メタバースがやってきた
更新日:2023年7月16日
7月6日(木曜日)に、5年生が、メタバースの導入授業を行いました。
近年、話題になることが多い「メタバース」とは、オンライン上に設けられた3次元の仮想空間のことで、利用者は、アバター(デジタルのキャラクター)を用いて、他の人との交流を行うことができるものです。
メタバースというと、VRゴーグルやヘッドセットを着用して行うイメージがありますが、必ずしも必要なものではありません。そのため、今回の導入では、各自のタブレット端末を用いて、全員が充分に体験できるように図ったものです。
メタバースを導入した意味は、
- オンラインの先には、人がいるという感覚を大切にしたいこと
- 普段、接しているクラスメイトにも、気付いていない良さがあること
を伝えたかったからです。つまり、情報モラルの視点と、他者理解の視点で臨んだものです。
必要な準備をした後、児童は、
- 自分のアバター(デジタルのキャラクター)を決め、その名前を設定します。
- グループ(メンバーを知らない)ごとに、仮想空間の教室を思い思いに動き、対面したメンバーとチャット形式で会話します。話す「お題」は、事前にクラスで決めておきます。
- 一定の時間が経ったら、会話を終え、それぞれのグループごとにメンバーを明かします。
- 次のお題により、異なる組み合わせのグループ(メンバーを知らない)で会話を始めます。
会話の「お題」は、
- 好きなこと
- みんなが知らない自分の趣味
- 夏休みにやりたいこと
- もし生まれ変わったら
の4つとしました。
メンバーが明かされたとき、「やっぱりそう思った」という歓声よりも、「全然分からなかった」とか「意外!」といった歓声が多かったように思います。なんだかすごく温かく、うれしいクラスの空間を感じました。
当初のねらいからすると、
- オンラインであれ、相手が存在することを実感できたこと
- それぞれの属性やお互いのイメージを除いた条件で、それぞれのクラスメートの意外な面や魅力に気付き、もっと深い理解ができることに気付いたこと
が、今後の展開における指針となりました。
情報モラルや、ネットの負の側面を注視しながら、慎重に、丁寧に、新たな時代の学びの在り方を模索していきたいと思います。
新たな学び方が、伝統的な学びを拡げる