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西東京市立保谷第二小学校
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校長室より [令和5年度]

更新日:2024年4月9日

3月22日(金曜日)

進むこと つなぐこと [学校だより最終号 巻頭言より]

 6年生が育ててきた150鉢のチューリップを、正門前の歩道沿いの校地に並べました。それぞれの鉢の中央には、全校児童が種から育てたパンジーが咲き、その周りを、種団子のハーブとチューリップが囲みます。新学期には、壮観な花鉢の列が、子ども達を迎えることでしょう。

 今週、うれしいことがありました。やぎさわ保育園東京老人ホームから、相次いで、花プロジェクトへの「お礼」をいただいたことです。

 3年間にわたる花プロジェクトでは、全校で育てた花(夏:ヒマワリ 冬:パンジー)を、児童が「花大使」として近隣の学校や事業所に贈る「花外交」を展開してきました。コロナ禍を経て、こうした花の友好関係が広がり、柳沢中学校をはじめ、田無工科高校、武蔵野大学、保谷柳沢児童館、柳沢公民館、MUFG PARK、柳沢北口商店会などとも交流が進んでいます。東京老人ホームでは、サークル活動として「ひまわりの会」が発足し、植物を育てる活動に発展しているようです。花は、心をつなぐのです。

 移行2年目のコミュニティ・スクールとして、子ども達の学習活動のために人が集い、教職員と保護者、地域社会がともに支えるスクールモデルが確立しつつあります。

  • コミュニティ・スクールの地域拠点としての側面から、「」と「安全」を中軸として、年間を通じて、地域貢献を進めました。
  • コミュニティ・スクールの学び舎としての側面から、複合単元「市民科」の単元開発を通して、現代的な諸課題に迫る、かつてない学習活動を展開しました。その過程で、国語や算数など既存の教科・領域を駆使することで、学力向上を図りました。
  • 誰一人取り残さない教育活動の実現のため、モジュール型短時間学習の完全実施や、COCOLOルームの開設、問題解決型ケース会議の開催を進めました。

 子ども達が直面する、変化の激しい社会の中で、主体的に学んで必要な情報を判断し、よりよい人生や社会の在り方を考え、さまざまな人々と協働しながら問題を発見し、解決していくために必要な力を育むことは、学習指導要領において重要視され、時代の要請となっています。こうしたなか、「自ら伸びる」力をつけるための地域総がかりの取組が、少しずつ枝葉をなし、豊かな活動に育ってきていることを、私は、嬉しく思います。

 コロナ禍を契機に、社会構造が変容し、ライフスタイルの多様化や、就労意識の変化が進み、従来の枠組が当てはまらなくなっていると実感することがあります。保護者、地域の皆様におかれましては、こうした趨勢に応じて、柔軟に体制を適応させながら、なお、子ども達を「真ん中」においた、その学びに関わっていただけたらと願っております。

 実り多い1年間、ご支援ありがとうございました。近くにお越しの際は、これから見頃となる花に溢れた保谷第二小学校を、是非、ご覧ください。

 

 

1月9日(火曜日)

ちいさなブレイクスルー [学校だより1月号 巻頭言より]

 年末年始に、「白紙の未来を、子どもたちは歩む」というCMを、よく目にしました。近い将来、現在ある仕事のおよそ49%を、AIロボットが担えるようになるという予測から、働き方が大きく変わる未来を見据え、誰もが生きやすく希望がもてる社会にという願いがテーマとなっています。先を見通しにくい未来に不安もありますが、未知を可能性ととらえ、新しい価値観を理解し、うつろう世界と向き合う寛容さをもって、次代を担う子ども達を支え、ともに歩む社会を目指すという、生き方・考え方の転換も問われていると思いました。

 教育基本法が示す教育の目標にも、「個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと」とあり、学校の果たすべき役割を改めて実感しています。

 本校は、学校目標「自ら伸びる」のもと、基礎学力・体力の定着と、考える力の育成、豊かな心の涵養を進め、自立を見据えた多様な教育活動を進めています。

 第2学年の複合単元「市民科」では、生活科や学級活動、道徳科を横断しつつ、2学期当初から「やさい名人になろう」を進めました。

 

  • 大根の栽培を計画し、研究授業として、地域の農家に栽培法をうかがいました。
  • 畑づくりから始め、種をまき、水や雑草の管理を協力して続けました。
  • タブレット端末で、冬野菜や大根を用いたメニューについて調べてまとめました。
  • 大根収穫祭を計画し、出し物を準備し、豊かな会食を行いました。

 

 これら18時間にわたる単元を通して、契機となったのは、栽培した大根を、校内で販売したことです。小ぶりな大根ですが、保護者や教職員を対象に販売し、少額でも「お金」を得たことにより、「お金とは何か」という問いや価値の活用、そこに至る労働、そして保護者への感謝といった気付きや学びにつながりました。このことは、算数や国語の学びを基盤に、創造的に学びを拡張していくブレイクスルー(突破口)になると考えます。

 現在、「市民科」単元の開発が各学年で進んでおり、現代的な諸課題に関して、かつてない学びが実現しつつあります。そのうち、例えば「経済・流通」の分野では、

 

  • 3学年は、地場野菜について学びを進め、サミット向台町店とのコラボレーションで、地場野菜の消費拡大プロジェクトを展開しています。
  • 5学年は、三菱UFJ銀行の支援で金融経済学習を進めるのと並行し、武蔵野大学と共同で起業体験を進め、開発した献立をキッチンカーで実食販売する予定です。
  • 6学年は、職場体験を契機に、柳沢北口商店街と共同で地域活性化プロジェクトを進めており、来年度の活動(事業)計画を両者で話し合う予定です。

 

 こうした単元開発を、担任があらゆる分野で進める結果、子ども達は、教室での学びを駆使して自ら進んで探究し、それが新たな単元につながる好循環に、本校はあります。

 「白紙の未来」は、可能性のフロンティア。開拓者たる子ども達に、何をもたせてあげられるか、私達はずっと、考えているのです。

 


10月6日(金曜日)

「自立」がもたらすもの

 9月26日(火曜日)に、5年生の遠足を行いました。高学年の遠足といえば、山に登ることというイメージを覆し、協調性と判断力を重視した「自立遠足」を行いました。
 
[概要]

  • 昭和記念公園を目的地として、活動内容をみんなで考え、計画します。
  • 行き帰りの移動も、基本的に、班ごとに行います。
  • 午前中は、オリエンテーリングやレクリエーションを全体で行います。
  • 午後は、班ごとに、事前に計画したイベントを行います。
  • おやつは無しで、おのおのが現地で購入します。

 
 実行委員が中心となり、班長のもとで班員が協力して、オーダーメイドの遠足を創るものです。担任が計画し、それをなぞる遠足ではなく、「自立」した自分達の遠足です。
 こうした、過去に例が無い取組を実施した理由は、こうした試みに応えられる集団としての高まりが、この子達に見られることです。
 実行委員を中心とした、気合いの入った出発式を皮切りに、班ごとに時間差で電車に乗り、現地でのイベントも計画通りに行い、無事に帰校しました。
 
[トピック]

  • 集団としてのまとまりが、この半年間で飛躍的に高まったことを実感しました。
  • 自分の考えを、遠慮無く表明できる雰囲気がありました。
  • 雲の形のトランポリンに夢中でした。
  • 予期せぬ噴水に、もう夢中でした。
  • 駄菓子屋に慣れていました。
  • サイクリングができない環境にあり、予定を柔軟に組み替えていました。
  • 全員が、時間内に集合できました。
  • 教職員は、行程中の駅などに分散して安全配慮を行いました。

 
 切符の購入に時間がかかったり、広い敷地の地図がよみにくかったりした課題もありましたが、概ね問題なく、予定を終えました。
 
 自立遠足における、こうした高まりは、16日の「保二小 あんぜんの日」での鍵となる活動に続き、28日の「平和学習」へと続いた、一連の取組を通して醸成されているものです。それぞれの学習における探究が連なって、総体としての探究へと発展すること、それが、本校が目指す探究の在り方です。中村主幹教諭と小栗山主任教諭が練りに練った「自立遠足」がもたらしたものは、子供達の育ちにおいて、とても価値ある記念すべきものだと思っています。
 
 「自立」が基盤となって、「保二小 あんぜんの日」「自立遠足」「平和学習」の内容が高まり、集団としての力とその意味が実感できました。今後、「金融・経済」や「商品開発」に係る学習を計画している5年生。保二小が開発するかつてない教材を通して学び、主体的・対話的で深い学びを実現することを期待しています。
 

集会
実行委員が中心となって運営

駄菓子屋
駄菓子屋でのマナーを守って購入

9月25日(月曜日)

必ず迎えに行くから

 16日に実施した総合的な防災体験学習・避難所開設訓練「保二小 あんぜんの日」には、たくさんの保護者・地域の皆様にご参会いただき、ありがとうございました。共催した柳沢中と合わせると、1000人を超える参会者(児童生徒を含む)となりました。
 アクションカードの指示をもとに、児童生徒と保護者も避難所開設に参画するという、前例の無い取組に地域を巻き込むことが、僭越ではないだろうかという自問にさいなまれながらも、避難所運営協議会の皆さんとともに、実施にこぎつけました。
 事後のアンケートでは、温かいねぎらいや、継続実施の希望をたくさんいただき、嬉しく思っています。地域のチカラとなる児童生徒に目を向け、地域防災を1歩進めた自負を胸に、一層の課題解決をしてまいります。
 

 
 さて、いただいたアンケートでの、「ご家庭での話題等」の項目に、こんなコメントがありました。
 
[引用]
 実際に被災してしまった時は、今日のように落ち着いて行動しようね、必ず迎えに行くから、みんなと仲よく待っていてね、という話をしました。
 
 我が子を思う親御さんの心が胸を打ち、そして改めて、380人分の願いを、私達が預かっているということを自覚しました。ささやかな歩みではありますが、挑戦してよかったと、心の底から思いました。
 

あんぜんの日
大切な人と

7月21日(金曜日)

自ら伸びる夏休み [学校だより夏休み号 巻頭言より]

 コロナ禍を通して、本校は、学校運営の慣習を見直して効率化を図ってきました。学習指導においても、基礎・基本の定着を図る帯時間の導入や、6年間にわたる系統性に着目した学び方・考え方の特設カリキュラム化を進めて、「保二小テイクオフプラン」を具体化してきました。各担任の努力により、児童の基礎学力の向上と、図表やデータなどの根拠に基づく論理的な思考の展開が両立しつつあることを実感しています。教育目標「自ら伸びる」を掲げる本校は、その実現に向けて、特にこの1学期に、児童それぞれの伸びに着目しました。まずは自分と向き合い、「自分記録」を更新してみようということです。そのために、過去2年間の記録を個票にして実施した運動会や体力テストでは、専門家を招いた「走り方教室」や「投げ方教室」の効果もあいまって、記録の伸びが実感できます。他の教科・領域においても、競う前に、まずは自分と向き合うことが、とてもいいモチベーションになることに、手応えを感じています。
 2年目となるコミュニティ・スクールとして、リアルな地域素材を教材化して地域社会と協働する複合単元「市民科」の単元開発を進めています。単なる体験に留めず、教科・領域を効果的に組み合わせ、評価規準も複合的に設定して、具体的に学力向上を図る段階に進めたことが、この1学期の校内研究の成果です。
 この1学期は、複合単元「市民科」を軸に、前例や慣習に留まらない教材開発を進めることができました。
 

  • 「西東京市カルタ」に基づいた、地域カルタづくり
  • 25 事業所での「ミニ職場体験」と、地域活性化に向けた「こども議会
  • 研究機関と連携した、プログラミングによるドローンの制御
  • メタバースを介した、他者理解の取組
  • オリンピアンやフィジカルコーチを招いた、体力向上の取組

 
今後も、6月末に開園した MUFG PARKと連携した経済に係る学習など、校内研究を軸にした単元開発が続きます。いずれにしても、児童の学力・体力向上を、先進的な方策に臆することなく、地道に結果に繋げたいです。
 ご案内の通り、先日、西東京市図書館における「西東京市子ども電子図書館」サービスが開始されました。インターネットにつながっている自分の端末で、貸出・返却・予約ができる画期的な取組で、図書館に来館しなくても、いつでもどこでも、書籍を読んだり、調べたりできます。「児童書読み放題パック」も用意され、読書や調べ学習がしやすくなります。保二小の児童が「自ら伸びる」ために、重要な要素になると考え、先週末に急遽、西東京市図書館にお願いして、全ての学級でオリエンテーションを行いました。貸与して いるタブレット端末で、記名して配布した利用カードの ID を用いて利用できます。
 保護者・地域社会の支援による1学期の学びを糧に、家庭や地域社会を舞台とする夏季休業期間の生活が、「自ら伸びる」機会とともにあることを願っています。しばらく寂しくなりますが、9月になったら、満開のヒマワリの森のほとりで、待っています。
 

7月14日(金曜日)

オリンピアンが教えてくれる

 今週10日(月曜日)と13日(木曜日)に、水球のオリンピアンである志水祐介選手と、成蹊大学の水球部の皆さんが、昨年度に続き来校され、水泳の指導に参加してくださいました。
 志水選手は、水球日本代表(ポセイドン・ジャパン)が初めてオリンピックに出場したリオ・デ・ジャネイロ大会のキャプテンとして活躍され、そして、東京大会での初勝利にも貢献された選手です。
 昨年の来校時には、あっという間に児童の心をつかみ、熊本出身に由来する「くまもん」の愛称で、熱い声援を送られました。
 時間の制約があり、熱中症予防の対策もあったことから、実施学年は限られましたが、現役の日本代表を含む「本物」の指導を通して、泳ぐことの「意味」と「楽しさ」を実感した時間となりました。
 試合では、お借りした水球キャップをかぶって安全に、水泳の得意な子も得意じゃない子も、それぞれが生きるポジションを相談し、夢中になってゴールを狙いました。スポーツの楽しさを、その第一人者から教えていただいた、得難いひとときとなりました。
 

水球試合
あっという間に時間が過ぎていく

水球作戦
作戦の価値が分かるから、真剣に考える

アスリートの生き方

 日本の水球史に残る活躍をされている志水選手にうかがうなかで、そこに至るさまざまな困難克服の歴史を知りました。アスリートの生き方を知ることで、改めて、自らのこれからを思いやることは、とても価値あることだと思いました。
 

7月13日(木曜日)

メタバースがやってきた

 先週7月6日(木曜日)に、5年生が、メタバースの導入授業を行いました。
 近年、話題になることが多い「メタバース」とは、オンライン上に設けられた3次元の仮想空間のことで、利用者は、アバター(デジタルのキャラクター)を用いて、他の人との交流を行うことができるものです。
 メタバースというと、VRゴーグルやヘッドセットを着用して行うイメージがありますが、必ずしも必要なものではありません。そのため、今回の導入では、各自のタブレット端末を用いて、全員が充分に体験できるように図ったものです。
 
 メタバースを導入した意味は、

  • オンラインの先には、人がいるという感覚を大切にしたいこと
  • 普段、接しているクラスメイトにも、気付いていない良さがあること

を伝えたかったからです。つまり、情報モラルの視点と、他者理解の視点で臨んだものです。
 必要な準備をした後、児童は、

  1. 自分のアバター(デジタルのキャラクター)を決め、その名前を設定します。
  2. グループ(メンバーを知らない)ごとに、仮想空間の教室を思い思いに動き、対面したメンバーとチャット形式で会話します。話す「お題」は、事前にクラスで決めておきます。
  3. 一定の時間が経ったら、会話を終え、それぞれのグループごとにメンバーを明かします。
  4. 次のお題により、異なる組み合わせのグループ(メンバーを知らない)で会話を始めます。

 会話の「お題」は、

  • 好きなこと
  • みんなが知らない自分の趣味
  • 夏休みにやりたいこと
  • もし生まれ変わったら

の4つとしました。
 メンバーが明かされたとき、「やっぱりそう思った」という歓声よりも、「全然分からなかった」とか「意外!」といった歓声が多かったように思います。なんだかすごく温かく、うれしいクラスの空間を感じました。
 
 当初のねらいからすると、

  • オンラインであれ、相手が存在することを実感できたこと
  • それぞれの属性やお互いのイメージを除いた条件で、それぞれのクラスメートの意外な面や魅力に気付き、もっと深い理解ができることに気付いたこと

が、今後の展開における指針となりました。
 情報モラルや、ネットの負の側面を注視しながら、慎重に、丁寧に、新たな時代の学びの在り方を模索していきたいと思います。
 

メタバース
新たな学び方が、伝統的な学びを拡げる

6月29日(木曜日)

「横糸」を結ぶ

骨子1

 

 昨日(6月28日)の5校時、3年1組において、校内研究授業を行いました。西東京市が推進する「ふるさと探究学習」を具体化するために開発した単元「地域カルタを作ろう」そして「西東京市世界遺産を決めよう」の指導に関する校内研究です。

 今回の提案の特質は、

 

  • 複数の教科を横断する「市民科」の本格的な検討であること
  • 家庭学習における「反転学習」で自立的な学びを進めたこと
  • 西東京かるた会との連携によること
  • 専科分科会からの提案であること

 

です。今回の「市民科」単元は、総合的な学習の時間を軸に、社会科や国語科の単元を往還する「複合単元」として開発しました。

 

  • 社会科「西東京市の様子」
  • 国語科「俳句を楽しもう」
  • 総合的な学習の時間「地域カルタを作ろう」「西東京市世界遺産を決めよう」

 

 同時期に年間計画に位置付けられた複数の教科を組み合わせて、指導効果を高めるとともに、それぞれの教科の学ぶ意味を明確にします。

 子ども達は、円滑に学習を進め、自分達のカルタでカルタ大会を行い、思い入れのある西東京市の事物を世界遺産にノミネートしました。

 「市民科」構想については、昨年度の試行による「こども議会」や「西東京創作劇」「保二小あんぜんの日」をマスタープランとして、構想3年目にして、本格的な研究にシフトしました。

 その中で、焦点化した課題は、「評価」です。複数の教科を経由するなかで、それぞれの教科の「評価規準」を明確に設定することに踏み込んだものです。

 従来、教科等を横断する指導と言っても、何をどれだけ「横断」したのか曖昧であり、その効果をどう測定するのかも不明である点が課題と考えていました。

 本校では、コロナ禍中に策定した「保二小 テイクオフプラン」にて、各種月目標と学校行事などを各教科等と横断させ、指導の効率化を図ってきましたが、いよいよ、各教科・領域等そのものの横断に踏み込むものです。テイクオフプランのこれまでの青い模式図(上に掲載)が、少し古く思えることを、うれしく思います。

 

 研究授業では、児童は、お手製のカルタを用いて、楽しくカルタ大会をして、意外な「西東京市遺産」をノミネートしました。複数の教科を横断しながら、それぞれの固有の目標に迫ることができたと思います。

 課題もありますが、新たな研究の第1歩を、私達は踏み出しました。複合単元「市民科」は、早速、来週6日に、先日の「ミニ職場体験」を踏まえた6年生の「こども議会」での探究が控えています。6年生の保護者の皆様は、是非、傍聴においでください。

 

 たくさんの試みが目白押しだった6月、かつてない学びを目指して、これからも「考える学校」であり続けたいです。

 

カルタ2
読み札は、国語科で習った五七調

カルタ1
取り札は、図工科で描いた作品

6月27日(火曜日)

種まく学校

 コミュニティ・スクールとして、地域を花でいっぱいにする活動「保二小 花プロジェクト」が始まりました。「花の会」や「おやじの会」をはじめとする地域住民や保護者、近隣の事業所と連携し、児童の体験学習を通して推進する活動は、徐々に規模を拡大し、3年目となります。
 

  • ヒマワリプロジェクト(3年生と5年生)
  • チューリッププロジェクト(2年生と6年生)
  • ビオラプロジェクト(1年生)
  • 種からパンジープロジェクト(全校児童)

 
 令和5年度は、これまでの活動を効率化しつつ拡大し、保二小を中核とする、やぎさわ花エリア構想「はなやぎプロジェクト」につなげるべく、以下の点で、昨年度の活動に手を加えています。
 

  • 移動可能な「丸鉢」を50鉢増やし、150鉢としました。
  • 基本的に、「種団子」を同時に植えることとしました。
  • 花の拠点として、校地外の植栽にも挑戦します。
  • 「花大使」による苗の贈呈先を増やし、「花外交」を活性化させます。

 
 これまでの活動を経て、花プロジェクトに賛同し、花を育ててくださる個人や団体が増えています。また、児童の登下校の時間帯に合わせて、自宅前に花鉢を出してくださる地域の方もおられ、うれしく思います。
 柳沢の街を、花でいっぱいにする活動を地道に育て、その環境のなかで、児童の心をふかふかにしたいと願っています。保二小は、「種まく学校」であり続けます。
 
 

「ヒマワリプロジェクト」始まる

 3年目となるヒマワリプロジェクトは、3年生と5年生を対象として、9月頃まで実施するものです。今年度は、ヒマワリがつなぐ縁から、
 

  • ウクライナから訪日された方との文化交流を行います。
  • 平和について考える学習を行います。
  • 人権の花」活動の担当校として、ヒマワリを象徴とした活動を行います。

 
 早速、3年生は、正門前と70周年記念花壇、プール横の花壇に、ヒマワリの種をまき、花の苗と種団子を植えました。5年生は、150の花鉢の土づくりから始め、それぞれの花鉢に、ヒマワリの種をまき、種団子を植えました。
 「種団子」は、配合した土をこね、肥料を包んだ団子を作り、いろいろな草花の種を表面につけてなじませたもので、鉢やプランター、そして露地でも、偶然に委ねた花の取り合わせを楽しむことができます。
 昨年度よりも作業が増えましたが、みんなで協力して、1日にしてプロジェクトの準備ができました。150の丸鉢が並ぶ光景は、なかなか壮観です。2学期の始業式の日、正門前の道路沿いの校地に150鉢を並べ、ヒマワリと種団子の回廊で、夏休み明けの子ども達を迎えたいと思います。
 

花の苗植え
70周年記念花壇に、花の苗を植えます

種団子
土をこねて、「種団子」を作ります

6月26日(月曜日)

MUFG PARK の誕生日

 昨日(25日)の午前に、MUFG PARK (旧 三菱銀行武蔵野運動場)のオープニングイベントがありました。本校から、代表委員の2名の児童が登壇し、記念の寄せ書きフラッグを贈呈し、テープカットを行いました。
 MUFG PARKは、サッカーやテニスが楽しめる運動施設、家族や友人と団らんできるBBQ施設、人と交流できるライブラリーを備えながら、広い自然と各種イベントも楽しめる施設です。(ガイドブックより)
 「世界が進むチカラになる」という企業理念と、「私らしく過ごす場所 新しい私に出会える場所」というコンセプトのもと、広く市民に開放されたことを感謝し、この公園と、そこで展開できる学習活動の機会を、大切にしたいと思います。
 先述した記念フラッグには、あらかじめ、5・6年の代表委員が、本校代表として寄せ書きをしました。その際、すべてのコメントが、単に「あれをしたい」「これをしたい」ではなく、「何をして、どうなりたい」というように、自己実現を図るコンセプトを踏まえた内容で記述されていたことに驚き、その思慮の跡を垣間見て、うれしく思いました。
 
 今朝の全校朝会で、私は、子ども達に、こうした理念を紹介するとともに、公共の物や施設を扱う姿勢を問いました。その中で、カラフル公園にゴミが捨てられていた、最近の「耳の痛い」事例を話しました。この機会に、マナーについて、改めて指導したいです。
 6月26日は、MUFG PARK の誕生日。子ども達の世界が動き出す、記念の日となりますように。
 

MUFGオープニングイベント
記念フラッグの贈呈の場面

安全面について

 MUFG PARK の開園に伴い、長らく本校HPに掲載していた、工事への注意喚起の記事を削除しました。
 MUFG PARK に係る安全面について、行政や警察、管理会社と調整していますが、

  • 開園時刻が午前8時に定められており、園内の人通りが少ないこと
  • 横断歩道が無く、交通量の多い武蔵野大学正門前交差点を横断する必要があること
  • 私有地であること

などから、当面、園内の通学経路の指定は考えておりません
 

6月20日(火曜日)

柳沢の街の魅力をプロデュース!

 5校時と6校時の時間に、6学年児童が、「ミニ職場体験」学習を行いました。柳沢北口商店街を含む近隣地域で、商店や事業所、行政機関など、25件の「職場」に分かれての体験学習です。
 

  • コミュニティ・スクールとして、学校運営協議会にコーディネートのご支援をいただきました。柳沢北口商店街との連携については、柳盛会を通して協賛いただきました。
  • 「職場」は、化粧品・眼鏡・電気・整骨・鮮魚・駄菓子・カフェ・スイーツ・かばん・書籍・スーパー・アニメ・介護・農業・生花・物流・動物・公共機関等の業種で、25件に及びます。
  • 昨年度、現6学年児童は、ディーセント・ワーク学習を行っており、ゲストティーチャーを招いて、5つの職業を例に、職業の「誇り」や「働きがい」に着目した、自らの生き方を見据えた学習を行っており、先行学習に位置付いています。このことを踏まえ、働くことの意味や意義について、実際の体験を通して考える機会です。単なる職業調べではないのです。

 2〜4名に分かれた児童は、それぞれの「職場」で、その職業の業務の一端を知り、実際の体験を通して、その魅力や苦労、そして、社会で「働く」ことの入り口をのぞきます。
 それぞれの「職場」で、普段はなかなか見ることのない表情で、任せられた仕事にぐっと迫って励む姿が、心に残りました。あっという間の90分間を終え、少し大人びて見えたのは気のせいでしょうか。
 
 この体験学習は、コミュニティ・スクールである本校が推進する複合単元「市民科」として、総合的な学習の時間と国語科、社会科を横断させ、それらの評価規準の融合も果たした先進的な取組です。
 

  1. 働くことの意味や意義について考える (反転学習による職業調べ 行政の担当者を招いた多角的なとらえ【総合的な学習の時間】)
  2. 地域社会で「働くこと」を体験する (25の事業所に分かれた職場体験 柳沢の街づくりの「強み」と「課題」の抽出【総合的な学習の時間】)
  3. 柳沢の街づくりのためにできることを考える (柳沢の地域活性化の方策を自分なりに文章化【国語科】 「こども議会」を開催し、地域活性化のために何ができるか行政に提言【社会科】)
  4. 柳沢の街の魅力をプロデュースする (柳沢の街の魅力を、ポスターやCMに表現し、地域に発信する【総合的な学習の時間】)

 
 こうして、9月まで継続的に積み重ねる、4段階の探究活動は、西東京市が推進する「ふるさと探究学習」の取組そのものだと自負しています。
 6学年の2名の担任は、この複合単元を0から組み立て、地域コーディネーターとともに25事業所を巡り、この日の「ミニ職場体験」に漕ぎつけました。足で稼いだその努力には、頭が下がります。
 今後、学習は、第3段階の探究活動に突入し、7月6日(木曜日)の午後に、「こども議会」を開催します。体験に基づいて、児童が、地域活性化のために、どんな手立てを提言するか、とても楽しみです。
 
 この日のために、ご多用の中、児童を温かく迎えてくださった、近隣の25事業所の皆様、児童の引率をしてくださった保護者・地域の皆様、事前指導をしてくださった西東京市産業振興課の皆様に、心から感謝申し上げます。
 

職場1
商品の陳列を工夫

職場2
アニメーターの仕事に一心不乱

6月19日(月曜日)

翔べ!ドローン!

 今日の平日授業公開では、6学年については、午前中も公開を行い、プログラミング学習の一環として、プログラムによるドローンの制御を体験しました。

 金沢の一般社団法人FAPが、金沢の大学と連携して開発した機器やソフトウェアをお借りし、本校のドローンを用いて実施したもので、小学生による実証授業の意味もあります。代表理事の浅岡さんが金沢から来校され、午前中いっぱい、指導いただきました。

  • ドローンのコントローラーをプログラムし、プラグラムした経路と高度で飛行させるものです。今回は、その初歩を体験しました。
  • これまでの学習で用いてきた小型コンピュータmicro:bit(マイクロビット)を通信に用いました。
  • micro:bit(マイクロビット)に搭載された加速度センサーが検知する「揺れ」や「傾き」をドローンの姿勢制御に反映し、細やかな動きができるようにしました。
  • ドローン体験と並行して、やはりmicro:bit(マイクロビット)を用いて、某著名ゲームの操作についてプログラムしました。

 

 つまり、単なるドローンの操縦遊びではないのです。

 担任と市のICT支援員による先週からの試行錯誤が実を結び、実現に至りました。子ども達は、プログラミングを介して、その力の及ぶ範囲が拡張されたことを実感したことでしょう。

 タブレット型端末の導入以降、プログラミング学習を停滞させないため、担任は、かつてない構想で、新たなをこじ開けました。この学習が本来ねらう論理的思考を追究すべく、学習内容を工夫するとともに、対象学年を第5学年、そして第4学年にまで広げていきたいと思います。

 

ドローン
プログラミングは、空に及ぶ!

5月24日(水曜日)

学校評価は生きている

 令和5年度の年度初日に、私は、「学校経営方針」を教職員に伝え、説明しました。学校運営に係る今年度の主題は、「A!」の一言です。このことは、継続的な業務の改善を促すPDCAサイクル、すなわち、Plan(計画) Do(実行) Check(評価) Action(改善)のAction(改善)を重視し、徹底して具体的な改善をすることで、次のPlan(計画)に向けて弾みをつけるねらいです。
 そのためには、保護者、地域社会、教職員、そして児童による昨年度の学校評価が、重要な指針になっています。近年は特に、社会の多様化が背景にある課題が増えてきていると実感します。
 
 そこで、現在のとても安定した校内環境にあって、それぞれの児童の個性に応じた、「オーダーメイドの教育課程」「オーダーメイドの教育相談」を掲げ、個に応じた学びを実現したいと考えています。特に、一昨年度より保二小で試行している、

  • タブレット型端末を用いた「反転学習」による、学習の個別最適化
  • 生活指導上の個々の課題に応じた、問題解決型校内委員会

が、「オーダーメイド」の具体的な方策につながるActionのです。
 
 このことは一例として、ご多用のところ、年間2回いただいている学校評価は、こうして、学校経営に反映されています。学校評価は生きているのです。
 

オーダーメイドの教育に向けて

 年度当初、ゴールデンウィークまでに、以下のことを実施しました。

  • 個別の「身体計測」結果をもとに、全校児童の個々の体格に適合する机・椅子のサイズを割り出すとともに、特別教室の机・椅子の調整を行いました。
  • 個別の過去の「東京都体力・運動能力調査」結果をもとに、全校児童の8種目の過去の記録の推移を、個票「記録カード」にまとめ、配布しました。
  • 個別の「児童カード」をもとに、全校児童の登下校ルートを、学区域内外の200ポイントに落とし込み、どのポイントを何人通過するかを集計して、詳細な「 保二小安全マップ」を製作しました。

 これらのことにより、

  • 体格に応じた学習環境づくりにより、学びへの集中を支えることができます。ユニバーサルデザインの視点による他の方策との相乗効果が期待できます。
  • それぞれの児童の「個人内記録」の更新に向けた意欲を喚起し、めあてをもたせることができます。フィジカルコーチを招いての「走り方教室」や、運動会の実施を通して、主体的な学びにつなげることができます。
  • 通学路の傾向(向台方面から通学する児童の割合の増加など)が分かり、 安全配慮を要するポイントが明確になりました。PTAや警察と連携した通学路点検の視点が、具体的になりました。

 こうした下地づくりを4月中に行ったことで、オーダーメイドの教育活動を、具体的な方策で、じっくり実現できるようになります。Actionは、スピードが命なのです。
 

4月27日(木曜日)

オーダーメイドの教育課程

 連休明けより、運動会の練習が本格化します。withコロナの時代にあって、感染拡大防止対策を適切に行いつつ、応援や励ましに満ちた運動会にしたいと思っています。

 昨年度の積極的な取組を踏まえ、運動会ならではの競技の側面も大切にしながら、教育活動としては、それぞれの児童の個人内記録の伸びを支援し、自らの進歩を実感できるよう図っています。そのために、専門のフィジカルコーチを招いての「走り方教室」を全学年で開催するとともに、過去の体力調査の記録の推移を「記録カード」にまとめて、目標を明確にするなどの工夫をしています。今年度、本校が重点とする「オーダーメイドの教育課程」を通して「自ら伸びる」児童の育成を図り、その過程で、運動会が、体力向上の学びのひと区切りとして、よい発表の場となることを願っています。

 徒競走やリレーでは、こうした事前の記録を元に、男女の別なく、走順等を決めていきます。保護者の皆様におかれましては、応援の程、よろしくお願いいたします。
 

走り方教室

 昨日と本日の2日間にわたり、学年ごとに全校で、「走り方教室」を行いました。
 サッカーU-12専門フィジカルコーチであり、ビーチサッカー日本代表フィジカルコーチでもある鎌田さんと、小沢さんを講師として、より速く走るための体の使い方を、実技を通して分かりやすく、楽しく教えていただきました。
 よりよい走りのためのポイントは、

  • 正しい姿勢
  • バランス感覚
  • ジャンプ
  • 力強い腕振り
  • スタートダッシュ

の5点に集約されることと、それぞれの練習法を学びました。この45分間を通して、児童の走り方が変容していくことに目を見張りました。
 日本代表を支える科学的な知見は、なるほどと納得するものばかりでした。何気ない思い込みからくる無駄を取り払う説得力を、科学がもっていることを実感した2日間となりました。
 

1日目
1日目は雨天のため、体育館で

2日目
2日目は晴天のもと、校庭で

4月17日(月曜日)

マーガレットが見守っている

 保二小では、卒業式や入学式の舞台を飾る花鉢を、マーガレットエニシダにしています。白とピンクのマーガレット15鉢ずつと、黄色いエニシダ10鉢が1列になって、舞台を飾ります。
 一般的には、華やかなサイネリアを選択する学校が多いのですが、入学式後に各教室に飾っても、すぐ枯れてしまうことが多いようです。
 保二小では、入学式後に、用務主事が、正門並びの生垣の校舎側の花壇にマーガレットを、プール横の花壇にエニシダを移植しており、前年に移植したものと一緒に、白とピンクと黄色のみずみずしい花を咲かせています。こうして毎年、花が増え、校地内を鮮やかに彩っているのです。
 1年ごとに子ども達は進級しますが、密かに、マーガレットやエニシダ達も進級し、子ども達を見守ります。入学式で迎えてくれた花が、卒業式で巣立つ日にも咲いていてくれたら、うれしいだろうな。そんな用務主事の思いが込められた、やさしい花なのです。
 

昨年
昨年の入学式のマーガレット

「平和の日」に思う

 西東京市は、戦時中に爆撃のあった4月12日を「西東京市平和の日」と定め、戦争の体験を風化させることなく、平和の意義を語り継ぐため、さまざまな催しを行っています。以前より、本校でも、ゲストティーチャーによる講話など、学ぶ機会を設けてきています。
 戦争を語り継ぐことが難しくなってきている近年、ウクライナにおける紛争は、こうした戦争体験を我がこととして、注目する契機になっているのかもしれません。
 
 保二小は今年度、西東京市の「人権の花」運動の担当校に指定されました。人権擁護啓発活動の一環として、花の栽培での貢献が期待されています。
 そこで、保二小では、従来より深化させてきている「花プロジェクト」を生かし、ヒマワリを「人権の花」として、昨年度の花鉢を50鉢増やした150鉢を栽培する予定です。
 戦争の悲しみが描写された映画「ひまわり」のロケ地は、ウクライナのへルソン州とされています。ヒマワリの栽培は、戦争を含めた人権侵害について、深く考える契機になると考えています。
 
 この春休みに、家庭科室の前のスペースを開墾し、2つの花壇を設けました。6年生の花係が、一方の花壇にはイチゴの苗を、もう一方の花壇には、自らの卒業式を彩る花の栽培を見据えつつ、現在は、ヒマワリの種を植えています。分断ではなく融和を、人の心をつなぐ「花」がまた、育ちつつあります。
 

イチゴ
イチゴの苗が育っています

ヒマワリ
ヒマワリが、早くも芽吹きました

4月7日(金曜日)

1年生になったら

[入学式 新1年生を迎える言葉]  児童代表(新6年児童2名)の言葉より
 
 1年生の皆さん、ご入学、おめでとうございます。今年は桜が咲くのも早く、入学式前から皆さんのご入学をお祝いしているようでした。そして、私達も、皆さんに会えることを、とても楽しみにしていました。今日から皆さんは、保谷第二小学校の仲間です。これから、この場所でいろいろな体験をし、たくさんの思い出を作っていくことでしょう。一生の友達や、大切な先生、守ってくださる地域の方々に出会えるかもしれません。
 私には毎日を楽しくしてくれる友達がいます。勉強を教え合ったり、励まし合ったりする、大切な友達です。新一年生の皆さんにも、これから、たくさんの出会いが待っています。たくさんの友達や先生、地域の方々と楽しい毎日を送ってください。
 1年生に質問します。学校生活が楽しみな人は、手を挙げてください。
 心配な人もいると思います。ちょっと心配だなあと思う人は、手を挙げてください。
 そうですよね。わたしも入学したの頃は、緊張していて、心配でした。でも大丈夫です。学校には、優しい先生方や優しいお兄さん、お姉さんたちがいます。だから安心して楽しく学校生活を過ごしてくださいね。
 保谷第二小学校にはいっぱい良いところがあります。例えば、とってもあったかくて美味しい給食。1番の人気メニューは、きなこ揚げパンです。とってもふわふわしていて美味しいパンなので、楽しみにしていてください。
 他にも、4年生になったら、飼育活動というものがあります。飼育活動はかわいい動物にご飯をあげたり、小屋のお掃除をしてあげたり、お世話をしてあげたりすることです。体育館を出ると飼育小屋があるので、あとで見てくださいね。
 他にも、遠足やお芋ほり、校庭の遊具など、いろいろ楽しいことがあります。困ったことや心配なことがあったら、いつでも先生方や私達6年生に聞いてください。保谷第二小学校のみんなで、明るく楽しい学校を作っていきましょう!
 
[希望の春]
 立派な1年生を迎えて、心温まる入学式が挙行されました。たくさんの花々と、たくさんの歌声に囲まれて、明るい春、希望の春を実感しております。
 

入学
入学おめでとうございます

4月6日(木曜日)

伝えること [学校だより4月号 巻頭言より]

 「冬の空 両手かざして 星つかむ」

 きりりと冷えた冬の夜、澄んだ夜空に浮かぶ星々があまりにきれいだったので、思わず両手をかざした心象が詠まれた、透明感のある俳句です。

 昨年度、国語科を中心として言語活動の充実を図るなか、5年生は、日々の日記や俳句などの作品を、意向に応じて新聞や専門誌に投稿し、多数が掲載されました。日常生活を児童の視点で見つめ、児童なりの思いや考えが表現された機会となりました。冒頭の俳句は、俳句の専門誌に掲載された作品です。

 

 本校では、昨年度まで2年続けて、6年生による「こども議会」を開催しており、昨年度は、市の公共施設マネジメントについて、一昨年度は、武蔵野運動場の開放に係る市のまちづくり計画について討議し、市や企業への提言を行いました。市民として、関わりの深い課題に向き合い、必要な調査を踏まえて熟考し、自信をもって考えを述べました。

 

 さて、4月1日に「こども基本法」が施行され、「こども家庭庁」が設置されました。社会全体で、こどもに関する取組を進めるためにつくられた、これらの法律の基本理念には、自らに関係する事柄について意見を表明する機会の確保が含まれています。西東京市には、既に「子ども条例」があり、子どもの意見表明が尊重されており、こうした背景のもと、保二小として先述のような取組を進めてきたものです。

 

 保二小の児童は、他者の話をよく聴こうとします。そして、ともに考えようとします。こうした特質をもとに、自らの考えを表現し、新たな時代を自分らしく暮らせるように、教育活動を工夫していきたいと思います。

 

 コミュニティ・スクールとして、独創的な取組を積み重ね、2年目を迎えました。地域社会に取材したリアルな学習活動「市民科」の単元開発をさらに進め、特に、市の施策として本市の歴史や地理、文化を探究する「ふるさと探究学習」に着手するにあたり、表現の意欲とスキル、そして、こうした児童の「表現」や「表明」を温かく育む環境を育んでまいります。

 

 新たな1年の船出にあたり、保護者・地域の皆様には、保二小の教育活動へのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

校長室より [令和4年度]

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