COCOLOプラン
更新日:2026年2月10日
COCOLOプランの理念と方策
理念
心を育て、世界を広げ、素敵な他者に出会う場所
スローガン
- すてきな自分を発見しよう!
- すてきな他者に出会おう!
理念の骨子
- 子ども達が、自分のよさやいいところに気付き、自信をもって生活し、その成長を実感できるようにすること
- 子ども達が、他者の個性や生き方を尊重し、自分にできることを問いつつ、よりよい関わりを結べるようにすること
- 子ども達が、人権を尊重し、多様性を受容する心をもてるようにすること
これらの取組を通して、子ども達の心を育て、世界を見る視野を広げ、その生き方を豊かなものにします。
COCOLOプラン誕生のきっかけ
西東京市の施策として、令和8年度に、住吉小に新たに知的障害特別支援学級が開設されることとなり、令和7年度の1年間は、その準備期間となります。
有形無形のさまざまな準備のなかで、住吉小として最も重視したいのは、子ども達の「心」だと考えました。就学する側も、迎える側も、ゆっくりと解け合えたらと考えました。
そのためには、お互いの理解が必要です。そして、改めて現代社会を俯瞰すると、お互いがお互いを理解することの大切さは、至るところにあるのではないかと思うようになりました。
だから、特別支援学級の開設をきっかけに、もう少し、子ども達の生きる世界を広くとらえ、考えや立場や状況が異なっても、その多様性を尊重して、豊かな生き方につなげる手立てをまとめたもの、それが、「COCOLO(ココロ)プラン」です。
内容
- 道徳教育の日常化を図ること
- 「花プロジェクト」などを通して、情操を豊かにすること
- 個人内評価を重視して、できる自分に気付けるようにすること
- 登校支援室「COCOLOルーム」で居場所づくりをすること
- 全学年で、障害理解学習と交流会を実施すること
理念の実現に向けた方策
[方策1]道徳教育の日常化
道徳科を通して熟考したことが、日常生活のなかで自分事となって深まることで、子ども達がよりよく生きることにつながると考えました。
そのため、学校行事や各教科・領域の学習内容、各月の生活目標に合わせて道徳科の教材の順番を計画的に入れ替え、実生活と道徳科相互のフィードバックを図ろうと考えました。
このことは、主幹教諭が編成した道徳科の年間指導計画[別葉]に既にまとめられています。子ども達が、リアルな道徳を通して、さまざまな内容項目を、自分事として考えられるように図っていきます。
[方策2]情操教育の重視
子ども達の「心」を見つめ、問いかけるために、前項の道徳と並び、情操を耕していくことが大切だと考えました。
そのため、音楽や美術の豊かさを味わい、歌ったり、演奏したり、鑑賞したり、作ったり、描いたりする経験を、重視したいと思います。音楽科や図工科の時数は限られているけれど、「学習発表会」ではなく、昔ながらの「音楽会」「展覧会」にこだわるのは、そのためです。
令和7年度より、住吉小の特色ある教育活動として、「花プロジェクト」を立ち上げ、育成会をはじめとする地域の皆さんや保護者、近隣の教育機関や行政機関と連携して、花による地域美化を組織的に行う「住吉 花エリア構想」の実現を図っていきます。(詳しくは住吉小HP「住吉 花エリア構想」を参照)
- 第5学年 …マリーゴールド(夏から秋)
- 第4学年 …チューリップ・パンジー(冬から春)
- 第6学年 …キンセンカ(春)
生活科や理科での栽培活動と合わせ、基本的に種から花を咲かせる活動を全校体制で進めることで、子ども達が、花の美しさに心が癒され、さらには、花の命をあずかることの責任に気付くことを期待しています。
[方策3]個人内評価の重視
何から何まで競うのが日常だとしたら、学校は、とても窮屈で味気ないものになってしまうことでしょう。
だから、少し考え方を変えて、まずは、子ども達が自らに注目し、自分の進歩を実感できたら、すごくうれしいのではないかと思いました。他者との比較ではなく、個人内評価に着目することで、学ぶ意味と意欲が深まると考えたのです。
そこで、春のスポーツテストの結果を、1年生のときの記録から全て個票に記して、全校児童に配布します。そして、運動会の後に「ミニ記録会」を実施して、スポーツテストから半年後の記録の伸びをみられるようにします。
同じように、算数科の九九の全校テストの結果なども個票にして、誤ったものを個別に累積して示すことで、つまずきを重点的に克服できるようにします。
こうした手立ての積み上げがあってこそ、運動会やテストなど、正々堂々と力試しをすることの意味があるのではないかと考えます。
こうして、学力や体力の基礎・基本の支えをもとに、「できるようになった素敵な自分」に出会うことは、豊かで主体的な人生を歩む「心」の土壌になることでしょう。
[方策4]登校支援の居場所づくり
さまざまな理由から、登校を渋る児童がいる場合、型通りの対応ではなく、1歩踏み込んで、寄り添おうと考えました。その1人のために、できることを全てやろうと考えたのです。
そこで、学校生活支援員をはじめとする現有の会計年度職員の協力のもと、登校支援室「COCOLOルーム」を開設しました。人員の限界から、開室できない曜日もありますが、きれいな教室で待っています。「COCOLOルーム」は、制限を可能な限り削り、保護者との合意の範囲で、
- 何をしてもいい
- いつ来ても、いつ帰ってもいい
- オンラインでもいい
- 教室に入るの大歓迎
- 放課後に、友達と遊ぶこと推奨
という居場所です。来室日は、スクールカウンセラーとの面談をできるようにして、心の動きに寄り添います。担当者の日誌に書かれた、その日その日のかすかな変容が、人員を工面してあたる私達のモチベーションです。
[方策5]障害理解学習と交流会
特別支援学級の開設に向けて、1年間をかけて、東小あすなろ学級と連携し、1〜5学年でそれぞれ、障害理解学習を実施します。また、障害理解学習とは別に、やはり1〜5学年でそれぞれ、交流会を実施します。
こうした機会を拡張し、「障害」から「多様性」に視野を広げて、2〜4学年の児童全員で、デフリンピックを現地で観戦することを計画しています。
子ども達の人権感覚や道徳性を涵養し、世界を彩る多様性への寛容を育てていきたいと考えます。
経営の視点から
[全員メンター制]
スクールカウンセラーによる全員面接を実施し、それぞれの子ども達の心の「今」をとらえ、指導・支援に反映します。それぞれの子ども達にとって話しやすい担任以外の職員についても、全員面接で聴き取り、相談できる体制をつくります。つまり、全ての職員が誰かのメンターになり得る「全員メンター制」を敷きます。
[問題解決型校内委員会]
学校生活を送るうえで、児童に何らかの困りごとがある場合には、「問題解決型の校内委員会」を開催し、場合によっては保護者や当事者の参画のもと、具体的な解決策を策定します。その際、カウンセラーによる全員面接の内容や、メンターとのやりとりも、判断の材料にします。「COCOLOプラン」は、こうした対応の入口でもあります。
