令和3年度　ヒマワリプロジェクト

　校地内をヒマワリでいっぱいにするため、校庭の周辺を耕し、直植えすることを検討しました。しかし、砂地であるうえに充分なスペースが無いことから、丸鉢（直径38センチメートル）を50鉢、プランター（幅65センチメートル）を30基準備し、丸鉢には大型のヒマワリを、プランターにはオランダのヒマワリを植え、陽当たりのいい校庭北側で育て、花が咲く頃に、丸鉢は正門を挟んだ生垣に沿って並べ、プランターは東門から登校する児童を迎えるように並べることにしました。また、プール脇の花壇には、オランダのヒマワリを直植えすることにしました。

　5月29日の土曜授業の日、3年生と5年生の児童が、ヒマワリの種を植えました。3年生は、プール脇の花壇にヒマワリの種を植え、正門の花壇には花の苗を植えました。5年生は、丸鉢とプランターにヒマワリの種を植えました。
　種を植えるにあたり、花ボランティアの方の説明をうかがい、親父の会やホニヤギサポーターの方々の支援のもと、培養土と腐葉土、赤玉土を2：1：1の割合で混ぜる土づくりから行いました。それぞれの作業は、クラスごとに1時間ずつ、ブルーシート7枚を間隔を充分にとって敷き、3密を避けて行いました。
　この取組は、地域社会の先輩の方々との協働により、社会を学ぶという側面もあります。活動の最後に代表児童がお伝えした「お礼の言葉」は、見事なものでした。

　先日、3・5年生と一緒にヒマワリの種まきをしてくださった「花の会」の方々が、今度は「ひょうたん公園」で花の苗を植えることになり、その活動に児童数名が参加しました。参加した児童は、自分たちの手で公園が華やかになっていく様子に、達成感を感じられたようです。
　保二小の花プロジェクトと、地域の花プロジェクトが共鳴して、街が彩り豊かになっていくことは、素晴らしいと思います。

　ヒマワリの種植えから1週間を待たず、5年生の植えたヒマワリの丸鉢50鉢、プランター30基のほぼ全てで、ヒマワリが発芽しました。予想以上に早い発芽に驚きました。梅雨の時期は、じめじめしていて憂鬱でしたが、植物にとっては、大切な時期なのだと実感しました。そして、花ボランティアの方に教わった、「ヒマワリの種は横向きにして植える」ことを、生涯忘れないだろうと思いました。

プロジェクトの完成

　校地内のヒマワリは、長雨や強風にも耐え、ちょうど教育活動停止期間中のお盆のあたりに、花のピークを迎えました。丸鉢50鉢、プランター30基のヒマワリも、プール脇のヒマワリも、華やかに咲き誇りました。（写真は、8月12日）
　早朝に、ヒマワリに水や肥料をあげに来校すると、真っ青な青空と、誰もいない校庭の静寂の中で咲くヒマワリが、とても神秘的に感じられました。
　本当は、2学期の開始に合わせてアーチを作り、東門から登校する児童を迎えたかったのですが、残念ながら見送りました。緊急事態宣言下の寂しい校庭でも、精一杯咲き誇ったヒマワリの姿を写真におさめましたので、ご覧ください。

ご支援いただき、ありがとうございました

　長雨や強風、真夏日の連続など、さまざまな天候を経て、ほぼ全ての種が花をつけ、次の世代の種を宿しています。コロナ禍にあって、校庭開放も難しく、児童の目に触れる機会が少なかったことは残念ですが、今年得られたヒマワリの鉢栽培の経験を活かして、来年につなげたいです。来年は、種をまく時期を遅らせて、2学期の初めをヒマワリでいっぱいにしたいと思います。
　
　土づくりから植え付けにご支援いただいた、花ボランティアや親父の会、ホニヤギサポーターの皆さん、本当にありがとうございました。「オランダ花プロジェクト」は、「ヒマワリプロジェクト」を終え、「チューリッププロジェクト」に着手しますが、ご支援の程、よろしくお願いいたします。