令和4年度 ヒマワリプロジェクト
更新日:2022年12月1日
9月9日(金曜日)
花の生きざま
満開になった100鉢のヒマワリも、週末に台風が到来することを考慮して、10日間に及ぶ校舎前への配置をやめ、登校時の通用門(東門)の内部に配置し直し、昇降口付近まで、ヒマワリの回廊をつくりました。カーブを描いて並ぶヒマワリの長い回廊を通ると、気のせいか心が弾みます。
花の盛りを過ぎたら、花の命が終わるわけではありません。次の世代の命をその種に宿すため、生きるヒマワリの美しさに気付いてほしいと、私は全校朝会で子ども達に話しました。枯れつつあっても、花は花。その生きざまを感じてほしいと思っています。
体育館の前は、なめらかなカーブ
東門を入ると、ヒマワリが迎えます
9月1日(木曜日)
新学期の登校をヒマワリが迎える
2学期が始まり、登校してくる児童を迎えるのは、100鉢のヒマワリ約200本です。6月末に5年生がまいたヒマワリの種が、2mほどに成長し、ちょうどこの日に合わせたかのように、一斉に花を咲かせました。
夏休みが終わり、久しぶりに登校してくる子ども達の中には、生活のリズムが整っていなかったり、憂鬱に思ったりしている子もいるかもしれない。この日に合わせて種をまき、開花のタイミングを計ったのは、そのためです。新学期の心理的なスタートアップを円滑にするために、前日に、教職員が正門前の歩道沿いの校地の部分に100鉢並べました。鉢で育てたのは、移動できるから。100鉢揃うと、なかなか壮観です。地域の皆さん、通りかかった皆さんのなかには、足をとめて写真を撮る方も多く、とてもうれしく思いました。
地域を花でいっぱいにするプロジェクトは、第1段階のゴールを迎えました。
7月15日(金曜日)
ヒマワリ花大使
ヒマワリの丸鉢100鉢と、プランター30基にヒマワリの種をまいてから18日間が経過し、ほとんどすべての種が芽を出しました。発芽率は、ほぼ100%です。あっという間に30cm程に育ったプランターを、3年生の児童が、近隣の施設(やぎさわ保育園・柳沢中学校・田無工業高校・東京老人ホーム・保谷柳沢児童館・武蔵野大学)に3つずつ届け、贈呈しました。自分達の住んでいる地域を、花でいっぱいにしたいという願いを相手に伝え、大切に咲かせてほしいという思いを託します。それぞれの贈呈先の代表の方々には、とても喜んでいただきました。
「花大使」として、ヒマワリを用いた「花外交」にデビューした子ども達。花を介して思いを引き継げた達成感からか、すがすがしく、少し誇らしい表情が印象的でした。
東京老人ホームに贈呈
保谷柳沢児童館に贈呈
6月27日(月曜日)
花とともに育つ
23日(木曜日)の6校時に、5年生の児童が、西東京花の会、おやじの会の皆さんにご指導いただき、ヒマワリの種植えをしました。16日の3年生の活動に続く、ヒマワリプロジェクトの一環としての活動です。ただ、5年生の活動は、ヒマワリの鉢植えに土づくりから挑戦することが、3年生の活動と異なります。なお、昨年度の5年生の活動を踏まえ、
- 大型の丸鉢50鉢から100鉢に倍増
- 栽培するヒマワリを、大型の品種に変更
- 花大使として近隣の機関に贈ることを前提に、ポットでも栽培
という点で、活動を拡充しています。そのため、この日の活動は、若干、複雑であり、全員の主体的な活動が必要になります。
- 土留めのために、網戸を切ったものを、丸鉢の底に敷く
- チューリッププロジェクトで用い、天日干ししていた50鉢分の土を、丸鉢100鉢に半分ずつ入れる
- 新しく購入した黒土と赤玉土、腐葉土を、2:1:1の割合でよく混ぜ、丸鉢のもう半分として入れ、鉢内部の新旧の土をよく馴染ませる
- ヒマワリの種2粒を、人差し指の第1関節の深さに、向きに注意して植える
- 1人1鉢できたら、日当たりの良い所定の場所に並べ、古い土が余らないように、もう1鉢つくる
- 丸鉢が100鉢できたら、プランター30基に、同じようにヒマワリの種植えをするが、新しい土のみを使用し、オランダの品種のヒマワリを植える点が異なる
- 余った土を無駄にせず、ポットを用いた種植えをする。
これらの活動が、45分間で完了するか、不安もありましたが、それは、全く杞憂でした。
- 子ども達は、「地域を花でいっぱいにする」という活動の理念をよく理解していました。
- 全ての子ども達が、なすべきことを自ら探し、生じた課題に適切に対処し、それを伝え合っていました。
- 個々に判断できない課題が生じる度に、自然にリーダーが生まれて、みんなに提案しており、しかもそれが、特定の児童に限りませんでした。
- より良い手立てが提案された時、みんなが協力して、手立てを修正していました。
- 指導してくださった皆さんへのお礼の言葉を述べようと挙手する児童が、たくさんいました。
学習指導要領の目指す「主体的、対話的で深い学び」の実現のため、全国の学校がさまざまな試行錯誤をしています。今回のヒマワリの種植えは、総合的な学習の時間と理科の複合単元として、保二小の特設教科「市民科」の一環として実施したものですが、子ども達の活動は、まさに、「主体的、対話的で深い学び」となっていたと考えます。この日、この活動に関わった全ての教職員、地域の皆さんが、手応えを感じられた、幸せな時間でした。
1年間でこれほど成長した5年生の姿に驚くとともに、学校全体が躍動するこの雰囲気を大切にしたいと、心の底から思いました。
丸鉢100鉢に植えます
古い土も大事に再利用
プランターも30基以上
成し遂げた感がすごいです
6月16日(木曜日)
ヒマワリプロジェクトが始まりました
令和4年度のヒマワリプロジェクトが始まりました。対象となる3年生と5年生のうち、今日は、3年生が活動しました。ミッションは、
- プール横の花壇に、ヒマワリの種を植えること
- 正門前の花壇と、70周年花壇に、マリーゴールドやベゴニア、サルビア、ポーチュラカなどの苗を植えること
です。
そのために、事前に、児童が花壇の花の配置デザインを考え、両クラスでコンペを行って、みんなが選んだ案が採用されました。このデザインのテーマは、「花とともにきれいに生きていく自分たち」「あいさつの花」で、グラデーションも工夫したとのことです。
みんなが選んだ配置デザイン
言われたとおりに植えるだけ、並べられたとおりに埋めるだけではなく、自分達でデザインし、それぞれの意図やテーマを話し合い、折り合いをつける活動を設けました。3年生なりの思いが込められていることがよく分かり、言語活動も活発で、とても収穫のあった取組でした。ご指導・ご支援いただいた、西東京市花の会、おやじの会、ホニヤギサポーター、保護者の皆さん、ありがとうございました。
来週は、5年生の児童が、丸鉢100鉢の土づくりと、ヒマワリの種植えをします。昨年度の2倍のヒマワリで、地域を一層、明るく照らしたいです。
一鉢ごとにていねいに
土にふれると、無心になります
すっきり整った正門前花壇
3年生のミッションクリア