校長のつぶやき(令和6年度)2学期
更新日:2024年12月4日
12月4日(水曜日)
「ちょっと緊張するな…。」
「わたし、正座をするのが久しぶり…。」
「あそこに『お茶』の道具がいっぱいあるよ。」
子供たちがドキドキしながら多目的室に入ると、そこには畳が敷かれており、目の前には掛け軸やお花が飾られていました。5年生の「茶道体験」です。昨日と本日の2日間にわたって、5年生の子供たちはお茶の先生方から茶道の礼儀やお作法について教わりました。
総合的な学習の時間の中で、5年生の子供たちは「日本の伝統文化」について学んでいます。このことは「校長のつぶやき」でも以前に紹介しましたが、「畳」や「アニメ」、「和菓子」等の専門家の方々をゲストティーチャーにお迎えして、子供たちに出前授業をしていただいたのも、その学習の一環です。それぞれのお立場からの熱いお話を通して、子供たちは「日本の伝統文化」の魅力や素晴らしさを実感することができました。
そして、今回体験するのは、子供たちがイメージする日本文化の中でも代表格と言っても過言ではないでしょう。「茶道」です。独特な茶室の雰囲気に緊張していたこともあり、私語をする子はほとんどなく、どの子も真剣にお作法を学んでいました。慣れない正座やお辞儀、初めて知る所作等が続きましたが、子供たちは子供たちなりに「礼」を尽くそうと精一杯努めている姿が、とても微笑ましくもあり、立派でした。
茶道の体験が終わり、気持ちが少しリラックスしたところで、子供たちは気付いたことや感じたことをお互いに話していました。
「最初にいただいた『栗蒸し羊羹』が美味しかった。」
「お抹茶の味、苦いけど好きだな。」
「茶せんで抹茶を泡立てるのって、やってみるとけっこう難しいね。」
「いろいろなところでお辞儀をしたけど、やっぱり礼儀は大切なんだなぁ。」
「お茶碗の絵や模様がひとつひとつ違っているところも、お客さんが楽しめるようになっているんだね。」
「あの落ち着いた雰囲気が、私は好きです。」
今回の「茶道体験」を通して、子供たちはさらに「日本の伝統文化」の良さを知り、関心を高めたようです。同時に、幾分かではありますが、昔の人たちが大切にしてきた思いや心、精神などに触れることができたのではないでしょうか。子供たちにとって、とても貴重な経験になったことは間違いないでしょう。
最後になりますが、今回の「茶道体験」を実現するにあたり、お茶の先生方をはじめ、保護者の皆様、地域の皆様には多大なるご支援とご協力をいただきました。御礼申し上げます。ありがとうございました。
5年生の「茶道体験」の様子です。お抹茶をいただいています。
お茶の先生方から、様々なお作法について優しく教えていただきました。
12月3日(火曜日)
「校長先生!ぼく、4人と九九バトルをしたよ。」
「私はまだ3人。まだまだミッションは終わらないなぁ。」
上記の言葉だけでは、全く状況がわからないと思います。これは、2年生が取り組んでいる「九九バトル」のことです。先日、2年生の2クラスで私が「九九バトル」の授業をしたことは、「校長のつぶやき」でも書かせていただきました。その後、最初のミッションを発動しました。そのミッションというのが、「九九バトルの修行」です。修行の内容は、「10人の友達と九九バトルで勝負する」というものです。現在、2年生の子供たちは、自分のクラスの友達、他のクラスの友達と「九九バトル」の対戦を繰り広げながら、修行を進めています。10人との「九九バトル」を終える頃には、どの子もきっと、九九をスラスラ言えるようになっていることでしょう。
そして、もうひとつ発動したミッションがあります。それは、「九九の暗唱」です。九九の学習が始まってから、子供たちが大事に持ち歩いている青いファイルがあります。そのファイルには、上がり九九、下がり九九、バラバラ九九のコースが書かれていて、子供たちはそれぞれの暗唱に合格すると、シールやサインをもらうことになっています。当然ですが、九九を暗唱していなければ、「合格」をもらうことはできません。このチェックは、担任の先生をはじめ、校内の先生たちが担当します。(私も担当しました。)「九九バトル」は子供たち同士で対戦すればOKですが、「九九の暗唱」は大人が厳しくチェックします。そのため、「合格」のハードルは高いです。
「上がり九九は得意だけど、下がり九九は苦手だな…。」
「ぼくはバラバラ九九が好き。『Monoxer』で練習しているから、自信あるよ。」
「わりと9の段の方が簡単だよ。やっぱり7の段が難しい…。」
暗唱の方法に得意不得意もあれば、覚える段に好き嫌いもあるようです。でも、焦らなくても大丈夫ですよ。今はゆっくりでも、正しく覚えることが大切です。自分のペースで覚えていきましょう。
ちなみに、それぞれのミッションをクリアすれば、2枚目、3枚目のカードをゲットすることができます。2年生の皆さん、楽しみにしていてください。
(今週に入り、ミッションをクリアした子供たちの姿が見え始めました。子供たち、頑張っています。)
12月2日(月曜日)
1年生の教室に行くと、毎日のように、子供たちが報告してくれることがあります。学習アプリ『Monoxer(モノグサ)』の学習回数です。今年度から私が「学習回数ランキング」を抜き打ちで発表しているので、それが意欲の向上にもつながっているようです。以前も「校長のつぶやき」で書かせていただきましたが、学習回数1回分は一般的なドリル教材の1ページ分の問題量に相当します。(学年によって違いはありますが、漢字は10問、算数は20問程度です。)子供たちはアプリの「分析」画面で、自分の総学習回数だけでなく、月ごとの取り組み回数、挑戦した教科、タスク、学習状況等をチェックすることができます。この「分析」画面を、谷戸二小の子供たちは実によく使いこなしています。それは1年生の子供たちも同様です。自分の学習データを自己「分析」しながら、自身の「総学習回数」を私によく報告してくれます。
「校長先生!『Monoxer』の学習回数、200回をこえました!」
「わたしは450回ぐらい!」
「ぼくは600回をこえたよ!」
5月の下旬ごろにタブレットが配られた1年生ですが、11月末の時点で、それぞれドリル教材200ページ分、450ページ分、600ページ分の問題に取り組んだわけです。子供たちの意欲の高さに驚かされます。特に驚かされるのは、やらされて取り組んでいるのではなく、自主的に取り組んでいる姿です。
しかし、上には上がいるものです。近くにいた別の子が報告してくれました。
「〇〇くんは、1000回、こえたんだよ!すごいよね!」
な、なんと、1000回!驚異的です。子供たちのモチベーションの高さに圧倒されるばかりでした…。
自分の学習状況を「分析」しつつ、お互いに切磋琢磨しながら、学習に励んでいる谷戸二小の子供たち。今後の成長から目が離せません。
その後の話ですが、後で確認したところ、1年生の他のクラスにも1000回超えの子がいました。脱帽です。いやー、たいしたものです。
11月30日(土曜日)
11月も今日が最終日。秩父連山や富士山が校舎から美しく見渡せるほどの素晴らしい秋晴れの中、谷戸第二小学校では、土曜授業公開が行われました。
本日の土曜公開では、全学年で「セーフティー教室」の授業が実施されました。SNS等に関する正しい知識や活用の仕方について、講師の先生からわかりやすくお話をしていただきました。
「みなさんはインターネットを使って、どんなことをしていますか?」
「えーと、ゲームをしたり、動画を見たり…」
「メールもしたことあるよ。」
「あ、そうだ。ネットで買い物もできるんだよね。」
さすが、令和時代の小学生です。講師の先生の質問にもポンポン答えています。スマホやタブレットを使いこなしていることもあり、インターネットやSNSを身近に感じているのでしょう。確かに、SNSは便利で楽しいものが多いです。今の時代の快適な生活を支えている立役者とも言えます。
反面、SNSを利用した犯罪やトラブルが急増しているという現実もあります。特に、未成年の若者が巻き込まれて被害に遭ったり、逆に加害者になったりするケースもあります。SNSの様々な側面を知ることは、自分で身を守ることにもつながります。
「ネット上の情報が正しいとは限らない。」
「時間の使い過ぎに気を付ける。」
「ネット上で知り合った友達には会わない。」
セーフティー教室で学んだことを、日々の生活の中でも生かしてほしいと思います。
3時間目には、5・6年生を対象に、体育館で性教育の授業が行われました。講師に助産師さんをお迎えして、赤ちゃんが生まれるまでの様子について、子供たちにお話をしていただきました。「からだ」のことに関する学習や性教育は、保健体育の授業を中心に学校でも毎年行っています。しかし、専門的な立場である助産師さんから直接お話をしていただけるような機会は、なかなかありません。今回の授業は、PTAの皆様のご協力があって実現しました。お力添えに感謝申し上げます。ありがとうございました。
子供たちが「からだ」や「性」のことをわかりやすく学べるように、助産師さんは様々な資料を準備してくださいました。お母さんのお腹の中で赤ちゃんが動いている実際の映像は、子供たちからも声が上がるほど、印象に残ったようです。
また、「プライベートゾーン」や「同意」に関するお話もしていただきました。自分や相手の体のことを知ること、相手の気持ちを考えることは、とても大切です。「あなたのことは、あなた自身が決めてよい。人から無理やり決められるものではない。」助産師さんが伝えてくださったメッセージは、子供たちの心にも強く残ったようです。私も一緒に参観していましたが、命の大切さや尊さを子供たちと共に学ぶことができました。貴重なお話をありがとうございました。
「性教育」の授業は5・6年生の子供たちだけでなく、たくさんの保護者の皆様にもご参観いただきました。
11月29日(金曜日)
「今から、このろうそくに火をつけますよ。」
ゲストの先生が静かな語り口でそう伝えると、教室内の雰囲気はスーッと変わりました。子供たちはお話の世界に引き込まれていったようです。
11月の読書月間も、残すところあとわずかとなりました。本日は1年生の子供たちを対象に特別授業が行われ、ゲストの先生をお迎えして、素話(すばなし)を聞かせていただきました。その後は、昔の子供たちが遊んでいた手遊びや童歌等も教えていただきました。ゲストの先生が昔の言葉や方言が入った童歌を歌うと、1年生の子供たちもマネをしながら一緒に歌い出す等、心が温まる素敵な時間となりました。ゲストの先生のしっとりとした語り口によって作り出されたお話の世界の雰囲気を、子供たちも心の底から楽しんでいるようでした。
今はゲームやSNS等、子供たちが興味をもちやすいコンテンツがたくさんあります。もちろん、その流れに乗りながら、上手に活用する力を身に付けることも大切です。私も特に否定はしません。ただ、そのようなコンテンツが無かった時代、昔の子供たちは自分たちで遊びや歌をつくり、みんなでかかわりながら楽しく過ごしていました。一人で遊べてしまうものが多い現代と比べると、昔遊びはみんなで遊ぶものが多いです。創造力やコミュニケーション能力が磨かれ、豊かな心も育まれていたと思います。ゲストの先生の素話や昔遊びから、私も大切なことを教えていただいたような気がしました。
そして、本日はもうひとつ、ゲストの先生方をお迎えした授業がありました。3年生の子供たちを対象に行われた「CITIZEN(シチズン)」さんによる出前授業です。
「CITIZEN(シチズン)」は、言わずと知れた世界的な時計メーカーであり、西東京市に本社を置いています。昨日、3年生は「JA東京みらい西東京支店」さんを訪問して、西東京市の農業について学びましたが、今日は西東京市の工業について学びます。(※本格的に日本の工業について学習するのは、5年生の社会科からです。)今日はゲストの先生から、時計ができるまでの様子を動画やクイズ等を通して、わかりやすく教えていただきました。子供たちも初めて知ることが多く、とても驚いていました。
「時計って、あんなに小さな部品がいっぱい入っているんだね。」
「細かい作業をしている人たちって、すごいなあ。」
「あ!教室の時計もCITIZENだ!」
盛り上がったのは、時計の組み立て体験です。驚くほど小さなネジをピンセットでつかみ、時計の裏側から4か所、専用のドライバーで固定していきます…。文章だとサラッと書けますが、実に精密な作業です。冷静さと高い集中力が求められます。子供たちはお互いに頭を寄せ合いながら、そーっと、丁寧に、緻密な作業を進めていました。
「……。」
「……。今、クシャミとかしたら、ネジがとんで行っちゃうのかな。(ぼそっ)」
「…!!ちょっと、笑わせないで。今、大事なところ…。」
最終的には、みんなで協力しながら、上手に時計を組み立てることができました。自分たちで体験したことで、時計ができるまでの工程や作業の難しさを知ることができたようです。
ゲストの先生方のおかげで、1年生、3年生の子供たちにとっても、素敵な学びの時間になりました。ありがとうございました。
1年生の授業の様子です。ゲストの先生と一緒に歌ったり、遊んだりしました。
3年生の出前授業の様子です。時計の組み立てに挑戦しています。
11月28日(木曜日)
「うわー、野菜がいっぱいある!」
「あっ、トマトだ!ニュースで見たけど、トマトって、今あまりお店に置いてなくて、高いんだよね。」
「この野菜、何ていう野菜だろう?『スイスチャード』…。初めて聞いた名前だなぁ。」
「すごい!これも、これも、この辺にあるもの全部が西東京市で作られた野菜だ!」
「ここって、野菜だけじゃなくて、ジャムとかパンとかお惣菜とか、いろいろ売ってるんだね。」
たくさんの野菜や商品に囲まれながら、3年生の子供たちは気が付いたことをたくさん記録しています。探検ボードを持ちながら、店内を隅々まで見学している姿は、まるで取材記者のようです。知りたいこと、見たいものがいっぱいあるのでしょうね。
今日は学校の近くにある「JA東京みらい西東京支店」さんにお邪魔させていただきました。開店前のお忙しい時間帯だったにもかかわらず、子供たちに自由に店内を見学させていただき、ありがとうございました。また、お店の方や農家の方から、農家の仕事や販売に関するお話を直接聞かせていただくことができました。西東京市の農業や野菜について学習している3年生にとっては、とても貴重な学びの時間になったと思います。改めて御礼申し上げます。
また、今回子供たちの質問に答えていただいた農家の方は、学校給食用にもいろいろな野菜や果物を納品してくださっている方でした。そのこともあり、子供たちは農家の方の仕事や人柄を、より身近に感じたようです。
「え!?あの時のブルーベリーマフィンって、農家さんが作ってくれたブルーベリーだったんですか?」
「あれ、すごく美味しかったよねー!」
今回の見学をきっかけに、給食で登場する野菜や果物についても、少しでも関心が高まってくれたら嬉しいです。きっとこれも「食育」につながりますね。
余談ですが、私は帰り際に、ブロッコリーと柚子ジャムをこっそり購入させていただきました。(あっと言う間に子供たちにはバレてしまいましたが…。)
農家の方から、たくさんのお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。
11月27日(水曜日)
6年生は「総合的な学習の時間」の中で、「国際理解」と「キャリア」をテーマにして、探究学習に取り組んでいます。あるクラスでは、1学期に世界の食文化について課題を設定し、どのような国にどのような料理があるのかを調べ、意見を出し合いました。そして、その料理を自分たちで再現し、お世話になった方をはじめ、多くの人たちにその料理を食べてもらいたいと考え、学習を広く展開してきました。そのプロジェクトこそ、『作って、食べて、知ろう!グルグル!クッキング!!』です。このネーミングも、子供たちがつけたものです。自分たちの思考を「グルグル」めぐらせながら課題を追究したり、地域のお店を実際に「グルグル」まわりながら取材をしたりして、世界の「グルメ」のことを学んでいます。
ただ、一言で「世界の料理」と言っても、その種類は膨大にあります。学校の授業でやるわけですから、正直なところ限界もあります。そこで、6年生の子供たちは調べたことをもとに、更に意見を出し合いました。課題に直面すれば、再び思考をめぐらして、問題解決に向かっていく…この繰り返しが、子供たちの問題解決能力や探究力を高めます。「総合的な学習の時間」の醍醐味です。
みんなの意見を集約した結果、最終的に「インド」と「中国」の料理が選ばれました。その後、地域のインド料理のお店と中華料理のお店を訪問する機会をいただき、お店の方から食文化にまつわる貴重なお話を聞かせていただくことができました。特に、実際に料理を味見できたことは、子供たちにとっても忘れられない思い出になっているようです。
子供たちは世界の料理を自分たちで再現すること、大仰に言えば、レストランのようなものを開きたいという目標をもっています。そのためには、料理の知識やスキルを学ぶ必要があります。どうすれば美味しい料理を作れるのか…、子供たちは悩み、考えます。まるで料理店への就職活動のような話ですが、これは小学校の「総合的な学習の時間」の話です。
すると、まさに「干天の慈雨」。先日お世話になった中華料理店の方のご厚意で、夜の営業時間の前に、水餃子の作り方をお店で教えていただけることになりました。子供たちも貴重な機会を得られたことに大喜びです。ただ、6時間授業の後の放課後に習いに行くわけですから、帰りは遅くなってしまうかもしれません。また、塾や習い事等、様々な予定が入っているため、スケジュールの調整が難しい子も多いです。プロの方から教えてもらえるという千載一遇のチャンスを前に、子供たちは更にみんなで考え、話し合います。
「せっかくプロの方に教えてもらえるんだから、絶対に行きたい!」
「料理が好きだし、水餃子の作り方を習ってみたい!」
結果として、当日は10名近くの子が放課後の時間にお店に行き、水餃子の作り方を教わることができました。私はその様子を直接見ることはできませんでしたが、誇らし気に「料理修行」のことを報告してくれた子供たちの姿からは、それぞれの達成感や充実感がダイレクトに伝わってきました。
最後になりますが、お忙しい中にもかかわらず、子供たちのために秘伝の水餃子の作り方を教えてくださった「菜々坊」の皆様、本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
お店の方から水餃子の作り方を教わりました。とても美味しくできたようです。
子供たちにとって、とても貴重な経験となりました。「菜々坊」の皆様、本当にありがとうございました。
11月26日(火曜日)
今年もこの時期がやって来ました。毎年2学期末に行われる谷戸第二小学校の恒例イベント、「天下一計算王決定戦」です。計算力を競い合う谷戸二小オリジナルのこのイベントも、今年で4年目になります。クラス予選はすでに始まっているため、教室をまわっているとタブレットを使って計算練習に励んでいる子供たちの姿がたくさん見られます。自分の記録を更新するため、あるいはクラスの代表に選ばれるため等、子供たちによって目標は様々ですが、どの子も向上心をもってチャレンジしていることだけは自信をもって断言できます。
「今年こそクラスの代表になるぞ。」
「でもなー、去年の計算王の〇〇君がいるからな〜。勝てるかな…。」
「ねえ、見て!前よりだいぶ速く計算できるようになったよ。」
昨年度も「校長のつぶやき」で紹介しましたが、改めて「天下一計算王決定戦」について説明させていただきます。この大会では、1分間(60秒間)の計算問題の正答数を競い合います。計算問題を正解した数から間違えた数を引いた数が「スコア」になるので、いかに速く、そして正確に計算するかが、勝負の決め手となります。3年生以上は、四則計算の難易度は変わりません。そのため、自分の「スコア」の変化を継続して見ていくことができます。学校全体の記録からも、3年前と比べると、子供たちの記録が明らかに良くなっていることがわかります。(この点は、月曜日の全校朝会でも子供たちに伝えました。)
日々コツコツと計算の練習を続けること。そして、時には友達と競い合うこと。この積み重ねで、子供たちの計算力は確実に磨かれていきます。さあ、谷戸二小の皆さん。それぞれの練習の成果を存分に発揮して、今年の「天下一計算王決定戦」にチャレンジしてほしいと思います。いざ、勝負の時!
11月25日(月曜日)
「ストラックアウト、やってるよー!」
「ぬりえのコーナーはこちらです。」
他にも、ボーリング、スリーシェルクイズ、輪投げ、もぐらたたき、ビンゴ等、体育館に楽しそうなお店がたくさん並んでいます。4年生の子供たちが準備した「みんなニコニコまつり」です。お客さんとして招待した谷戸幼稚園の年中さんたちに、今日はたくさん遊んでもらいました。
総合的な学習の時間の中で、4年生は誰もが暮らしやすい町づくりについて学習しています。自分たちだけでなく、障害のある方、外国から来た方、高齢者の方も含め、みんなが楽しく暮らせるために、自分たちにはどんなことができるだろうか…。このテーマについて、みんなで意見を出し合い、計画を立ててきました。
あるクラスで、「小さなお子さんを抱えていらっしゃるパパさん、ママさん」にアンケートをとったところ、「一緒に遊んでほしい」「遊べる場所がほしい」というような回答を多数いただきました。そこで、その結果をもとに4年生の子供たちがアイデアを出し合い、具現化に向けて更に学習を展開してきました。本日の「みんなニコニコまつり」は、そのような経緯を経て、実現しました。
授業時間の中でできることには、もちろん様々な制限があります。ナイスアイデアが出たとしても、全てが実現できるわけではありません。しかし、その中でも子供たちは「できること」を前向きに検討し、知恵と工夫を重ねながら、ひとつの大きなイベントを成功させました。お越しいただいた幼稚園の先生方や年中さんたちがとても楽しそうな表情をされていたことは、4年生の子供たちにとっても大きな自信になったと思います。
今回遊びに来た年中さんたちは、再来年に小学校1年生になります。その時、最高学年として新入生のお世話をするのは、今の4年生の子供たちです。今日のイベントから生まれた「かかわり」は、2年後、どのような花を咲かせているのでしょうか。それもまた、今から楽しみです。何はともあれ、4年生の皆さん、よく頑張りました。お疲れ様でした。
4年生の子供たち、大きな声を出して会場を盛り上げています。
11月22日(金曜日)
何やら校庭が賑やかです。校長室の窓から校庭を覗くと、3年生が楽しそうに活動していました。よく見ると、手に鏡を持って、光を反射させています。理科の「太陽の光」の学習です。
「この光をそっちの鏡に反射させるよー!」
「おっ!鏡をこの角度にすると、光のラインができた!」
「暗いところにみんなの光を集めて、明るくしてみよう。」
太陽の光を鏡に反射させるだけでも、子供たちはいろいろなことに気付きます。特に今日は天気が良かったので、絶好の実験日和でした。私も子供の時に、鏡で日光を反射させて遊んだり、虫眼鏡で紙を焦がしたりしたことを思い出しました。時代は違っても、子供たちが興味をもつものは意外と同じなのかもしれませんね。生き生きと活動している子供たちの姿が印象的な理科の授業でした。
こちらは昨日の話になりますが、4年生の国語の授業です。子供たちが楽しそうに自分の考えを発表していたので、書かせていただきます。
「時間が『のびる』とチーズが『のびる』です。」
「おおーっ!」パチパチパチ!
「電気を『つける』と…、ケチャップを『つける』!」
「あー、たしかに!」パチパチパチ!
誰かのナイスな発表には、周りの子供たちから称賛の声と拍手が送られています。このような楽しい学び合いの場面は、豊かな「かかわり」が溢れる学校だからこそ、たくさん見られるのだと思います。次から次へ、子供たちが意欲的に発表している様子が素敵でした。
ちなみに、この授業は「いろいろな意味をもつ言葉」の学習です。日本の言葉には、前述した『のびる』や『つける』のような言葉がたくさんあります。子供たちには活動を楽しみながら、語彙力を磨き続けてほしいと思います。
最後にもうひとつ、今回の授業で発表された子供の考えを紹介します。
「ドアを『しめる』。お父さんが晩ごはんを刺身で『しめる』。」
お見事!バッチリです。
(余談ですが…、私はラーメンで『しめる』のがルーティーンです。)
11月21日(木曜日)
昼休みに「YATO2 ライブ・パフォーマンス」がありました。今回の出場者は3・4年生です。給食が終わり、昼休みの時間に入ると、大勢の子供たちが体育館に集まりました。2学期最初のライブ・パフォーマンスということもあって、この日を楽しみにしていた子もいたのでしょう。体育館の前方から観客席が埋まり始め、最終的には200名近くの子供たちが集まったでしょうか。会場のボルテージが徐々に上がっていくのがわかりました。
集会委員会の子供たちも事前に準備を整えており、午後1時になったところで、いよいよスタートです。今回は女の子たちのダンスチームや男の子たちのけん玉チームが素敵なパフォーマンスを披露し、会場を大いに盛り上げてくれました。途中、担任の先生が参加するサプライズもあり、会場を更に沸かせてくれました。
「次のライブ・パフォーマンスって、いつだっけ?」
「ぼくも出てみようかな…。」
今回のパフォーマンスを見て、刺激を受けた子もたくさんいたようです。1年生の子供たちは鑑賞のみですが、2年生になると、3学期からエントリーすることができるようになります。
「ねえねえ、いっしょにやろうよ。」
友達同士、声を掛け合っている場面も見かけました。最初は緊張するかもしれませんが、興味があったら、ぜひ挑戦してほしいと思います。子供たちの得意なことや自信のあることをお互いに発表し合い、みんなで拍手を送ることができる「YATO2 ライブ・パフォーマンス」を、これからも盛り上げていきたいと思います。集会委員会の皆さん、事前準備や運営進行をありがとうございました。
次回のライブ・パフォーマンスには、5・6年生が登場します。どんなチームがエントリーするのか、今から楽しみです。
「けん玉ボーイズ」は、ピアノ伴奏に合わせながら、華麗な技を披露しました。
音楽のリズムにのって、キレのあるダンスを披露してくれました。
11月20日(水曜日)
毎年この時期になると、私は2年生の教室で授業を担当させてもらうことがあります。それは「九九」の授業です。今日の3時間目に2年1組で、4時間目に2年2組で算数の授業をしました。今回の「校長のつぶやき」では、その時の様子を書かせていただきます。
「みんなは『九九バトル』って、知ってるかな?」
毎年、この質問を2年生にしているのですが、今回はいつもと違う反応が返ってきました。
「あっ!それ、知ってます。学童でやっている人を見たことがあります!」
「私のお兄ちゃんが『九九バトル』で遊んでたよ。」
本来であれば、子供たちが知っているはずはありません。なぜなら、『九九バトル』は、私が担任時代に作った教材だからです。昨年度の「校長のつぶやき」でも紹介させていただきましたが、私が10年以上前に2年生を担任した時に自作したものです。カードゲーム型の教材になっています。
ただ、私も谷戸第二小学校に来て4年目です。毎年2年生向けに「九九バトル」の授業をしていることもあり、知らず知らずのうちに、弟や妹たち、あるいは下級生たちに伝わったのかもしれません。お家や学童、児童館等で「九九バトル」をして遊んでいた子がいたという話を聞くと、教材を作った立場としては、素直に嬉しくなります。
今日の学習の中でも、2年生の子供たちは楽しそうに「九九バトル」に取り組んでいました。対戦型のゲームなので、友達と関わりながら遊べるのが面白いようです。また、ゲームではありますが、様々な場面で計算を応用しているのが、「九九バトル」の特徴です。計算用に配った裏紙をのぞいてみると、かけ算やひき算がビッシリ書かれていました。計算をするために、「裏紙がもっとほしい!」という声があったのも、正直なところ嬉しかったです。
さあ、2年生の皆さん。この後は、次なるミッションも準備しています。ミッションをクリアすると、2枚目のカードが手に入ります。九九の学習はまだ前半戦ですが、コツコツと粘り強く取り組んでいけば大丈夫です。きっと2枚目、3枚目のカードも手に入ると思いますよ。ファイト!
ということで、私はこれからも九九の学習を盛り上げていきます。(新しいカードも作らないと…。)
「九九バトル」の入門編で使うカードの「コロコロキャット」です。
11月19日(火曜日)
昨日は「YATO2 VISION」を話題にして、スポーツについてふれました。(ちなみに今日は「プレミア12 日本VSドミニカ共和国」を放映しました。)秋は「スポーツの秋」だけではなく、「読書の秋」でもあります。谷戸第二小学校も今は読書月間で、図書委員会を中心に様々な読書活動を行っています。
毎週火曜日は朝読書の時間になっています。保護者の方、地域の方にお越しいただき、年間を通して各学年、各クラスで読み聞かせをしていただいています。そこで、読書月間である今月は特別プロジェクトとして、図書委員会も読み聞かせ役を担当することになりました。朝の時間、私が校内をまわっていると、図書委員会の6年生が1年生の教室で本を読んでいる場面を見かけました。
教室前方にある大きな画面に絵本を投影しながら、1年生にわかるように、ゆっくりはっきり読んでくれました。登校して間もない時間帯の読み聞かせではありましたが、1年生の子供たちはおしゃべりすることもなく、全員が静かにお話を聞いていました。お話に夢中になっている様子が、とても可愛らしかったです。読み聞かせを立派に担当してくれた図書委員会の皆さん、ありがとうございました。
そして、「読書の秋」と「食欲の秋」のコラボレーションとも言えるのが、給食のメニューです。今月の給食には、いろいろなお話に出てくる食べ物が実際のメニューとして登場しています。
今日の給食には、「ぐりとぐらとすみれちゃん」という本の中に出てくる料理が登場しました。給食放送で読まれた原稿から、内容を紹介させていただきます。
「野ねずみのぐりとぐらのところに、すみれちゃんが持ってきたとびきり大きくて、とっても固いかぼちゃ。すみれちゃんはお母さん秘伝のダイナミックな方法で見事に割ってくれました。『お料理すること、食べること』が大好きなぐりとぐらに、森の動物たちも加わって、かぼちゃのごちそうをたくさん作ります。今日は、本の中に出てくるかぼちゃ料理の『かぼちゃコロッケ』を作りました。かぼちゃの甘さがおいしいですよ。」
お話に登場する食べ物を、実際に「食べてみたいなぁ…」と思ったことは、多くの人に共通する思いではないでしょうか。少なくとも私は何度も思ったことがあります。(『ヘンゼルとグレーテル』のお菓子の家、『はらぺこあおむし』等)今日の「かぼちゃのコロッケ」を食べながら、たくさんの子供たちが「ぐりとぐら」のお話の世界を想像したと思います。このように、栄養士の先生や給食調理員さんたちも、「食」の面から「読書の秋」を盛り上げてくれています。「かぼちゃコロッケ」、とても美味しかったです。ご馳走様でした。
図書委員会の読み聞かせを、1年生の子供たちも夢中になって聞いています。
11月18日(月曜日)
「日本代表、インドネシアに勝ったね!」
「どの得点シーンもすごかったなぁ。南野選手のゴールはカッコ良かった!」
先週の金曜日に、アジア最終予選第5節、日本VSインドネシアが行われました。地上波での放送こそありませんでしたが、スポーツニュースやネット動画等で試合の様子を確認した子はたくさんいたようです。今日の「YATO2 VISION」では、その試合のダイジェストを放映していました。
ご存知の方も多いと思いますが、日本代表チームは最終予選の折り返し地点の現在、首位を独走しています。令和時代の子供たちにとっては、今の日本代表チームの強さは普通なのかもしれません。しかし、「ドーハの悲劇」以前からサッカーを見続けている私の世代にとっては、アジア最終予選はいつもハラハラドキドキの試合展開が当たり前でした。それを思うと、日本代表チームは本当に強くなったと思います。往年の名選手たちが世界と戦い続け、切り開いてきた道があったからこそ、今の若き才能が世界に羽ばたき、力を磨くことができているのでしょう。世界との距離は確実に縮まっていることを如実に物語っているアジア最終予選の前半戦でした。この辺りを中心に、「YATO2 VISION」を見ながら私は日本サッカーの歴史について熱弁しているのですが…
「へー。」
「そうなんだー。」
うーん、反応はイマイチです…。これもジェネレーション・ギャップでしょうか…。今の小学生の心にも届くように、もっとスポーツの魅力について熱く伝えていきたいと思います。
ちなみに、午後の「YATO2 VISION」では、昨日行われた「プレミア12 日本VSキューバ」の試合を放映していました。こちらは地上波でも放送されていた分、リアルタイムで見ていた子も多かったです。(放映内容が、完全に私の趣味のようになってしまい、申し訳ありません…。)
サッカーも野球も、まだまだ熱い国際試合が続きます。スポーツの秋は「YATO2 VISION」も大忙しです。令和の時代の子供たちが、今よりちょっとでもスポーツに興味をもち、大人になってからも熱く応援できるような競技や選手を見つけてくれたら嬉しいです。一緒にスポーツの話題で盛り上がりましょう!
11月15日(金曜日)
3年生の国語の教科書の中に、「すがたをかえる大豆」という話があります。説明文の学習ではあるのですが、身近な食材がたくさん登場しているので、子供たちも関心をもって学習することができます。少しだけ内容を紹介すると、筆者は「初め」に「大豆は、いろいろな食品にすがたをかえていることが多い」という話題を提示します。「中」で大豆を「おいしく食べるくふう」の例を写真と共に紹介し、最後の段落では「大豆のよいところに気づき、食事に取り入れてきた昔の人々のちえにおどろかされます。」と考えを述べています。
この話を読むたびに毎回思うことですが、確かに大豆は、様々なものに姿を変えています。話の中の事例でも紹介されているように、豆腐や納豆、きなこ、醤油、みそ等は、代表的なものです。日本の食文化において、大豆は極めて大きな役割を果たしていると言えます。
実は、この学習には続きがあります。「すがたをかえる大豆」の学習を生かして、今度は子供たちが「すがたをかえる〇〇」について文章を書くことになります。子供たちがどのような食材を選んでいるのか興味があったので、下書きのワークシートをのぞかせてもらいました。子供たちは「美味しく食べる工夫」や「簡単な作り方」、「どのような食品に変わっていくか」について詳しく調べて書いています。ここでは、子供たちが選んだ「〇〇」を、いくつか紹介させていただきます。
「すがたをかえる『牛乳』 牛乳→練乳、生クリーム、アイスクリーム、チーズ等」
「すがたをかえる『お米』 お米→お餅、おせんべい、酢、和菓子等」
「すがたをかえる『卵』 卵→オムレツ、プリン、マヨネーズ等」
「すがたをかえる『魚』 魚→お寿司、かまぼこ、かつおぶし、はんぺん、ちくわ等」
子供たちは図鑑や本、辞書、インターネット等を上手に活用しながら、とても意欲的に調べていました。また、栄養士の先生に直接質問している子もいました。自分が選んだ「〇〇」が身近な食べ物や料理に変わっていることにも、子供たちは素直に驚いていました。もちろん国語の学習ではありますが、食育の視点からも、今日はとても楽しい授業になりました。
また、次のようなものもありました。
「すがたをかえる『麦』 麦→パン、パスタ、ビール等」
パンやパスタと違い、ビールの味は、子供たちにはまだわからないですね。(ちなみに私は大好きですが…)
11月14日(木曜日)
休み時間に、校長室のドアをノックする音が聞こえました。校長室にはたくさんの子供たちが遊びに来るので、今日は誰だろうと思ってドアを開けると、数名の2年生の女の子たちがいました。
「わたしたちの九九を聞いてください。」
元気よくお願いをされました。2年生が算数の学習で「九九」に取り組んでいることは知っていますが、休み時間も頑張って覚えているようです。手には大事そうに九九の学習カードを持っています。休み時間に校内をまわり、いろいろな先生にお願いをして、「上がり九九」「下がり九九」「バラバラ九九」等をチェックしてもらっているようです。
「3のだんの下がり九九を言います。3×9=27 3×8=24 3×7=21…」
お見事、スラスラ言えています。校長室まで自主的に来るくらいですから、自信もあるのでしょう。その調子で他の段も頑張って覚えてくださいね。
「私は2のだんのバラバラ九九に挑戦します。」
バラバラ九九は、私が出題者となって、ランダムに九九の問題を出さないといけません。みんなに合格させてあげたい気持ちはあるのですが、ここを甘くしてしまっては、本当の学びになりません。子供たちのためにも、心を鬼にする必要があります。
「さあ、行きますよ…。」
私が開始を宣言すると、その子も真剣な表情で静かに構えます。不思議な静寂が校長室を包み込みます。
「にご(2×5)!」
「10!」
「にはち(2×8)!」
「16!」
「にしが(2×4)!」
「8!」
私が出す九九の問題に、その子はテンポよく答えてくれました。「ににんが」「にさんが」「にく」等の、九九特有の言い方を、たくさん発音しながら一生懸命練習したのでしょうね。パッパッと答えるスピードの速さが、これまでの頑張りを物語っていました。
余談ですが、本校が導入している学習アプリ「Monoxer」でも、AIが九九の問題をランダムに出題してくれます。2年生は声に出しながら問題に答えているようです。先ほど子供たちの学習状況を管理画面でチェックしたところ、たくさんの子が緑色(達成率100%)になっていました。デジタルでもアナログでも頑張っている2年生の子供たちです。
11月13日(水曜日)
「まっかだなー まっかだなー♪」
お昼前に出張から戻ると、1年生の教室からきれいな歌声が聞こえてきました。秋の風景を描いた曲、『まっかな秋』です。有名な童謡なので、子供の頃に歌ったことがある方も多いのではないでしょうか。ちょうど今朝のことですが、私も通勤中に、街路樹や校庭の木々が紅葉してきたことにふと気付いたところでした。私自身が珍しく情緒的になった感覚と1年生の教室から聞こえてきた歌が偶然にもリンクしたことで、より一層、秋の深まりを実感した一日となりました。日差しがあって暖かい日が続いていますが、気が付けば11月も中旬です。本格的な紅葉シーズンの到来ですね。
先述しましたが、本日は午前中に出張があったため、4時間目の途中に私は学校に戻ってきました。今日は給食後に下校というスケジュールなので、授業中の子供たちの様子を見ることはほとんどできませんでした。ただ、4時間目の残り時間が20分程度あったので、私は気持ちを切り替え、急いでいくつかの教室をまわることに決めました。
3年生の教室に行くと、農家の方の仕事を調べているところでした。たくさんの野菜や果物について図鑑やインターネット等を使って調べ、丁寧にまとめていました。
「校長先生、いちごの寿命って知ってますか?」
「答えは3、4年です。」
正直、初めて知りました。恥ずかしながら、イチゴの寿命について考えたことは、今まで一度もありませんでした。たしかに農家の方は、それらを細かく計算しながら育てているのでしょうね。勉強になりました。
6年生の教室に行くと、家庭科の授業中でした。みんなで調理実習の計画を立てています。
「大学芋は作ったことがあるよ。デザートにいいね。」
「きゅうりを梅干しであえて…。うん、美味そう!」
サツマイモやキャベツ、きゅうり等の食材をもとに、それぞれが献立を楽しそうに考えています。今回のテーマは「おかず」のようです。5年生の時に「ごはん」と「みそ汁」を作っていますから、今回の「おかず」をマスターすれば、一食分の料理を経験したことになります。(すでに家で何回も料理をしている子もいるようですが…。)調理実習は子供たちにとっても楽しみな学習です。6年生のみなさん、おいしい「おかず」ができるといいですね。
11月12日(火曜日)
「今日から算数は新しい教室だ!」
「私は算数教室のコースだ。ちょっと遠いけど、初めてだから楽しみ。」
「ボクは〇組の教室。〇〇先生のコースは…2回目かな?」
「あーっ!〇〇ちゃんとまた同じだーっ!やったー!」
3年生の教室に行くと、算数の授業が始まるところでした。3年生の算数は「少人数算数」なので、3クラスを4つのコースに分けて授業を展開しています。学習が新しい単元に入ったこともあり、自分が学ぶコースも新しくなったというわけです。いつもの教室とは異なる環境で、他のクラスの友達と一緒に学ぶことになるので、子供たちにとっては、ちょっとしたワクワクの時間なのかもしれません。3年生の皆さん。今日から始まった新しい単元でも、算数の勉強をがんばってくださいね。
「今日、学校に私の弟が来るんだよ!」
ニコニコしながら声をかけてくる子がいました。「弟が来る」というのは、本日の放課後、谷戸二小で行われる就学時健診に来るということです。就学時健診とは、来年度に入学予定の子供たちを対象に行われる健康診断のことで、たくさんの幼稚園や保育園の年長さんたちが小学校にやって来ます。その中に自分の弟や妹がいるということで、その子は私に親切に教えてくれました。兄弟が同じ学校に入学するというのが嬉しいのでしょうね。すると、その子は話を続けました。
「私の弟、何組になるのかな?」
うーん…。さすがにクラスまでは、まだ決まっていませんね。でも、頼もしいお姉ちゃんがいるから、きっと弟さんも心強いと思いますよ。よろしくお願いしますね。
11月11日(月曜日)
11月10日(土曜日)、11日(日曜日)に、西東京市の市民まつりが開催されました。会場は本校のすぐ近くにある「いこいの森公園」なので、たくさんの子供たちが足を運んだようです。今日は市民まつりの話題で持ちきりでした。
その中でも、最も話題になっていたのは、6年生の鼓笛パレードです。昨日は谷戸二小の子供たちも6年生の鼓笛パレードを見ていたようで、興奮気味にいろいろな話をしてくれました。
「6年生のパレード!迫力があって、カッコ良かったー!」
「お兄ちゃんが演奏しているところ、私がカメラで撮ったんだよ。」
「鼓笛隊の列が揃っていて、ビシッとしていたなぁ。」
「音楽会が終わった後も、ずっと練習していたからね。6年生って、スゴイなあ。」
昨日は私も市民まつりに参加し、鼓笛パレードの様子を見守らせていただきました。指揮者のホイッスルを合図に、小太鼓や大太鼓等の打楽器が軽快なリズムを刻み始めます。リコーダーやキーボードは心地よいメロディを奏で始め、全員で隊列を整えながら歩いていきます。その堂々とした鼓笛隊の姿には多くのカメラが向けられ、あたたかい応援の声や拍手が送られ続けていました。市民まつりのような大規模のイベントの中で、学年の友達と一緒に演奏をした今回の鼓笛パレードは、子供たちのそれぞれの人生において、きっと大きな経験値となったはずです。6年生の皆さん、本当にお疲れ様でした。立派な演奏をありがとうございました。
「鼓笛隊」は、谷戸二小の先輩たちが長きにわたって紡ぎ続けてきた伝統行事です。コロナ禍のために、その歴史には3年間の空白こそできてしまいましたが、昨年の6年生が再び「鼓笛パレード」を始めたことで、歴史の歯車は再び動き始めました。そして、今年の6年生がそのバトンを受け継ぎ、今回も見事なパレードを披露してくれました。先輩たちの威風堂々たる姿は、鮮烈な印象と憧れの対象となって、下級生たちの心に届いたようです。今の代から次の代へと受け継がれていく「鼓笛パレード」。来年も楽しみです。
6年生の「鼓笛パレード」の様子です。子供たちの表情も凛としていて素敵でした。
11月8日(金曜日)
「あ、校長先生!やっと元気になったよー!」
登校時、ひとりの女の子が声をかけてくれました。体調不良のために、しばらく欠席が続いていた子です。元気になった顔を見せてくれて、私も嬉しい気持ちになりました。すると、近くにいた別の女の子が話し始めました。
「でも、今度は〇〇ちゃんがお休みなんだよー。」
うーん、それは残念です…。どうぞお大事にしてくださいね。
今週は、このような子供たちとのやり取りが多い一週間でした。今は季節の変わり目で、気温も下がっています。そのため、どの学年でも体調を崩している子が増えているようです。今週は学級閉鎖もありましたので、学校としてもまだまだ油断ができないところです。体調管理には十分気を付けていきたいと思います。
ピーッ ピッ! ドン ドン ドン!
聞き覚えのあるホイッスルと太鼓の音です。校庭を見ると、6年生が鼓笛隊の練習をしていました。先日の音楽会で披露した曲を、今度は市民まつりで発表します。谷戸第二小学校の伝統である「鼓笛パレード」です。毎年のことではありますが、西東京市の市民まつりの中で、6年生の子供たちは大切な役割を任されています。しかし、それだけに今度は難易度も上がります。音楽会での演奏とは違い、今度は隊列を組みながら、歩いて演奏しなければいけません。しかも、会場は体育館ではなく、野外の「いこいの森公園」です。音の響き方も違うため、演奏をそろえるのも難しくなります。
しばらくの間、私は職員室から「鼓笛パレード」の練習の様子を見ていました。たしかに歩きながらの演奏に苦戦している場面も見られましたが、どの子も一生懸命練習しています。その表情は、真剣そのものです。難易度が高いチャレンジであっても、6年生の子供たちであれば、きっと乗り越えてくれるはずです。
さあ、本番は明後日の日曜日です。谷戸二小の最高学年の挑戦が、間もなく始まります。皆様、当日は温かいご声援をよろしくお願い致します。6年生のみんな、ガンバレー!
11月7日(木曜日)
今日は見事な秋晴れです。少々強めですが、爽やかな風も吹いています。心地よい気候は、体を動かすにも最適です。スポーツの秋とはよく言ったもので、この季節になると自然と運動をしたくなります。
キーン コーン カーン コーン
中休みになりました。先週に引き続き、今週も「なわとび週間」ですから、子供たちはなわとびを持って校庭に出る…かと思いきや、今日はなわとびを持っていません。少し気になったので、近くにいる高学年の子に声をかけて、聞いてみました。
「あれ、なわとびを持っていかなくて大丈夫?」
すると、その子は不思議そうな顔をして、丁寧に答えてくれました。
「今日はなわとびを使いません。『なかよし班遊び』なので。」
そうでした。今日はなわとびの日ではありませんでした。私より子供たちの方が一日のスケジュールをよく把握しています。頼もしいです。
実は、このような場面はよくあります。私は毎日校内をまわって授業の様子を見ていますが、「この時間のこのクラスの授業を見に行こう」と事前に決めてから行くこともあれば、1階から4階までを順番にまわるという巡回パターンもあります。その辺りは非常に変則的です。常に全クラスの時間割を手にして歩いているわけではないので、ふとした場面で「あれ?」と思うこともあります。ただ、そのような時はいつも子供たちが親切に教えてくれます。フリースタイルで校内をまわっている日など、とても助かっています。
「3時間目、〇組は図書室に行っていますよ。」
「今、〇〇の授業で、〇〇について調べています。」
「校長先生!次の時間、体育館で跳び箱をやるから見に来てよ!」
いつも貴重な情報を提供してくれる谷戸二小の子供たちです。感謝です。子供たちの情報を頼りにしながら、明日も校内を歩きたいと思います。
11月6日(水曜日)
突然ですが、「さかなへん」の問題です。次の漢字は何と読むでしょうか。
「鮭」「鰯」「鮫」「鰆」
正解は、「さけ」「いわし」「さめ」「さわら」です。お寿司屋さんのお品書き等でも目にすることがあるかと思います。日本は四方を海に囲まれている国土であるため、古くから漁業環境に恵まれ、魚食文化も発展してきました。世界には200以上の国々がありますが、日本ほどたくさんの種類の魚を様々な料理法で食べている国は無いのではないでしょうか。
さて、「さかなへん」の問題は続きます。ここで難易度が上がります。次の漢字は何と読むでしょうか。
「鰍」「鰰」「鰈」
正解は、「かじか」「はたはた」「かれい」です。さすがに難しいですね。「つくり」が変わるだけで、様々な魚の名前に変わっていくところが面白いです。
なぜ、今回の「校長のつぶやき」で「さかなへん」について書いたのかというと、理由があります。本校で導入している学習アプリ「Monoxer」では、私たち教師もオリジナルの問題を作成できます。先日、私がオマケ教材感覚で作った「さかなへんの漢字クイズ」というタスクを、3年生以上のクラスにこっそり配信しました。そもそもこのタスクは本来の学習とは関係のない内容なので、あくまでも自習用教材として作成しました。余裕がある時や学習の隙間の時間等に、子供たちが取り組んでくれれば良いかな・・・ぐらいの気持ちでいました。そのため、子供たちには負荷をかけないように、私はこっそり配信しただけで、何のアナウンスもしませんでした。
しかし、やはり子供たちには驚かされます。新しいタスクの配信に、すぐに気が付く子がいます。何度も問題にチャレンジしている子がいます。繰り返しになりますが、宿題ではないので、取り組まなくても構わないタスクです。教師側は何もアナウンスしていません。それでも、タスクの達成度を100%にしている子が各クラスにいます。つまり、その子供たちは自主的に課題に取り組んでいるわけです。「さかなへん」の漢字に、子供たちの興味や知的好奇心を刺激する何かがあったのかもしれませんが、クイズ感覚で主体的に学ぼうとする子供たちの姿は、私たちも大切にしていきたいと思います。
今回は「さかなへん」の漢字のタスクでした。実は、自習用教材として作成した「日本の祝日」クイズでも、同じような姿が見られました。子供たちの「学び」に、制限や枠組みを設けてしまっては勿体ないです。子供たちの興味や知的好奇心を刺激できるように、これからも「こっそり」仕掛けていきたいと思います。次は私の大好きな社会科の問題を・・・。
11月5日(火曜日)
10月の和風月名は「神無月」という名前で広く知られていますが、島根県の出雲地方では10月を「神在月」と呼んでいます。10月には全国の八百万(やおよろず)の神々が出雲大社に集まり、いろいろなことを神議(かみはか)りする・・・という言い伝えが、平安時代には既に生まれていたそうです。今年度の出雲大社の神在祭は、11月10日から17日までの期間に行われます。神話と伝説が多く、人と人との縁結びを大切にする地、出雲・・・。
では、なぜ「出雲」の話題から書き始めたのかと言うと、もちろん理由があります。先週の木曜日と金曜日に、私が所属している全国小学校社会科研究協議会(全小社研)の全国大会が島根県出雲市で開催されたからです。私も大会に参加するため、出雲市まで行ってきました。日本には様々な風土から生まれた伝承や文化が数多くありますが、出雲の地にもそれらは深く根づいています。駅はもちろん、町や道、出雲市の小学校の中にも、出雲に受け継がれる神話や伝説が大事にされている様子が感じられました。出雲市駅の近くに「くにびき中央通り」「おろち通り」という名前の道路があったり、出雲空港の名前が「出雲縁結び空港」という名前だったりするのも、人々に愛されている歴史や文化があるからだと思います。社会科を専門に学んでいる自分にとっては、出雲市の町づくりや伝統文化がとても魅力的に思えました。折にふれて、東京の子供たちにも伝えていきたいと思います。
今週も出張が続き、学校を不在にすることが多くなりますが・・・頑張ります。(ちなみに、今週の出張は都内です。)
10月29日(火曜日)
「歌が上手だったよって、ほめてもらっちゃった!」
「お母さんが、合奏がすごく迫力あって良かったって言ってくれました。」
先週末に行われた音楽会の余韻が冷めやらぬまま、新たな一週間が始まりました。子供たちはお家でたくさん褒めてもらったのでしょう。どこか誇らし気で嬉しさを隠しきれない様子でした。世間は衆議院選挙の話題で持ち切りでしたが、谷戸第二小学校の子供たちにとっての週末は、音楽会の達成感と充実感でいっぱいだったようです。保護者の皆様も、温かい声かけや励ましの言葉をありがとうございました。
さて、大きな学校行事は終わりましたが、日々の授業や教育活動には終わりはありません。今日も、特別のイベントや楽しい授業が盛りだくさんの一日となりました。
朝から家庭科室に向かう5年生がいました。中に入ってみると、たくさんの子供たちがお米を一生懸命研いでいます。3・4時間目に予定している調理実習の準備です。みんなで力を合わせて、「ごはん」と「みそ汁」を作ります。さてさて、ごはんは美味しく炊けたでしょうか。
2年生は午前中から忙しそうです。それもそのはず、「まちたんけん」に出かけるからです。グループごとに分かれて、地域の公共施設やお店等を訪問します。タブレットを持参して取材する等、準備も万全です。さあ、本日の「まちたんけん」では、どんな秘密がわかったでしょうか。先に戻ってきたグループがあったので、ちょっとだけ聞いてみました。近隣の田無第二中学校を訪問したグループです。
「校長先生、中学校の校長室の方が広かったよ。」
「中学校の勝ち!」
な、なるほど…。(たしかに谷戸二小の校長室は狭いかも…。)
5時間目には、3・4年生を対象に「戦争講話」の授業がありました。地域の方をゲストにお迎えし、「私たちの住むまちにあった戦争」というテーマでお話しいただきました。自分たちの暮らす西東京市にも、今から80年近く前には「戦争」という悲しい現実があったことを知り、子供たちは驚きを隠せない様子でした。貴重な講話をしてくださった講師の皆様、本日はありがとうございました。
最後になりますが、私は明日の午後から出張のため、今週いっぱい学校を留守にします。「校長のつぶやき」はストップしてしまいますが、また来週には再開するつもりです。不定期の情報発信で恐縮ではございますが、ご承知おきいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
「戦争」のお話に驚きながらも、真剣に聞いている3・4年生の子供たちです。
10月26日(土曜日)
昨日の続きです。「音楽会」について書かせていただきます。
休憩をはさみ、後半が始まりました。入学してから半年が過ぎ、学習面でも運動面でも成長が著しい1年生の登場です。もちろん、音楽の練習もたくさん積み重ねてきました。1年生の歌唱・合奏は『きらきら星』、合奏は『ミッキーマウス・マーチ』です。伸び伸びとした元気な歌声と、息の合ったリズミカルな演奏は、会場を明るく盛り上げてくれました。会場からの温かい拍手に包まれて、1年生の子供たちがとても嬉しそうな表情をしていたのが印象的でした。ちなみに、1年生はリハーサルの際も、近隣の幼稚園や保育園の子供たちに歌と演奏を披露してくれました。学校の代表として、立派に頑張ってくれた1年生の皆さん。ありがとうございました。
続いては4年生の登場です。黒い服装にワンポイントの赤いネクタイ(スカーフ?)をつけて、颯爽と登場しました。合奏曲『鉄腕アトム』をイメージした出で立ちのようです。カッコイイです。さあ、4年生の歌唱『いつだって!』が始まりました。普段からチームワーク抜群の元気な4年生らしく、みんな笑顔いっぱい、とても楽しそうに歌っていました。合奏の『鉄腕アトム』は、楽器の音色の重なりとリズミカルなテンポが心地よく、アニメを知っている世代(再放送ではありますが…)としては思わず体が動いてしまうような見事な演奏でした。
さて、いよいよ最後の学年の登場です。音楽会の大トリを務めますのは、やはり6年生、本校の最高学年です。各学年がつないできた音楽の発表を締めくくります。まずは、合唱『With You Smile』です。さすがは6年生、聴かせてくれます。ソプラノパート、アルトパートの2部合唱は、ピアノ伴奏の美しさもあり、私たちの心の奥に届くような素晴らしい合唱でした。続く合奏は『アフリカン・シンフォニー』、甲子園でブラスバンドが演奏する応援曲としても有名な曲です。指揮者を務めるのも6年生、太鼓等の打楽器も含め、全ての楽器を子供たちが担当します。6年生は心をひとつに合わせながら、力強い迫力満点の演奏を披露してくれました。
そして、保護者鑑賞日の本日は、大勢の保護者の皆様、地域の皆様にもお越しいただき、子供たちの音楽の発表や頑張っている姿をたくさん見ていただくことができました。いかがだったでしょうか?今回の音楽会は、「音楽で みんなに笑顔を とどけよう」というテーマで、子供たちと教職員が一丸となって取り組んできました。皆様に楽しい気持ちや笑顔を届けることができたのであれば、幸いに思います。本日はありがとうございました。
10月25日(金曜日)
「音楽で みんなに笑顔を とどけよう」
谷戸第二小学校にとって初めての音楽会が開催されました。本日は音楽会1日目、児童鑑賞日です。この日に向けて、子供たちは一生懸命練習を積み重ねてきました。休み時間になると音楽室や体育館に行き、そこに並んでいる楽器を使って自主練習に励んでいる子供たちの姿もたくさん見てきました。いよいよ今日と明日が本番です。さあ、谷戸二小の皆さん。時は来たれり!
冒頭の言葉は、今回の音楽会のテーマです。合唱や合奏の素晴らしさはもちろん、子供たちみんなが心を一つにして取り組んでいる姿も、きっと多くの人たちの心を感動させ、笑顔を届けることにつながると思います。
まずは、2年生の登場です。元気いっぱいに「はじめの言葉」を発表し、記念すべき第1回音楽会の幕を開けてくれました。
そして、そのまま2年生は発表を続けます。2年生は合奏も合唱も『スイミー』です。国語でも学習をしたお話が曲のタイトルになっています。そのため、物語の言葉やセリフを場面ごとに入れながら、臨場感たっぷりに発表を続けてくれました。特に、会場いっぱいに響き渡る歌声は圧巻でした。
次は、3年生の登場です。合唱は『太陽のサンバ』。3年生の子供たちにピッタリの元気な曲で、聴いている私たちの気持ちも明るく楽しくなるような発表でした。そして、特筆すべきはリコーダー奏です。他の学年の合奏には様々な楽器が登場しましたが、3年生は全員がリコーダーという直球勝負。3年生になってから使い始めたソプラノリコーダーを、どの子もたくさん練習したのでしょう。今日は『ブラック・ホール』『うんめいだ!』の2曲を演奏してくれましたが、心に染み入るようなとても綺麗な音色で、まさに「聴かせる」リコーダー奏でした。
さあ、前半のラストを担当するのは、高学年の5年生です。合唱は『地球星歌〜笑顔のために〜』、合奏は『ソーラン節』です。さすが高学年、どちらもピアノ伴奏は子供たちが担当します。5年生は合唱が終わると、全員が後ろを向き、法被姿で構え始めました。背中には、「聖」「愛」「鯨」「海」「頑」…。様々な漢字が確認できます。春の「やとに体育まつり」で披露した『ソーラン節』、ここに再び!です。5年生が演奏する『ソーラン節』のリズムにあわせて、会場の子供たちからも手拍子が出る等、一体感溢れる発表となりました。いろいろな種類の楽器を上手に演奏する5年生の子供たち、練習の成果を存分に発揮していました。
今日の「校長のつぶやき」は、音楽会の前半(2・3・5年生)について書かせていただきました。後半(1・4・6年生)については、明日に続かせていただきます。明日は、保護者鑑賞日です。保護者の皆様、地域の皆様、どうぞよろしくお願い致します。
10月24日(木曜日)
「平清盛」「八重の桜」「軍師官兵衛」…。
モニター画面に、次々と言葉が並んでいきます。子供たちも真剣に画面を見ていますが、今のところ反応がありません。この資料の謎がわかったら、そのタイミングで手を挙げることになっています。
「花燃ゆ」「真田丸」「おんな城主 直虎」「西郷どん」…。
おや?子供たちの中に、少し反応がありました。(これを読まれている大人の方であれば、この時点で既におわかりでしょう。)
「いだてん」「麒麟がくる」「青天を衝け」「鎌倉殿の13人」…。
教室内がザワザワしてきました。ビシッと挙手をして、自信満々の子もいます。時間差をつけながら提示しているこの資料の謎が解けたようです。
「どうする家康」「光る君へ」
半分近くの子供たちが手を挙げてくれました。そうです。大河ドラマの名前です。6年生が生まれてから現在までに放映された大河ドラマを一覧にまとめ、本日の社会科の資料として提示しました。ということで、今週は6年生の3クラスで、社会科の授業を担当させてもらいました。
なぜ、大河ドラマから授業を始めたかというと、そこには理由があります。大河ドラマは今までに60作以上放映されてきましたが、ドラマの舞台として最も多く扱われたのが、子供たちがこれから学習する「戦国・安土桃山時代」だからです。では、なぜ、この時代が他の時代よりも多く扱われるのかを、子供たちに自由に予想させました。3クラスで授業を行ったので、どのクラスでも面白い予想が出ました。いくつか紹介させていただきます。
「たくさんのカッコイイ人物が登場したからじゃないかな。」
「大人だけじゃなく、若い人にも戦国武将の人気があるからだと思う。」
「有名なお城がたくさんできた時代だから。」
「やっぱり戦いの迫力があるからだと思います。」
「たしかに!アニメでも戦いのシーンは見ちゃうよね。戦争はダメだけど。」
「新しい武器とか戦術とかも人気がありそう。」
「都だけじゃなくて、地方にもいろいろな人物が登場してきたところも、ドラマに使われやすいんじゃないかな。」
最も多くの子供たちが予想したのは、やはり「たくさんの武将が登場するから」でした。これが、戦国時代(安土桃山時代)の人気の理由だと考えたようです。そこで、授業の終盤に、私から有名な戦国武将を6人紹介しました。小学校の歴史の学習では直接学ぶことのない武将かもしれませんが、どの武将もとても有名です。ここでは、「二つ名」だけ紹介させていただきます。皆様もぜひお考えください。
「鬼島津」「海道一の弓取り」「甲斐の虎」「謀神」「相模の獅子」「越後の龍」
歴史上の人物の生き様やエピソードを知る中で、子供たちが歴史学習に興味をもってくれたら嬉しいです。さあ、6年生の皆さん。この先の授業で、それぞれの「推し」の戦国武将が見つかるかもしれませんよ。楽しみですね。(ちなみに、「伊達政宗」推しを主張する女の子は既に何人かいました。)
10月23日(水曜日)
朝の時間にオンライン表彰式を行いました。たくさんの子供たちが学校の内外で頑張っていることは私もよく知っているので、子供たちから入賞や入選の報告を受けると、自分事のように嬉しく思います。今日の表彰式では、空手、テニス、バドミントン等のスポーツから図画工作の絵画まで、様々な分野において優秀な成績を収めた子供たちが登場しました。また、今月初旬に移動教室に行った6年生が、国立赤城青少年交流の家から感謝状をいただいたことも紹介しました。施設で3日間過ごした6年生の振る舞いが高く評価されたことを、1年生から5年生までの子供たちに伝えました。最高学年の立派な姿から、後輩たちも大切な何かを受け取ったと思います。今後も、子供たちがそれぞれの頑張りや活躍をお互いに讃え合える場を、表彰式に限らず様々な場面で設定していきたいと思います。
さて、2年生の教室に行くと、「まちたんけん」の準備をしていました。来週以降、地域にある公共施設やお店等を訪問し、自分たちの聞きたいことをインタビューする予定です。今日は、担任の先生や私をお店の人と想定して、挨拶から質問、お礼までを通して練習しました。今はまだ台本を読みながらではありますが、丁寧な言葉遣いと礼儀正しい態度で話しかける姿は、とても健気で微笑ましくもあり、立派でした。確かに、お忙しい中、お店の方にはご対応いただくわけですから、言葉遣いや礼儀は大切ですね。これも子供たちにとっては、貴重な学びになっていると思います。
「まちたんけん」は学級の垣根を越えてグループを作っているので、子供たちの「かかわり」が広がります。そして何よりも、学校の外に出て地域の人たちと触れ合うので、地域との「かかわり」も広がります。この学習を通して、自分たちの暮らす地域の良さや魅力にたくさん気付いてくれたら嬉しいです。2年生の「まちたんけん」、近日実施予定です。
最後になりますが、谷戸第二小学校の子供たちは、音楽会の練習を一生懸命頑張っています。金曜日が児童鑑賞日、土曜日が保護者鑑賞日となっています。本番に向けて、いよいよ明日が最後の仕上げ、リハーサルです。子供たちには悔いを残さないように、全力を出し切ってほしいと思います。みんな、がんばれ!
10月22日(火曜日)
「おはようございます!グッド モーニング!」
正門では、いつものように「あいさつ当番」が立って元気な挨拶をしています。本校の特色のひとつである「年間を通した挨拶運動」で、今週は6年生と1年生が担当しています。ただ、今週に関して言えば、いつもの挨拶運動と大きく異なる点がひとつあります。「おはようございます!」の他に、英語でも挨拶をしている点です。もちろん、その挨拶は「グッド モーニング」です。なぜ、挨拶に英語が混ざっているのかというと、答えは単純明快です。今週の谷戸第二小学校は、「イングリッシュ ウィーク」という特別な一週間に入ったからです。
英語の先生も「あいさつ当番」の子供たちと一緒に、正門に立って挨拶をしてくれています。
「Good morning!」
「ぐっもーにん!」
「ぐっもにー!」
英語の先生のネイティブな発音に呼応するように、子供たちも英語で挨拶を返してくれます。もちろん、英語の先生のように滑らかに発音することは難しいですが、子供たちは子供たちなりに頑張って英語で発音しています。その姿を見ていると、英語でコミュニケーションをとることを素直に楽しんでいるようです。正しいイントネーションやアクセントに固執するよりも、今は片言でも、相手とのコミュニケーションを楽しむことが大切かもしれませんね。
「Y、Y、Y…。おーい!Yはどこにあるんだー?」
「見つけた!Eがあった!これで私の名前が完成!」
昨日の給食の献立も、「イングリッシュ ウィーク」にちなんだメニューでした。「ABCトマトスープ」の中には、アルファベットのマカロニがたくさん入っています。自分の名前をアルファベットでつくるために、夢中になってマカロニを探している子供たちの姿も見られました。
このように「イングリッシュ ウィーク」では、英語の授業以外でも、様々な場面で英語にふれる機会を増やしています。身近な生活の中でも、たくさんの英語が使われていることに気が付くチャンスでもあります。「イングリッシュ ウィーク」は、まだまだ続きます。ご家庭や地域でも、いつもよりちょっと多めに英語を使用してみてはいかがでしょうか。それでは皆さん、「Let’s try!」
10月21日(月曜日)
皆さんはご存知でしょうか?一年に一日だけ、谷戸第二小学校が大勢の魔女や悪魔たちに占拠されてしまう日があることを…。その恐ろしい日になると、人々の顔には数多の傷ができるようで、中には血を流している子供たちの姿も少なくないとか…。そして、2024年10月19日の土曜日、ついに「その日」がやって来ました。
私は谷戸第二小学校の校長を任されている立場です。学校の平和はもちろん、子供たちの安全を守る責務があります。使命があります。この危険な状況を黙認することはできません。そこで、私は勇気を振り絞り、魔女や悪魔たちの巣窟になってしまった谷戸二小の校舎の中に、単独で潜入を試みました。
どこかの部屋で宴が行われているのでしょうか。悪魔たちにも油断があったようです。思いの外、簡単に潜入することができました。辺りを見渡してみると、やはり黒い装束に身を纏った魔女の姿が多く見られます。角の生えた悪魔やガイコツの姿も確認できます。よく見れば、どこかの国のお姫様らしき姿も…。きっと囚われの身になってしまったのでしょう。気の毒に…。
しかし…、どこか様子が変です。違和感があります。私が想像していた阿鼻叫喚の地獄絵図とは、全く様相が異なります。魔女も悪魔もお姫様たちも、みんな笑顔です。仲良く手を繋ぎながら、とても楽しそうに歩いています。更に驚くことには、マリオやスパイダーマン、アラレちゃん等の、キャラクター達まで一緒になって盛り上がっています。人間、悪魔、動物、キャラクター、種族こそ様々ですが、そこには差別も偏見もなく、みんなが笑顔いっぱいに楽しい時間を過ごす平和な世界がありました。
…ということで、けやき会主催の「ハロウィンまつり」が今年も盛大に開催されました。今回は6年生の担当するブースも加えていただき、伝統ある「ハロウィンまつり」に新たな彩りを添えることができました。約2時間にわたって接客のお仕事を担当していた6年生の皆さん、お疲れ様でした。
最後になりますが、子供たちのために、楽しい「ハロウィンまつり」を企画、運営してくださった「けやき会」の皆様、そして、保護者・地域の皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
10月18日(金曜日)
「今日の中休み、校長室に行ってもいいですか?」
中休みや昼休みになると、校長室に遊びに来る子供たちがいます。特定の子だけでなく、様々な学年の子供たちがたくさん遊びにやって来るので、時として校長室は異学年交流の場にもなっています。約束事としては、私が校長室にいる限りは「来室OK」としています。雑談に花を咲かせたり、ちょっとしたゲームをしたり等、賑やかに楽しく過ごしています。特に今年度は、暑すぎて校庭で遊べない日が続きました。その影響もあったのでしょう。校長室を訪れる子が多くなったような気がします。校庭が使えないと、基本的には教室で過ごすしかありません。気分を変えたい、リフレッシュをしたいと思う気持ちは大人も子供も一緒です。少しの時間でも、校長室が息抜きの場になってくれたら嬉しいです。
子供たちが校長室に来ると、よく数人で取り合っているものがあります。キングスライム(ぬいぐるみ)です。キングスライムは、オンライン全校朝会で各クラスの接続状況を確認するために、毎回画面に映しています。そのため、子供たちも校長室にキングスライムがいることを知っているので、いつの間にか人気者になってしまいました。キングスライムをギュッと抱きしめる子もいれば、自分の隣に座らせて気持ちを落ち着かせている子もいます。子供たちに引っ張りだこのキングスライムは、休み時間になると私以上に大忙しです。
ある日のことです。
「風船バレーがやりたいな。」
「校長先生!『グラグラドーナツ』(←100円ショップで購入したゲーム)にチャレンジしたい!」
「今日は大谷選手、ホームランを打ったのかな?」
ゲームをする子、おしゃべりをする子、とにもかくにも、いろいろな子供たちが自由に、楽しそうに過ごしています。
その時です。
「タン♪ タン♪ タン♪ タン♪ チャララララ〜♪」
休み時間終了を知らせるメロディが流れました。すると、それまで遊んでいた子供たちが一斉に使っていたものを片付け出し、教室に戻る準備を始めました。
「あっ!次、音楽の練習だ!」
「並んで体育館に行くから、早く戻らないと!」
「私たちは算数だ!」
「校長先生、あとで授業を見に来てね!」
子供たちはそれぞれにバババッと呟きながら、一目散に教室に戻っていきました。この素直さが可愛らしいですね。キングスライムも、きちんと元の場所に戻してくれていました。
10月17日(木曜日)
「見て!コップの中のビーズが踊ってるよ!」
「こうやって話すと、糸がふるえているような気がする。」
理科室に入ると、3年生の子供たちが紙コップやトライアングルを手にして、楽しそうに活動に励んでいました。「音の伝わり方」の学習です。紙コップと紙コップを糸でつないだ「糸電話」を通して友達と話してみたり、ビーズの入ったカップからつり下がっている糸を指で触ってみたりして、音が伝わる時のものの様子を調べていました。休み時間にも、糸電話を持って廊下を歩いている子供たちがいました。理科室の実験だけでは物足りなかったのかもしれません。廊下や中庭、校庭等、遠く離れても糸電話で会話ができるのか、自主的に実験がしてみたかったのでしょう。授業をきっかけにして、更なる学びに向かう姿が見られたことが嬉しかったです。余談ですが、その昔、自分も糸電話を使って友達と話をしたことを思い出しました。隣の家の友達と自分の家をつなぎ、「これで無限に会話ができるぞ!」と盛り上がった記憶があります。スマホはもちろん、コードレスホンも無い時代の話です。
「この時の『兵十』と『ごん』の気持ちについて、みんなはどう思う?」
「玄関に栗や松たけがあったら、やっぱり不思議に思うよね。」
「ごんは兵十に喜んでもらいたかったんだろうなぁ。」
4年生の教室に行くと、国語の『ごんぎつね』の授業中で、登場人物の心情について考えたことや読み取ったことをグループごとに話し合っているところでした。4〜5人のグループごとで話し合いを進めると、全員が意見を出しやすいというメリットがあります。クラス全体で学習を進めるよりも、時として効果的です。学習の目的に応じて、活動の範囲を「個人、グループ、全体」と柔軟に変えることは、より良い授業づくりにおいて大切な手立てです。この授業の中でも、子供たちは意見を活発に交流させていました。
少し話は変わりますが、『ごんぎつね』は古くから国語の教科書に載っているお話です。ご存知の方も多いのではないでしょうか。私は担任時代に、作者の新美南吉さんの故郷である愛知県半田市まで取材旅行に行ったことがあります。新美南吉記念館や彼の生家を訪問する中で、童話作家である彼の生涯やその世界観を知ることができました。結核により29歳という若さで世を去った新美南吉さんですが、彼の作品は令和の時代においても国語の教科書に載っており、今も変わらず多くの人達に読まれ、愛されています。
10月16日(水曜日)
「〇〇委員会、後期委員長になりました〇〇です。」
「ここで、〇〇委員会からのお願いです。みなさんが…」
今朝は委員会紹介集会がありました。後期の各委員会の代表である委員長が校長室に集合し、それぞれの委員会からのメッセージやお願いを全校児童に呼びかけていました。さすがは委員長たちです。毅然とした態度で力強く呼びかける言葉や表情からは、自分の役割に対する責任感の強さが伝わってきました。委員会活動は、みんなが気持ちよく安全に学校生活を過ごすためにも、とても大切なお仕事です。4、5、6年生の皆さん、よろしくお願いします。頼りにしていますよ。
「あれ?なんだか…いい香りがするね。」
「キンモクセイだよ。ほら、いっぱい花が咲いているよ。」
今、中庭にあるキンモクセイ(金木犀)の木が、可愛らしいオレンジ色の花をたくさんつけ始めています。その特有の甘く奥深い香りは、私たちに秋の訪れを優しく告げてくれます。谷戸第二小学校の3年生の昇降口は中庭を横切ったところにあるので、キンモクセイの香りに気付いて足を止める子も多いようです。記録的な暑さが続いたために、暑さや寒さという体感で季節の移ろいを感じることが多い昨今ですが、木々の葉の色、虫の鳴き声、そして花の香り等、五感を働かすことで感じられる季節の移ろいは、どこか風情があって味わい深いものがあります。もうしばらくすれば、木々が紅葉し、落葉も見られるでしょう。また、子供たちが大好きなドングリも間もなく姿を現すでしょう。身近な自然に目を向けながら、季節の移り変わりを味わってみるのも面白いですね。(猛暑の時は辛くて季節を味わうどころではありませんでしたが…。やはり涼しくなってくるといいですね。心に余裕が生まれているような気がします。)
キンモクセイの花言葉のひとつに、『謙虚・謙遜』があります。強い香りが印象的な一面とは裏腹に、咲かせる花は直径1cmにも満たない程の小さくつつましい様子にちなんでつけられたそうです。
10月15日(火曜日)
10月も中旬に入り、気候的にもかなり過ごしやすくなってきました。昨日の「スポーツの日」は、空気も爽やかで天気も良く、少々暑いくらいでした。そのため、多くの場所で、サッカーや野球、バスケットボール等、様々なスポーツの練習や試合が盛んに行われていたようです。「スポーツの日」の趣旨は、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。」とあります。子供たちがその趣旨をすべて理解することは、まだ難しいかもしれません。しかし、現在、夢中になって楽しんでいるスポーツ以上に、自分の人生に大きく影響を与えるスポーツに出会う可能性があるのも事実です。さらには、そのスポーツを通して、多くの仲間や好敵手と紡いでいく物語が生まれることも大いに考えられます。想像は大きく膨らみますが、今はただ単純に、純粋に体を動かすことを楽しみながら、たくさんのスポーツを経験してほしいと思います。もちろん、私たち大人も子供たちに負けずにスポーツを楽しみたいですね。(ケガにも十分気をつけないといけませんが…)
さて、今日はたくさんのお客様が谷戸第二小学校に来校されました。教育委員会の方々による学校訪問です。約20名のお客様が校内をまわられたり、子供たちの授業の様子を参観されたりしたので、子供たちはいつもと違う雰囲気にドキドキそわそわしたかもしれません。しかし、そのような中でも、子供たちはお客様に対して元気よく挨拶をしていました。
「こんにちは!」
どんな時も挨拶は大切ですね。子供たちの気持ちの良い挨拶は、お客様の心にも届いたと思います。また、1年生の子供たちにとっては、保護者の方々以外に授業を見ていただいた経験は初めてだったかもしれません。そのため、後ろにいるお客様の顔をチラチラ見ているような子もいましたが、先生の問いかけがあると、すぐさま気持ちを切り替えてビシッと手をあげていました。元気よく発表する姿も、たくさんのお客様に見てもらえたようです。
谷戸二小の皆さん、よくがんばりました!
10月11日(金曜日)
「お弁当にね、からあげとハンバーグ、あとはプチトマトとブロッコリーが入っているんだよ。たのしみ!」
「駅に行く途中、私の家の前を通るかな?」
「これから行く公園は小さい時に行ったことがあるんだ。あんまり覚えてないけど…。」
朝から校庭が賑やかです。たくさんの子供たちが並んでいます。お弁当の中身を教え合う等、会話が盛り上がっています。それもそのはず、今日は1・2年生が一緒に遠足に出かける日だからです。行き先は「稲荷山公園」。ひばりが丘駅まで歩き、そこから西武線に乗って出かけます。途中には、車が多く通る道もあれば、駅や電車を利用する大勢の人たちもいます。遠足は、自分たちが楽しむためだけの行事ではありません。交通マナーや社会のルールを守りながら行動するという大切な約束事を学ぶ機会でもあります。さあ、はたして谷戸第二小学校の子供たちは無事に遠足に行けたのでしょうか?(ご家庭でも、お子様たちに遠足の様子を聞いてみてください。いろいろ教えてくれると思います。)
同時刻、もうひとつの校外学習もスタートしました。こちらは5年生です。地域にある東大農場に出かけました。5年生は社会科の授業で「米づくり」について学習し、総合的な学習の時間でも一学期から「米づくり」に挑戦してきました。そしてこの度、地域にある東大農場の中に入らせていただき、見学や体験をさせていただくことができました。東大農場の皆様、貴重な学びの場を提供してくださり、ありがとうございます。
5年生の子供たちはとても楽しかったようです。私が給食時間の前に教室に行くと、何人もの子供たちが東大農場で教わったことや見たことを興奮気味に教えてくれました。
「校長先生、これプレゼントです。稲をもらってきました。」
「お茶碗一杯には、お米が約3000粒入っているんだって。大切に食べないとね。」
「東大農場の中はすごく広かったです。コンバインもありました。」
実際に見たり触ったりすることは、教科書や動画で学ぶ以上に、学習効果や教育的効果も高いです。5年生の子供たちにとって、素敵な学びの時間となりました。
ちなみに、私はお昼まで出張があったため、今日は子供たちと一緒に出かけることはできませんでした。しかし、遠足から戻ってきた1・2年生や東大農場から帰ってきた5年生の表情には、何とも言えない充実した様子が見て取れました。
10月10日(木曜日)
「あいさつ当番って、もう中に入っていいのかな?」
午前7時50分頃の昇降口前の様子です。数名の1年生の子供たちが集まっていました。通常であれば、8時10分のチャイムで一斉に校舎の中に入るのですが、挨拶当番の時は勝手が違います。いつもより早い時間に教室に入り、自分のランドセルを片付けた後、再び校舎の外に出て、正門のところまで行く必要があります。中には、初めての挨拶当番の子もいるのでしょう。ちょっとドキドキしている様子も見受けられました。
そんな時、階段を下りてくる子供たちがいました。同じく挨拶当番の6年生です。
「おはようございます。私たちもあいさつ当番です。」
「私は挨拶当番のボランティアです。」
1年生にも優しく声をかけながら、一緒に挨拶当番の準備を進めていました。本校は「なかよし班」で挨拶当番を担当しているので、1年生は最高学年の6年生と一緒に正門に立つことになります。1年生も大好きな6年生と一緒だと心強いようで、元気いっぱい声を出して挨拶を続けていました。
「おはようございまーす!」
進んで声を出す1年生、その1年生を優しく支える6年生。それぞれの姿がとても素敵でした。
3・4時間目のことです。5年生の授業に、ゲストティーチャーがいらっしゃいました。昨年度の5年生(現在の6年生)もお世話になったアニメ制作会社のエクラアニマルさんです。今年度の5年生も、総合的な学習の時間の中で、「日本の伝統文化」について学んでいます。9月に畳屋さんや和太鼓のパフォーマーの方々をお招きしたのも、この学習の一環です。そして、日本のアニメもまた世界的な評価が高く、今や世界に誇るべき日本の文化になっています。特に若い世代はアニメ産業への憧れも強く、本校の5年生の子供たちも例外ではありません。アニメについて詳しく知りたい、もっと深く調べたい等、モチベーションは強いです。だからこそ、実際にアニメ制作に携わっているプロの方のお話は、心に響くのでしょう。子供たちは真剣な表情で、エクラアニマルの方々のお話を聞いていました。
「この絵、僕が描きました。」
「私は〇〇っていうアニメが好きです。」
授業の後、自分が描いたイラストをエクラアニマルの方々に見せたり、アニメのことを個人的に質問したりする子供たちの姿がありました。子供たちには、聞きたいことや知りたいことがたくさんあるのでしょう。このような純粋な知的探究心は、今後も大切に持ち続けてほしいと思います。
エクラアニマルの皆さん、この後の学習展開の中でもお世話になることがあるかと思います。今後もどうぞよろしくお願い致します。
1年生と6年生の挨拶当番の子供たちです。「おはようございまーす!」
10月9日(水曜日)
「うーさーぎー おーいし かーのーやーまー♪」
子供たちの綺麗な歌声が体育館に響いています。今朝は音楽集会があり、全校児童で『ふるさと』を歌いました。この曲は、再来週に予定している音楽会の中で、全校児童が一緒に歌います。1学期の終業式や2学期の始業式の中では『校歌』を歌いましたが、全校児童が一堂に会して歌うのは、その時以来です。『校歌』は元気いっぱいに歌いますが、『ふるさと』は昔の日本の言葉を大切にしながら、しっとりとのびやかに歌います。闇雲に大きな声で歌えばよいというわけではありません。しかし、今朝の子供たちの歌声は、心に染み入るような優しい歌声でした。おそらく各学級でも繰り返し練習してきたのでしょう。時間にして15分程度の音楽集会ではありましたが、子供たちの頑張りと歌声の心地良さが十分に感じられる素敵な時間でした。再来週の本番で披露される学年ごとの合奏や合唱も楽しみです。
「校長先生、寒くないの?」
「オレもまだ半袖だよ。」
確かに今日は寒かったです。朝から雨が降っていて、気温もグッと低くなりましたので、さすがに私も通勤中は上着を着ました。ただ、学校の中に入ってしまえば、まだクールビズで過ごせそうだったので、退勤までは半袖で過ごしました。教室をまわっていると、半袖仲間の子供たちもまだ何人かいました。どこまで寒さに肉薄できるか…共に頑張りましょう!
「お兄ちゃんが持って帰ってきた梨、すごく美味しかった!」
中学年の女の子が笑顔で話しかけてくれました。6年生が移動教室で梨狩りをしたことは先日の「校長のつぶやき」でも紹介しましたが、その時の梨が各家庭でもデザートとして登場しているようですね。おばあさんの家に梨をひとつ届けたという話も聞きました。たくさんの方々に喜んでもらえて何よりです。ちなみに、今回持ち帰った梨は『新興』という品種で、今が旬の美味しい梨です。果肉は柔らかく水分が豊富で、甘みと酸味がバランスよく調和していることでも人気のある梨です。ご賞味ください。
10月8日(火曜日)
昨日の続きです。今日も「移動教室」について書かせていただきます。
「よーし、みんなでトランプしようぜ!」
「いや、やっぱり『人狼』がいいよ。」
「待って。その前に荷物を片付けなくちゃマズイよ。」
「そんじゃ、シーツと枕カバーをもらってくるから。えーと…、リネン室って、どこだっけ?」
「たしか…、しおりに館内図が載ってたよ。ここが自分たちの部屋だから…。」
移動教室は野外での様々な活動も楽しいのですが、子供たちにとっては宿舎で過ごす時間も、この上なく楽しいようです。一刻も早く遊びたいのに、荷物の片付けや寝具の準備等を先に済ませないといけません。効率よく準備をするためには、各々の役割分担に応じて仕事を進め、お互いに協力する必要があります。集団生活をするわけですから、一人でも手を抜いたり、いい加減な行動をとったりすると、楽しい自由時間はどんどん削られていきます。それだけに、どの部屋でも子供たちは声を掛け合いながらテキパキと準備を進め、みんなで集団生活ができるように環境を整えていました。部屋をまわっていると、楽しそうにカードゲームをしたり、おしゃべりをしたりして過ごしている班がたくさんありました。これもきっと、移動教室の楽しい思い出の1ページになるでしょうね。
「焼きそばを多めによそってみたよ。」
「わたしはパンよりご飯派!」
「ええっ!?校長先生って、そんなに食べるんですか?」
食堂は、自分が食べたいものを好きなだけお皿に盛りつけるビュッフェ形式。当然、テンションが上がります。私は子供たちと一緒のテーブルで3日間食事をしたのですが、私の食べる量が、あまりにもインパクト大だったのでしょう。子供たちに二度見をされることがしばしばありました。
「キャンドルファイヤーが超たのしかった!」
「マイム マイム マイム マイム♪」
「音楽を聴きながら黙ってキャンドルの火を見ている時、なんかジーンとしちゃったな。」
2日目の夜は、残念ながら雨が降ってしまいました。そのため、屋外で行うキャンプファイヤー
から屋内で行うキャンドルファイヤーへと変更になりました。しかし、レク係が入念な準備やスムーズな進行を担当してくれたおかげで、会場は大盛り上がりとなり、みんなで楽しいひとときを共有することができました。レク係の皆さん、ありがとう!
書きたいことはまだまだたくさんありますが…、そろそろこの辺りで終わりにしたいと思います。今回の移動教室が、子供たちにとって、いつまでも忘れられない思い出になってくれていると嬉しいです。
10月7日(月曜日)
先週の水曜日から金曜日まで、6年生と一緒に赤城移動教室に行ってきました。今回の「校長のつぶやき」では、その様子について書かせていただきます。
「うわーっ!魚がヌルッとしていて、上手くつかめないーっ!」
「わわわっ!?釣り針がシャツに引っかかってるよ。」
初日は川場フィッシングプラザで、ニジマス釣りにチャレンジしました。釣りを初めて体験する子も多かったので、最初はてんやわんやの状況があちらこちらで見られました。しかし、表情はとても楽しそうです。友達と協力しながら、どの班も人数分のニジマスを見事に釣り上げることができました。
「ニジマスの塩焼きって、すごく美味しい!」
「私は魚が苦手だったけど、これは全部食べられました!」
お弁当の白いご飯やおにぎりと一緒に、ニジマスの塩焼きを美味しそうに食べている子供たちの姿がとても印象的でした。私も魚の塩焼きが大好きなので、骨も含めてペロリと完食しました。頭も尻尾も跡形もなく食べ尽くした私の皿を見て、近くにいた子供たちは驚きを隠せない様子でした。
「見て見て!この梨、大きいでしょ!」
「梨って、甘くて美味しーい!」
2日目には、悴田梨園で梨もぎ体験をしました。子供たちは梨園の中に入り、お気に入りの形や大きさの梨を見つけては、丁寧に収穫していました。また、農家の方のご好意で、全員が梨を試食することができました。収穫したばかりの梨は瑞々しく、甘みと少し酸味のある果汁が口の中いっぱいに広がり、まさに至福の時間でした。試食後には、農家の方から仕事にかける熱い思いや脈々と受け継がれてきた梨園の歴史等も聞かせていただきました。子供たちも興味をもったのでしょう。次から次へと農家の方に質問をしていました。
釣りや農業体験等、東京で暮らしていると、日常的に簡単に体験できないものも多いです。しかし、移動教室では、体をいっぱいに使って思い切り挑戦することができます。これも、移動教室の魅力のひとつです。魚のヌルッとした触感、塩焼きの美味しさ、梨の香りと甘み…。どれもこれも、教科書やインターネットからでは得ることのできない豊かな学びですね。大切にしてほしいと思います。
(明日も移動教室について書かせていただきます。長くなりましたので、この辺で失礼させていただきます。)
10月1日(火曜日)
10月に入りました。今日から下半期、つまり今年度の学校も後半戦です。新しい学年、新しいクラスになってから半年が過ぎたことになります。年度初めの4月を振り返れば、学習の目標、学校生活の目標、人との関わり方や家庭での目標等、子供たちはたくさんの目標を設定しました。その目標からは、新年度を迎えて張り切っている子供たちの様子や強い思いが伝わってきます。
「朝、家族で一番早く起きる。」
「毎日必ず自分からあいさつをする。」
「『Monoxer』を学習計画通り取り組み、漢字と計算のタスクを必ず100%にする。」
「低学年にやさしくする。」
「礼儀正しい態度で人に接する。」
「苦手なことからにげないで、すすんで挑戦する。」
今年度の折り返し地点を過ぎた今、自ら設定した目標に対する自分自身の現在地を確認してみることは、自己を成長させる上でとても大切です。目標に向かって順風満帆に進んでいる子もいれば、予想と違って苦戦気味の子もいるでしょう。物事がイメージ通りに進まないこと、時として迷走してしまうことは、人生において珍しいことではありません。どのような人であっても、多かれ少なかれ経験することです。大事なのは、躓いた時や上手くいかない時に、どのように状況や課題に向き合い、軌道修正や改善を試みることができるかどうかです。ここから先の半年は、確かな成長を実感できるように、次の学年に向かって一歩一歩力強く進んでほしいと思います。
最後になりますが、明日から3日間、私は6年生と一緒に移動教室に行ってきます。学校を留守にしますので、「校長のつぶやき」はお休みさせていただきます。不定期の情報発信で恐縮ではございますが、ご承知おきいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
9月30日(月曜日)
「漢字検定、わたしもやったことあるよ。」
「夏休みに漢字検定を受けて、◯級に合格しました。」
今日の全校朝会で、「漢字検定」についてお話をしました。子供たちの中にも漢字検定を受けたことのある子がいるようで、思いの外、子供たちからのリアクションがありました。
本校は、「笑顔いっぱい!元気いっぱい!力いっぱい!」の学校づくりを目指しています。子供たちは一人ひとりが様々な「力」をもっています。個々の「力」や可能性に自信をもたせ、子供たち同士が切磋琢磨しながらお互いに「力」を高め合えるように、私たち教職員も「力いっぱい」子供たちを支援しています。ちなみに、本校の「天下一計算王決定戦」や「YATO2ライブ・パフォーマンス」、「腕相撲大会」も、子供たちが関わり合いながら、お互いの「力」を認め、高め合うことのできる谷戸二小オリジナルのイベントです。
冒頭の話に戻りますが、全校朝会で漢字検定の話を子供たちにしたのは、培ってきた「漢字の力」を発揮できる場、挑戦できる場を用意したいと思ったからです。本校では学習アプリ「Monoxer」を導入し、子供たちはAIツールを活用しながら漢字の練習に励んでいます。もちろん、デジタル教材だけではなく、従来のようにノートやプリント等も用いながら、手書きで練習する活動も取り入れています。デジタルとアナログ、両者をバランスよく活用している「学びのハイブリッド」は、本校の特色でもあります。その中で、子供たちは毎日一生懸命練習に励み、「漢字の力」を高めています。だからこそ、その力を存分に発揮できる場があれば、子供たちの学習意欲はさらに向上し、お互いの力を高め合うのではないかと考えました。
通常、「漢字検定」はどこかの試験会場に受けに行くことになります。しかし、谷戸第二小学校で団体申し込みができれば、本校を会場として受験することができるようになります。家からの距離も近く、慣れた環境で試験が受けられるのは、子供たちにとっても大きなメリットだと考えます。(ちなみに、費用も通常よりは若干安くなるそうです。)
本校は「コミュニティ・スクール」となったこともあり、多くの地域の方々にも日々の授業を支えていただいています。今回の「漢字検定」に関しても、施設開放運営協議会の方々と一緒に、年明け以降の実施に向けて準備を進めているところです。当然ではありますが、検定を受ける、受けないは本人の自由ですので、子供たちにはじっくり考えてもらえればと思います。学校としては、引き続き日々の学習指導に力を入れると同時に、子供たちがチャレンジできる場を少しずつ整えておきたいと考えています。
9月27日(金曜日)
「わたし、クラスの代表だから、がんばらなくっちゃ!」
「〇〇は力が超つよいんだよ!」
昨日と今日の中休み、大勢の子供たちが体育館に集まり、新たなイベントが行われました。体育委員会の子供たちが企画したイベント、「腕相撲大会」です。クラスの中を勝ち上がってきた代表者数名が、仲間の思いを背負いながら他のクラスの代表者と力を競い合います。まさに力と力のぶつかり合い!シンプルであるからこそ、見る人を熱狂させるパワー勝負!昨日と今日の2日間にわたって、学年ごとに頂点を決める熱い闘いが繰り広げられました。
「うおーっ!〇〇!めっちゃつえーっ!」
「すごい!どっちも動かない!互角の勝負だ!」
「〇〇―っ!がんばれーっ!」
「〇〇―っ!負けるなーっ!」
クラス内の予選で敗退したメンバーも、今では頼もしい応援団です。腕相撲勝負が繰り広げられる机のすぐそばで、たくさんの子供たちが力いっぱい声を出してエールを送っていました。さあ、来週以降も「腕相撲大会」は続きます。男女ともに、この後の激闘を制し、最強かつ栄光の『ムキムキング』と『キンニクイーン』の称号を得るのは誰か?「腕相撲大会」のクライマックスは近いです!
ちなみに本校には、たくさんの「かかわり」に関するイベントがあります。1学期の『天下一ジャンケン王決定戦』、2学期末に行われる『天下一計算王決定戦』、そして定期的に開催される『YATO2ライブ・パフォーマンス』です。「かかわり」を学校経営方針の柱に据えていることもあり、これらのイベントは校長主催のプロジェクトとして3年前から始め、今では本校の名物的なイベントになりました。ただ、今回の「腕相撲大会」や先日の「先生シャッフル」が特筆すべきイベントなのは、私が発案したわけではなく、子供たちが提案した「かかわり」に関するイベントだからです。この点が、とても嬉しいところです。やはり子供たちも人との「かかわり」を楽しいと感じ、大切に思っているのでしょう。そのことがストレートに伝わってきました。谷戸二小では、これからも豊かな「かかわり」を重視した教育活動を力強く推進してまいります。
屈強な力自慢たちの真っ向勝負!「腕相撲大会」!
9月26日(木曜日)
1時間目、2年生の子供たちが列をつくって、校庭にきれいに並んでいます。昨日に続き、「まちたんけん」に出かけるところです。
「昨日、まちたんけんの途中でお母さんに会ったよ。」
「今日はひばりが丘駅の方まで行くんだ。」
「ひばりが丘駅の近くで、わたしのママは働いているんだよ。」
自分たちの暮らしている町のことを調べる「まちたんけん」ですが、学校の外に出てかなり長い距離を歩くことになります。車が通る道も多いので、交通安全には十分気を付けなくてはいけません。そのような中、今日はとても頼もしい味方が、2年生と一緒に「まちたんけん」について来てくれました。ひばりが丘中学校の2年生の皆さんです。今日、明日の2日間、職場体験で本校の手伝いに来てくれます。職場体験が始まって早々ではありましたが、上手に子供たちとコミュニケーションを取りながら、「まちたんけん」の引率を頑張ってくれました。
「校長先生、見て!きれいに植えられたよ。」
「コスモスの花がいっぱい咲くといいな。」
3年生の子供たちが、スコップを持って土を掘っています。慣れない姿勢での作業ではありますが、どの子も一生懸命です。自分の掘った穴にコスモスの花を植え、その後は根元を中心に優しく土をかけています。学校の北側にある道路に沿って花を植える『コスモスプロジェクト』の様子です。
昨日の『笑顔と学びの体験活動プロジェクト』は4〜6年生が対象でしたが、今日の『コスモスプロジェクト』は3年生が対象です。谷戸第二小学校では毎年行われているもので、西東京市のみどり公園課の方々と地域のボランティアの皆さんと一緒に取り組み続けているものです。今年度の3年生の子供たちも、自分たちの生活する町や地域をきれいにしようという気持ちをもって、張り切って仕事をしてくれました。学校では様々な授業や教育活動の場面において、「地域の一員として自分たちにできること」について、子供たちに考えさせています。3年生のみなさん、今日はよく頑張りましたね。「秋桜」と書いて「コスモス」と読みます。もう少し秋が深まった頃に、みなさんが植えたコスモスは、きっと綺麗な花をたくさん咲かせるでしょう。楽しみですね。
地域の方々と一緒に、コスモスの苗を植えています。
9月25日(水曜日)
「うわーっ!スゴイ!」
「なんか面白そう!楽しみ!」
体育館に入ると、そこはまさにライブ会場。子供たちは驚きを隠せません。しかし、次の瞬間、嬉々とした表情へと変わり、目をキラキラさせながらステージを見つめていました。今日の3・4時間目に、4〜6年生を対象とした『笑顔と学びの体験活動プロジェクト』が行われたからです。
少し説明させていただきます。東京都教育委員会では、創造力や感性等、豊かな心を育成するとともに、芸術・文化に対する理解を深めるため、令和5年度から『笑顔と学びの体験活動プロジェクト』に取り組んでいます。このプロジェクトの活用等により、子供たちが多様な芸術や文化に触れることのできる体験の充実を図っています。
今回、谷戸第二小学校の『笑顔と学びの体験活動プロジェクト』では、「和太鼓 Performance Group『和-jin』」の皆様をお迎えすることができました。そして、体育館のステージで、大迫力の和太鼓の演奏とパフォーマンスを披露していただきました。会場を揺るがすほどの音の響き、渾身の力で和太鼓を打ち鳴らすパフォーマーの勇姿、それらを美しく、あるいは力強く際立たせる照明の演出効果…。全てのインパクトが絶大で、子供も大人も、会場にいた全員が魅了されるほどの圧巻のパフォーマンスでした。会場は終始、大盛り上がり。子供たちも一緒に踊ったり、力いっぱい拍手を送ったりして、共にライブを作り上げていました。
「和太鼓の音、すごすぎる!迫力満点だった!」
「和太鼓のことがいろいろとわかって、勉強になりました。」
「パフォーマーの人のお話が面白くて、楽しかった!」
「あんなに力いっぱい連打していて、すごい体力だなぁ。」
「バチを持つ構えや動きがお侍さんみたいでカッコイイ!」
「家に帰ったら『和-jin』の『YouTube』、絶対に見るんだ!」
ライブが終わった後、あちこちから子供たちの声が聞こえてきました。やはり「本物」がもつ力はすごいですね。子供たちの心の中に、間違いなく大きな衝撃と感動を残した『笑顔と学びの体験活動プロジェクト』になりました。
「和太鼓 Performance Group『和-jin』」の皆様、本日は素晴らしい演奏とパフォーマンスをありがとうございました!
どどんっ!体育館が「ライブ会場」に!
和太鼓のリズムにあわせ、みんなでイエーイ!
9月24日(火曜日)
「やっと涼しくなってきましたね。」
いつものように正門で挨拶をしていると、一人の女の子が声をかけてきました。本当にその言葉の通りだと思います。こんなにも爽やかな朝を迎えたのは、いつ以来でしょうか?ようやく、ようやく…、私たちが(←少なくとも私が)待ち望んでいた涼しい秋がやって来ました。急に気温が低くなったこともあり、今日は長袖の子供たちの姿が多く見られました。人々の服装の変化は、季節の確かな移ろいを伝えてくれます。ただ、今週はまだ30度を超える日もありそうなので、今しばらくは服装に悩む日が続きそうです。体調管理には十分気を付けていきたいですね。(ちなみに、私はクールビズで行けるところまで行こうと思っています。)
さて、昨日までの3連休、お出かけをした子もいれば、スポーツの大会で頑張った子、お家でゆっくり過ごせた子など、子供たちはそれぞれ充実した3日間を過ごすことができたようです。校内をまわっていると、たくさんの子供たちが3連休の様子を教えてくれました。
「山梨県に行って、ほうとうを食べてきたよ。」
「キャンプに行ってきました。」
冒頭でも触れたように、今回は暑さの峠を越えた初めての3連休でした。お出かけをしたご家庭も多かったのではないでしょうか。これから先は行楽シーズンに入りますが、危険な暑さで外出を回避してきた時間が長かった分、その反動が日本の各地で見られそうですね。
「空手の大会で優勝しました!」
「野球の大会で勝って、都大会に行くことになったよ!」
「サッカーの試合で、上級生のチームに入って試合をしました。」
嬉しい報告です。学校の外でも爽やかな汗を流しながら頑張っている子がたくさんいます。秋になると、様々なスポーツで交流試合や大会が多く開催されます。これからは本格的な『スポーツの秋』ですから、子供たちにはたくさん運動して、強い体をつくってほしいと思います。
「大好きな映画を見に行ってきたよ。」
「いとこと久しぶりに遊びました!」
「3連休はちょっと熱があったけど、ゆっくり休んだから治りました。」
お休みの日に寝込んでしまったのは辛かったですね…。でも、今日、元気に登校できて何よりです。さあ、新しい週が始まりました。それぞれの3連休の思い出や休養をプラスに変えて、今週も心機一転、元気に頑張りましょう!
9月20日(金曜日)
「誰が来てくれるのかな?」
「〇〇先生や〇〇先生は知っているけど…、他の先生だったら緊張するなぁ…。」
登校後の朝の時間、どのクラスでも子供たちがワクワクソワソワしているような様子が見られました。今朝は代表委員会が企画した『先生シャッフル』が行われました。朝の会を担当するのが、いつもの担任の先生ではありません。どの先生が自分の教室に来て、朝の会を担当してくれるのか…、ギリギリまでわかりません。先生たちがシャッフルされて、いつものクラスとは異なる教室で朝の会を担当する、これが『先生シャッフル』です。
谷戸第二小学校では、学校経営方針の柱として、「かかわり」を重視した教育活動を進めています。「天下一ジャンケン王決定戦」や「ライブ・パフォーマンス」等、子供たちの「かかわり」を活性化するイベントもあれば、地域や外部の方をお招きした授業を推進し、地域との「かかわり」を盛んにしているのも、本校の特色です。また、子供たちと先生たちとの「かかわり」を豊かにするために、教科担任制や交換授業にも力を入れています。昔の学校は、担任の先生がクラスの教育活動のほとんどを一人で受け持っていました。そのことを考えると、教育現場に携わる立場としては、今の時代の学校は、随分とその仕組みが変わってきたように思います。
学校経営方針は私が作成し、年度初めに教職員に伝えているものです。そのため、上記のような「かかわり」の活性化については、ある部分では大人が計画的にマネジメントしていく必要があります。ただ、今回の『先生シャッフル』が斬新だったのは、子供たち(代表委員会)から発案された企画だった点です。先日の全校朝会で、代表委員会の子供たちが全校児童に説明していました。
「この『先生シャッフル』は、いろいろな先生との関わりを通して、先生や学校のことをもっとよく知るために行います。この機会に、いろいろな先生に質問する等、たくさんコミュニケーションをとってみてください。」
このアイデア、この言葉が子供たちから出てきたことが、何よりも嬉しかったです。
さて、話は戻って、朝の時間です。先生の自己紹介クイズ、伝言ゲーム、本の読み聞かせ、等々…。どの教室からも元気な挨拶や楽しい笑い声がたくさん聞こえてきました。これからも、たくさんの先生たちとの「かかわり」を重ねながら、学校生活を楽しく過ごしてほしいと思います。
9月19日(木曜日)
「ねずみ、犬、猫。この中で、日本のお札に描かれたことのある動物はどれでしょう。」
講師の先生が子供たちに質問します。
「うーん…。ミッキーマウスって、日本のお札には出てないよね。」
「やっぱり昔から人間と一緒にいる『犬』だと思う。」
「いや、待って!『招き猫』って商売繁盛のお店にあるから…『猫』だよ、きっと!」
子供たちは一生懸命考えています。勘に頼っている子もいますが、友達と相談しながら根拠をもって予想している子もいます。さあ、はたして正解は…
「正解は…『ねずみ』です。昔のお札、十円札にねずみが描かれています。」
正解を聞くと、教室は大いに盛り上がりました。今日はSMBCコンシューマーファイナンスの方をお招きして、5年生を対象に金融教育、お金に関する授業をしていただきました。
(ちなみに、私も授業の後で昔の十円札を調べてみました。そこには、大きく大黒様が描かれています。よく見ると、小槌と袋を手にした大黒天が腰かけている米俵の側に、たしかに3匹のねずみが描かれていました。)
その後、子供たちは様々な場面(「運転免許証の取得」「車の購入」「結婚資金」等)において、一般的にお金はどのくらいかかるのかを予想したり、自分の欲しいものの購入や夢の実現には、どのくらいの資金が必要なのかを考えたりしました。また、タブレットを使って金額を実際に調べたりもしました。「お金」は、大人だけでなく、子供たちにとっても身近でリアリティのあるものですからね。終始、子供たちの興味関心は高い状態でした。
もちろん、子供たちも「お金」が大切であることは漠然と理解しています。しかし、ほしいものの購入や夢の実現のためには、いつまでにどのくらいの金額を準備しなくてはいけないのか、具体性や計画性をもって考える経験はまだまだ少ないです。今回は金融の専門家の方々から、「お金」に関する貴重なお話や考え方をたくさん聞かせていただきました。子供たち(私も含めて)にとっても、大切な学びの時間になりました。SMBCコンシューマーファイナンスの皆様、本日はありがとうございました。
最後になりますが、「資金を貯めるために頑張ること」に関する子供たちの記述が興味深かったので、いくつか紹介させていただきます。
「お年玉を大事にとっておく!」
「大きくなったらアルバイトでお金を稼ぐ。」
「ぜったいに貯金箱をあけない!」
なるほど。「お金」を貯めるためには、強い気持ちも大切ですね。夢の実現に向けて、みんなガンバレ!
講師の先生のお話を通して、「お金」の大切さについて学ぶことができました。
身近な「お金」の話だけに、子供たちも興味津々です。
9月18日(水曜日)
昨日は「中秋の名月」でした。東京でも美しい月が見られたので、昨夜は素敵な「お月見」ができた子もいたのではないでしょうか。9月も中旬に入り、虫の音が聞こえてくる等、ようやく秋の気配が感じられるようになってきました。しかし、日中は依然として暑い日が続いています。危険な暑さ、記録的な暑さの夏は、果たしていつまで続くのでしょうか・・・。「暑さも寒さも彼岸まで」という言葉を信じて、「秋分の日」までは残暑に耐え抜こうと思います。
さて、話は変わります。
「えーと…、『I see.』」
「あっ、これは確か…『Me too.』」
6年生の教室に行くと、学習アプリ『Monoxer』を使って、子供たちがスピーキングの練習をしていました。自分が発音した英語を『Monoxer』のAIツールが判定してくれます。漢字や語彙、算数等のタスクは、タブレット画面をタッチしたり、なぞったりして答えるものばかりですが、英語のタスクは音声でチェックしてくれます。その点が子供たちにとっても新鮮なようで、ヘッドホンを付けながら自分のペースで楽しそうに練習に励んでいる姿が見られます。中学校からはスピーキングテストが本格的に始まりますので、6年生のうちから少しでもスピーキングに慣れておくことは、中学校英語への移行をスムーズにしてくれるはずです。小学校時代に英語の授業が無かった自分としては、日常的に英語に取り組んでいる子供たちの姿は、見ていてとても興味深いです。
この『Monoxer』は昨年度の2学期から導入し始めたので、子供たちは1年以上活用していることになります。今では自分の学習履歴を振り返りながら、個々の取組状況や課題を学習に生かしている子供たちの姿が多く見られます。
「漢字のタスクは全部緑色(100%)だけど、算数は少し黄色があるな…。」
自分の学習の記憶度・定着度を確認している子がいました。記憶度が高まっていくと、グラフの色は「赤→黄→緑」のように変化していきます。自分の力を分析している姿が立派です。
「見てください!8月だけで500回以上タスクをやりました!」
自分がどれだけタスクに取り組んだのかが一目瞭然なので、日ごと、月ごとの学習回数をモチベーションにしている子は多いです。自分の頑張りの形が数値化されるのが励みになっているようです。
子供たちには、今後もタブレットや学習アプリを上手に活用しながら、自分の課題に沿った学習を自由に展開してほしいと思います。
9月17日(火曜日)
「浅草に行ってきます。私、行ったことないから、楽しみ!」
「浅草って、テレビによく出てくる『雷門』があるところだよね。」
朝から校庭が賑やかです。4年生が社会科見学に出かけるために集合しているからです。今日は社会科見学で浅草の町を見学してきます。日本が誇る世界的にも有名な観光地『浅草』。観光客も多く、混雑が当たり前の場所なので、コロナ禍の期間は浅草見学を回避せざるをえませんでした。そのため、今回は谷戸二小としても、久しぶりの浅草見学です。私は午後に出張があるため一緒に行くことはできませんでしたが、4年生の子供たちには、浅草の歴史や町の様子を存分に学んできてほしいと思います。
また、4年生は水上バスにも乗ります。隅田川から見える東京の街の様子は迫力満点でしょうね。いくつもの有名な橋の下をくぐりますので、その時はきっと盛り上がること間違いなしでしょう。
本日、私は留守番だったので、午前中はいつものように教室をまわっていました。5年生の教室に行くと、地域の畳屋さんがゲストティーチャーとして、子供たちにお話をされているところでした。5年生は総合的な学習の時間で、日本の伝統文化について学習しています。言うまでもなく、畳は「和室」には欠かすことのできないものです。旅館の部屋や住居の床の間に用いられているだけでなく、茶道や華道、あるいは柔道等の日本の伝統文化とも密接な関わりがあります。
5年生の子供たちは、畳屋さんが用意した本物の畳の上に座ってみたり、畳の香りを嗅いでみたり等、実際の感覚を楽しみながら、学習に取り組んでいました。また、畳の原料となる「イ草」についても実物を見せていただき、実際に触らせていただきました。私も子供たちと一緒に体験しましたが、やはり畳の匂いや触った時の質感等は、どこか懐かしさを感じさせてくれます。「畳には、夏はひんやりと、冬は暖かくする効果がある」「畳の香りには、人の集中力を高める効果がある」等、畳のもつ優れた性質について改めて学ぶことができました。日本の先人たちの築き上げた畳の技術や和室の文化に、子供たちも興味をもったのではないでしょうか。
「継続は力なり。小さなことでも続けていくことが大切です。私たちもこの仕事を一生懸命続けていくことで、伝統的な畳の文化を次の世代につなげていきたいと思います。」
畳屋さんの言葉がとても心に残りました。日本の伝統的な技術や文化に直接関わっている人たちとの交流を通して、教科書だけでは得ることのできない大切な何かを、5年生の子供たちは今後も学び続けていくことでしょう。
9月13日(金曜日)
「見て見て!私の腕、緑色になっちゃったー!」
「泥のプール、気持ちいいーっ!」
1年生の子供たちが賑やかに遊んでいます。左を見ると、絵の具で自分の体にペイントをしている子、いろいろな色の手形を紙にスタンプしている子がいます。右を見ると、水のたまった泥の池で寝そべっている子、その中の泥を的当てのように壁にぶつけている子がいます。どの子もキラキラした笑顔を見せながら、夢中になって造形遊びをしています。材料や道具も自由に選びながら、思い思いに活動に励んでいる姿は実に楽しそうです。しかし、この造形遊びは谷戸第二小学校の教室で行われているのではありません。本校の向かいにある谷戸幼稚園にお邪魔して、体験活動をさせていただきました。
以前にも「校長のつぶやき」で書かせていただきましたが、谷戸幼稚園と本校は位置関係も非常に近いので、年間を通して様々な交流をしています。主に1年生が幼稚園の子供たちと関わることが多いのですが、本校の若手教員も研修でお世話になったり、幼稚園の先生が卒園生の様子を参観するために来校されたり等、教員同士での交流も行われています。「幼小連携」の観点からも、谷戸幼稚園との様々な交流は、本校の学校経営においても大切な「かかわり」のひとつです。
さて、話を造形遊びに戻します。今回は幼稚園の子供たちと一緒に活動するのではなく、本校の1年生のために園庭の遊具や図工の道具等を谷戸幼稚園さんに貸していただきました。また、保護者の方々や学生ボランティアの皆さんにも協力していただきました。お陰様で、1年生の子供たちは自分のやりたい造形遊びや表現活動をフルスロットルで楽しむことができました。泥遊びから絵の具遊びに変わってもOK、アスレチックで遊んだ後にローラーを使った色遊びを始めてもOK。「こうしなきゃダメ」「やっちゃダメ」という規制はほとんどなく、自由度が極めて高かったことが、子供たちの気持ちを素直に開放したのかもしれません。子供たち同士で体に絵の具を塗り合ったり、お手伝いの学生さんにも泥を塗ってあげたり等、本当に楽しそうでした。
すると、その時です。泥を手に持ちながら、満面の笑みで私に向かってくる2人の男の子がいました。
「あっ!校長先生がいた!いくぞー、どろ攻撃!」
私は必死のフットワークを披露し、何とか危機を回避することができました。(今回は泥遊び用の服装ではなかったので…。)いやー、ヒヤヒヤしました。
今日は暑かったので、泥が冷たくて気持ちよかったようです。
好きな色で塗りまくれ!気分はまさに、人気ゲームの『スプラトゥーン』!
9月12日(木曜日)
登校時刻の前から、代表委員会の子供たちが昇降口で準備をしています。「ベルマーク」と「ペットボトルキャップ」を集める準備です。月曜日の全校朝会で、代表委員会が「学校のためになることをしたい」という目的で、みんなにベルマークやペットボトルキャップの回収を呼びかけました。本日で3日目ですが、多くのご家庭の協力もあり、ベルマークもペットボトルキャップもたくさん集まってきました。
ご存知の方も多いと思いますが、ここで「ベルマーク」と「ペットボトルキャップ」の回収活動について説明させていただきます。商品の包装紙やパッケージにつけられた「ベルマーク」を切り取り、学校・団体ごとに集めて財団に送ることにより、1点あたり1円がそれぞれの団体のベルマーク預金になります。そこで貯まった預金を用いて、自分の学校・団体の設備品などを購入できる仕組みになっています。
「ペットボトルキャップ」は、回収業者に買い取られて、その買取金額の一部が寄付になります。(その寄付金が、貧困で苦しむ国々の子供たちに向けたワクチンの費用に使われることは、よく知られています。)また、また、買い取られたペットボトルキャップは、プラスチックのリサイクル資源に生まれ変わります。微力かもしれませんが、地球環境を守る取り組みに関わることができるので、最近では小中学校や民間企業等、多くの場所で取り組まれている活動です。
「おはようございます!あっ、ペットボトルキャップもありがとうございまーす!」
代表委員会の子供たちは、挨拶当番のように爽やかな挨拶をしながら、回収に協力してくれた子には忘れずにお礼を伝えていました。誰かが発信した企画に、他の誰かが賛同し、協力する。その協力に、感謝を伝える。このような活動は、人との「かかわり」があるからこそ成立するものです。今はまだ学校の中だけの取り組みに過ぎませんが、今後は地域とも広く関わりながら、その輪を広げていけたらと思います。
ペットボトルキャップもだいぶ集まってきました。
9月11日(水曜日)
今日は午前中に出張があり、学校に戻ってきた時は給食の時間でした。そのため、授業の様子を見ることがほとんどできませんでしたので、本日の「校長のつぶやき」も、昨日の授業の様子について書かせていただきました。
「こんなにじっくり見るのは初めてだなぁ…。」
パッカー車を見つめながら、一人の男の子がつぶやいていました。パッカー車とは、国土交通省による区分では『塵芥車(じんかいしゃ)』という名称が使われていますが、一般的には『ごみ収集車』として広く親しまれている車です。身の回りでもその活躍を目にすることは多く、私たちの日常生活を支えてくれる大切な車です。4年生は社会科の授業の中で、『ごみの処理』について学習します。今回はその学習の一環として、本物のパッカー車と実際に作業をされている方々にお越しいただき、谷戸第二小学校の校庭で見学させていただくことができました。
「集めたゴミ袋はどこに持っていくんですか?」
「(パッカー車には)ボタンが何個ついていますか?」
「もし途中で道路にゴミ袋を落としてしまったら、どうするんですか?」
子供たちの矢継ぎ早の質問にも、作業員の方は丁寧に答えてくださいました。
「(パッカー車の)下についているスコップは何に使うんだろう?」
時間の関係で直接質問できなかった子もいましたが、どの子も関心をもってパッカー車を見ていました。短い時間の見学でしたが、子供たちの中には、きっと多くの疑問や気付きが生まれたと思います。学習において大事なことですね。
そして、最高潮を迎えたのは、パッカー車の素敵なパフォーマンスです。集めたゴミ袋を外に出す時の様子を実演してくれました。後方の荷台が大きく動き、トランスフォームしていきます。
「おおーっ!」「すげーっ!」「かっこいい!」
子供たちから歓声が上がりました。大人の私が見ていても、インパクトは「大」です。迫力満点のトランスフォームでした。
今回は、本物のパッカー車を見ることができ、その仕事に携わる方から直接話を聞くことができました。まさに「百聞は一見に如かず」「本物に勝るものなし」です。本物を見聞きすることは、どんな教材よりも学びの効果が大きいです。子供たちもそうですが、私自身も、貴重な学びの場となりました。
子供たちは目の前のパッカー車に興味津々です。
「パッカー車!トランスフォーム開始!!」
9月10日(火曜日)
昨日のことです。2年生の子供たちを対象に、「動物教室」が行われました。東京都動物愛護相談センターから講師の方が来校され、子供たちに向けて、動物への接し方や関わり方について貴重なお話をしていただきました。私も途中から参観していたのですが、私自身もとても勉強になることが多くありました。その中から、ひとつの場面を紹介させていただきます。
「犬をさわりたいとき、どのように手を出すのがいいでしょうか?」
子供たちは自分の手のひらを見つめたり、頭をなでる仕草をしてみたり等、いろいろ考えていました。私も学校の周りをお散歩している可愛いワンちゃんのことが頭に浮かび、いつも頭をなでたり、鼻をさわったりしていることを思い出しました。
「犬の気持ちになって、考えてみましょう。」
講師の先生が映像を見せてくれました。犬の目線のカメラ映像です。どうやら散歩中のようです。おや、道の向こう側から、一人の男の子が近付いてきます。すると、いきなり手のひらを犬に近づけてなでようとしてきました。映像はここで終わります。
低い目線である上に、体の小さい犬にとっては、見知らぬ大きな人間がいきなり近づいてくるだけでも怖いということがわかりました。ましてや、人間の手のひらが目の前に一気に迫って来る瞬間は、映像で見ていても非常に威圧的に感じるものでした。もちろん人間も悪気があるわけではありません。ただ、一方的に「かわいい!かわいい!」という気持ちだけで接してしまうと、犬に対して恐怖やストレスを与えてしまいます。私も今までの動物への接し方を振り返り、反省しました。(たしかに、190CMの大男が急にワンちゃんの前に現われて、頭をなで始めたら…、ワンちゃんもこわいですよね…。)
他にも、動物の嫌がることをしないこと、さわりたい時は飼い主さんに声をかけること等、講師の先生からは大切なことをたくさん教えていただきました。2年生の子供たちも真剣な顔でお話を聞き、講師の先生の質問にもハキハキと元気よく答えていました。優しい子供たちですから、これから先も、きっと動物たちに優しく接してくれるでしょう。
9月9日(月曜日)
「校長先生、オンラインに入っていたでしょー!スライムがうつってたよー。」
今朝、1年生の教室をまわっていると、子供たちから声をかけられました。
話は先週の金曜日に遡ります。その日は「オンラインドリル」がありました。1年生は給食の後に下校し、その後、自宅からオンライン授業に参加しました。これが、「オンラインドリル」です。本校では、2年生以上の学年は1学期に「オンラインドリル」を実施済みですが、1年生はタブレットの操作に慣れてきたこの時期に実施することにしています。
更に話は遡りますが、私がこの学校に赴任した3年前、2021年度は、未曽有のコロナ禍の真っ只中にありました。緊急事態宣言の発出に伴い、西東京市ではオンライン授業を実施しながら、子供たちの学びを維持し、危機を乗り越えてきました。その時の経験から、今後もいざという時に即座にオンライン授業に対応できるように、子供たちは毎年「オンラインドリル」を通して、そのスキルを学んでいます。コロナ禍は収束しましたが、震災や線状降水帯などの自然災害による深刻な被害が頻発している昨今ですから、平時のうちから有事に備えておくことはとても大切です。何よりも、早い段階から子供たちがオンライン授業の雰囲気を経験できるのは、大きなメリットであると言えます。
さて、実際の「オンラインドリル」の様子です。私は画面をタイル表示にして、オンライン授業の様子を参観していました。画面いっぱいに子供たちのニコニコした顔がたくさん映っています。担任の先生が名前を呼ぶと、マイクをONにして「はい」と返事をしたり、担任の先生が質問をすると、手や指のサインで答えたり等、見事にコミュニケーションが成立しています。また、夏休みの思い出を発表したり、簡単な算数の問題をいくつか答えたり等、徐々にいつもの授業らしくなってきました。6歳、7歳の子供たちではありますが、立派にオンライン授業に取り組んでいました。私が子供の頃を考えると、これは想像すらできなかった学習の形です。しかし、今ではこれが当たり前になっています。時代の変化、技術の進歩というものは、いつも私たちに驚きと面白さを与えてくれます。
ちなみに、私は3クラスのオンライン授業を参観しましたが、その際は私の顔を映さず、校長室にあるスライムの人形をカメラの前に置いていました。そのため、画面をタイル表示にしていた1年生の子供たちは、たくさんの友達の顔の中に、1匹のスライムが映っていたことに気が付いたのでしょう。それが冒頭の言葉につながります。
「校長先生、オンラインに入っていたでしょー!スライムがうつってたよー。」
はい、その通りです。オンライン授業に、おじゃましていました。みんな、がんばっていたね。
9月6日(金曜日)
現在、6年生は移動教室に向けた様々な準備を進めています。教室をまわっていると、生活班(宿舎で一緒に過ごす班)や行動班(野外活動や施設見学等で一緒に行動する班)を決めているところでした。私も担任時代は高学年を担当することが多く(6年担任を6回、5年担任を5回)、移動教室には10回以上行かせていただきました。(ちなみに管理職・校長になると、毎年引率することになるので、移動教室好きの自分としては嬉しい限りです。)引率した全ての移動教室にそれぞれの忘れられない思い出があり、ひとつとして同じものはありません。どの移動教室にも、当時の子供たちとの楽しいエピソードや感動的なドラマがありました。きっと今年の6年生の移動教室も、子供たちにとって唯一無二の忘れられない「思い出」ができることでしょう。
ただし、その「思い出」は、受け身の姿勢では決して得ることはできません。もちろん、担任をはじめとする引率教員も、全体計画の作成や円滑な進行管理、安全対策や健康管理等においては、全力で責務を全うし、子供たちを支えます。しかし、それだけで移動教室が完成するわけではありません。移動教室を無事に成功させ、全員が忘れられない「思い出」を作るには、間違いなく子供たちの努力や助け合い、頑張りが必要です。「みんなで力を合わせて最高の3日間を過ごす!」そのためには、6年生の一人ひとりの力が不可欠なのです。
前置きが長くなってしまいました。今回のように、生活班や行動班を決めたり、リーダーやレク係、保健係等の役割を決めたりするのが、移動教室の成功に向かうための第一歩です。もしかすると、仲良しの友達と一緒の班になれた子もいれば、そのようにならなかった子もいるかもしれません。慣れない役割を担当することになった子もいるかもしれません。しかし、それらも全て大切な経験になり、忘れられない「思い出」につながります。私が見てきた子供たちの中で、次のように話してくれた子がいました。
「〇〇ちゃんとは、移動教室まであまり話したことが無かったけど、同じ班になって一緒に過ごしたら、すごく仲良くなった!」
「マイクで話したりするのが苦手だったけど、レク係で司会をしてから、人前で話すのが好きになった。」
「最初は班長として班をまとめられるか不安だったけど、みんなが優しく協力してくれて、班長の自分を助けてくれた。とても嬉しかった。」
今までの関わりに加えて、新しい関わりが生まれるのも、移動教室の特徴です。移動教室の3日間を通して、友達の意外な一面や優しさ、頼もしさに気が付くことも数多くあるでしょう。さあ、谷戸二小の6年生のみなさん。自分たちの力、友達の力、みんなの力を信じて、移動教室に向けて力いっぱい取り組んでいきましょう。
9月5日(木曜日)
昨日に続き、今日の「校長のつぶやき」も自由研究について書かせていただきます。
『藍染め』『タマネギの皮染め』『ブドウの皮染め』『竹あかり』『和紙作り』『風鈴作り』
いろいろな教室をまわっていると、日本の伝統工芸や伝統文化に関連した作品がたくさんあることに気が付きました。各地で開催されている体験教室に参加した子もいたようです。また、自分のおじいちゃんが和紙職人で、直接教えてもらった子もいました。日本の誇るべき伝統文化や技術を、将来の社会を支える世代である子供たちが学ぶことは、とても意義のあることだと思います。
『10円玉をピカピカにする方法』『飲料水(ジュース)の中に入っている砂糖の量は?』『マグネットスライム作り』『アリの巣しらべ』
理科的な実験や観察に関するものも多かったです。教室に入った時に私もじっくり読みこんでしまう作品が多く、とても勉強になりました。(ジュース類には砂糖がたくさん入っているんですね。体のためにも、飲みすぎには気を付けないといけませんね。)
『ハッシュドビーフ』『コロッケ』『ポンデリング』『しっとりガトーショコラ風ケーキ』
料理にチャレンジした自由研究もたくさんありました。材料や作り方も丁寧にまとめられていて、読んでいて非常にわかりやすいです。今の子供たちは写真の使い方も上手ですね。特に完成した料理の写真は、読み手の食欲を刺激します。次に料理に挑戦するときは、味見担当として私も関わりたいものです。
『コロコロ迷路』『パチンコ遊び』『UFOキャッチャー』『野球ゲーム』『ガチャガチャ』
友達が遊べるような楽しいゲームやユニークなおもちゃの作品も数多くありました。休み時間になると、いつもクラスの誰かが遊んでいます。
「校長先生!これ、やってみて!おもしろいよ。」
「こうやってボールを弾いて…、ほら!ここのポケットに入ると100点!」
私に遊び方を一生懸命教えてくれる子がいました。この子は、この作品の作者ではありません。何回も遊んでいるため、すっかり詳しくなったようです。それもまた面白いですね。
まだまだ紹介しきれないくらい多くの自由研究の作品が教室には飾ってありますが…、「校長のつぶやき」が永遠に続いてしまいそうなので、この辺で終わりたいと思います。おあとがよろしいようで…。
9月4日(水曜日)
「この小さな穴から中をのぞいてみて。クルクルまわすと、きれいだよ。」
1年生の教室に行くと、一人の女の子が優しく教えてくれました。言われた通り、中をのぞいて回してみると、美しい模様がキラキラと変化していきます。すでにお気付きの方も多いでしょう。『万華鏡』です。筒の外側の模様もきれいに作られています。この女の子は、夏休みの自由研究でオリジナルの『万華鏡』を作りました。素敵な作品ができましたね。
夏休みが終わると、私の毎日のルーティーンに楽しみが加わります。教室をまわる際に、子供たちの自由研究の作品を鑑賞できるからです。各クラスには、今年も子供たちの力作が所狭しと並んでいます。他にもいくつか紹介させていただきます。
「太いうどんと細いうどんができちゃった。でも、美味しくできたよ。」
4年生の男の子は、『手打ちうどん』にチャレンジしました。自分の打った麺で『カレーうどん』を作ったそうです。自由研究には、うどん作りに挑戦した様子が丁寧にまとめられていました。実際に自分でうどんを打ったからこそ、気付いたこともあるのでしょう。どんな時も均一の太さに整えられているお店のうどんの凄さにも、その男の子は気付いたようです。
下校時、5年生の男の子が自由研究の作品を私に見せるために、校長室まで来てくれました。手に持っていたのは、とてもきれいなアクセサリーです。私に手渡した後、作り方や材料について詳しく説明をしてくれました。
「レジンを使って作りました。レジン液っていうものがあって…その中に色を…(説明が続く)」
私は良く知らなかったのですが、『レジンアクセサリ―』と呼ばれているものらしいです。レジンというのは「樹脂」のことで、このレジンを着色したり好みのパーツを入れたりして硬化させた作品のことを言います。作り方をお母さんから教わったとのことで、私にも丁寧に解説してくれました。その作品の完成度の高さには、正直驚かされました。お店に商品として並んでいても、遜色ないものばかりです。この男の子のおかげで、私自身も『レジンアクセサリー』について初めて知ることができました。毎年のことではありますが、自由研究の作品が集まるこの時期は、子供たちから教わることが山のごとしです。明日の「校長のつぶやき」も、自由研究の紹介を続けさせていただきます。
すてきな『レジンアクセサリー』です。細かいところも丁寧に作られています。
9月3日(火曜日)
台風が過ぎると季節は少しずつ進むと言われています。多少はその影響もあったのでしょうか、今朝は久しぶりに涼しい風が吹いていました。しかし、相変わらず湿度は高いので、心地の良い秋の気配は微塵も感じません。週の後半は、再び真夏日や猛暑の恐れもあるということです。ここは正念場、一時の涼しさに慢心することなく、学校では引き続き熱中症対策に備えておきたいと思います。
振り返れば、今年の夏の暑さは例年以上に異常だったように思います。「危険な暑さ」がすでに日常になっており、いかに一日一日を耐え凌ぐかが日々の大きな課題でした。気象庁の発表によると、今夏(6〜8月)の日本の平均気温は昨夏と並び、1898年の統計開始以降で最も高かったとのことです。勢力の強い太平洋高気圧が列島を広く覆ったことなどが要因で、「今年の暑さは異常気象だった」としています。猛暑日の地点数も過去最多を更新するなど、記録ずくめの猛暑になったということなのですが…、もはや驚きもありませんね。これだけ暑い夏だったのですから、過去2番目、3番目…の記録と言われても、何だか納得できません。せめて、「最も厳しい暑さを乗り越えた」という名誉と誇りぐらいは全国民で共有しても罰は当たらないと思うのですが…、皆さんはいかがでしょうか。
大谷選手をはじめ、オリンピックやパラリンピックの記録更新は大歓迎ですが、「危険な暑さ」の記録更新は、できればこれ以上ないことを願いたいものです。ただ、今の小学生が大人になる頃の地球の気候を想像すると…、もしかすると今以上の過酷な現実が訪れているのかもしれません。「環境問題」について真剣に向き合い、行動しなければならないフェーズに、私たちは既に入っていることは間違いありません。何ができるかは限られるかもしれませんが、学校でも様々な場面で子供たちと一緒に「地球環境」について考えていきたいと思います。
余談になりますが、今回の「校長のつぶやき」は、猛暑に対する「校長のぼやき」のようになってしまいました。個人的に猛暑が苦手という点も大きく関係しており…、恐れ入ります。
9月2日(月曜日)
夏休みが終わり、2学期が始まりました。先週までは静かだった校舎の中に、元気いっぱいの子供たちの声が戻ってきました。正直なところ、日本列島を迷走する台風10号のために、週末までは学校現場にも緊張と不安が募っていました。しかし、幸いにも、今朝は久しぶりに青空が見えるまでに天候が回復し、無事に2学期の初日を迎えることができました。
1時間目には2学期の始業式がありました。その後、私は子供たちの様子を見るために、全ての教室をまわりました。私の姿に気付いた子供たちは、夏休みに起きた出来事や楽しかった思い出等、いろいろな話を聞かせてくれました。
「夏休みに佐渡島に行ってきました。」
「私は沖縄県に行って、海で泳いできたよ。」
「ぼくは花火をやったよ。線香花火がきれいだったなあ。」
「夏休みに犬を飼い始めました。」
「千葉県のホテル〇〇に泊まりに行ったよ。お風呂がすごかった!」
「オリンピックの試合をいっぱい見ました。日本の選手たちがカッコ良かったです。」
「ぼくは自由研究で〇〇を作ったんだよ!校長先生にも、後で見せてあげる。」
いいですね。どの子も生き生きと話をしてくれました。きっと素敵な思い出がたくさんできたのでしょうね。ただ、今日は給食のない午前授業だったので、子供たちと話をする時間が十分にはありませんでした。子供たちは話すことが、まだまだたくさんあるようです。明日以降もじっくり話を聞かせてもらおうと思います。
最後になりますが、昨日9月1日は「防災の日」でした。そして今週は、「防災週間」になります。この夏休みの間にも、宮崎県では震度6弱の大きな地震が起こりました。また、今回の台風10号は、驚異的な暴風雨や線状降水帯を発生させ、九州や西日本、東海地方を中心に、日本の各地に大きな爪痕を残しました。この度の災害によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますと共に、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。停電や断水、慣れない場所での避難生活等、不安が募る状況が続いておられますが、皆様の安全と、一日も早い復興をお祈りしております。