も、「天下一計算王決定戦」のお知らせです。昨日は4年生、本日は5年生の決勝戦が行われました。その様子をお届けさせていただきたいと思います。
 
 4年生の部は、昨年度の優勝者である「計算王」が当然のように勝ち上がってきました。また、良き好敵手である昨年度の準優勝の児童もいます。そこに、今年度新たに谷戸二小に仲間入りした児童が決勝に勝ち進んできました。絶対王者が「計算王」の座に君臨し続けるのか、それとも新勢力の台頭が新たな時代を切り拓くのか…、白熱の決勝戦の行方は如何に!?

 5年生の部も、やはり昨年度のファイナリストが2名勝ち進んできました。安定した高い計算力が強豪たる所以なのでしょう。周囲の友達からも一目置かれているファイナリストたち。そこに、準決勝を突破した新たな挑戦者が、今回初めての決勝戦に臨みます。決勝戦の会場である校長室に入った3人は、静かにタブレットを準備し、呼吸を整えます。いよいよ決勝戦。いざ尋常に!勝負はじめ!

 結果については、今回もふせておきます。しかし、4年生の「計算王」も、5年生の「計算王」も、昨年度の学年記録を大きく更新する結果となりました。この「天下一計算王決定戦」も2年目に入り、子供たちの計算力の向上が顕著な結果としてあらわれているのが嬉しいです。やはり「継続は力なり」ですね。

 さあ、今大会も残すところ、最高学年の6年生の部のみです。群雄割拠の計算戦国時代に終止符を打ち、「計算王」として天下統一を成し遂げるのは、果たして誰なのか!?ご期待ください。 

12月12日(月曜日)

 学校の内外において、たくさんの子供たちが様々な分野で力を発揮し、活躍しています。そこで、本日の全校朝会では、オンライン表彰式を実施しました。

 最初の表彰は、夏休みに取り組んだ自由研究の作品です。「DNAの研究」や「発酵食品の研究」等、科学展に選ばれたり、企業のコンクールで優秀な成績を収めたりしたものがありました。

 続いては、「めぐみちゃんメニュー」の表彰です。子供たちが考えたメニューが、実際に西東京市のレストラン等で採用になりました。見た目もオシャレな仕上がりで、本当に美味しそうです。

 次も食育に関する取組です。子供たちが描いた地場野菜の絵が、西東京市の「野菜たっぷりカレンダー」に採用されました。2023年のカレンダーも、野菜の魅力がたっぷり詰まっています。

 続いては、読書感想文の表彰です。各学年から数名の子が表彰されました。自分の読んだ本について、感じたことや考えたことを自分の言葉で表現する力というものは大切です。今後もたくさんの本に出会い、読書に励んでほしいと思います。

 ここからは、スポーツの分野で活躍した子供たちの表彰です。本校の6年生が所属する野球チームが、西東京市の大会で優勝しました。その表情からは、日頃の練習の成果が存分に発揮できたことが伺えました。優勝おめでとう!

 最後に、空手の大会で優勝した児童の表彰です。この週末に静岡県で行われた大会に参加し、そこで見事に優勝を飾りました。ケガをおしての出場だったようですが、そこは精神力と技術で補ったのでしょう。心技体を兼ね備えたその力。素晴らしいです。

 

 本校の目指す学校像は、「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!一人一人の児童の良さが最大限に発揮できる学校」です。これからも子供たちの「力」や「良さ」をたくさん紹介し、みんなで認め合い、讃え合える学校にしていきたいと思います。

12月9日(金曜日)

カタカタカタカタカタカタカタカタ…。

 とてつもないスピードでキーボードを叩く音が聞こえてきます。「天下一計算王決定戦」の決勝戦の様子です。今週は、1年生、2年生、3年生の部の決勝戦が校長室で行われました。簡単ではありますが、それぞれの様子をご紹介したいと思います。

 1年生にとっては、初めての「天下一計算王決定戦」です。校長室に来た経験も、「学校たんけん」しかありません。最初は緊張でドキドキしていたと思いますが、タブレットを準備し終えると、そこはさすがのファイナリストたち。顔つきが変わりました。集中力を研ぎ澄まし、60秒間、無言で計算問題を解き続けることができました。

 2年生の決勝戦は、なんと昨年度のファイナリストの3人が再び勝ち上がってきました。常勝を誇る昨年度の「計算王」が連覇を狙っています。しかし、昨年度の雪辱を果たすべく、他の2名も気合い十分です。まさに実力伯仲の決勝戦!その結果は…!?(結果については、ここではふせておきます。)

 そして、本日の昼休み。3年生の決勝戦が行われました。ここでは圧巻の大記録が誕生しました。1秒間で1問ずつ正解し続ければ、60秒間でスコアは60になりますが、3年生の決勝戦は想像を超えるハイレベルな闘い!キーボードを叩く連続音は途切れることがなく、驚異的なスピードで問題をクリアしていきます。「計算王」のスコアは、なんと127!実に、1秒間で2問以上の問題をクリアしていることになります。1年間でここまで記録が更新されるなんて…、子供たちの成長には驚かされます。

 来週以降は、上級生たちが登場します。4年生、5年生、6年生の決勝戦です。どんな闘いが繰り広げられるか、楽しみです。

12月8日(木曜日)

「ここが国会議事堂かぁ。警備の人もたくさんいて、なんか緊張する…。」
「あっ!ここが本会議の場所だ!よくニュースで映っているよ。」
「今すれ違った人って、国会議員さんかな?襟のところにバッチがついていたけど…。」
 今日は6年生と一緒に社会科見学に行ってきました。最初の見学先は、国会議事堂。言わずと知れた、「国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関」です。日本の議会政治の舞台でもある国会議事堂には、厳かな雰囲気や威風堂々たる存在感があります。子供たちは少し緊張した面持ちではありましたが、伝統と格式ある国会議事堂の中をとても興味深く見学していました。

 次の見学先は、上野にある国立科学博物館。移動教室等の経験を生かして、ここではグループごとに見学をしました。膨大な数の展示物と広い敷地面積を誇る博物館なので、本日は「地球館」のみを見学対象としました。それでも、地下3階から地上3階まで展示スペースがあるので、全部まわりきることのできたグループは少なかったかもしれません。迫力ある恐竜の化石や様々な生き物の標本等に足を止め、見入ってしまう子もたくさんいました。
「ぼくは恐竜が好きだから、博物館が大好きです。」
「この鳥、かわいい。このカメもかわいい。」
 子供たちにとって魅力的な展示物が多く、みんな瞳をキラキラさせながら見学していました。

 最後に、本校の児童なのか、他のお客さんが言っていたのかの確認はできませんでしたが、次のような言葉が聞こえてきました。
「このイカ、すごく大きい!食べたら美味しそう!」
 少し後に私もその場所に行きましたが、そこにあったイカは「ダイオウイカ」でした。「ダイオウイカ」って、どんな味がするのでしょうか?

12月7日(水曜日)

「今からキャベツを切るけど、どのくらいの大きさに切ればいいんだっけ?」
「ジャガイモはもう大丈夫かな?かたくないかな?」
「あれ?このタマネギ、端っこがつながってる。しまった!ちゃんと切れてなかったー。」
「塩とコショウの味付けは、オレに任せとけって。自信あるから。」
 これは、家庭科室で行われた6年生の調理実習の様子です。コロナ禍のために中断していた家庭科の調理実習が、実に3年ぶりに再開されました。もちろん、事前の手洗いや消毒、マスクの着用等、感染対策を徹底する必要はあります。また、卒業が近い6年生とは言え、初めての調理実習になります。包丁や火を使って調理をするので、担任以外にもお手伝いの教職員(栄養士、支援員、学生ボランティア)が入る等、安全面にも配慮をしました。その中で行われた調理実習ですが、子供たちにとっては、とても楽しい時間だったようです。

「フライパンに油が入ったよ。ベーコンとタマネギから炒めていこう。」
「この包丁とまな板はもう使わないから、今のうちに洗っちゃおうよ。」
「OK。もうすぐベーコンポテトが完成するよ。お皿の準備をお願い。」
 料理が得意な子もいれば、ほとんど初体験の子もいます。それでも、お互いに声を掛け合って、自分にできることを探しながら、それぞれが手際よく行動していました。みんなで力を合わせて完成させたベーコンポテトの味は格別だったようで、子供たちの表情には笑顔が溢れていました。そして、渾身の一言も聞こえてきました。
「めっちゃ美味い!最高!」

12月6日(火曜日)

今日はこの話題が中心になることを、私も覚悟の上で出勤しました。
「日本、負けちゃいましたね…。」
「やっぱりクロアチアも強かった。前回の準優勝国だし。」
「PK戦の負けは悔しい!追加点をとっていればなぁ…。」
 お馴染みの小さなサポーターたちが、W杯の日本の敗戦を悔やんでいます。それはもちろん私たち大人も同様です。「気持ちを切り替えて仕事」という心理武装を徹底して勤務に臨んではいるのですが、理屈では分かっていても、やはり悔しい感情を簡単に抑えることはできないものです。大人も子供も、日常の落ち着きと穏やかな気持ちを取り戻すには、少し時間がかかりそうですね。(当然、私も含みます。)

 小学生の子供たちにとって、サッカーのW杯を夢中で観戦したのは、今回が最初の経験になると思います。歓喜の瞬間も、敗戦の悔しさも、勇猛果敢な選手たちの姿も、全力で声を出し続けるサポーターたちの熱い応援も、子供たちの心の中には印象的な記憶として残るはずです。何よりも、胸が躍り、心が動く感覚を、子供たちは今回のW杯を通して、体感することができたのではないでしょうか。この大会での日本の挑戦は終わってしまいましたが、世界に鮮烈な衝撃を与えたサムライブルーの魂は、間違いなく日本中の子供たちにも受け継がれていると思います。
「オレが大きくなったら、日本代表に入って、日本を強くする!」
 本校のサッカー少年たちも、力強い言葉を伝えてくれました。少し照れくさそうに話す子もいますが、その目は未来を真っすぐに見据えています。私が今からサッカー日本代表に入ることは正直厳しいですが、子供たちには無限の可能性があります。近い将来、本校からもJリーガーや日本代表が誕生しているかもしれません。そんな明るい未来を思い描きつつ、今後もスポーツを通して、子供たちと一緒に盛り上がれる学校であり続けたいと思います。
 最後に、日本代表チームの皆さん、素晴らしいプレーと大きな感動を本当にありがとうございました!

12月5日(月曜日)

「校長先生、『す』から始まることわざって、何かありますか?」
 教室をまわっているときに、子供たちから質問されました。3年生の子供たちは、国語の授業で『ことわざ』について学習しているようです。子供たちの質問にビシッと答えることができれば格好いいのですが、悲しいかな、このような時に限ってなかなか即座に答えられないものです。私が考えていると、子供たちの方が先に答えにたどり着きました。
「あっ!『すずめの涙』があった!」
 次は教師の威厳が示せるように、五十音順に『ことわざ』が答えられる準備をしておきたいと思います。(ちなみに、教室を出るときに『住めば都』を思い出しました。)

 校庭を見ると、6年生と1年生が楽しそうに遊んでいます。異学年交流の活動中のようです。6年生に話を聞くと、1年生が楽しめるような遊びについて企画したり、準備したりして、この日を迎えたとのことでした。大きな体の6年生と小さな体の1年生が手をつないで一緒に走っている姿は実に微笑ましいです。しかし、その中でも、上手にペースを1年生にあわせている6年生には、頼もしさも感じました。今日は気温も低く、とても寒い一日でしたが、子供たちはとても良い表情で、元気いっぱい体を動かしていました。異学年交流は、豊かな「かかわり」を築きながら、低学年も高学年も共に成長します。今後の交流も楽しみです。

 
 最後は、もはやお約束になってしまった感がありますが…。
「今日のクロアチア戦!がんばって応援します!」
 もちろん私も応援します。この一体感をまだまだ味わっていたいです。W杯決勝トーナメント1回戦。日本にとっては、ベスト8に向けた4回目の挑戦です。がんばれ、日本!

12月2日(金曜日)

 今日は、大人も子供も朝から大盛り上がりの一日だったのではないでしょうか。早朝に行われたサッカーW杯、日本VSスペイン。初戦のドイツ戦に続き、またしても日本チームが世界を驚愕させる偉業を成し遂げてくれました。「無敵艦隊」とも呼ばれるW杯優勝経験国のスペインに、見事な逆転勝利を収めたからです。試合終了が登校前の時間だったこともあり、このニュースを見てから学校に来た子がほとんどでした。正門で挨拶をしていると、小さなサポーターたちが、次々に話しかけてきます。

「やったー、校長先生!日本、スペインに勝ちました!」
「まさかスペインに勝てるなんて…。決勝トーナメント、楽しみです。」
「なんか、お父さんの大騒ぎする声で目を覚ましちゃった。でも、日本が勝って良かったなぁ。」
 目覚まし時計をセットして、朝の4時前から試合観戦をしていた子もいれば、後半戦の途中にちょうど目を覚まし、起床後に即「応援団」になった子もいたようです。リアルタイムで実感できる感動、そして、たくさんの人たちと共有できる喜びというものは、まさにスポーツの醍醐味です。小さなサポーターたちも、間違いなくその感覚を体感したことでしょう。

「あの2点目は嬉しかったけど、ゴールラインを出ていたように見えたね。」
「でも、VARで認められたんだから、問題ないよ。逆にVARが無かったら、どうなっていたのかな。」
 やはり今日も、小さなサッカー解説者や小さなサッカー評論家たちが、試合をふり返って議論しています。このように、みんなで試合を総括したり、分析したりできるのも、スポーツの楽しさですね。さあ、W杯もついに決勝トーナメント!このしびれる様な日本の快進撃と更なる躍進を、子供たちと一緒に応援していきます!

12月1日(木曜日)

 今日から12月に入り、2022年も師走を迎えました。気温もまた一段と低くなり、確かな冬の訪れを実感させるような12月のスタートです。今日の子供たちの言葉を紹介します。

「クリスマスツリー、かざりました!」
 12月を迎える前に、クリスマスツリーを準備していたご家庭も多いのではないでしょうか。子供たちはキラキラのオーナメントが大好きのようで、飾りつけの様子についていろいろと教えてくれます。ツリーが飾られたことで、きっと気持ちもワクワクしているのでしょうね。次のクリスマスの話題は、おそらく「サンタさんからのプレゼント」?

 

「おおっ!今のトライ、すごい!」
 今日の3・4校時、5年生は谷戸小学校の5年生と一緒に、タグラグビーの練習をしました。ラグビーのプロコーチから直接指導を受けながら、谷戸小学校の芝生の校庭で一生懸命練習に励んでいました。最後のゲームは、谷戸小と谷戸二小の対戦形式。同じ習い事で知っている友達がいたり、一緒に遊んだことのある友達もいたり等、お互いに声を掛け合う場面も見られました。その中で、相手のチームに良いプレーが見られると、前述の言葉のように、そのナイスプレーを称える子もいました。勝敗ばかりにこだわらず、対戦相手をリスペクトできるところが素敵です。「ノーサイド」の精神、大切です。

 

「校長先生!明日のスペイン戦、絶対に早起きして応援します!」
 もちろん、私もです!予選突破がかかった運命の一戦!日本代表にエールを送りましょう!(ちなみに、早朝4時、キックオフです。)

11月30日(水曜日)

「校長先生!予選突破しましたー!」
「ぼくも予選を2位で通過しました。」
 ここ数日、多くの子供たちがすすんで報告してくれます。これは、サッカーW杯の話ではありません。実は、もうひとつの大きな闘いが、ここ谷戸二小を舞台に繰り広げられているのです。その闘いの名こそ、「天下一計算王決定戦」です!
 「天下一計算王決定戦」は、子供たちに配られたタブレットを活用することと、個々の計算力の向上を図ることを目的として、昨年度に第1回大会が開催されました。ルールも単純明快です。1分間にどれだけ多くの計算問題を解き続けることができるか、というのが勝敗の基準になります。そのため、子供たちは日頃からちょっとした時間があれば、「天下一計算王決定戦」で使用する学習サイトにアクセスして、自主的に練習しています。
 何事も積み重ねというのは大切で、この計算練習も例外ではありません。2年生以上の子供たちは1年以上続けていることになります。タブレットの操作技術と計算力の向上が顕著な成果として見られ、今年度の「天下一計算王決定戦」の予選では、昨年度の記録を大きく上回る子が続出しました。自分の記録をスクリーンショットで保存している子もいます。子供たち自身も自分の力の伸びを実感しているようです。
「最初の頃より、正解率が良くなっています。今日の記録は95%です。」
「去年は1分で30問がギリギリだったのに、今は大体40〜50くらい。」

 しかし、「天下一計算王決定戦」の最大の特徴は、やはりお互いの計算力を競い合う点です。人は互いに切磋琢磨することで、更なる高みを目指すことができます。この点は、世界陸上もW杯も「天下一計算王決定戦」も同じです。さあ、大会もいよいよ準決勝。今年の『計算王』の栄冠を手にすることができるのは、いったい誰でしょうか?サッカーW杯と共に、熱戦はまだまだ続きます。

11月29日(火曜日)

「うわー!!」「キャー!!」「おー!!」
 中休みのことです。校長室で仕事をしていたら、突然校庭から大きな声が聞こえてきました。群衆の歓声のような、悲鳴のような、雄たけびのような、様々な叫びが入り混じった声の集合体。その騒然とした様子から、私は異様な雰囲気を察知し、すぐに窓を開けて校庭を確認しました。
「ザー」
 窓の外はゲリラ豪雨。そして、雪崩のように校舎内に引き返す子供たち。数分前までの平和で楽しそうな光景が一変しました。浮世絵の雨は、線を密集させることでその激しさを表現しますが、今回の雨はまさにその描写を彷彿とさせる凄まじさ。遠くから雷が聞こえてきたり、雨粒がちらちらと落ちてきたり等の予兆は全く無く、あまりにも突然の豪雨だったため、校庭にいたほとんどの子供たちは雨に濡れてしまいました。子供たちにとって、黄金の時間である「中休み」。しかし、子供たちの楽しい外遊びの時間は、ゲリラ豪雨によって、強制的に終了となってしまいました。冒頭の大きな声や叫びは、子供たちの様々な感情が爆発したものなのでしょう・・・。その気持ち、わかります。

 少し時は流れます。
「キーンコーンカーンコーン」
「うおー!!」「わー!!」「イエー!!」
 校内の各所で、鬨の声が上がりました。昼休み開始のチャイムとほぼ同時に、大勢の子供たちが動き出し、校庭に出ていきました。不安定な空模様の一日でしたが、昼休みは幸いにも雨が降っていなかったことと、本校の校庭の水はけ能力が突出して優れていたことが功を奏しました。子供たちは中休みの無念を晴らすべく、この時間に懸けていたのでしょう。笑顔いっぱい、元気いっぱい、力いっぱい、楽しそうに遊んでいました。

 本日のゲリラ豪雨との勝負。子供たちの勝ち!

11月28日(月曜日)

 最近はサッカーの話題ばかりで恐縮ですが、今朝の全校朝会でも、サッカーW杯を取り上げて話をしました。しかし、W杯もスポーツの世界大会である限り、どうしても勝敗や結果ばかりがメディアで取り上げられやすく、私たちもその情報で一喜一憂してしまう傾向にあります。そこで、今日の全校朝会では、違った角度からW杯を見つめていけるような話の構成を考え、スライドを作成しました。その中で、2人の選手を紹介しました。
 1人目は、デンマーク代表のエリクセン選手。デンマークの10番を背負うチームの中心選手です。ご存知の方も多いかと思いますが、エリクセン選手は昨夏の欧州選手権の試合中、突然転倒し、一時的に心停止になりました。心肺蘇生処置を受けて何とか命をつなぎ留めたエリクセン選手は、その後も懸命なリハビリやトレーニングを続け、見事代表チームへの復帰を果たしました。
 2人目は、オーストラリア代表のマビル選手です。難民キャンプで生まれ育ったマビル選手は、靴下をまるめたようなボールでサッカーをしていました。その後、オーストラリアに移住したマビル選手は、次第にその才能を開花させ、プロにも実力を評価されるようになります。プロサッカー選手となったマビル選手は現在、サッカーボールやサッカーシューズ等を中心とした支援物資を自主的に難民キャンプに届ける活動に取り組んでいます。また、難民キャンプの子供たちと一緒にサッカーをして、サッカーの楽しさを多くの子供たちに伝えています。
 オリンピックやパラリンピック、W杯に限らず、様々なスポーツの大会は、選手たちの人間的な魅力や選手たちを支える人たちの力の大きさに気付く絶好の機会でもあります。試合の結果、勝敗はもちろん気になるところではありますが、それ以外に子供たちの心の中に何か残るものがあれば、それはきっと自分の生き方を豊かにしてくれるものになるでしょう。

11月24日(木曜日)

「校長先生!日本、勝ったよーっ!」
「ドイツに逆転勝ちしたんでしょ!すごいねー!」
 小さなサポーターたちが朝から大盛り上がりです。深夜の時間帯だったにもかかわらず、最後まで見続けた熱血サポーターもいました。
「後半から森保監督が戦術を変えたんだよ。あれが良かったなぁ。」
 小さなサッカー解説者もいます。サッカーに詳しい子が友達に勝因を教えているようです。「オフサイド」「ボランチ」等、サッカー用語も実によく知っています。

 今日は一日中、この話題で持ちきりでした。昨夜、サッカーW杯カタール大会の日本の初戦があり、日本は強豪国のドイツを相手に歴史的な勝利を収めました。先日の「校長のつぶやき」でも書かせていただきましたが、日本代表は見事な大番狂わせを私たちに見せてくれました。世界中でも報じられているこの誇らしい勝利に、大きな感動とパワーをもらった人は多かったのではないでしょうか。完全に寝不足だった私自身も、今日は心地よい疲労感と高揚感の中、今回の喜びを子供たちと共有できました。

 しかし、小さなサッカー解説者の中には、冷静に状況を見ている子もいます。
「でも、校長先生。同じブロックにはスペインもいるんだよ。」
「そうそう。すでに一敗したコスタリカだって、次の試合は超本気モードでくるし。」
 確かにその通りですね。守備力に定評のあるコスタリカ、そして無敵艦隊スペイン…。W杯の熱い闘いは、まだまだ続きます。今後も子供たちと一緒に、一戦一戦、谷戸二小からエールを送っていきたいと思います。ファイトだ、日本!

11月22日(火曜日)

 3年生の教室に入ると、いくつかのグループに分かれて何やら活動中でした。よく見ると、譜面台に絵本をのせて、ページをめくっています。
「今度、1年生に読み聞かせをするから、グループごとに練習をしています。」
 いつもは読書ボランティアの保護者の方々に読み聞かせをしてもらっている子供たち。今度は自分たちが読み聞かせをする番ということで、どのグループも大張り切りです。
「こっちの本の方がおもしろいよ。」
「そこはもっとゆっくり読まないと。1年生がわかるようにね。」
 すすんで意見を出し合っています。共通のゴールに向かって、みんなで協力して取り組む姿がいいですね。3年生のみなさん、きっと素敵な読み聞かせになると思いますよ。

 
 3時間目、1年生の教室で授業観察があったので、講師の先生と一緒に教室に入りました。少し早めに教室に入ったこともあり、1年生の子供たちが私のところにやってきて、ジャンケンを挑んできました。(一学期に開催した「天下一ジャンケン王決定戦」以降、毎日たくさんの子供たちが私にジャンケンを挑んできます。一日100回くらい勝負しています。)私と何人かの子がジャンケンの熱戦を繰り広げている頃、別の場所から「ジャンケンポン!」の声が聞こえてきました。
(あれ?私の他にジャンケンを挑まれる人なんて、誰かいたかなぁ?)
 そう思いながら声の方向を見ると、なんと1年生の子供たちが講師の先生にジャンケンの勝負を挑んでいました。もちろん講師の先生とは初対面のはずです。しかし、そんなことはお構いないようで、次々に講師の先生とジャンケンをしていました。物怖じすることのない1年生の子供たち・・・、さすがです。
 講師の先生も笑顔で1年生とのジャンケン勝負にお付き合いいただき、ありがとうございました。(よろしければ・・・、次回もジャンケン勝負をよろしくお願い致します。)

11月21日(月曜日)

 私が歴史好きということは、「校長のつぶやき」でも何回がふれさせていただきました。実は、他にも大好きなものがあります。それは、「スポーツ」です。昨年度に開催されたオリンピックやパラリンピックはもちろん、プロ野球や高校野球、ラグビーやバスケットボール等、テレビで中継されていれば、夢中で観戦してしまいます。その中でも、最も熱くなって応援するのが「サッカー」です。「W杯カタール大会」が開幕した本日、全校朝会でこの話題について話をしました。そのため、子供たちからの反応もたくさんありました。

「校長先生が話していた『ドーハの悲劇』、ぼくも動画で見たことがあります。」
 リモート朝会でもスライドを入れながら、思わず熱く話してしまいました。開催国カタールの首都ドーハは、日本のサッカーの歴史において、忘れることのできない場所でもあります。あれから29年。日本は堂々たる出場国のひとつとして、再びこの地に帰ってきました。それだけで、既に感慨深いものがあります。

「最初に闘うドイツは超強敵です。日本、勝てるかなぁ・・・。」
 確かに、世界の勝敗予想は、圧倒的にドイツの勝利です。4回の優勝を誇る強豪国ですから、その実力は本物です。しかし、何が起こるかわからないのも、短期決戦の醍醐味です。もしかしたら、日本チームが大番狂わせを起こすかもしれません。がんばれ、日本!

 昨年度はオリンピック・パラリンピック教育を推進していたこともあり、スポーツの話題はかなりの頻度で取り上げてきました。スポーツの国際試合は、外国の文化や習慣を知る良い機会にもなります。また、アスリートの輝きを通して、人の努力する姿やお互いに支え合う姿の美しさに気付くことにもつながります。東京オリンピック・パラリンピックは終わってしまいましたが、スポーツが生み出す興奮や感動には終わりはありません。今後もスポーツの話題を、子供たちに積極的に伝えていきたいと思います。

11月19日(土曜日)

 早いもので、11月も下旬に差し掛かろうとしています。あたたかい日差しと陽気のおかげで過ごしやすい日々は続いていますが、校庭の木々は鮮やかな紅葉を私たちに披露してくれた後、一日一日その葉を落とし続けています。これからやって来る厳しい寒さに耐えるべく、冬支度を始めているようです。

 貴重な秋の陽気に恵まれた本日、本校では土曜学校公開がありました。たくさんの保護者の方々に、子供たちの授業の様子や頑張っている姿を見ていただくことができました。また、学年レクの時間もあり、教師と子供たち、そして保護者の方々も一緒に、楽しい時間を過ごすことができました。企画や準備等にご協力いただきました役員の皆様、ご参加いただきました保護者の皆様、本日はありがとうございました。

 話は変わりますが、私も今日の2時間目に、4年生のクラスで国語の授業をしました。「慣用句」の学習のまとめとして、「慣用句クイズをつくろう」という活動をしました。お時間がございましたら、皆様もクイズにチャレンジしていただけると幸いです。

 では、まいります・・・。

「この慣用句は何でしょうか?」
 ヒント1は「意味」を伝えます。
「つきあいの範囲が広い。知り合いが多い。」
 ヒント2は「例文」を伝えます。
「あの人は(?)から、どこに行ってもいろいろな人に話しかけられている。」
 ヒント3は、「入っている言葉の種類」を伝えます。
「体に関する言葉が入っています。」
 ヒント4は、「半分だけ見せる」です。
「(?)が広い。」

正解は・・・すでに皆様はおわかりですね。この場では、あえてふせておきます。

 このように、学習したことを生かして、お互いに問題を出し合ってみるのも楽しいです。その結果として、子供たちの会話の中に「慣用句」が増えてくれるといいなあ・・・と思っています。

11月18日(金曜日)

(昨日のことですが、ご紹介させていただきたいことがあったので、お伝えします。)

 中休みの時間、多くの子供たちは校庭で縄飛びチャレンジをしていたり、教室で内遊びをしたりして、それぞれ自由に過ごしています。私が校内をまわっていると、テキパキと作業をしている5年生の3人の女の子に出会いました。よく見ると、かごの中にハンドソープの補充液がたくさん入っています。そこで、保健委員会の仕事だということがわかりました。保健委員会の子供たちは、休み時間に校内の手洗い場をすべて確認し、そこに置いてあるハンドソープがいつも使えるように、忘れずに補充してくれています。
「お疲れ様。いつもありがとう。校長室にも同じハンドソープがあるよ。そう言えば、あれも残り少なくなっていたかな・・・。」
 私は保健委員会の子供たちにお礼を言い、いくつか言葉を交わしました。その後、保健委員会の子供たちは仕事に戻り、私も校内をまわり終えた後、校長室に戻りました。

 しばらくすると・・・、
「コンコンコン。失礼します。」
 先ほどの保健委員会の子供たちが校長室に入ってきました。
「あっ、ここにあった。このハンドソープ、補充しておきますね。」
 先ほどの会話の中で、私はぼそっと呟いたくらいの感覚ではありました。しかし、この3人の子供たちは、私の言葉を覚えてくれていて、校長室に駆けつけてくれました。笑顔で手際よく仕事をする姿も、本当に素敵でした。

 ありがとう!とても嬉しかったです。保健委員会の皆さんのおかげで、これからも手をきれいに洗うことができます。日頃の活動にも、改めて感謝です。

11月17日(木曜日)

「知っている曲がいっぱいで、すごく楽しかった!」
「楽器から出る音って、キレイでかっこいいー!」
 9月にもお越しくださったプロの楽団「東京なないろアンサンブル」の皆さんが、再び谷戸第二小学校で素敵な演奏を聴かせてくれました。前回は5年生が対象でしたが、今回は1・2年生を対象とした音楽鑑賞教室です。メロディに合わせて、子供たちは手拍子をしたり、体を動かしたりしながら、とても楽しそうに演奏を聴いていました。
 また、今回は声楽家の方にもお越しいただきました。綺麗な歌声の「さんぽ(となりのトトロ)」、子供たちと一緒に歌った「谷戸二小の校歌」、簡単な動きを取り入れた「ドレミの歌」・・・。子供たちは終始、笑顔いっぱいでした。
 クライマックスは、「残響散歌(『鬼滅の刃』より)」。会場にいる誰もが、スピード感ある演奏とプロの演奏技術の迫力に圧倒され、心を奪われました。曲の最後には、大きな拍手とアンコールの声が体育館に響き渡りました。
 アンコールの曲は、菅田将暉さんの「虹」。『STAND BY ME ドラえもん2』の主題歌としても起用されたこの曲は、子供たちにとってもお気に入りの曲です。声楽家の方の優しい歌声に、一緒に口ずさんでいる子もいれば、ジーンとして涙を流す子もいました。そして、歌の最後には、この日一番の大きな拍手。心地の良い癒しと感動を私たちの中に残して、音楽鑑賞教室は終了しました。
 人の心を熱く奮い立たせたり、心の奥底に語り掛けたりできる「音楽の力、歌の力」というものは、本当に偉大ですね。改めて、そう思いました。「東京なないろアンサンブル」の皆さん、素敵な演奏をありがとうございました。

11月16日(水曜日)

 先週の水曜日から昨日まで出張や引率が続いていたので、一日中ずっと学校にいることができたのは、実に一週間ぶりでした。そのため、今日は朝から教室をまわることができ、たくさん子供たちに接することができました。やはりこの時間は楽しいです。

「昨日、席替えをしたよ。私の席は一番後ろになっちゃったー。」
「あのね、私の隣の席は〇〇ちゃん。」
 1年生の教室に入ると、席替えをしたことを教えてくれる子供たちがいました。子供たちにとって、席替えはちょっとしたイベントです。新しく隣同士になった友達、初めて同じ班になった友達もいると思います。たくさんの友達とかかわりながら、お互いの仲を深めてくださいね。

 3時間目、4年生のクラスで社会科の授業を担当しました。関東大震災の後、東京の街の復興に尽力した後藤新平さんについて、子供たちは学習しました。その歴史的な功績を知る中で、子供たちは様々な感想をもったようです。
「今の東京があるのは、この時の人たちの頑張りや努力があったからなんだなぁ。」
「わずかな期間で東京の街を復興させた後藤新平さんや当時の人たちはスゴイ!」

 5時間目は、6年生の教室と田無第二中学校がオンラインでつながり、リモート形式で部活動紹介が実施されました。半年後には中学生になっている6年生です。部活動への関心も高く、今からどの部活に入ろうか、ドキドキわくわくしている様子が伝わってきました。
「一日の練習時間はどのくらいですか。」
「部活のやりがいについて教えてください。」
 6年生が質問をすると、どの質問にも中学生は丁寧に答えてくれました。優しい先輩たちが近くにいてくれて、6年生は幸せです。中学校に進学したら、自分のやりたい部活を見つけて、思い切りチャレンジするといいですよ。応援しています。

11月15日(火曜日)

 昨日の1・2年生の遠足に続き、今日は5・6年生と一緒に、東京タワーまで行ってきました。今回は遠足でも社会科見学でもなく、東京都教育委員会の『子供を笑顔にするプロジェクト』として、2学年合同で体験活動に取り組んできました。
 『子供を笑顔にするプロジェクト』とは、「感染症対策の観点から、学校生活に様々な制約を受けている子供たちに向けて、『見る・聞く・触れる』体験を提供し、笑顔を取り戻してもらうことを目的としたプロジェクト」です。プロジェクトの種類は多岐にわたっており、学校によって体験できる内容も実に様々です。本校は「最新eスポーツパーク『RED TOKYO TOWER』へ行ってみよう!」プロジェクトを体験することになりました。
 私は久しぶりに東京タワーに行きましたが、まさか東京タワーの中に日本最大級のeスポーツパークがあるとは知りませんでした。会場の中は未来世界のようで、子供たちの瞳は最初からキラキラモード全開!VRを装着したゲームはもちろん、ドローン操作や体全体でデジタルグラフィックを操作する新感覚のスポーツゲーム等々。子供たちは体を動かしながら、夢中になって遊んでいました。座って指先だけで操作するゲームとは異なり、全身を使って操作する点や、人とかかわりながら楽しめる点が、eスポーツの人気の秘訣なのでしょう。私自身にとっても、eスポーツの魅力と将来性を学ぶ貴重な体験になりました。

 最後は、5・6年生合同で解散式です。私は子供たちに聞きました。
「みなさん、今日はどうでしたか?」
「楽しかったです!」
 一日だけの体験ではありましたが、子供たちは心の底から楽しみ、eスポーツを満喫していたようです。たくさんの笑顔の花が、そのことを物語っていました。

11月14日(月曜日)

「今からお弁当が楽しみ!私の好きなおかずがいっぱい入っているんだ。」
「校長先生に問題です。ぼくの持ってきたお菓子は何でしょう?」
 何やら朝から楽しそうな話し声が聞こえてきます。わくわくしている気持ちが抑えられないようです。無理もありません。今日は、1・2年生の遠足の日です。
 事実、新型コロナウイルスの世界的大流行以降、移動教室と同様に、低学年の遠足は実施できていませんでした。今回の低学年の遠足は、3年ぶりの実施になります。1年生は当然ですが、2年生にとっても、初めての遠足になります。
 この日に向けて、1・2年生は交流活動を通して、事前の準備を進めてきました。特に2年生は、お兄さん、お姉さんとしてグループをまとめ、遊びやお弁当の時間も中心になって進めてくれました。
「みんながそろってから、『いただきます』をするよ。ちょっと待っていようね。」
「次の遊びは何をしようか。『だるまさんがころんだ』でいいかな?」
 限られた時間の中でみんなが楽しめるように、一生懸命声を出している2年生の姿に、大きな成長を感じました。また、1年生もリーダーの指示をしっかりと聞き、2年生に協力しようとしている健気な姿がとても素敵でした。
 1・2年生は、学校の中では低学年の位置にあります。普段は頼もしい高学年が学校を支えてくれているので、自分たちで何かを運営する機会は多くはありません。しかし、今日はお互いに協力しながら、自分たちの力で交流活動を上手に進めている子供たちの姿がたくさん見られました。1・2年生の「かかわり」も、さらに豊かになったのではないかと思います。1・2年生の子供たち、お見事でした。今日はゆっくり休んでくださいね。

11月9日(水曜日)

「校長先生!昨日の月、見ましたかー?」
 正門で挨拶をしていると、何人かの子供たちに聞かれました。そうですね。昨夜は皆既月食が見られました。久しぶりの天体ショーに、子供たちは興奮と感動を覚えたのでしょう。
「望遠鏡で見たら、月がすごく赤かった!」
「タブレットで月の写真を撮りました。あまりうまく撮れなかったけど・・・。」
 天候の条件も考えると、日食や月食をはっきりと確認できる確率はそれほど高くはありません。それだけに、昨夜のように肉眼で観測できたのは、幸運だったのかもしれませんね。何よりも、みんなで皆既月食の感動を共有できたことが最高でした。

 学校の中で生活していると、今回のような自然現象だけでなく、世の中のニュースやスポーツの情報等が話題になることは多々あります。教科書の学習とは異なり、リアルタイムの情報には、現実感や切迫感、あるいは臨場感があります。「今、起きていること」を自分事として実感したり、自分の立場から考えたりすることができます。そして、その話題を友達や先生と共有することもできます。友達と感じ方が同じだったり、人によって考え方が違っていたり等、多面的なものの見方や考え方を知ることにもつながります。今回のような経験は、子供たちの成長の過程において大きな意味があり、必ずプラスになるものだと思います。次はどんな話題が校内を席巻するのか、それもまた楽しみです。私の予想では、「サッカーW杯」が最有力候補です。盛り上がりそうです。

 最後になりますが、私は明日から出張のため、学校を留守にします。「校長のつぶやき」はストップしてしまいますが、また来週には再開するつもりです。不定期の情報発信で恐縮ではございますが、ご承知おきいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

11月8日(火曜日)

 今、谷戸第二小学校では、中休みになると、たくさんの子供たちが校庭でなわとびをしています。上級生と下級生の異学年交流も兼ねているのですが、その中で、微笑ましいかかわりの場面がたくさん見られます。

「このリズムで跳ぶといいよ。パンッ!パンッ!パンッ!」
 手拍子をしながら、優しくリズムをとって教えてあげる高学年の子がいます。低学年の子は、そのアドバイスのおかげでリズムをつかめたようです。数回ではありますが、リズミカルな前跳びを見せてくれました。その表情は、とても嬉しそうでした。

「OK!上手だよ!カードにチェックしてあげるね。」
 なわとびチャレンジカードには、難易度に応じた跳び方がいくつも書かれています。いろいろな跳び方にチャレンジをして、上手に跳ぶことができたら、上級生の子がカードにチェックをしてあげます。スモールステップではありますが、ひとつひとつ目標をクリアしていくことで、子供たちは達成感をもつことができます。そのため、取り組む態度はとても意欲的です。カードにチェックをする際に、下級生の子に励ましの言葉を添えてあげる上級生の姿は、実に優しいです。

 ふと目線を変えると、6年生と1年生の子が、手をつなぎながら昇降口の方向に歩いていきます。下級生の子は顔を下に向けて、元気がない様子です。どうしたのでしょうか?
「〇〇君が転んで膝をケガしたみたいです。保健室に連れて行こうと思います。」
 6年生の子が教えてくれました。技を教えるだけではなく、何かあれば優しく寄り添ってあげる思いやりの心も素敵ですね。

 11月の「なわとびチャレンジ」の期間。異学年のかかわりを通して、子供たちは心も体も立派に成長しています。みんな、がんばれ!


「なわとびチャレンジ」 異学年のかかわりの様子です。

11月7日(月曜日)

 本日の5時間目、6年生の教室に入ったら、ちょうど社会科の授業の途中でした。子供たちが個々に調べた「戦国武将」について、タブレットを使って発表している場面でした。こうなってくると、当然のことですが、歴史好きの私は足を止めてしまいます。必然的に、そのまま子供たちの発表の様子を見続けることになりました。
「私は上杉謙信について調べました。上杉謙信は・・・。」
 謙信の武勇や義の精神だけでなく、「敵に塩を送る」というエピソードについても調べていました。また、人物の魅力についても、ネットの情報のコピーではなく、自分なりの言葉で具体的に説明していました。その発表からは、上杉謙信の人物像に深く迫っている様子が伝わってきました。
「ぼくは武田信玄について調べました。武田信玄は・・・。」
 次は、武田信玄についての発表でした。上杉謙信と歴史的な名勝負を繰り広げること5回、『甲斐の虎』と呼ばれる武田信玄。この発表順は偶然だったようですが、なかなか面白い流れでした。その子は武田信玄の戦績から勝率をまとめたり、信玄を支えた軍師についても調べていました。
「わたしたちは織田信長について・・・。」
「キーンコーンカーンコーン。」
 ここで、5時間目が終了。残念ながら、チャイムが鳴ってしまいました。他にどのような武将を調べたのか、気になるところではあります。今後も子供たちには、歴史上の人物の生き様を通して、何か大切なことや自分にも生かせそうなことを見つけてほしいと思います。

11月4日(金曜日)

 徐々に「校長のつぶやき」の定番パターンになりつつありますが、今日も子供たちとたくさん話をしましたので、その様子をお届けいたします。(この子供たちとのかかわりの時間が、私にとっても一番楽しい時間です。)

 「九九バトル、勝ち続けてるよ。今日も〇〇くんに勝ったんだ。」
 先日ご紹介させていただきました『九九バトル』。2年生の子供たちが楽しそうにチャレンジしてくれているので、私も見ていて楽しいです。今朝、校内オンラインを活用して、3クラス同時に5分程度のリモート授業をしました。次なるミッションは、「10人の友達と九九バトルをしよう!」です。全員に記録用の『修行の書』を配りました。友達とたくさんかかわりながら、九九の勉強(九九バトル)を進めてほしいと思います。

「この焼き芋、超あまーい!おいしすぎるーっ!」
 今日の給食には、焼き芋が登場しました。「紅はるか」と「鳴門金時」の2種類が使われましたが、どちらもとても甘くて美味しかったです。子供たちもスイーツ感覚で、焼き芋を味わっていました。それにしても、いつから焼き芋はこんなに甘くなったのでしょうか?昔の焼き芋よりも、確実に甘く、クリーミーになっているような気がします。品種改良や調理法の進歩もあるのでしょうね。こんなに甘くて美味しい焼き芋を給食で食べられるなんて、子供たちは幸せです。(もちろん、私もですが・・・。)

 掃除の時間、階段付近で5年生の男の子に声をかけられました。
「校長先生。この前の記念式典のスピーチ、良かったですよ。」
 ど、どうも・・・。恐縮です。
 6年生、5年生の態度も立派でしたよ。みんな頑張りました。

11月2日(水曜日)

「あー!それ、『やとにけん』のトートバッグだ!かわいい!」
「見つけた!ここに僕が写ってる。あっ!〇〇ちゃんもいた!」
 今日はお祝いの日、谷戸第二小学校の50周年記念式典の当日です。担任の先生から50周年の記念品が子供たちに配られました。50周年マスコットの『やとにけん』がプリントされたトートバッグや記念誌、クリアファイル等を手にした子供たちは、嬉しくて仕方がないようです。
「校長先生、見て!」
 下校の時間、もらったばかりのトートバッグに荷物を入れて持ち帰る姿を見せてくれる子、ファッション雑誌のモデルのようなポーズをとってトートバッグを見せてくれる子、笑顔いっぱいの子供たちの姿がたくさん見られました。これから先、この学校を卒業した後も、記念品を見るときに、谷戸二小のことを思い出してくれたら嬉しいです。みなさん、大切に使ってくださいね。

 そして、午後にはたくさんの来賓の方々をお招きして、記念式典が挙行されました。オープニングの6年生の合奏は迫力満点で圧巻でした。また、このような式典に初めて出席した6年生、5年生の子供たちでしたが、その態度は終始とても立派でした。
 最後に、この50年の間、本校を支えていただきました西東京市、西東京市議会、西東京市教育委員会、保護者の皆様、地域の皆様、歴代の校長先生をはじめ教職員の皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。 


谷戸第二小学校50周年の記念品です。(トートバッグ・記念誌・クリアファイル)

11月1日(火曜日)

 先週から今週にかけて、2年生の3クラスで算数の授業を担当しました。内容は、九九の学習です。『九九バトル』というカードゲームを使って、授業を進めました。
 『九九バトル』というのは、私が2年生を担任した時に自作したカードゲームです。今から10年近く前のことになります。九九は今後の算数の学習においても欠くことのできない大切な学習内容です。それだけに、子供たちには確実に理解し、覚えてほしいものでもあります。しかし、「どうせなら、楽しく学んでもらいたいなぁ・・・。」という思いがあったので、子供たちが大好きなゲームの要素を取り入れて作ったのが、今回使用した『九九バトル』です。長くなりましたが、開発の経緯については、以上となります。
 子供たちにはゲームで使う『モンスターカード』を配りました。今回は入門編ということで、全員が同じカード、『コロコロキャット』を使いました。詳しい遊び方の説明については割愛させていただきますが、簡潔に言うと、ゲームを進める中で、九九を中心に、たし算、ひき算を自分たちで計算する場面が多く出てきます。市販のゲームとは違い、与えるダメージや残りの体力(HP)の計算を、自分たちで処理しないとゲームは成立しません。そこが、この『九九バトル』のポイントです。
 通常であれば面倒くさい計算も、ゲームとなれば話は別です。どのクラスでも、子供たちは夢中になって計算をしながら、ゲームを進めていました。すでに2枚目のカードへの興味も高まっているようです。教材を作った自分としては、子供たちが楽しんで学んでくれるのが何よりも嬉しいです。
 2年生のみなさん、次なるミッションを楽しみにしていてね。


「九九バトル」のカードです。他にもたくさんあります。

10月31日(月曜日)

 今朝のことです。廊下で会った子が、私の顔を見て唐突に言いました。
「校長先生!いたずらしちゃうよ。」
 朝から何を言ってるんだ、と思いきや、今日はハロウィンだったことを思い出しました。「Trick or Treat?」のいたずらの意味だったわけです。
 ここ数年、ハロウィンは完全に一大イベントにまでその地位を高めました。しかし、昭和世代の私にとっては、正直馴染みは薄く、その起源や風習も詳しくは知りません。また、日本のハロウィンは渋谷の街に象徴されるように、コスプレファッションショーのような仮装大会の色が濃く、ある意味では独自の新しい文化を築きつつあるのかもしれません。ただ、令和時代の小学生にとっては、ハロウィンは生まれた時から大盛り上がりのイベントであり、みんなで楽しむお祭りのようなイメージがあるのでしょう。学校の中でも、今日はハロウィンの話題が多かったです。
「今日はお姉ちゃんにハロウィンの髪形にしてもらったんだ。見て見て。」
 お団子にした髪を頭頂部でまとめて、パンプキンのヘタのように可愛らしく整えてありました。4年生のお姉さんがいつも2年生の妹の髪を丁寧に整えてくれている仲良し姉妹です。微笑ましいです。
「家に帰ったら、魔女の格好をして出かけるんだ。」
 今から魔女に変身することを楽しみにしている女の子がいました。仮装だけではなく、メイクもするようなことを言っていました。今の時代の仮装は、本格的ですね。
「トリック オア トリック?」
 元気のよい男の子が私に笑顔で言ってきましたが・・・、一瞬、違和感がありました。そうですね。これだと、どっちも「いたずら」です。「いたずら」は、どうぞご勘弁を・・・。

10月28日(金曜日)

「コンコンコン!」
 中休みのことです。校長室のドアがノックされました。何事だろうと思い、校長室のドアを開けると、そこには2年生の子供たちがいました。ケガやトラブルの報告の可能性も覚悟していたのですが、子供たちは元気いっぱいに話してくれました。
「校庭に10円が落ちていました!」
 話を聞くと、中休みに校庭で遊んでいたところ、10円玉が落ちているのを見つけたとの内容でした。その後にみんなで話し合い、今の時間は交番に届けられないから、「先生に届けよう」という結論に達したようです。金額の大小よりも、自分たちで考え、行動したところが立派ですね。子供たちに拍手です。
 ふり返ってみると、学校生活の中でも、落とし物は時々見かけます。人が歩いている時に接触して机から落ちてしまったり、風で飛ばされて離れた場所に落ちてしまったり等、その要因は様々です。持ち物に自分の名前が書いてあれば、落としてしまった場合でも、かなりの高確率で自分のところに戻ってくることが多いです。
 私が教室をまわっている時に、子供たちが落とし物を友達に届けている場面を見かけることが時々あります。その時の様子です。
「はい。これ、落ちていたよ。」
「ありがとう。」
 ちょっとしたやりとりかもしれません。しかし、困っている人のために、サラッと行動できる子は、やはり立派だと思います。また、相手に対して感謝やお礼の気持ちを伝えられる子も、素敵だと思います。ネットやコンピュータを介した交流が盛んな昨今ではありますが、このような人と人との「かかわり」には温もりがあります。気持ちや心が伝わります。大切にしていきたいです。

10月27日(木曜日)

 朝夕はかなり冷えてきましたが、日中は暖かい日差しもあり、心地よい季節です。秋もちょうど真ん中あたりでしょうか?地球温暖化の影響で、日本の四季も「暑い夏」と「寒い冬」の両者が存在感を増していて、「あたたかい春」と「さわやかな秋」が年々短くなっているような気がします。それだけに、今週のような心地よい気候の日々を貴重に感じてしまいます。子供たちにも「さわやかな秋」を、もっともっと満喫してもらいたいです。
 本日の昼休み、校長室の2階のベランダから校庭の様子を眺めてみました。爽やかな気候だったこともあり、いつも以上に多くの子供たちが元気いっぱいに校庭で遊んでいました。その様子を少しだけご紹介したいと思います。
 6年生のあるクラスでは、男子も女子も一緒になって、ドッチボールを楽しんでいました。高学年になると、さすがに男の子の投げるボールには球威があります。しかし、持ち前の柔軟さと敏捷性を武器に、上手にボールをよけ続ける女の子たち。その様子もまた見ごたえがありました。
 体育主任の先生が短縄を持って出てきました。二重とび等の技を披露し始めると、どこからともなく様々な学年の子供たちが、なわとびを持って集まってきました。いつの間にか「なわとび教室」の始まりです。みんなで教え合いながら、それぞれの技に挑戦していました。
 校庭の中央では、一人の女の子が一輪車に乗っていました。足を地面につけることなく、長い距離を上手にこぎ続けています。どうやら校庭を一輪車で横断できるかどうかのチャレンジのようです。その偉業は、まさに大西洋単独無着陸飛行を成し遂げたリンドバーグ級?果敢な挑戦に拍手です。

10月26日(水曜日)

「校長先生!今日、私の誕生日!」
 学校をまわっていると、自分の誕生日を元気いっぱいに教えてくれる子供たちがたくさんいます。その表情はとても嬉しそうで、思わずこちらも笑顔になってしまいます。
 本校には500名以上の子供たちが在籍しています。そう考えれば、毎日が誰かの誕生日である可能性は高いわけですが、自分から誕生日を教えてくれる子は、やはり中学年や低学年に多いです。しかし、高学年の子供たちも、サラッと誕生日を教えてくれることがあります。
「私と〇〇ちゃんの誕生日って、一日違いなんだよねー。」
「土曜日が誕生日だったから、新しいゲームを買ってもらいました。」
 お知らせする形は低学年や中学年とは違っていても、やはり自分の誕生日は嬉しいのでしょうね。誕生日の話をするときは、みんな笑顔です。
 ただ、ある点について、私が間違えてしまうと、子供たちは必ずツッコミを入れてくれます。
「校長先生!今日、私の誕生日!」
「おめでとう!そっかー、〇〇さんは8歳になったんだね。」
「ちがうよ。9歳だよ。」
 もし、私が年齢を間違えることがあれば、必ず訂正してくれます。これはどの子にも共通して言えることです。ひとつ上の年齢になったことには、喜びだけでなく、誇りもあるのでしょう。やはり誕生日というものは、一人一人にとって大切なものであり、素敵な一日であることを、改めて実感させられます。
 余談ですが、誕生日の話になると、子供たちから逆に質問をされることがあります。
「私は9歳で、〇〇ちゃんは8歳だけど、校長先生は何歳ですか?」
「・・・24歳。」
 いつの頃からか、年齢を若く答えてしまう自分がいます。「大人あるある」でしょうか?しかし、子供たちはいつだって冷静に答えてくれます。
「絶対にウソだ!」

10月25日(火曜日)

 この「校長のつぶやき」でも、何度か話題にさせていただいたかもしれませんが、私は歴史が大好きです。担任時代から長い年月を費やして、「歴史好きを増やそう!」プロジェクトを秘密裏に遂行しています。(完全にバレているようですが・・・。)
 最近も6年生で歴史の授業を数時間(源平の戦いや戦国時代等)担当しました。歴史の学習は、中学校、高校、大学でも続きますが、小学6年生は歴史を最初に学習する学年です。「歴史って、おもしろいな」等、少しでも子供たちに思ってもらえたら、個人的に幸せです。
 嬉しいことに、子供たちの会話の中に歴史の話題が聞こえてきました。
「次回の『鎌倉殿の13人』で・・・。鎌倉が大変なことになっちゃう・・・。」
 大河ドラマを見ている子の言葉です。歴史上の人物の心情に共感している様子が伝わってきます。きっと史実はドラマよりも壮絶だったのでしょうね。
「校長先生は戦国武将で誰が一番好きですか?」
 この「一番」を決める質問は本当に苦手で・・・、いつも真剣に考え込んでしまいます。武田信玄、織田信長、真田幸村、伊達政宗、大谷吉継、島左近・・・。うーん、みんな魅力的だし・・・。結論を出すまで、3時間くらいもらってもいいでしょうか?
「あ!校長先生の今日のマスク!その家紋は見たことあるけど・・・、誰だったっけ?」
 何を隠そう私のマスクは武将の家紋シリーズです。子供たちも実によく見てくれています。今日のマスクは「大一大万大吉」がデザインされた石田三成です。(正式には、三成の家紋は『九曜』で、『大一大万大吉』は旗印です。)
 さすがに6年生ですね。歴史の学習が会話の中に生きています。嬉しいです。
 しかし、そのまま他の学年の教室に入ると・・・。
「校長先生のマスク、なんて書いてあるの?読めなーい。」
「へんな漢字だなー。何年生で習うの?」
 私の「歴史好きを増やそう」プロジェクトは、まだまだ続きます。
 

10月22日(土曜日)

 学習発表会2日目。本日は保護者鑑賞日です。子供たちはお家の人たちに自分たちの頑張りを見てもらえるということで、朝から張り切りモード全開です。保護者の皆様も、お忙しいところ、本校の学習発表会にお越しくださり、ありがとうございます。御礼申し上げます。
 では、ここからは昨日の「校長のつぶやき」の続きです。4〜6年生までの発表の様子について、紹介させていただきます。
 4年生は、国語で学習した『ごんぎつね』の作者である新美南吉さんの作品を音読しました。『木の祭り』『一年生たちとひよめ』『子どものすきな神様』『がちょうのたんじょう日』という4つのお話を、グループごとに発表してくれました。ただ声を出すだけではなく、声に強弱をつけたり、読む速さを調節したりして、情感を込めながら丁寧に音読する姿からは、一生懸命読み込んできた練習の足跡が感じられました。
 5年生は、総合的な学習の時間で「日本の伝統文化」について調べたことを、テーマごとに分かれて発表してくれました。「和食」「和菓子」「銭湯・温泉」「百人一首」「将棋」・・・等々。壁新聞の形で発表したり、タブレットを活用しながらプレゼン形式で発表したり等、その発表スタイルにも高学年らしい工夫が見られました。「茶道」では、所作のモデル役やナレーションも自分たちで担当しながら、お手本の動画を作成していました。GIGAスクール時代らしい発表でした。
 6年生は、自分たちの「将来の夢」と関連させながら、関心をもっている職業について調べ、紹介してくれました。「野球選手」「銀行員」「イラストレーター」「ゲームプログラマー」「カウンセラー」「ダンサー」・・・。主な仕事内容や必要な資格だけでなく、勤務時間や年収等のリアルな情報まで詳しくまとめていました。6年生の人数分だけ夢の形もあります。一人一人の夢が実現できるように、私も陰ながら応援し続けたいと思います。
 谷戸二小のみなさん。素敵な発表をありがとうございました!(拍手!)

10月21日(金曜日)

 「開校50周年記念 学習発表会」の当日を迎えました。本日は児童鑑賞日、明日は保護者鑑賞日になります。子供たちは今まで学習してきたことを、友達と協力してまとめたり、自分で工夫して表現したりして、準備を進めてきました。私は全学年の発表を見させてもらいましたが、どの学年においても、お互いに交流しながら一生懸命取り組んでいる子供たちの姿が多く見られました。そこで、今日、明日と2回に分けて、各学年の様子を紹介させていただきます。今回は1年生から3年生までの様子です。
 1年生は、自分たちが入学してからできるようになったことについて、元気いっぱいに発表してくれました。算数の計算や体操の技、リズミカルなダンス、手作り衣装を着たパレード、等々。自信をもって発表するその姿から、この半年間の成長の大きさが伺えました。また、楽しい学校生活の様子も、見に来てくれていた谷戸幼稚園の年長さんたちにも伝わったと思います。
 2年生は、1学期に実際に地域に出て、「まちたんけん」をしました。その時に訪れたお店や施設のことを自分たちでまとめて、わかりやすく紹介してくれました。「うなぎ屋さん」「お肉屋さん」「児童館」等、お店や施設について発表するブースの数は約20。体育館の中が小さな町のようになり、大変な賑わいを見せていました。
 3年生は、西東京市の魅力について、詳しい情報を丁寧にまとめて、発表してくれました。「多摩六都科学館」「いこいの森公園」「こもれびホール」等、私たちが知っているようで実は見逃していた情報等も、映像を入れたり、クイズを入れたりして、工夫を凝らしてまとめていました。「西東京市のスカイタワー」は、私の身長およそ100人分だそうです。(高さ比べの基準にしてもらえるなんて、光栄です。)
 今回はこの辺で・・・。明日に続きます。

10月20日(木曜日)

「今日はチャイムが鳴りませんので、よろしくお願いします。」
 今日は学習発表会のリハーサルの日です。全学年が体育館で最終練習をするため、本番と同じようにチャイムを切った状態で一日が始まりました。職員朝会の中で担当の先生が伝えてくれたのが、冒頭の言葉になります。その言葉は各担任を通して子供たちにも伝えられました。というわけで、谷戸二小のノーチャイムデーが始まりました。
 「今日はチャイムが鳴らない・・・。」
 普段の「チャイムありの生活」に慣れすぎてしまっているため、頭では理解していても、なかなか感覚が伴わず、時間の把握に戸惑ってしまう子供たちの姿が多く見られました。これは子供たちだけでなく、私たち教職員にも言えることです。無意識にチャイムの合図に依存してしまっているのでしょう。
 しかし、チャイムが鳴らないことで、思いがけず、微笑ましい場面も見られました。
 休み時間のことです。子供たちはいつものように、全力で走ったり、ボール遊びをしたりして、楽しそうに遊んでいました。今日はチャイムが鳴らないので、遊びを終了する合図がありません。当然、子供たちは夢中で遊び続けています。
「いつもであれば、そろそろチャイムが鳴る頃かな・・・。」
 私がそう思っていると、校庭のあちらこちらから、次のような声が聞こえてきました。「おい。そろそろ戻った方がいいんじゃない?」
「あっ!?そうだった。チャイムが鳴らないんだ!」
「みんなー!今日、チャイムが鳴らないから、もう終わりだよーーーっ!」
 子供たちは自然と声を掛け合い、お互いに助け合いながら、ピンチを乗り越えていました。チャイムが鳴らなくても、何とかなるものです。

10月19日(水曜日)

「コロコロコロ・・・コロコロコロ・・・」
 3年生の教室に入ると、きれいな虫の音が聞こえてきました。教室の中から、なぜ秋の虫の鳴き声が?と思っていたところ、私の気配に気がついた男の子たちが、にこにこの笑顔で説明してくれました。
「校長先生、教室の後ろに虫かごがあるでしょ。あの中にコオロギがいるんだよ。」
「キリギリスもいるよ。ぼくがつかまえてきたんだ。」
「バッタもいます。中休みに学校でつかまえました。」
 言われたとおりに教室の後ろを見ると、確かに虫かごが3つありました。のぞいてみると、コオロギやキリギリス、バッタが元気に動いています。虫たちが生活しやすいように、枯れ木や葉っぱ、どんぐり等も一緒に並べられていました。
「ぼくたちは虫捕り探検隊!」
 誇らしげに虫捕りの武勇伝を話してくれた後、何やら探検隊で相談が始まりました。「プールの横の草むら。あそこに行ってみようよ。まだ何かいるかも。」
「カナヘビもいたよ。今日は逃げられたけど・・・。」
 子供たちは瞳をキラキラさせながら、ずっと楽しそうに話していました。
 生き物を捕まえたり、観察してみたりするのは、私もたくさん経験があります。上手に飼えずに、残念な結果になってしまったことも少なくありませんが・・・、今振り返れば、それもまた貴重な学びになったのではないかと思います。
 子供たちの好奇心や知的探究心は、大きな学びの原動力になります。虫捕り探検隊の今後の活躍を、私も見守り続けていきます。

10月18日(火曜日)

 今日もたくさんの子供たちと話をしたので、いくつか紹介させていただきます。

「校長先生!朝、同じマンションの〇〇さんに挨拶をしました。」(2年生)
 昨日の全校朝会で実施した『あいさつ QUEST』に、さっそくチャレンジしてくれた子がいました。私も嬉しいですが、同じマンションの〇〇さんも、きっと嬉しく思っていますよ。

「この木のここら辺をさわってみて。すべすべでしょ?」(4年生)
 4年生は図工で木の船を作っています。誰かが触ってケガをしないように、木を切った部分を紙やすりで一生懸命磨いて、すべすべにしていました。その心配りが優しいですね。あまりの気持ちのよい触り心地に、周りの子も感化されたのでしょうか。一心不乱に紙やすりをかけている子がたくさんいました。

「校長先生はお寿司のネタで何が一番好きですか?」(5年生)
 5年生は学習発表会に向けて、日本の伝統文化について調べています。和食や和菓子などの食文化について調べているグループから上記の質問を受けました。シンプルな質問ではありますが・・・、大人にとっては意外に悩んでしまう質問かもしれません。私は即答できずに、思わず考えてしまいました。王道のトロ・・・、しかしアナゴも好きだし・・・、コハダも捨てがたい。いや、ここは大人と子供の違いを示すために・・・、あえて芽ネギ?散々悩んだ挙句、私は通っぽく、次のように答えました。
「4月に食べた鰆が美味しかったなぁ。」
 大好きな寿司ネタの中から一番を決めなくてはいけないという思考判断の作業。なかなかに奥が深く、難しいものです。鰆がベストアンサーだったかどうか、今もまだ悩んでいます。子供たちに同じ質問をされたら、次はこのように答えてしまうかもしれません。
「季節によって変わるかな。」(←ちょっとズルい答えでしょうか?)

10月17日(月曜日)

 前回の全校朝会で、私は子供たちに「気持ちの良いあいさつについて、みなさんで考えてみましょう。」という呼びかけをしました。そこで、今朝のオンライン全校朝会では、『あいさつ QUEST』を行いました。
 『あいさつ QUEST』とは、私が出す問題に子供たちがチャレンジするというものです。全児童が席を立ち、クリアしていれば立ち続け、できていなければ着席をするという自己申告型のミッションです。レベル1からレベル5までの問題があります。
 「レベル1 今朝、あいさつをしましたか。」
 挨拶の相手は、「お家の人」「友達」「学校の先生」です。さすがにほとんどの子がしっかり挨拶をしていたようです。ほぼ全児童が、難なくクリアしていました。
 「レベル2 今朝、あいさつをしましたか。」
 今度の挨拶の相手は、「交通安全の見守りの皆さん」「地域の皆さん」です。少し座ってしまう子もいたようですが、やはりここも、ほとんどの子供たちがクリアしていました。
 「レベル3 『自分から』あいさつをしましたか。」
 この『自分から』という点がポイントです。受け身の挨拶ではなく、自分から進んで挨拶ができたかどうかになると・・・。立ち続ける子が少しずつ減ってきました。
 「レベル4 毎日、50人以上の人とあいさつをしていますか。」
 「毎日」と「50人以上」というのがポイントです。挨拶が習慣になっている子にとっては、この問題も余裕のようです。素晴らしいですね。
 そして、最後のレベル5の問題は・・・。
 「自分で『気持ちのよい挨拶』について考え、チャレンジしてみよう。」
 子供たちの『あいさつ QUEST』は続きます。見守り続けていきましょう。

10月14日(金曜日)

「初めて柿を食べました!甘くて美味しかったー!」
 今日の給食の献立は、チキンカレーライス、クルートサラダ、そして秋を代表する果物の柿でした。(献立では、ひらがな表記の『かき』ですが、今回は『牡蠣』と区別するため、あえて『柿』という漢字表記を使用させていただきます。)圧倒的存在感を誇るカレーライスは、まさに給食の横綱。朝から給食を楽しみにしている子がいるほど、大人気の献立です。パリパリとしたワンタンの皮の入ったクルートサラダは、心地よい食感と爽やかな味付けが子供たちのお気に入りのようで、ほとんどのクラスで完食状態でした。
 そして、果物の柿です。今日の柿は、西東京市の農家の方が育てた「太秋」という甘柿です。サクサクとした食感で、果汁も多く、とても甘くて美味しかったです。給食の時間、私がいつものように教室をまわっていると、あちこちの教室で柿のことが話題になりました。冒頭の言葉もそのひとつですが、他にも次のような言葉がありました。
「家ではあまり柿を食べないけど、今日の柿はすごく甘かったなぁ。」
 たしかに、最近はスウィーツが充実していますからね。同じ果物でも、バナナやイチゴと比べると、柿はあまり食卓には登場しないかもしれません。
「校長先生、ぼくの家の庭には、柿の木があります。」
 いいですね。柿の実がなったら、食べ放題!うらやましいです。
「校長先生!〇〇くん、生まれて初めて柿を食べるんだって!見てあげて。」
 その子にとっては、今日が歴史的な一日になったかもしれません。

 子供たちの様々なリアクションやドラマがたくさん見られる給食の時間。一日の中でも、私の大好きな時間です。谷戸二小の皆さん、来週もモリモリ食べましょうね!

10月13日(木曜日)

「さんいちが三、さんにが六、さざんが九・・・。」
 教室の入り口で3の段の九九を口ずさんでいる子がいました。休み時間も九九の暗唱に取り組んでいたので、思わず声をかけてみました。すると・・・、
「この段の九九を間違えずに言えたら、教室に入れるんだよ。」
 2年生の教室の入り口には、学習した九九の表が貼ってあります。教室を出入りするときに、貼ってある段の九九をスラスラと言えるかどうかをチャレンジしているようです。もちろん必ずというわけではありませんが、九九を意欲的に覚えている2年生の子供たちは、楽しそうに毎回挑戦しています。
 ある日、私が教室に入ろうとした、その時です。
「校長先生、4の段の九九をちゃんと言った?」
 九九のチェックポイントは、どうやら私も例外ではないようです。子供たちの(厳しい?)チェックを受けながら、私も4の段の九九を言って、教室の中に入ることができました。私は大人なので、九九が言えて当然と言えば当然ですが・・・、改めてチェックを受けるとなると、何となく緊張してしまうものですね。子供たちの気持ちがわかったような気がしました。
 しかし、この緊張の場面は、またすぐにやって来ました。教室を出ようとした時に、
「校長先生!4の段だよ!」
 うっかり忘れていました。たしかに出る時も九九のチェックが必要でした。再び2年生の九九チェックを受け、無事に教室を後にすることができました。
 今はまだ子供たちに余裕を見せていますが、難しい7の段の時は・・・ちょっとドキドキしそうです。教師としての威厳が保てるように、こっそり練習しておきます。
 「しちいちが七、しちに十四・・・。」(おまけに、7の段は言いにくいです・・・。)

10月12日(水曜日)

「よーし、まわるぞー。」
「見て見て!できるようになった!」
 現在、いくつかの学年は、体育の授業で鉄棒に取り組んでいます。暑くもなく、寒くもなく、体を動かすにはちょうど良い今の季節。お互いに鉄棒の技を見せ合いながら、校庭で練習に励む子供たちの声は元気いっぱいです。鉄棒が決して得意でない自分は、子供たちが披露する技に驚かされることもしばしばあります。
 中休みになれば、ボール遊びや鬼ごっこ等をして、体をいっぱいに使って遊ぶ子供たちの姿も見られます。なかよし遊びでは、上級生が下級生をリードしながら、楽しそうに一緒に遊んでいます。単純に「遊び」と言っても、その中には様々な「かかわり」が見られます。全員が楽しめるようにルールをみんなで考えたり、転んでしまった子がいれば寄り添ってあげたり等、教師が教えなくても、子供たちは自分たちで考え、行動しています。やはり子供たちにとっては、「勉強」と同じように「遊び」も大切なものであり、個々の成長に必要なものであることに、改めて気付かされます。
 「スポーツの日」は過ぎてしまいましたが、体を動かすには、まだまだ気持ちの良い日が続きます。子供たちには、友達とかかわりながら、思う存分「スポーツの秋」を満喫してほしいと思います。

10月11日(火曜日)

 3連休の初日、10月8日(土曜日)に、谷戸幼稚園の「収穫感謝の運動まつり」が本校の校庭で開催されました。先週の後半は冷たい雨が降ったことも影響し、12月のような寒さの日が続きました。しかし、土曜日は天候に恵まれ、気持ちの良い晴れ間も見える中、盛大に運動まつりが行われました。
 私は午前中から競技や演技を見ていたのですが、一生懸命走ったり、力いっぱい踊ったりする子供たちがとても立派で可愛らしく、結局エンディングまでお邪魔させていただくことになりました。また、幼稚園の子供たちが思い切り力を出せるように、笑顔で優しく寄り添っている先生方の頑張りにも、拍手を送りたいと思います。小学校の運動会とは、一味違う面白さや感動を実感することができた「運動まつり」でした。
 特に興味深かったのは、卒園した子供たち、つまり小学校1年生が参加できるプログラムがあったことです。谷戸第二小学校の1年生もいれば、近隣の小学校の1年生もいます。久しぶりに顔をあわせた友達も多かったのでしょう。競技を待っている間は、ちょっとした同窓会のような雰囲気がありました。お互いの学校の様子や新しくできた友達のことを話している1年生の姿も多く見られました。
 コロナ禍のために、地域の中のイベントや行事も3年近く停滞していましたが、ここに来て、少しずつ以前のような「かかわり」が戻ってきました。今後も谷戸幼稚園や近隣の保育園、小学校、中学校との交流を大切にし、子供たちの豊かな「かかわり」を活性化していきたいと思います。

10月7日(金曜日)

「友だちと 絆はぐくみ しん友に」 
 移動教室2日目に、アドベンチャーラリーが行われました。チームで広大な場所を探検しながら、数々のミッションを協力してクリアしていくプログラムが、アドベンチャーラリーです。数あるミッションの中で、「俳句(川柳)をつくろう」というものがあったのですが、校長賞に輝いたのが冒頭の句です。僭越ではありますが、私が選ばせていただきました。
 6年生の子供たちは今回の移動教室を通して、学校の教室で過ごしているだけでは気付くことができなかった友達の意外な一面や優しさ、あるいは頼もしさを知ることができたと思います。お互いに助けたり、励まし合ったりする中で、友達との距離もグッと縮まったのではないでしょうか。

 今週の「校長のつぶやき」では、6年生の移動教室の様子について紹介させていただきました。たったの3日間とは言え、子供たちにとっては大きな意味をもち、たくさんの学びのあった移動教室だったことは間違いありません。先週の金曜日に学校に戻ってきてから、今日でちょうど一週間。表面上は変わっていないように見えても、きっと中身は大きく成長しているはずです。
 今まで友達と育んできた絆は、この移動教室を経てさらに強くなりました。冒頭の句のように、自分にとって「親友」と思える仲間、「信友」、「心友」、「真友」と呼べる友達が、どの子供たちの中にもできていたら、私も嬉しく思います。

10月6日(水曜日)

 移動教室に出発する前の、6年生の会話です。
「兄ちゃんが言っていたけど、移動教室で泊まる部屋って、テレビが無いんだって。」
「うそ?スマホやゲームも持っていけないんでしょ。絶対、退屈じゃん。」
「今時、テレビもネットも無いなんてムリだし。何をして過ごせばいいんだろ・・・。」
 ホームページに掲載する関係上、文章は多少柔らかく表記しています。しかし、実際の会話からは、本気で途方に暮れている切実感が伝わってきました。小さな頃から多くのメディアやインターネットに慣れ親しんでいる子供たちにとっては、一種の絶望感もあったようです。
 しかし、実際に移動教室が始まってしまえば、その不安は全くの杞憂に終わりました。
「よっしゃ!風呂まで時間があるし、部屋で遊ぼうぜ!」
 持参したカードゲーム『UNO』が大活躍。少しでも自由な時間があれば、子供たちは部屋で遊びたがっていました。『UNO』に誘われる先生もいたとかいないとか・・・。
「ねえねえ。あの話の続きしようよ!」
 移動教室あるあるでしょうか。『ここだけの話』のようです。何やら楽しそうな話をして、盛り上がっていました。
「えー、もう帰るのー!もっとここにいたいよー。」
 最終日。部屋の片づけや掃除をテキパキと完了させ、ギリギリの時間まで部屋で過ごしたがる子供たち。名残惜しそうでした。

 友達がいれば、それだけで最高の場所を作れるし、最高の時間を過ごすことができます。移動教室を通して、テレビやネットにも勝る大切なものを、子供たちは見つけたはずです。これからも大事にしてほしいと思います。

10月5日(水曜日)

 今回も、移動教室のお話です。 
 宿舎での食事は、バイキングスタイルです。子供たちも、引率の教職員も、自分の好きな料理を、食べられる分だけお皿にとることができます。私が子供の頃は、一人前の量が決まっていたため、全員がお膳で同じ量を食べていました。そのため、食べきれなくて食事を残す子も多かったような気がします。しかし、今はバイキングスタイルなので、個々の好みや体調に応じて、自分で考えながら盛り付けられます。必要以上に料理を残す心配が無いため、子供たちは実に楽しそうに料理を盛り付けていました。
 朝食バイキングで、子供たちは次のような会話をしていました。
「オレは、和食派!やっぱり朝は、ごはんとみそ汁だね。」
 お皿にもお漬物が盛り付けてありました。トレーの上には、さりげなく納豆も置かれていました。ナイスセレクトです。
「私は朝はあまり食べないなぁ。でも、これくらいなら大丈夫。」
 たしかに量は少ないですが、サラダや卵料理など、ヘルシーなおかずが盛られていました。
「私はいつもパンかな。このジャムとマーガリンで、変化をつけよう。」
 洋食派の子は、お皿にパンを数枚とっていました。フライ等のおかずをパンにはさんで食べるアイデアマンもいました。
 バイキングはそれぞれの食の好みやスタイルが見られるので、おもしろいですね。そう思って、自分の盛り付けたトレーの上を見ると・・・。
 サラダ、卵料理、フライ、肉料理、白飯、みそ汁、納豆、パン、赤城名物のおかゆ・・・等々。全種類をコンプリートするのが、私の食事スタイルのようです。(もちろん完食して、おかわりもしました。)

10月4日(火曜日)

 昨日に続いて、移動教室中の出来事です。
 西東京市の小学校は、移動教室で国立赤城青少年交流の家にお世話になります。(ちなみに、この施設も谷戸二小と同じく創立50周年でした。)市内の学校だけでなく、他地区の小学校とも、同じ日程で宿泊することがあります。本校が滞在している期間も、4つの小学校が利用していました。
 私が宿舎の長い廊下を歩いていると、一列になって歩いていた女の子の班とすれ違いました。私が先頭の女の子と目が合いかけた、その時です。
「こんにちは。」
 その班の子供たちは、私に会釈をしながら、気持ちの良い挨拶をしてくれました。「素敵な子供たちだなあ。」と思いながら、私も挨拶を返しました。(後でわかったことですが、同じ市内の小学校の子供たちでした。)
 食事の時間が近づいてきました。私が食堂に向かって歩いていると、早めに行動していた谷戸二小の子供たちと合流しました。私が子供たちの少し後ろを歩いていると、正面から別の学校の方(あるいは施設の方?)が、こちらに向かって歩いてきました。
「こんにちは。」
 谷戸二小の子供たちは、その方とすれ違う時に、軽く会釈をしながら次々に挨拶をしていました。初対面の方にもすすんで挨拶をしていた子供たちを近くで見ていた私は、思わず声を掛けました。
「みんな、しっかり挨拶ができて立派だね。」
 すると子供たちは、少しだけ照れくさそうに言いました。
「なんか・・・自然に挨拶していました。」
 初めて会った人に対しても、自然と気持ちの良い挨拶ができる子供たち。他校の子供たちも、谷戸二小の子供たちも、みんな素敵です。

10月3日(月曜日)

「もっと みんなと一緒にいたいなぁ。」
「移動教室が一週間ぐらいあればいいのに。」
「もう一回、赤城高原に戻っていいですか?」
 先週の金曜日に、赤城移動教室が終わりました。冒頭の言葉は、2泊3日の宿泊学習を終えた時に、子供たちがつぶやいていたものです。これらの言葉は、子供たちにとって今回の移動教室がとても楽しかったこと、最高の時間だったことを、如実に物語っていると思います。(もう一回宿舎に戻られるのは困ってしまいますが・・・気持ちはわかります。)
 今回の移動教室は、谷戸二小としても3年ぶりの移動教室。コロナ禍のために、以前とは勝手が大きく変わった面も少なくありません。子供たちも校外学習や外での宿泊経験が少ないため、出発前は不安や緊張でいっぱいだったと思います。
 しかし、この移動教室を通して、私の中に強く印象に残っていることは、6年生の子供たちがお互いに声を掛け合い、助け合っている姿です。山登りや下山で苦しんでいる友達がいれば、すすんで荷物を持ってあげたり、そばで励ましてあげたりする子供たちがいました。最後尾にいた私は、目の前で繰り広げられる子供たち同士の声の掛け合い、あたたかい支え合いに、胸が熱くなるばかりでした。
 このエピソードは、2泊3日の移動教室の氷山の一角に過ぎません。まだまだ多くの楽しいエピソード、感動的なドラマがありました。この「校長のつぶやき」の中で、少しでも紹介できればと考えています。

9月27日(火曜日)

「5、4、3、2、1・・・」
 次の瞬間、大歓声と共に、色とりどりの風船が子供たちの手の中から放たれました。約300個の風船たちは、青く晴れた大空に向かって、天高く飛び立ちました。
 3時間目に、谷戸第二小学校の50周年記念児童集会が行われました。運営代表委員会の子供たちを中心に集会が計画され、全校児童が様々な形で準備を進めてきました。3連休までの不安定な天候が嘘かのように、記念集会当日の今日は、見事な青空が広がっていました。1年生から6年生までの子供たちは、学年ごとに練習してきた出し物を力いっぱい披露し、谷戸二小への感謝とお祝いのメッセージを伝えていました。
 そして、クライマックスは、全校児童によるバルーンリリース。大空高く舞い上がった風船はどんどん小さくなります。子供たちは風船が完全に見えなくなるまで、いつまでもいつまでも見送っていました。この光景は、50周年記念集会を象徴する名場面として、子供たちが大人になった後も、思い出すことがあるかもしれませんね。
 今回の記念集会、そして、バルーンリリースが実現できたのは、保護者の皆様のご協力があったからです。お忙しい中、風船の準備や配布等のお手伝いを担当してくださり、ありがとうございました。

 最後になりますが、私は明日から3日間、6年生と一緒に赤城移動教室に行ってまいります。そのため、「校長のつぶやき」はストップしてしまいますが、また来週には再開するつもりです。(←忘れないように、頑張ります。)どうぞよろしくお願い致します。

9月26日(月曜日)

 全校朝会には、「校長先生の話」というものがあります。おそらく日本中のほとんどの学校において、週の始まりである月曜日に行われているのではないでしょうか。谷戸二小では、GIGAスクールの推進と感染防止対策のために、リモート放送形式の全校朝会を実施しています。私は毎回スライドを作成し、子供たちに伝えたいテーマに沿って話をしているのですが、今朝の全校朝会では、私の話は挨拶程度にとどめました。今日は表彰式を中心に、様々な分野で頑張っている子供たちについて紹介をしたかったからです。
 まずは、かわいい1年生の子供たちが校長室に入ってきました。「はたらく消防の写生会」の表彰です。表彰式が全教室に放映されていることもあり、1年生の表情からは緊張している様子が伝わってきました。しかし、どの子供たちも真剣そのもの。大きな声で返事をし、表彰状をしっかりと受け取る姿は大変立派でした。
 続いて、2名の男の子が入ってきました。市内のバスケットボールの大会で、準優勝の成績を収めた5年生です。私からの突然のインタビューにも、堂々と答えてくれました。臨機応変に対応できる力、素晴らしいです。
 最後に、6年生の女の子が入ってきました。西東京市が発行している「図書館だより」に、描いた絵が掲載されました。裏表紙に、「小さなアーティスト」として、作品が掲載されています。保護者の皆様、地域の皆様にもご覧いただけたら幸いです。
 このように、谷戸第二小学校には、様々な分野で頑張っている子供たちがたくさんいます。それぞれの頑張りを認め合い、時には刺激を与え合ったりしながら、「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!」の子供たちを育てていきたいと思います。

9月22日(木曜日)

 下校時間の靴箱にて---
「あれ?その袋、何が入っているの?」(私)
「自由研究。家に持ち帰ります。」(子供たち)
「え!?持ち帰っちゃうの?持ち帰る前にちょっと見せてー・・・。」(私)
 その後、子供たちは親切にそれぞれの作品を見せてくれました。
 
 夏休みの自由研究について、「校長のつぶやき」でも何度か話題にさせていただきました。しかし、悲しいことですが、この一週間、子供たちが自分たちの作品を持ち帰る姿が多く見られました・・・。たしかに、いつまでも大切な作品を学校には置いておけないですからね。家に持ち帰った後も、子供たちにはこの夏の力作を大事に保管してほしいと思います。来年の夏の自由研究が、今からすでに楽しみです。

 さて、今週の授業日は3日間しかありませんでした。そのため、子供たちにとっても、あっと言う間の一週間だったと思います。明日からは、再び3連休。お出かけをする予定のある子、塾やスポーツ等の習い事の予定がビッシリの子、友達とゲームをする約束の入っている子・・・。子供たちと話をしていると、どの子もそれぞれの3連休の予定を楽しみにしているようです。来週の月曜日には、お休みの間のいろいろな話を聞かせてほしいと思います。
 最後に、予報では天候の崩れもあるようです。山や川などにお出かけの際は、安全面に十分気をつけてお過ごしください。

9月21日(水曜日)

 台風一過の影響もあったと思いますが、今朝は湿度が低く、気候的にも爽やかでした。一気に秋めいてきたようで、猛暑日や真夏日の多かった厳しい夏にも、いよいよ終止符が打たれようとしています。暑さが苦手な自分にとっては、待望の過ごしやすい季節の到来です。
 人々の服装は、季節の移り変わりを顕著に表します。子供たちの中にも、長袖の姿が多くなってきました。私は涼しい気候が大好きなので、まだまだクールビズが心地よいのですが、正門で挨拶をしていると、何人かの女の子に質問されました。
「寒くないの?」
「校長先生は半袖なんですね。」
 間もなく、衣替えの季節。今朝ぐらいの涼しさであれば、私は迷うことなくクールビズを選びますが、10月を過ぎる頃になれば、上着について悩み始めるかもしれません。どこまで半袖で頑張れるのか・・・密かな挑戦を始めようか、ただいま検討中です。もちろん、体調を崩さないことが一番大切ですね。
 さて、明後日の金曜日は秋分の日です。昼と夜の長さが同じになり、その先は少しずつ日暮れが早くなってきます。季節が変われば、服装だけでなく、時間の感覚や一日の過ごし方も変わってきます。少し前までは明るかった時間帯が、気がつけば真っ暗になっているかもしれません。友達と遊ぶ時や習い事の際など、家に帰る時間について、ご家庭でも子供たちとお話をしていただければ幸いです。

9月20日(火曜日)

 この3連休は、大型の台風14号が日本の各地で猛威を振るっていました。最近の台風は、ひと昔前より確実に大型化ならびに凶暴化しているような気がします。自然災害がもたらす被害の大きさも甚大で、ニュースでその状況を知るたびに、心が苦しくなります。今回の台風で被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
 関東地方も台風の直撃こそ免れましたが、台風14号の勢力範囲の大きさから、異常な量の雨と強風は昨日から続いていました。風雨は断続的であったので、結論から言えば、子供たちの登校時には、特に大きな問題はありませんでした。しかし、早朝時は、私自身も不安な気持ちが拭い切れなかったので、今朝はいつもより40〜50分ほど早く出勤し、校内の安全状況を確認しました。副校長先生をはじめ、出勤していた教職員も、校内や校庭の様子を確認し、児童が無事に学校生活を送れるように環境を整えてくれていました。
 その後、私は職員朝会の時間まで、正門で子供たちの様子を見ながら、挨拶をしていました。
「おはようございます!」
「校長先生、『スプラトゥーン3』(←先日発売されたゲーム)がおもしろすぎるよ!」
「昨日は風が強かったけど、〇〇に遊びに行ってきたんだ。」
 いつもと変わらない笑顔と元気な声で挨拶をする子供たち。何気ない会話で盛り上がる当たり前の日常。このような日々の尊さを強く実感した台風通過後の朝でした。

9月16日(金曜日)

 6年生は今月末にある移動教室に向けて、大忙しの毎日を送っています。班ごとの役割を話し合ったり、キャンプファイヤーやバスレク等の事前準備を進めたり等、やることが盛りだくさんです。しかし、子供たちの表情はとても明るく、生き生きとしています。コロナ禍による中断を経て、学校としては3年ぶりの移動教室です。子供たちは期待に胸を膨らませているのでしょう。多忙の中にも、心地よい充実感を実感しているようです。
 また、移動教室の直前には、全校児童で50周年をお祝いする集会があります。6年生は委員会のリーダーを務めていますので、その準備も担当しています。さらに、11月にある50周年記念式典に向けて、6年生は合奏の練習も既に始めています。今日も音楽の時間に、友達と協力しながら一生懸命演奏している姿が見られました。
 今年度は谷戸第二小学校にとって、50周年という記念すべき年です。その年の最高学年である6年生は、例年よりもやることが多く、本当に大変だと思います。しかし、子供たちは忙しさにも負けず、前向きに、楽しそうに活動しています。友達と過ごすこのような時間が、もう既に、何にも代えがたいキラキラした思い出の1ページになっているのでしょうね。
 最後に、6年生は現在、キャンプファイヤーで踊る「マイムマイム」や「ジンギスカン」を練習中です。保護者の皆様も、地域の皆様も、どこかで踊ったことがあるのではないでしょうか?私も6年生を見ながら、こっそりマネをしてみましたが、「ジンギスカン」のスピードに完全についていけませんでした・・・。

9月15日(木曜日)

 陸奥、常陸、上野、武蔵、駿河、信濃、美作、安芸、伊予、土佐、肥後、薩摩・・・。
 歴史好きの方にとっては、馴染みのある地名の響きだと思います。子供たちの自由研究の中で、「昔と今の日本の地名」について調べた作品がありました。2枚の日本地図をならべ、そこに昔と今の地名が丁寧に記載されています。比較しながらまとめてあるので、とてもわかりやすいです。
 ということで、今回は自由研究の「歴史系」の作品について紹介させていただきます。私自身、歴史や伝統文化が大好きなので、毎年ワクワクしながら子供たちの作品を読んでいます。(作者の子に熱くインタビューしてしまうことも・・・。)
 「熊本城について」まとめた作品もありました。雄大なお城の印象が強かったのでしょう。模造紙に大きく熊本城の絵を描き、天守閣や石垣の細かいところまで表現していました。有名な武将、加藤清正のエピソードや、熊本地震の爪痕まで調べていたところも興味深かったです。
 「戦国の姫たち」について調べた作品もありました。「お市の方」「甲斐姫」「千姫」・・・。群雄割拠の戦国の世を生きた姫たちの生涯やエピソードについて、詳しく取材した跡が見られました。何より圧巻だったのは、戦国武将や姫たちとの家系図や関係図です。模造紙に溢れるほど、詳細にまとめていました。
 ゲームやドラマの影響もあると思いますが、歴史好きの子が確実に増えているような実感があります。歴史好きの一人として、とても嬉しいです。これはいよいよ「歴史部」の新設でしょうか?

9月14日(水曜日)

「実に面白い。」
 これは、人気ドラマ『ガリレオ』の主人公、福山雅治さんが演じる天才物理学者・湯川学の有名なセリフです。物理学以外に関心のない主人公が、何か興味深いものに出会った時に発する言葉で、湯川教授の論理的かつ科学的な実証を期待させる名文句でもあります。余談ですが、私はシーズン1から、このドラマを見てきました。余談ですね・・・。
 さて、自由研究の紹介も3回目になります。今回は、「物理系」「化学系」「科学系」の作品についてです。理科の授業が始まる中学年と高学年には、この分野の自由研究が多いですね。私も足を止めて、研究記録に見入ってしまうことが多々あります。
 「二重振り子」や「ニュートンのゆりかご」のように、振り子の運動について調べたものがありました。振り子の動きは単純ですが、たしかに人の知的好奇心を刺激するものがありますね。
 「宇宙エレベーター」について興味をもち、まとめた作品もありました。壮大な建設構想やカーボンナノチューブの発見について等、よく調べてあります。
 「雲の研究」に取り組んだ子もいました。雲の形や種類について一覧にまとめ、それらを季節や気象と結び付けて、わかりやすく説明していました。最近の異常気象から関心が広がったようです。
 子供たちには、これからも様々な謎や現象に興味をもってほしいと思います。そして、「実に面白い。」と思える何かに出会えると、素敵ですね。もしかすると、未来の『ガリレオ』は、谷戸第二小学校の中にいるかもしれません。乞うご期待!

9月13日(火曜日)

「プロの演奏ってスゴイ!感動する!」(5年生の子供たち)
 今日はプロの楽団「東京なないろアンサンブル」の皆さんをお招きし、5年生の子供たちを対象とした音楽鑑賞教室がありました。体育館が音楽ホールにその姿を変え、目の前には楽団の方々が並んでいます。不思議なものですね。ほんの数分前までは休み時間だったこともあり、元気いっぱいに遊んでいた子供たちでしたが、オーケストラ特有の厳粛な雰囲気を感じたのでしょう。すぐに音楽を聴く心の準備が整った様子でした。これもひとつの礼儀であり、鑑賞マナーですね。
 バイオリン、ビオラ、チェロ、オーボエ、ピアノ。やはり本物の迫力は違います。奏でる音色にも圧倒されます。そして、それぞれの楽器のスペシャリストによる独奏も素晴らしいものでした。
 しかし、子供たちの心をつかんだのは、やはりアンサンブルです。5つの楽器による音色の調和と重厚な演奏に、子供たちだけでなく、一緒に鑑賞していた私たち大人も、心を奪われてしまいました。
 演奏していただいた曲も魅力的なものばかりでした。ホルストの「木星」やディズニーの名曲「星に願いを」等の西洋音楽があれば、「村まつり」や「冬景色」「ふるさと」のような日本の唱歌もありました。そして、圧巻だったのは、プロの楽団による「谷戸二小の校歌」。聴き慣れているはずの校歌が、プロのアレンジによって洗練されたオシャレな(←表現が適切かわかりませんが・・・)ものとなり、子供たちはとても驚いていました。最後に、冒頭の感想をもう一度・・・。
 「プロの演奏ってスゴイ!感動する!」(私)

9月12日(月曜日)

 「チキンナゲット」「コロッケ」「みそ汁」「白玉団子」「クッキー」「グミ」等々・・・。
 これらは、給食の献立ではありません。子供たちが夏の自由研究で挑戦した料理の数々です。コロナ禍のために、約3年間にわたって、学校での調理実習が十分に実施できていないことも影響しているのでしょうか。お家で料理に挑戦する子が増えてきたような印象があります。ご家庭でも子供たちの料理体験をあたたかくご支援いただき、ありがとうございます。
 さて、子供たちの「料理系」の自由研究ですが、どの作品にも工夫がたくさん見られます。材料や手順について、写真を活用しながら、わかりやすくまとめている作品もあれば、ひとつひとつの工程で気付いたポイントを丁寧に記載している作品もあります。また、全ての作品に共通しているのは、完成した料理の写真がとても美味しそうだということです。(実際に食べてみたくなります。)
 豆腐づくりに挑戦した作品もありました。大豆や豆乳、にがりを使って、原材料から作っていました。取り組んだきっかけは、「どのようにして、豆腐のように固まるのか不思議だったから」ということです。何事においても、疑問をもつことは、学習の第一歩です。素晴らしいと思います。
 また、「お昼ご飯づくり」に挑戦した作品もありました。一食分の献立を考え、買い物から料理までの全てを担当したようです。すごいですね。(小学校時代の私は、お茶漬けやカップラーメンが精一杯でした・・・。)
 これからも何か新しい料理に挑戦したら、たくさん話を聞かせてほしいと思います。

9月9日(金曜日)

 この時期に教室をまわっていると、つい足を止めて、長居をしてしまいます。子供たちの「夏休みの自由研究」の作品が、教室に飾られているからです。教科の垣根にとらわれず、それぞれが自由な発想で課題を設定して取り組んだ力作ばかり。見ていてとても楽しいです。いくつか紹介したいと思います。
 「クレーンゲーム」や「ガチャガチャ」、「ルーレット」「ビー玉ころがしゲーム」等の作品がありました。十把一絡げに「工作系」と言ってしまえばそれまでですが、どの作品もひとつひとつ丁寧に作られていて、完成度も高いです。何よりも、使う人たちが楽しく遊べるような工夫が凝らされています。画面を見て楽しむ電子ゲームやオンラインゲームが主流の昨今、このようなアナログ的な手作りゲームには温もりを感じます。
 高学年の教室には、「ビーズアート」や「クロスステッチ」等、「美術系」や「裁縫系」の作品がありました。どちらにも共通しているのは、ひとつひとつの素材がとても小さいということです。「ビーズアート」では、様々な色のビーズを何百個、何千個と並べて濃淡を表現し、立体的な作品に仕上げていました。「クロスステッチ」も色とりどりの刺繍糸を数多く使用し、小さなクロスの刺繍を積み重ねて、美しい柄や模様に仕上げていました。集中力を維持しながら、コツコツと粘り強く取り組まなければ、このような美しい作品には仕上がりません。お見事です。
 紹介したい自由研究の作品は、まだまだたくさんあるのですが・・・。それはまた、次の機会ということで、ご容赦ください。

9月8日(木曜日)

「〇年生、1組〇名、2組〇名、3組〇名、避難完了しました。異常ありません。」
 学年主任の先生が次々に副校長先生に学年の避難状況を報告しています。その間、子供たちは安全な場所でクラスごとに列になり、静かに座って待っています。次の指示があるまでは、誰一人として立ち歩いたり、おしゃべりをしたりする子はいません。
 今日は火災を想定した避難訓練がありました。消火器を使った消火体験や煙体験も計画していたので、今回は西東京消防署の地域防災担当の方々と連携して実施しました。避難訓練時にはリモート放送を活用し、消防司令の方から防災についてのお話をいただきました。その際に、子供たちの避難している様子や話の聞き方についても褒めていただきました。消防のプロの方、専門の方からのお言葉は嬉しいですね。子供たちにとっても自信になったのではないかと思います。
 その後、校庭に設営された簡易的なビニールハウスの中で、2年生は煙体験を行いました。訓練のための煙なので、体には害のない人工的な煙なのですが、子供たちにとってはインパクトがあったようです。
「前が全然見えなかった〜。」
「ゴホゴホ・・・。ハンカチで口をおさえていたけど、少し煙を吸っちゃった。」
「今日のビニールハウスは小さいからすぐに出られたけど、もし家やビルの中だったら・・・。」 
 体験して気付いたことは、たくさんあったようです。ご家庭でも、「火災から命を守るためには、どうすればよいか」について、ぜひ話し合ってみてください。
 最後に、お忙しいところ、本校の避難訓練にご協力くださいました西東京消防署の皆様、本当にありがとうございました。

9月7日(水曜日)

 9月に入りましたが、まだまだ暑い日は続きます。台風の影響もあってなのか、湿度も高く、蒸し暑い毎日です。また、突然の激しい雨にも悩まされます。夏のニュースをふり返れば、「連続猛暑日」や「線状降水帯」等の気象用語が連日報道されていました。かつては異常気象だと思っていたものが、いよいよ通常気象のようになってきています。残念ながら、日本の気候、世界の気候が、厳しい方向に変わってきているのでしょうね。
 しかし、変わるものもあれば、変わらないものもあります。それは、休み時間の子供たちの姿です。今日の中休み、校庭をまわってみました。ブランコやのぼり棒の遊具で遊んでいる子もいれば、おにごっこをしながら、元気に走っている子もいます。また、クラスの仲間で集まって、ドッチボールをしている子供たちもいます。遊んでいる内容は様々ですが、とにかくみんなが楽しそうです。校庭で元気いっぱい遊ぶ子供たちの姿は、今も昔も変わりませんね。これからも変わらないでほしいと思います。
 「♪ キーン コーン カーン コーン」
 中休み終了のチャイムが鳴ると、それまで様々な場所で遊んでいた子供たちが一斉に昇降口の方に体を向け、駆け足で戻ってきます。谷戸二小の子供たち、素直で立派です。時間を守る意識が高いです。私が子供の頃は、チャイムが鳴っても、「ラスト1点!」等と友達と言い合い、時間を守れないことが・・・(何回も)ありました。反省です・・・。

9月6日(火曜日)

 校舎内をまわっていると、子供たち同士がお互いに支え合っている場面をよく見かけます。今日もそのような場面がありました。
 給食の準備中に、ある教室に入りました。ほとんどの子の机の上には給食が置いてあって、いつでも「いただきます」ができる状況でした。ふと見ると、ひとつの机の上には、まだ給食が置かれていないことに気づきました。「お休みの子の席なのかな」と思っていたら、2人の女の子がその席に近づいてきました。
 その内の1人の子が、机の横にかかっている給食袋からランチョンマットを取り出し、きれいに敷き始めました。そしてもう一人の子が、その上に給食を置きました。あっと言う間に、給食のセッティングの完了です。その手際のよさに、思わず感心しました。
 しかし、配膳はされたものの、その座席の子がいません。気になったので、準備をしてくれた女の子に聞いてみました。すると・・・、
「具合が悪くなった友達が保健室にいるから、〇〇ちゃんは保健室に給食を届けに行っています。」
 体調不良の友達のために、保健室まで給食を届けてあげる子。そして、その子の給食を代わりに準備してあげる子。どの子も当たり前のように行動していましたが、事情を知らない私にとっては、その姿がとても優しく、爽やかに見えました。
 学校には様々な「かかわり」があり、その中で、子供たちはお互いに支え合い、助け合って生活しています。今後も豊かな「かかわり」を大切にしながら、思いやりのある子供たちを育てていきたいと思います。

9月5日(月曜日)

 体操着で廊下をニコニコしながら歩いていた子がいました。何か良いことがあったのかなと思い、話しかけてみました。
「背が2cm伸びていたんだ!うれしい!」
 現在、谷戸二小では二学期の発育測定を行っています。成長期の子供たちですから、身長は毎日少しずつ伸びています。発育測定の際には、明確な数字で身長が伝えられるので、子供たちはそこで自分の成長を強く実感するのでしょう。発育測定の子供たちの反応は実に様々です。
「よっしゃー!〇〇君より大きくなった!」
「あれ?もしかしてお母さんの背を抜いたかも・・・?」
 特に高学年になると、大人と同じくらいの身長になる子供たちも増えてきます。入学した時はとても大きく感じていたランドセルも、いつの間にかサイズが小さくなっているかもしれません。成長の速度こそ個人差はありますが、どの子も小学校の6年間を通して心も体も大きく成長していることは間違いありません。
 最後に、極めて個人的なことですが、発育測定の際に、私が多くの子供たちから受けるお決まりの質問があります。(これはどの学校で勤務していても同じですが・・・。)
「校長先生の身長は、どれくらいですか?」
 以前にもホームページに書いたかもしれませんが・・・、私の身長は190cmです。「Snow Man」のラウールさん、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希選手、アメリカのトランプ前大統領と同じ身長です。私の身長を通して、有名人の身長を間接的にでも知ってもらえたら・・・、何だかお役に立てた気がします。

9月2日(金曜日)

「カレーピラフ、おいしい!」
「見て見て!全部食べたから、お皿がピカピカ!」
 今日から2学期の給食が始まりました。久しぶりの給食を心待ちにしていた子もいたかもしれません。(事実、私はこの日をずっと待ち続けていました・・・。)おいしい給食を食べて、どの教室でも子供たちの笑顔の花がたくさん咲いていました。
 今日の献立は、「カレーピラフ・わかめとコーンのスープ・ジャーマンポテト・オレンジジュース」で、どれもおいしいものばかりでした。しかし、今日の給食には、おいしいだけではない、もうひとつの大きなねらいもありました。それは、昨日が9月1日の防災の日だったこともあり、実は「防災」に関連した献立でもあったのです。
 具材で使用されているコーンやツナなどの缶詰、カットわかめや切り干し大根、ひじきなどの乾燥した食品、じゃがいもやたまねぎなどの日持ちのする野菜は、長い間保存しておくことができます。そのため、災害時のために備えておきやすい食材です。今日の給食は、災害時の備蓄に良い食品を組み合わせて作られていました。栄養士の先生、調理員さんたちのアイデアと工夫には、いつも頭が下がります。
 現在も大型の台風が沖縄県の近くに迫り、その後の進路については予断を許さない状況です。地震や台風が多い日本は、間違いなく「災害大国」です。子供たちも、私たち大人も、防災への備えを定期的に確認していくことは大切ですね。自分にとっても、今日の給食は良いきっかけになりました。

9月1日(木曜日)

 かの有名な聖徳太子には、10人の話を同時に聞くことができたという超人的な逸話があります。聖徳太子のような力があれば・・・と思うことは今まで何度もありましたが、今日は特にその力を欲してしまう一日となりました。
 夏休みが終わり、今日から二学期が始まりました。子供たちの元気な声と眩しい笑顔が学校に戻ってきたこともあり、学校は一気に活気と賑やかさを取り戻しました。私も教室をまわりながら子供たちとたくさん話をすることができ、とても嬉しい気持ちになりました。やはり今日は、夏休みの思い出の話が多かったです。
「校長先生、夏休みにキャンプに行ってきました。バーベキューのお肉が最高でした。」
 アウトドア、いいですね。外でお肉を焼いて食べると、なんであんなに美味しいのでしょうか。
「西武園のプールでたくさん泳いできたよ。波のプールが楽しかった!」
 私も西武園の近くに住んでいたので、とてもなつかしいです。大きい波がくる場所をさがしたものです。
「江の島の水族館に大きなシャチがいたよ。他にもたくさんの魚がいたよ。」
 水族館も素敵ですね。大迫力の生き物、不思議な生き物にも会えたのでしょう。
「校長先生!『ONE PIECE』の映画、面白かったよ!ルフィが・・・」
 ちょっと待った!まだ映画を見ていないので、その先は言わないでね。

 このように、今日は昇降口や教室、廊下等で、たくさんの子供たちから話を聞きました。聖徳太子の力があれば、もっと多くの話が聞けるのですが・・・、残念ながら私にはその力がありません。子供たちから話を聞くために、明日以降も校内を歩き回りたいと思います。

8月29日(月曜日)

 今日は谷戸幼稚園に行ってきました。谷戸幼稚園は学校のすぐ近くにあり、たくさんの卒園生が本校に入学しています。低学年の教室では、「見て、校長先生!この折り紙のやり方、谷戸幼稚園で教えてもらったんだよ。」と、今でも谷戸幼稚園の名前が出てくることが多いです。瞳をキラキラ輝かせながら幼稚園時代のお話をする子供たちの姿からは、楽しかった幼稚園の思い出がストレートに伝わってきます。
 また、谷戸幼稚園は、本校の若手教員が毎年研修でお世話になっている場所でもあります。今年度も本校の教員が幼稚園の現場のお仕事を3日間体験させていただき、貴重な学びを得ることができました。本校の人材育成にも多大なるご支援とご協力をいただき、御礼申し上げます。
 昨年度はコロナ禍による緊急事態宣言が長期化したこともあり、保護者や地域の方、そして、近隣の保育園や幼稚園のお子さんを学校にお招きすることができませんでした。今年度は感染対策を十分に講じながら、谷戸幼稚園をはじめ、近隣の皆様との交流を充実させていきたいと考えています。様々な交流を通して、幼稚園のお子さんたちにも、小学生のお兄さんやお姉さんたち、そして谷戸二小の先生たちのことを知ってもらえたら嬉しいです。

8月24日(水曜日)

 昨日は二十四節気の処暑でした。「厳しい暑さの峠を越した頃」「朝夕には涼しい風が吹き・・・」等が本来の処暑ですが、実感はまだまだ真夏日、猛暑日ですね。暑さが和らぐまで、もうひと踏ん張りといったところでしょうか。
 さて、そんな暑さの中でも、すくすくと成長しているものがあります。校舎のグリーンカーテンです。ヘチマやゴーヤを植えているのですが、今では校舎の3階に届く高さまで成長しています。私もお盆の間はお休みをいただいていたので、久しぶりにグリーンカーテンを見て、ビックリしてしまいました。まだ小さいですが、ヘチマの実も見つけました。夏休みが終わって子供たちが来る頃には、グリーンカーテンはさらに大きく成長し、実はもっと大きくなっているでしょうね。子供たちのリアクションが楽しみです。
 最後になりますが、このグリーンカーテンは、地域の方によって、毎年整備していただいています。学校のために、子供たちのために、お忙しい中ご協力いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。


かわいいヘチマの実ができています。(2階から下に向けて撮影した写真です。)

8月5日(金曜日)

 今日は北原学童クラブに行ってきました。谷戸学童クラブ、谷戸第二学童クラブと同じく、本校の子供たちがお世話になっている学童クラブです。ただ、学校からは少し距離があるので、本校だけでなく、他校のお子さんたちも多く所属しています。
「あっ!校長先生だ!何しに来たのーっ!」
一目散に私のところにやってくる子供たち。間違いなく谷戸第二小学校の子供たちです。
「えっ?誰だろう・・・。」
少し離れたところで、私のことを不思議そうに見ている子もいました。他校のお子さんたちですね。私は身長が190cmありますので、平和な学童クラブに突如として現れた大男に、きっとビックリしたのでしょう。
「こんにちは。はじめまして。」
丁寧な挨拶をしてくれる子もいました。近隣校の1年生の女の子です。どんな場面でも、気持ちの良い挨拶ができるというのは素晴らしいですね。
 しばらくの間、お邪魔させていただきましたが、いろいろな小学校の子供たちが一緒に遊んだり、ポケモンのビデオを見たりしていて、とても楽しそうに過ごしている姿が印象的でした。夏休みは学校に来ることがないので、他校の友達と一緒に過ごす時間がとても長いです。子供たちには、学校の垣根を越えて、たくさんの友達をつくってほしいと思います。 

8月4日(木曜日)

 今日は谷戸学童クラブに行ってきました。子供たちに見つからないように、入り口の鍵を静かに開けたのですが、やはり子供たちの察知力は素晴らしいですね。ほんの少し「カチャッ」と鍵の音がしただけなのですが・・・
「あっ!校長先生だ!」
「何しに来たの?」
あっと言う間に、見つかってしまいました。
 私がそのまま玄関に入ると、嬉しいことに、たくさんの子供たちが笑顔で迎えてくれました。手に持っているぬいぐるみを紹介してくれる子、夏休みに読んでいる本を見せてくれる子、あやとりの技を披露してくれる子。キラキラしている表情や元気いっぱいの姿から、子供たちが夏休みの間も楽しく過ごしている様子が伝わってきました。
 お昼過ぎ、谷戸学童クラブはお昼寝の時間になりました。子供たちはそれぞれの場所に戻り、間隔を取って横になり始めました。しばらくすると、話し声も聞こえなくなり、体が動く子も少なくなってきました。
「すやすや・・・」
 タオルケットに包まれながら、気持ちよさそうに眠っている子供たちの姿。お昼寝って、大切ですね。子供たちには、たくさん学んで、たくさん遊んで、たくさん眠って、大きく成長してほしいです。
 その後、私は迫りくる眠気に耐えながら、谷戸学童クラブを後にしました・・・。

8月2日(火曜日)

「校長先生、コマを回すから見ていて!」
「ぼくはキノコ回しができるよ。それっ!」
 子供たちが楽しそうにコマを回して遊んでいるところに、お邪魔させてもらいました。もちろん今は夏休み中なので、教室にも校庭にも子供たちの姿はありません。それでも、北校舎の1階に行くと、たくさんの子供たち、谷戸第二学童クラブの子供たちに会うことができます。同じ校舎内にあるので、校内巡視中に立ち寄ることも多いです。学童クラブに顔を出しては、私自身、いつも元気をもらっています。
 冒頭のように、思い思いに遊んでいる場面もあれば、とても静かに勉強をしている場面もありました。子供たちはそれぞれの夏の宿題を持ってきて、自分のペースで取り組んでいるようです。誰一人おしゃべりをすることなく、決められた時間まで、見事な集中力を発揮して頑張っていました。立派ですね。感心してしまいました。
 自分の小学生の時を思い出すと、本格的に夏の宿題を始めたのは、8月の中旬・・・いや、下旬だったような・・・、恥ずかしながら、そんな記憶があります。何事も計画的に、集中して進めることが大切ですね。子供たちの姿から教えてもらいました。 

7月26日(火曜日)

 夏休みに入って、もうすぐ1週間。学校の主役である子供たちがいないので、校舎の中はとても静かです。普段は、「教室や廊下では静かにしましょうね。」と声をかけているのですが、いざ子供たちが休みに入ってしまうと、何だか寂しさすら感じます。子供たちの元気いっぱいの声、活気ある学校の日常は恋しいですが、今しばらくは、この静かな校舎で学校の環境整備や2学期の準備を進めていきたいと思います。
 さて、少し前のことになります。一学期の終業式があった7月20日の夕方、たくさんの子供たちと保護者の方が本校の校庭に集まりました。校庭には様々な大きさのレジャーシートが敷かれ、校舎には巨大スクリーンが準備されました。施設開放運営協議会主催の「野外映画会」です。開放的な雰囲気と心地よい夕方の風。そして、大迫力の画面で上映された楽しい映画。子供たちにとって、心に残る夏の思い出の1ページになったことは間違いないでしょう。子供たちのために素敵な会を開催してくださった委員の皆様、お手伝いの皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


野外映画会の様子です。この後、暗闇に包まれた校庭は、完全に「野外映画館」になりました。

7月20日(水曜日)

本日は一学期の最終日。校長室をスタジオにして、リモート形式の終業式が行われました。以前であれば、全校児童が体育館に集合して儀式を行っていました。しかし、現在はコロナ禍のために、密を避ける感染防止対策を続けています。その中で始まったのが、リモート形式の朝会や儀式です。GIGAスクールの本格的な幕開けの時期とも重なり、子供たちの生活や学習の中にも、リモートの活用はかなり浸透してきました。
この新しいリモートスタイルですが、個人的には、多くのメリットを感じています。感染拡大防止の効果があるのは前述のとおりですが、エアコンの効いた涼しい教室で落ち着いて話を聞くことができる点も大きなメリットです。暑さ対策(冬なら寒さ対策)にもなります。また、私は毎回プレゼンテーションのスライドを用意し、画面に資料を映しながら子供たちに話をしています。実はこれも効果的で、子供たちは興味をもって話を聞いてくれています。
「校長先生、今日の話の中に出てきた〇〇、私も知っています。」
「(朝会の中で校長先生が紹介した)〇〇ちゃんって、すごいね!」
子供たちのリアクションも大きく、話す側としてもやりがいがあります。コロナ禍によって始まった新しいリモートスタイルですが、まさにピンチはチャンス、結果的には良い効果がたくさん生まれています。コロナ禍の収束に関わらず、今後も積極的にリモートスタイルは活用していきたいと考えています。
さて、明日から長い夏休みです。子供たちには「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!」夏休みを過ごしてほしいと思います。9月になって、ひと回り大きく成長した子供たちに会えるのを、今から楽しみにしています。

7月19日(火曜日)

いよいよその時がやってきました。「天下一ジャンケン王決定戦」の決勝戦です。決勝戦の舞台は体育館。中央の円には、準決勝を勝ち進んだ2名のファイナリスト。3年生のチャンピオンと4年生のチャンピオンです。そして、二人を後押しするように、それぞれの応援団も集まりました。539名の頂点に輝くのは、果たしてどちらのファイナリストか!?最後の戦いが、今まさに始まろうとしています。
決勝戦は3本先取の戦いです。ルールの説明が終わり、いよいよ試合開始。戦いの火蓋が切って落とされました。「最初はグー!ジャンケン・・・」
一方が先制点を取れば、もう一方がすぐに取り返す。一方が王手をかければ、もう一方が即座に逆王手をかける。両雄一歩も譲らず!決勝戦にふさわしい名勝負が繰り広げられ、スコアは2−2の同点。次のジャンケンの勝利が、長きにわたる「ジャンケン王決定戦」の戦いに終止符を打つ最後の得点になります。勝利の女神がほほ笑むのは・・・!?
「最初はグー!ジャンケンポン!あいこで・・・」
一瞬の静寂の後、大歓声が会場に沸き起こりました。名勝負も、ここに決着です。
「勝負あり!勝者、〇〇さん!」
数々のドラマを残しつつ、約3週間にわたって繰り広げられた熱き戦い、「天下一ジャンケン王決定戦」。栄えある「ジャンケン王」の座に輝いたのは、3年生チャンピオンの女の子でした。おめでとう!拍手!

7月15日(金曜日)

今週の給食には、給食委員の子供たちが考えたメニューが登場しています。今日の担当は6年3組で、テーマは「残さずに食べられる給食」です。献立は、おにぎり、にくじゃが、みそ汁、牛乳です。日本の食卓の定番メニューです。
日本では「食の西洋化」が進んで久しく、現代も様々なファストフードが街中に軒を連ねています。インスタ映えのするオシャレなメニューが登場すれば、SNSやメディアで情報が広く拡散されます。賛否両論はありますが、それはそれで私たちの食生活を豊かにしており、現代の食文化に新しい彩りを加えています。
私自身は、今日の献立のような伝統的な日本の食卓メニューが大好きです。ただ、今の子供たちはどうなのかな・・・と思う瞬間もあったのですが、結果的には、杞憂に終わりました。給食の時間に教室をまわっていると、どの子も本当においしそうに給食を食べていたからです。ほとんどの子が完食し、給食委員のテーマ通りに、「残さずに」食べることができました。ピカピカになったお皿が、それを物語っていました。
最後に、給食中の子供たちの言葉をひとつ紹介します。
「おにぎりとみそ汁、このコンビ最強!」
同感。異議なし!

7月14日(木曜日)

子供たちは新学年になって4か月が経ちますが、自分自身の成長を、様々な形で実感しているようです。本日の校内巡視から、子供たちの言葉をいくつか紹介させていただきます。
「玉止め、玉結び、もうカンペキ!」(5年生 男子)
5年生から始まった家庭科の学習。初めて裁縫を経験した子も多かったと思います。最初は糸が絡まったり、糸を針に通せなかったりして、悪戦苦闘していた子供たちも、今では小物作りに果敢に挑戦しています。たくさん練習して、自信もついたのでしょう。誇らし気に自分の作品を見せてくれます。もちろん、玉止めも玉結びも、よくできています。
「自主学習ノート、2冊目に入りました。」(6年生 男子)
自分でテーマを見つけて、調べたことや考えたことをノートにまとめる自主学習ノート。学校や塾の宿題の他に、6年生の子供たちは自主的に取り組んでいます。ある男の子の自主学習ノートは、自分で作った料理について、材料から調理手順まで、とても丁寧にまとめられています。自分で撮影した写真も入れていて、まるでレシピ本です。すぐに3冊目に入りそうです。
「人体模型、もう怖くないもん。」(2年生 女子)
2年生の教室からトイレに行くには、理科室の前を通らなければなりません。2年生になって教室が2階になり、初めてトイレに行ったときに見た人体模型が、その子にとっては衝撃的だったのでしょう。しかし、毎日学校生活を送っているうちに、いつの間にか人体模型にも慣れ、怖さも克服したようです。笑顔でスキップしながら、前述の言葉を言っていました。心なしか、人体模型も喜んでいるように・・・。(←逆に怖いですね)

7月13日(水曜日)

2時間目まで静寂を保っていた校舎内が、突如として、騒然とし始めました。本日の中休みに、「天下一ジャンケン王決定戦」の準決勝が行われるからです。
厳しい予選を勝ち進んだ各学年の覇者が、一人、また一人と、会場である校長室に集まってきました。沈着冷静な面持ちで、静かに勝負の時を待ち続ける子。熱烈な応援団と一緒に、校長室までやってきた子。準決勝の直前まで、友達と鍛錬(ジャンケン)を続ける子。仲間から託された思いを背負いながら、準決勝に臨む6人の学年チャンピオン!今ここに、揃い踏みです。
準決勝は、3人ずつ、2つのブロックに分かれての勝負です。それぞれのブロックで2連勝すれば決勝戦に進出できるという巴戦になります。さあ、舞台は整いました。いざ尋常に、勝負はじめ!
一進一退、圧倒的な緊張感の中で行われた準決勝。見事、勝負を制し、決勝に進んだのは、3年生と4年生の学年チャンピオンでした。勝負の後は、お互いを称え合い、礼をもって終了となりました。
「天下一ジャンケン王決定戦」も、いよいよ大詰めです。539人の挑戦者が、ついに2人にまで絞られました。残すはあと一試合、決勝戦です。ご期待ください。

7月12日(火曜日)

2時間目のことです。小さな探検隊が、学校のいろいろな場所を楽しそうに冒険していました。2年生が1年生を案内する「がっこうたんけん」です。
入学してから4か月目の1年生。学校にはすっかり慣れている様子ですが、教室が1階にあるために、2階から上の教室や廊下については、ほとんど知りません。理科室や図工室、音楽室を利用することもないので、特別教室の大きな机や専門的な道具にも興味津々です。その1年生を、先輩である2年生が優しくリードし、校内を案内するというのが、異学年交流の「がっこうたんけん」です。
小さな探検隊は、もちろん校長室にもやってきました。子供たちの言葉を拝借して言えば、やはり校長室は「レア」な場所であり、秘境なのでしょう。子供たちにとっては珍しいものばかりのようです。代わる代わる100名近くの探検隊がやってきましたが、どの子も終始、大興奮でした。
探検隊が特に気に入っていたものは、「来客用のソファー」でした。フカフカ具合がお好みのようです。納得の結果です。
そして、最も気になっていたものは・・・、「歴代の校長先生の顔写真」でした。

7月11日(月曜日)

「おはようございます!・・・あれ?今日は何かあるんですか?」
朝の挨拶の様子ですが、いつもと少し異なった雰囲気に、子供たちは私に質問をしてきました。今日から「社会を明るくする運動の挨拶週間」が始まったからです。
今週は、私の他にも、「社会を明るくする運動実施委員会」の委員の方が正門に立って、子供たちに挨拶をしてくれます。実は、毎年恒例の取り組みなのですが、コロナ禍のために長期間の中断を余儀なくされていました。事実、今回は3年ぶりの再開となります。
委員の皆さんの挨拶や声掛けに、子供たちは初めこそ若干の緊張を見せていましたが、そこはさすがの順応性。すぐに、いつもの元気のよい挨拶が聞こえてきました。中には、委員の方が手に持たれている挨拶運動の団扇に興味をもち始める子もいて、「その団扇がほしいなあ。どうすれば、もらえますか?」と質問している様子も見られました。
挨拶は、人と人との「かかわり」を豊かにする魔法の言葉です。本校では、地域の中でたくさんの人たちとすすんで挨拶を交わすことができる子供たちを育てていきたいと考えています。そのためには、学校と家庭、地域が三位一体となって、連携して取り組んでいくことが大切です。皆様のご理解とご協力を、どうぞよろしくお願い致します。

7月8日(金曜日)

「今日はみなさんと一緒に、西東京市の公共施設について考えていきたいと思います。」
6年生の教室で、西東京市の公共施設マネジメント課の皆さんによる出前授業が行われました。子供たちは市内の公共施設について学ぶと同時に、少子高齢化や公共施設の老朽化に伴う多大な財政負担等の問題点も知ることができました。その現状を踏まえた上で、「これからの谷戸第二小学校の施設をどうしていきたいか」というテーマについて、タブレットを活用しながら、グループごとにアイデアを出し合いました。
「学校にアスレチック!体が動かせるし。校舎の壁にボルダリングとか。」
「熱中症対策用に、ウォータ―サーバーを学校の中に置くのはどう?」
「ちょっとした買い物ができるコンビニもほしい。」
最初は、学校にあったら嬉しいものがたくさん出てきました。
「障害のある人たちのためにも、エレベーターやエスカレーターは必要。」
「黒板をスクリーンにする。授業はタブレットで映せるし、夜は映画館として、地域の人にも利用してもらう。」
話し合いが進むにつれて、具体的な意見がたくさん出てきました。学校が「自分たち」だけでなく、「地域の人たち」も利用できるアイデアへと、広がっていきました。
最後は、ある班が今までのアイデアを総括したコンセプトを発表してくれました。
「地域の伝統を守りながら、地域の人たちと仲良く楽しく交流できる谷戸二小にしたい。」
地域の皆様!子供たちは未来を立派に考えています。西東京市の未来は明るいです。

7月7日(木曜日)

中休みのことです。体育館から元気いっぱいの声が聞こえてきます。様子を見に行くと、大勢の子供たちが綱引きをしています。右へ左へ・・・、審判不在の勝負が繰り広げられています。他にも、ボールを投げる子、板の上でバランスをキープしている子、肋木にぶら下がる子もいます。
体育委員会プロデュースの「体育の道具を使って、体を動かそう(仮名)」体験会の様子です。学校には様々な体育の道具があります。「綱引き用の綱」「ミニハードル」「ストラックアウト」「バランスボード」等々。体育の授業だけでは十分に活用しきれないものを、体育委員会がインストラクター役になって、みんなに体験してもらおうという企画です。私も子供たちと一緒に体験会に参加しました。どの子も楽しそうに体を動かしていて、結果的には、大盛り上がりのイベントになりました。
「うおおおお〜!」「もっと引くぞー!」
体育館後方を見ると、綱引きがまだ続いていました。この終わりなき戦いに終止符を打ったのは、もちろん、休み時間終了の合図でした。みんな、3時間目もがんばってね。

7月6日(水曜日)

先週の「とうもろこし」の皮むきに続く、食育の授業第2弾。今日は2年生が「枝豆」のさやとりに挑戦しました。給食で必要な12キログラム分の枝豆を確保するために、2年生の子供たちは心を込めて、ひとつひとつ丁寧に取ってくれました。2年生のみんな、ありがとう!
ふり返れば、自分も小学生の頃に、家のお手伝いのひとつとして、枝豆のさやとりをよくしていました。たくさんの葉っぱや枝にかくれている枝豆を見つけ、ひとつも残さず取りきることに、不思議と夢中になっていたことを覚えています。今は市販されている冷凍の「枝豆」も美味しくて人気があるので、子供たちにとっては、枝についたままの枝豆とふれあうことは珍しかったのかもしれません。子供たちが様々な食材と実際に向き合う活動は、今後も大切にしていきたいと思います。
最後に、子供たちの給食の様子を見に行った場面で・・・。
「やったー!ラッキー!」
枝豆を食べて、何がラッキーだったのか気になったので、その子に聞きました。
「この枝豆、4粒入っていた!何だか、いいことありそう!」
おめでとう!きっといいことありますよ。

7月5日(火曜日)

今朝のことです。廊下で子供たちに挨拶をしていると、何やら髪の毛が濡れている子の姿がちらほら。「昨日は雨が降っていたけど、今朝は晴れていたはず・・・」そう思っていると、すぐにその謎が解けました。「校長先生!ミストシャワーが気持ちよかった!」
本校には、熱中症対策の設備として、昇降口の上部にミストシャワーがあります。真夏日や猛暑日が続いた6月後半からフル稼働中です。どうやら子供たちはお気に入りのようで、好んでミストを浴びている姿をよく見かけます。それだけ暑い日が続いているということですね。
さて、今朝の話に戻りますが・・・。
「ぼくなんて、水筒を2つ持ってきたよ。」と、低学年の子。
「このタオルって、すごいんだよ。ひんやりするんだよ。」と、中学年の子。
その横を、オシャレな扇子であおぎながら通る高学年の子。
どの子も自分なりに熱中症対策を考えています。頼もしいです。保護者の皆様のご協力にも感謝です。厳しい夏を共に乗り越えていきましょう。

7月4日(月曜日)

「ジャン・ケン・ポン!」「やったー!わたしの勝ち!」「くっ・・・。もう一回!もう一回!」
朝から校内のいろいろなところで、ジャンケンの声が聞こえてきます。私自身も確実に一日100回以上、子供たちとジャンケンの勝負をしています。勝敗はともかく、笑顔でたくさんの子供たちとかかわれるのが、とても楽しいです。
7月に入り、いよいよ「天下一ジャンケン王決定戦」の予選が始まりました。今週は各クラスでジャンケンの熱い戦いが繰り広げられます。クラスのチャンピオンになった後は、学年の代表決定戦へと進みます。ここまでで、約100人の頂点に立つわけですから、ジャンケンを勝ち続けるには、相当な強運とジャンケンの実力(?)が必要になります。
来週からは、6名の各学年の代表者が校長室に集い、準決勝が行われる予定です。そして、そこでの勝者2名が決勝戦に進み、最終的な勝者が「ジャンケン王」です。確率は、539分の1。それだけを聞くと、子供たちは「絶対無理だ〜。」と諦めモードになりますが、逆に言えば、必ず1名は勝ち残るわけです。全員に可能性があるわけです。そこで、私は子供たちに、伝家の宝刀の決め台詞をビシッと言います。
「ジャンケン王は、あなたかもしれない!」

7月1日(金曜日)

今日の給食は、チキンピラフ、ミネストローネ、むしとうもろこし。「とうもろこし」が大活躍の献立です。「とうもろこし」のやさしい甘さ、私も大好きです。
実は、今日の給食のために、頑張ってくれた子供たちがいました。1年生の子供たちです。栄養士の先生のお話をしっかり聞いて、「とうもろこし」の皮むきを一生懸命頑張ってくれました。きれいに皮をむくと、中からぴかぴか光る「とうもろこし」が姿を現します。聖火ランナーのように「とうもろこし」を手に持ちながら、子供たちははじける笑顔をたくさん見せてくれました。1年生のみんな、ありがとう!おいしくいただきますね。
また、このような猛暑の中にもかかわらず、毎日おいしい野菜を育て、学校に提供してくださる農家の皆様。いつもありがとうございます。本校では、「食」を通して、子供たちがたくさんのことを考えたり、調べたりできるような「食育」にも、力を入れていきたいと思います。

6月30日(木曜日)

1・2校時に交通安全教室がありました。市役所の交通課の方、田無警察署の方から、正しい自転車の乗り方や交通ルールを教えていただき、2年生の子供たちは真剣な表情で話を聞いていました。そして、校庭を実際の道路に見立てての走行練習。乗りなれた自転車のはずなのに、ひとつひとつの約束事を確認しているためなのか、子供たちの表情は少し緊張気味・・・。それでも、無事にゴールできた後は、「校長先生、上手に運転できたよ!」「たのしかった!」等、達成感いっぱいの子供たちでした。今日学んだことを忘れずに、子供たちには、これからも自転車の安全運転を心がけてほしいと思います。
最後になりますが、今回の交通安全教室では、市役所、警察署の方々の他に、たくさんの保護者の方々にもお手伝いしていただきました。猛暑の中、交通安全教室にご協力いただきまして、本当にありがとうございました。御礼申し上げます。

6月29日(水曜日)

今日は「方面別下校」がありました。風水害などの災害発生時、あるいは近隣から不審者情報が届いた際などの非常時に、敏速に集団下校をする方法を知る、というのが目的です。子供たちは自分の家の近くの友達と下校することになるので、地域ごとの連帯感や仲間意識を育てる効果もあります。
今回が初めての実施ではありましたが、子供たちは副校長先生の放送による指示をしっかり聴きながら、速やかに下校することができました。今日のような猛暑の中、校庭に集合することなく、落ち着いて実施できた点も、大きな成果として挙げられます。
学校は子供たちの安全を守るために、日々取り組んでいます。「いざ」という時に、冷静かつ迅速に行動できるように、様々な訓練も実施しています。今後も「安全・安心」の学校を目指し、教職員一同、尽力してまいります。

6月28日(火曜日)

連日の厳しい暑さが日本各地で人々の体力を容赦なく奪い続け、熱中症のニュースも毎日のように報道されています。学校としても、危機管理体制を最高レベルにして、子供たちの健康管理や熱中症の予防に取り組んでいます。しかし、エアコンや扇風機を併用し続けても、今日のような暑さに対抗するには限界があります。正直なところ、教職員も子供たちも、休息と水分補給を幾度となく繰り返しながら、何とか猛暑に耐えているという現状です。
しかし、その暑さの中でも、アサガオやミニトマトに水をあげている子供たちの姿を毎日見かけます。「こんなに暑くて、お花がかわいそう。」「しっかり水を飲んでね。」優しい言葉をかけながら、自分のこと以上に、アサガオやミニトマトのことを気にかけているようです。猛暑や酷暑にも負けない子供たちの心の「あたたかさ」。誇らしいです。

6月27日(月曜日)

昨年度、本校では校長プロジェクトとして、「天下一計算王決定戦」を行いました。タブレットを活用しながら、1分間の計算の正答数を競い合い、学年のチャンピオンが「計算王」の座に輝きます。校内をまわっていると、子供たちから「今年の計算王決定戦はいつやるんですか?」という質問を受けます。今年は11月に開催予定ですが、今から計算力を磨いている子供たちも少なくありません。さらなる記録更新を目指して、頑張ってほしいです。
そして、今朝の全校朝会では、新たな校長プロジェクトとして、「天下一ジャンケン王決定戦」の開催を宣言しました。読んで字のごとく、ジャンケンの王者を決定するイベントです。7月に開催予定です。誰が539人の頂点に立ち、最初の「ジャンケン王」の座に輝くのか、今から楽しみです。
余談ですが、今日一日だけでも、100人以上の子供たちにジャンケンの勝負を挑まれました。たかがジャンケンですが、こんな「かかわり」も、おもしろいものです。

6月24日(金曜日)

今日は日本各地で30度以上の気温を記録しました。いよいよ本格的な夏の訪れを実感させます。暑さに弱い私は、この夏の猛暑に耐えられるのか・・・今からすでに戦々恐々としております。
しかし、この暑さにも負けずに、子供たちは元気いっぱいです。休み時間には、友達と楽しそうに外遊びに励んでいます。おにごっこをしたり、遊具を使ったり、ボールを使ったり等、遊ぶ姿は様々です。改めて、子供たちのパワーには驚かされます。
ただし、全てを子供任せにしては、熱中症の危険性もあります。エアコンの活用やこまめな水分補給、適度な休息の確保、場合によっては外遊びの中止等、教員からも進んで声をかけながら、熱中症の予防に取り組んでいます。感染症防止対策のひとつであるマスクについても、状況に応じた着脱の声かけをしています。厳しい夏の暑さから、子供たちの健康を守るためには、私たち大人がすすんで関わっていく必要があると考えます。保護者の皆様、地域の皆様にも、何卒ご理解とご協力をよろしくお願い致します。

6月23日(木曜日)

今日は谷戸第二小学校の開校記念日でした。今年度は開校50周年ということもあり、「クラス写真」「航空写真」「全校写真」「50周年お祝い給食」が実施される等、特別な一日となりました。航空写真撮影用のドローンに興奮したり、栄養士の先生や給食調理員さんたちの作った素敵な給食に感動したり等、学校中に子供たちの笑顔の花が咲いていました。
ここ数年は、長く続くコロナ禍のために、全校児童が同じタイミングでイベントを共有することに難しさを感じることが多いです。しかし、そのような中でも、感染防止対策を講じながら、子供たちも教職員も50周年のお祝いを共にできたことが、何よりも嬉しかったです。
50周年関連の行事や教育活動は、まだまだ続きます。教職員一同、子供たちと一緒に力いっぱい取り組んでまいります。

6月22日(水曜日)

突然ですが、私は「歴史」が好きです。(特に戦国時代と幕末)そのため、個人的な趣味として、武将の家紋がデザインされたマスクをつけることも多いです。最近、子供たちから「校長先生、今日の家紋は真田ですね。」「その家紋!どこかで見たような・・・。」等、たくさん話しかけられます。歴史の話題を通したコミュニケーションも、校内巡視中の楽しみのひとつです。谷戸二小に赴任して2年目。子供たちの中に、「歴史好き」が確実に増えていること・・・実は密かに喜んでいます。

6月21日(火曜日)

昨日と本日の2日間、「谷戸二子どもまつり」が校庭で開催されました。子供たちは生き生きと、とても楽しそうに取り組んでいました。お店の準備の段階から既に大盛り上がりでしたが、それ以上に、自分たちのお店でお客さんに遊んでもらえることの方が、子供たちは嬉しいように見えました。誰かに楽しんでもらえること、誰かが笑顔になってくれることが、きっと最高の喜びなのでしょうね。人との「かかわり」の中で、健やかに成長していく子供たち・・・。それを象徴するような「谷戸二子どもまつり」でした。

6月20日(月曜日)

昨年度、本校ではコロナ禍における家庭学習支援のひとつとして、「家庭学習 虎の巻」を発行してきました。
今年度は「虎の巻」をデータベース化し、ホームページに掲載していく予定です。
先日、第1号をアップさせていただきました。ご一読いただければ幸いです。
(完全オリジナルで作成しているため、現在は8巻までのストックしかありませんが・・・、最新号が発行できるように、私も頑張ります。)

6月17日(金曜日)

校内をまわっていると、たくさんの子供たちと話をすることがあります。
また、学習や運動、係活動など、頑張っている子供たちの姿をたくさん見ることもあります。
「校長のつぶやき」では、そのような子供たちの様子や学校(私)からメッセージなど、
ジャンルにとらわれることなく、発信していきたいと考えています。不定期の更新になるとは思いますが、よろしくお願い致します。

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谷戸第二小学校

住所:〒188-0001 西東京市谷戸町一丁目17番27号
電話:042-421-5051
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