あんしん・あんぜん
更新日:2025年10月1日
住吉小学校における安全教育の理念と方策
理念の骨子
- 環境の変動や、社会の変容に応じた、実践的な安全教育を通して、生命と安全を守るための基盤を育みます。
- 防災・防犯など、地域社会とともに体制づくりに寄与し、地域拠点としてのコミュニティ・スクールの役割を果たします。
これらの取組を通して、子ども達の
- 危険を予測して回避する能力と、他者や社会の安全に貢献できる資質や能力を育成します。つまり、考える力を育てることで安全・安心の実現を図る「考える安全教育」を推進します。
根拠となる社会的な背景
[背景1]
この100年で気象災害の激甚化・頻発化が目に見える形で進んできており、地球温暖化の進行に伴って、この傾向が続くことが見込まれている。また、今後発生が想定されている首都直下地震や南海トラフ地震等の大規模地震や火山噴火への備えも怠ることはできない。
我々は、今後もさらに高まる自然災害リスクと正面から向き合い、将来予測される被害を回避・軽減するために、あらゆる努力を行うことが求められている。
(防災白書より抜粋)
[背景2]
動向に着目してきた(1)児童虐待に係る事件、(2)配偶者からの暴力事案等、(3)サイバー犯罪、(4)特殊詐欺、(5)大麻取締法違反及び(6)危険運転致死傷の検挙件数につき、いずれの犯罪類型でも、なお増加傾向又は高止まりの状態が継続しており、とりわけ、特殊詐欺について、漸次増加している状況にある。
そして、これらの犯罪類型の中には、行為が密室で行われ、あるいは隠蔽されやすい犯罪や、手口の多様化・複雑化あるいは巧妙化が見られる犯罪などもあることから、抑止には困難を伴わざるを得ない。
このように、個別の犯罪類型に関する検挙件数の推移等から見ても、我が国の犯罪情勢については、引き続き予断を許さない状況にあると言える。
(犯罪白書より抜粋)
このような社会の現状から、子ども達が自ら考え、自ら判断して、危険を回避できるような資質・能力を実践的に育成することが、喫緊の課題だと考えます。
理念の実現に向けた方策
[指導を通して]
- 安全教育の基礎・基本の定着を図ります。そのために、安全指導の一層の充実を図ります。
- 災害・事件・事故など、さまざまな問題場面を設定し、どう行動するべきなのか、どうしたら回避できるのかを、対話的な学びを通して、じっくり考える機会を定期的に設けます。
[経営を通して]
- 非常時における迅速・的確な判断のエビデンスとなる情報を抽出し、いかなる事態にも対応できるよう図ります。
- 通学路通過児童数マップ
- 住吉小版ハザードマップ
- 避難所運営校内マップ など
- 危機管理マニュアルを見直し、チャート図形式で、要点とフローを簡潔に示します。
- 緊急時における対応について、集団下校や引き渡しなど、複数の手立てに備えた体制をつくります。
- 地区班の編成
- 職員の配置
- 学童クラブとの連携
- 電子メールの効果的活用 など
[地域連携を通して]
- コミュニティ・スクールとして、地域の防災拠点の役割を担うとともに、地域社会のリアルのなかで子ども達が学ぶという、学校と地域との互恵的な関係を構築します。
- 総合防災訓練兼避難所開設訓練「住吉あんぜんの日」の共同開催
- 地域人材と教職員との協働により、持続的に子ども達の安全を守ります。
- 毎日の登下校見守り
安全・安心にかかるビジョン
- 先述の諸方策をまとめ、住吉小における安全教育の新たな枠組を、無理なくつくります。
- 近隣の教育機関や事業所との連携を深めて、地域全体での協働体制づくりを目指します。