「校長のつぶやき」(令和7年度1学期)
更新日:2025年6月16日
令和7年6月16日(月曜日) 〜33〜
「キャー!」
「つめたーい!」
「でも、気持ちいいよー!」
「わーっ!水が目に入ったー!」
プールから子どもたちの元気な声が聞こえてきます。田無小学校では先週から水泳指導が始まっています。水着を持って登校する姿、首に『クールネック』をつけて過ごしている姿を目にすると、今年も本格的な夏が迫っていることを実感します。学校のプールは、夏の風物詩のひとつです。先週は雨の天候や気温の低い日があったため、プールに入れなかった学年もありましたが、今週はとても暑くなりそうです。子どもたちは、それぞれの学年のプールの時間を楽しみにしているようでした。
ただ、昨今の夏に関して言えば、危険な暑さが増えているのも事実です。天気は晴れていても、高温注意報等の要因のために、水泳指導が実施できないというケースも少なくありません。これも異常気象の影響なのでしょう。梅雨の季節の晴れ間、そして危険な暑さが本格的になる前の今の時期は、もしかすると貴重な「プールチャンス」なのかもしれません。水泳指導は1学期いっぱいなので、この限られたチャンスを大切にしながら、安全面と熱中症対策に気を付けて水泳指導を実施していきたいと思います。
「今日のプール、すっごく楽しかったよ!」
プールに入れた子どもたちの感想です。どの子も笑顔いっぱいで、とても嬉しそうでした。
令和7年6月13日(金曜日) 〜32〜
「16人も先生がいた!」
昨日のことですが、教育実習生の研究授業が行われました。大学の先生をはじめ、田無小の先生たちも実習生の授業を参観するために教室に集まりました。その数がとても多かったことに驚いた児童が発したのが、冒頭の言葉です。
ちなみに実習生は2人いるのですが、もうひとつのクラスでも授業終わりに一人の男の子が私のところまで来て言いました。
「校長先生!今日ね、先生たちが16人も来たんだよ。」
偶然にも、参観者の数は同じだったようです。子どもたちも実習生の先生たちと一緒に、たくさんの参観者が周りを囲む中、本当によく頑張っていました。みんな、立派でしたよ。
さて、4週間に及んだ教育実習も本日をもって終了となりました。初めの頃は緊張のために少し硬さの見られた実習生でしたが、この4週間、子どもたちとかかわりながら、学習指導や生活指導等、教師になるための勉強や経験をたくさん積み重ねてきました。短い期間ではありましたが、体育学習公開や体力テスト、そして、多くの先輩教員が見守る中で行われた研究授業等、実に中身の濃い毎日を過ごしてきました。そのため、実習最終日の表情や姿からは、自信や落ち着きも感じられ、一回りも二回りも大きく成長した様子が伝わってきました。
実習生と一緒に過ごしたクラスの子どもたちは、今日は特別な気持ちをもって過ごした一日だったかもしれません。下校の時間は、名残惜しそうにお別れをしている場面が見られました。
「〇〇先生、4週間ありがとうございました。」
お別れの辛さを我慢しながら、涙をこらえるように、お礼の気持ちを伝える子もいました。きっと自分の言葉で直接伝えたかったのでしょう。立派です。
「ぐすん…。ぜったいにまた来てね…。ぐすん…。」
涙を流している子もいました。「さようなら」をするのは、確かに寂しいですね。大丈夫、きっとまた会えますよ。
人生は一期一会。「出会い」があれば、必ず「別れ」もやってきます。だからこそ、人との絆や「かかわり」がとても大切なのだと思います。二人の教育実習生も田無小の子どもたちも、一緒に過ごした時間を大切にして、それぞれの明日に向かって力強く進んでいきましょう。
教育実習生による研究授業の様子です。算数の角度についての授業でした。
こちらは、国語の説明文を扱った授業です。子どもたちも集中していました。
お世話になった先生とのお別れは辛いですが…。最後は笑顔でバイバイしました!
「また会いに来てねー!」子どもたちの声が校舎内に響いていました。
令和7年6月12日(木曜日) 〜31〜
先週のことですが、日本全国の子どもたちに演劇の感動を届けるプロジェクトである「こころの劇場」に、6年生が行ってきました。今回の演目は、劇団四季による『王子と少年』。子どもたちの心にも強い印象と大きな感動を残したようです。6年生の日記には、「心の劇場」に関する記述がたくさんありました。その中から、今回は一人の女の子の日記を紹介させていただきます。
◆◆◆◆◆
私は「こころの劇場」を観て、演者さんたちが本気で演じている姿を見て、とても感動しました。
私は劇やドラマなどにそこまで興味がなくて、劇を観に行ったのは初めてだったので、劇はどれくらいすごいのかと軽い気持ちで劇を観に家を出ました。
でも、劇が始まった途端、すぐにその世界に引き込まれて、私の予想がちっぽけに感じました。私は本気でやるということがどういうことかを改めて知りました。これからは何事も本気で取り組んで、誰かの心を動かせる人になりたいです。
◆◆◆◆◆
この女の子の言葉の通り、人が本気で頑張る姿、全力で取り組む姿には、周りの人たちの心を動かす大きな力があると私も思います。また、人の「本気」を大事にできる人は、誰かのために「本気」になれる人だと思います。この日記の女の子はもちろん、たくさんの6年生の子どもたちは、今回の「こころの劇場」を通して、とても大切なことに気付き、それぞれが素晴らしい学びを得たようです。
最後になりますが、子どもたちのためにこのような貴重な機会を整えてくださった劇団四季の皆様、「こころの劇場」の関係者の皆様、本当にありがとうございました。
令和7年6月11日(水曜日) 〜30〜
朝の時間に1年生の女の子が、ニコニコの笑顔で話しかけてきました。
「校長先生。わたしね、歯が抜けたんだよ。」
口を大きく「にっ」としながら、歯が抜けたところを自慢気に見せてくれました。たしかに、上の歯の真ん中に、1本分の隙間ができています。その子は「にっ」とした表情を崩さないまま、私だけでなく近くにいた友達にも、歯が抜けたところを嬉しそうに見せていました。
すると、周りにいた子どもたちも、我も我もと言わんばかりに参加してきました。
「ボクなんて、もう4本も抜けたんだよ。ほら見て。」
「わたしだって、今までで3本抜けたし、今も下の歯がグラグラしてるし。ほら!」
みんな口を「にっ」としながら、誇らしげにアピールしています。
「ボクはもう8本抜けたよ。」
すでに大人の歯に生え変わったところを見せてくれる子もいました。
突如として始まった『歯が抜けました発表会』が盛り上がりを見せる中、その近くに、しょんぼりした表情の女の子がいました。
「まだ1本も抜けてないなぁ…。」
大丈夫ですよ。きっと近いうちに、みんなと同じように歯が抜けて、新しい歯が生えてきますからね。たしかに周りの友達のことは気になりますが、まったく問題ありません。みんな、自分のペースでしっかり成長しています。焦らず、ゆっくり大きくなってくださいね。
令和7年6月10日(火曜日) 〜27〜
「私の名前は〇〇と言います。主に、〇年生のみなさんと一緒に勉強することが多いですが、休み時間などに廊下や校庭で会った時は、他の学年のみなさんもたくさん声をかけてくださいね。4週間、どうぞよろしくお願いします。」
2人の教育実習の先生が校内放送で自己紹介をしてから、早いもので3週間が経ちました。実習開始当初は少し緊張した様子も伺えましたが、4週目に入った今は、落ち着いた様子で立派に授業も担当しています。休み時間には子どもたちと一緒に遊んだり、給食の時間には楽しそうにお話をしていたり等、子どもたちとも良好な関係が築けていることがわかります。
今週の金曜日で教育実習は終わってしまいますが、その前日の木曜日には、実習生の研究授業があります。当日は大学の先生をはじめ、田無小のたくさんの先生たちも授業を参観するので、今まで以上の緊張を感じることは間違いないでしょう。授業を上手に進められるかな…、子どもたちが悩んでしまわないかな…等、当日が近づけば近づくほど、不安に思うことは尽きないと思います。その気持ち、とてもよくわかります。私も含め、先輩教員たち全員が経験したことであり、通った道でもありますから…。(私に関して言えば、正規の教員になってからも、授業でうまくいかなかった経験、失敗談なんて、山のごとしです。)
そんな私から実習生の2人に伝えられるアドバイスは、これしかありません。ミスや失敗なんて気にせず、4週間共に過ごした子どもたちと創り上げる45分の授業を、思い切り楽しんでほしいと思います。きっと先生と子どもたちにとって、忘れられない「授業」になると思います。頑張ってください。
教育実習生の授業の様子です。子どもたちに寄り添いながら、落ち着いた様子で授業をしていました。
給食の時間の様子です。子どもたちと一緒に過ごす時間は、いつも楽しそうです。
令和7年6月9日(月曜日) 〜26〜
先々週の金曜日に、「家庭学習 虎の巻」を発行しました。この「虎の巻」というのは、私が担任時代に家庭学習支援の一助になればと思って作成したものです。管理職になってからも、時間があるときにコツコツと作成を続けてきました。子どもたちが興味をもって読めるように、マンガを入れて構成しているのが特徴です。ちなみにマンガの主人公は、「ニャートンはかせ」というネコ(?)の先生です。この「ニャートンはかせ」が、学習のポイントをわかりやすく教えてくれます。子どもたちが家で学習する際など、「虎の巻」が少しでもお役に立てれば幸いに思います。
「これって、校長先生が描いたんですか?」
「『虎の巻』、家でも読みました。ありがとうございました。」
「第2巻は、いつ出るの?」
嬉しいことに子どもたちのリアクションが良く、校内をまわっていると、いくつか質問を受けることがあります。第2巻は6月中旬頃に発行する予定です。何巻か発行した後は、「虎の巻」をデータベース化し、田無小学校のホームページにも掲載していきます。(完全オリジナルで作成しているため、ストックはそれほどありませんが…。)保護者の皆様だけでなく、地域の皆様、このホームページをご覧になった多くの方々にも、ご一読いただければ幸いです。よろしくお願いたします。
『虎の巻』には、「ニャートンはかせ」が登場します。よろしくお願いします。
第1巻は、「はじめの書」となっています。
令和7年6月6日(金曜日) 〜25〜
トラ、ゴリラ、イノシシ、ニホンオオカミ…。今朝の田無小学校の校庭には、たくさんの猛獣たちが出没しました。さあ、大変です。そのような緊急事態に、子どもたちはみんなで一致団結!勇気をもって猛獣狩りに出かけました。
さて、お気付きの方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは「もうじゅう狩りに行こうよ」というゲームの様子です。集会委員会の子どもたちが企画し、全校集会で上手に進行してくれました。
「もうじゅう狩りに行こうよ」は、お題となる動物の名前がポイントです。その名前の文字数だけ、仲間を募らないといけません。「トラ」であれば2人組、「イノシシ」であれば4人組を作る必要があります。動物の名前が長くなればなるほど、たくさんの仲間を見つけなくてはいけません。しかも、今回は集会委員会の特別ルールも発動しています。同じ学年は2人までしか仲間にできません。したがって、普段は「かかわり」の少ない学年の子どもたちにも積極的に声をかけて、仲間づくりをする必要があります。できるだけたくさんの「かかわり」を作ってほしいという集会委員会のアイデアに、私も感心しました。
さあ、ゲームは盛り上がっています。次のお題は何でしょうか。
「ニホンオオカミ!」
「7文字だから、7人組を作らないと…。」
3人組の高学年の女の子たちが焦っています。周りを見渡すと、2人組の低学年の女の子たちがいることに気付きました。その近くにも、低学年の男の子たちがいます。こちらも2人組です。
「ねえねえ、みんなで仲間になろうよ!」
高学年の女の子が声をかけると、みんなで手をつないでその場に座りました。見事、7人組の完成です。お題をクリアできて、とても嬉しそうです。
短い時間でしたが、たくさんの「かかわり」が見られた楽しい集会でした。集会委員会の皆さん、ありがとうございました。
「だれかー!一緒に『もうじゅう狩り』に行きませんかー。」
楽しいゲームを通して、「かかわり」を大きく広げることができた全校集会でした。
令和7年6月5日(木曜日) 〜24〜
昼休みに中学年の男の子たちが困っている様子だったので、話を聞いてみました。
「校長先生!ボールが屋根の上に乗っちゃいました!」
「えーと、たぶんあの屋根の…どの辺だったかなぁ…。」
なるほど、ひとつしかないボールが無くなってしまったようです。一緒に遊んでいた子どもたちもいるのですが、みんな途方に暮れている様子です。何人かの情報を聞いて集約したところ、どうやら屋根というのは体育館通路の屋根のようです。ただ、下からはボールが見えないので、どこにボールがあるのかはわからないとのこと。限られた情報をもとに、私も子どもたちと一緒に体育館通路の付近まで行ってみました。たしかに、下からはボールを確認することができません。
そこで、子どもたちが教えてくれた大まかな場所を頼りに、私は体育館通路の脇にある壁の上に立ってみました。(もちろん、普段は壁の上に立つことはしませんが、今回は不測の事態だったということなので…、ご容赦ください。)すると、やってみるものです。私の背の高さも幸いして、屋根の上を見渡せるようになりました。体育館通路の屋根の上を見る機会なんて、通常はありません。ある意味では、これも貴重な経験ですね。
さあ、周囲を見渡してみました。実に、いろいろなものが屋根の上に乗っています。風で飛んできた落ち葉が多いようです。ただ、木の枝も多いです。枯れ枝や落ち葉が積もる中、もう少し目を凝らしてみると…、ありました。白と黒のサッカーボールです。サッカーボールの位置を確認した私は、一度壁から降り、見当をつけた場所で、もう一度壁の上に立ってみました。すると、ビンゴです。手の届くところに、サッカーボールがあります。子どもたちが心配そうに見守る中、私はサッカーボールを手に取りました。そして、壁から降りた後で、子どもたちにボールを渡すことができました
「やったー!校長先生、ありがとうございましたー!」
子どもたちは笑顔いっぱいにお礼を私に伝えてくれました。その後は、嬉しそうにサッカーを再開し、元気いっぱいに遊んでいました。これからもボールを大切にして、友達と仲良く、思い切り遊んでくださいね。(余談ですが、自分の身長が子どもたちの役に立てて良かったです。)
令和7年6月4日(水曜日) 〜23〜
「わくわくビレッジに行きます。」
1時間目にランチルームに行くと、わかば学級の子どもたちが全員集まっていました。来月に予定している宿泊学習に向けて、オリエンテーションをしているところでした。子どもたちは先生の話を聞きながら、スケジュールをひとつひとつ確認していました。
「みんなでレクをします。」
「ケーブルカーに乗ります。」
高学年の子どもたちは、宿泊学習にも慣れているのでしょう。しおりに掲載されている行程表を見ながら、落ち着いた様子で内容を確認していました。一方で、低学年の子どもたちはワクワクした気持ちがいっぱいのようです。先生の問いにも、手を挙げて元気よく答えていました。この先は本番に向けて、様々な準備や事前の活動が多くなります。高学年を中心に、子どもたちの縦割りの「かかわり」が豊かになってくるのが楽しみです。
家庭科室に行くと、4年生が「水道キャラバン」の学習中でした。「水道キャラバン」は、水道水に対する理解や関心を深める出前授業です。4年生には、社会科の学習の中に「水はどこから」という単元があります。私たちにとって身近な水はどこからきて、どこに行くのか…、問題解決学習を進める子どもたちに向けて、東京都水道局の方が具体的な資料等を提示しながら、とてもわかりやすく授業をしてくださいます。
「私たちは毎日の生活の中で、料理やトイレ、お風呂など、たくさんの水を使っていることがわかりました。」
「地震等の災害に強い水道管があることがわかった。」
「水は生き物が生きていくためにも、なくてはならない資源なので、大切に使わなければいけないと思いました。」
「高度浄水処理の技術のすごさがわかりました。」
たしかに、日本では蛇口をひねれば、安全な飲み水が出てきます。しかし、これは世界の国々においては、当たり前のことではありません。子どもたちはこの学習を通して、水の大切さや水を守るために働いている人たちの工夫や努力について、気付くことができたと思います。
わかば学級の宿泊学習まで、あとひと月です。子どもたちも楽しみにしています。
「水道キャラバン」の様子です。水の大切さについても学ぶことができました。
令和7年6月3日(火曜日) 〜22〜
「今日、校長先生が授業をするんでしょ?」
「何をするのかな?」
2年生の教室に行くと、何人かの子供たちに声をかけられました。おそらく担任の先生から事前に聞いていたのでしょう。今日の4時間目に、2年生の子どもたちに向けて校内オンラインを活用した授業をしました。GIGAスクールがスタートして以来、学校では校内オンラインを効果的に活用しています。画面を共有しながら話もできるので、一人の先生の授業を3つの教室で同時に進めることができます。授業の最初は1組で、次に2組で、最後は3組で終える・・・このように、時間を刻みながら各教室をまわることができます。
以前であれば、全員が体育館に集まっていたような授業や学年集会等でも、今では校内オンラインで十分に対応できるので、時間も有効に使えます。何よりも、今までは3クラスで別々に授業をするしかなかったので、授業回数もクラスの数だけ行っていました。それが、校内オンラインで同時に中継すれば、クラス数に関係なく、一斉に進めることができます。授業者の負担軽減にも効果的です。また、クラスによって学習のタイミングが同じなので、学年全体の学習進度も整います。(私自身、前任校でも、この形で何度も授業をしてきました。)
さて、2年生の授業に話を戻します。本日、子どもたちに紹介したのは、「ポケモンPCトレーニング」です。タブレットやパソコンのスキルアップを目的としていて、子供たちがそれぞれのペースでトレーニングを進めることができます。子どもたちが大好きなポケモンが登場しているので、ゲーム感覚で楽しく学習できるのも、このソフトの特徴です。
「あっ!ポケモンだーっ!」
「うーん、ここがどうしてもクリアできないよー。」
子どもたちは、パソコンの「クリック」や「ドラッグ」等の基本操作から「キーボードの文字入力」まで、楽しみながらたくさん練習していました。「継続は力なり」です。隙間の時間等を活用して、コツコツ練習を続けてほしいと思います。
令和7年6月2日(月曜日) 〜21〜
「こんなこといいな できたらいいな あんなゆめ こんなゆめ いっぱいあるけど♪」
このフレーズでピンときた方は、私と同じ昭和世代の方かもしれません。これは、大杉久美子さんが歌う『ドラえもんのうた』の歌い出しです。私が生まれた頃には、既に『ドラえもん』はテレビでも放送されていました。世界的にも大人気のキャラクターである『ドラえもん』は、日本が誇るアニメの歴史を長く支え続け、その人気は令和時代の今にも至ります。
では、こちらの歌はいかがでしょう。
「心の中 いつもいつも えがいてる(えがいてる)♪」
この歌詞もまた、『ドラえもん』の主題歌です。曲名は『夢をかなえてドラえもん』。今の小学生にとっての『ドラえもん』の曲といえば、きっとこちらの曲になるでしょう。実は先月いっぱいまで、田無小学校ではこの曲が「今月の歌」として、給食の放送で毎日のように流れていました。また、音楽の授業で子どもたちが元気よく歌っている場面も多く見かけました。とても楽しそうに歌う子どもたちの姿が、私の中にも強く印象に残っています。
『ドラえもん』のような長寿アニメになりますと、主題歌や声優さんについて、世代間で議論が盛り上がることがあります。「昔の方が…今の方が…」、結論が特にあるわけではありません。ただ、大人も若者も子どもも、共通の話題として語り合うことのできる『ドラえもん』は、やはり偉大な作品であると言えるでしょう。
「Sha,la,la,la,la 僕の心に いつまでも かがやく夢 ドラえもん そのポケットで かなえさせてね♪」
5月にたくさん聴いた『夢をかなえてドラえもん』も、6月からは違う曲に変わります。ちょっと寂しいですが、6月の「今月の歌」も楽しみにしています。
ちなみに私は昭和世代ですが、『ドラえもんのうた』も『夢をかなえてドラえもん』も大好きです。いい曲はいい、昔も今も関係ありませんね。
令和7年5月30日(金曜日) 〜20〜
1・2時間目のことです。3年生の4つの教室がとても静かです。教室の中を覗くと、子どもたちの机の上には習字道具が置いてあります。子どもたちは背筋を伸ばし、集中して先生の話を聞いています。オンラインを活用した学年合同の習字の授業の様子です。
田無小には習字のスペシャリストの先生がいます。その先生が画面を共有しながら、学年の全体指導を進めていきます。手元をアップにして、筆の持ち方や動かし方をわかりやすく教えたり、自作の資料を使って「始筆・送筆・終筆」を練習させたり等、書写の基本を丁寧に説明していました。
また、各教室には他の先生たちもスタンバイしています。その先生たちは、それぞれの教室で子どもたち一人ひとりに寄り添いながら、個別にサポートしていました。全体の指導の流れを保ちながら、子どもたちのつまずきや戸惑いにも素早く対応することができる…、これもデジタルとリアルを融合させた新しい学びの形なのかもしれません。私は4つの教室を何回も出入りしましたが、どの教室の子どもたちも、90分間の授業を高い集中力で取り組んでいました。
3年生という学年は、小学校6年間の中において、ある点において特別な学年とも言えます。それは、社会科、理科、総合的な学習の時間、外国語活動等、新しい学習が始まるからです。そして、書写の「毛筆」もまた、3年生から始まります。この先長く続く教科や学習の幕開けが、この3年生という時期に集中しています。何事も始めが肝心です。今日の学習の中では、姿勢や片付けについてもしっかり教わりました。大切に覚えていてほしいと思います。
「校長先生、見て。手がこんなに黒くなっちゃった!」
「私もだよ。ほら!」
授業後、墨で汚れてしまった手を私に見せてくれる子どもたちがたくさんいました。初めての「毛筆」の授業を一生懸命頑張ったという自信、そして楽しかったという子どもたちの気持ちを、墨のついた手とキラキラの笑顔が力強く物語っていました。みなさん、よく頑張りました。
初めての「毛筆」。子どもたちはとても集中して取り組んでいました。
別の教室でも、話し声は聞こえてきません。集中しています。
令和7年5月29日(木曜日) 〜19〜
「あっ!アゲハチョウになった!」
「こっちのサナギも、あと少しって感じ…。」
3年生は理科の学習の中で、「チョウ(モンシロチョウ・アゲハチョウ)」を育てています。家からキャベツを持ってきて、一生懸命チョウのお世話をしている姿は、とても微笑ましいです。教室前の廊下に置いてある観察ケースの中を、こまめにチェックしている姿もたくさん見られます。
少し話が遡りますが、子どもたちはチョウを育てながら、卵、幼虫、蛹(サナギ)の様子を観察してきました。チョウが成長するたびに、教室に掲示している観察カードの枚数も増えていきます。残すは、「成虫」の観察のみというところまで来ました。
3年生のあるクラスのことです。チョウはもう少しで成虫になりそう…という状態です。しかし、残念ながら、先週の段階では、チョウが羽化する様子は見られませんでした。こちらが希望するタイミングで羽化してくれれば嬉しいのですが…、そううまくはいきません。生き物を育てる面白さでもあり、難しさでもあります。すると、そのクラスでは、チョウが何月何日に成虫になるかをクラスのみんなで予想し始めました。自信をもって予想を発表する子もいれば、今一度チョウの状態を確認しに観察ケースまで足を運ぶ子もいました。これはこれで楽しい活動ですね。
時は流れて、振替休業日が明けた火曜日…。観察ケースの中には、美しい羽根を堂々と開いているアゲハチョウの姿がありました。子どもたちはとても嬉しそうに、アゲハチョウの様子を見守っていました。さてさて、予想が当たった人はいたのかな?ただ、全てのサナギが羽化したわけではないので、しばらくは目が離せませんね。(余談ですが、教室をまわるたびに、ついつい観察ケースの中を覗いてしまう自分がいます。)
先週の様子です。「まだかな〜」「そろそろ羽化しそう…」子どもたちも気になっているようです。
ついに蛹(サナギ)が羽化し、成虫になりました。きれいなアゲハチョウです。
成虫になったアゲハチョウを、みんなで優しく見守っています。
令和7年5月28日(水曜日) 〜18〜
高学年の音楽の授業を見たときに、面白い授業実践がありました。この場をお借りして、紹介させていただきます。
音楽室の後方に譜面台が並んでいます。その譜面台には、タブレットがセッティングされています。そして、その前に立つのは子どもたちです。どことなくワクワクしているのでしょうか。笑顔の子がいます。おっと、こちらは緊張しているのでしょうか。表情の硬い子も少なくないようです。さあ、音楽の先生による伴奏が始まりました。曲は、文部省唱歌「こいのぼり」です。
「いらかの波と〜 雲の波〜♪」
伴奏に合わせて、子どもたちが歌い始めました。目の前のタブレットが自分の歌っている様子を撮影しています。まるで、YouTubeで人気のある『THE FIRST TAKE』のような光景です。緊張している子もいましたが、どの子も最後まで立派に歌い切りました。
その後、子どもたちは自分の歌声や歌っている様子を確認していました。きっと自分なりに改善点を見つけ、次に生かそうとしているのでしょう。タブレットを活用すると、このように自分の歌唱の様子を客観的かつ簡単にチェックすることができます。これも、デジタルを活用した新しい学びの形のひとつです。
さらに、その後、自分の歌っている動画を「Google classroom」を使って先生に提出している子もいました。動画をもとに先生から的確なアドバイスをもらうことができるので、より一層、技術の向上に生かすことができます。これから先も、子どもたち自身が自分の目的に応じてタブレットを効果的に活用できるように、様々な教育活動の場面で取り入れていきたいと思います。
ただ今、レコーディング中・・・。どの子も集中して歌っています。
令和7年5月27日(火曜日) 〜17〜
体育学習公開が終わり、通常の学校生活のリズムが戻ってきました。毎日のように流れていたダンスや表現の音楽が校庭から聞こえなくなったことには、正直なところ、少なからず寂しさを感じます。しかし、いつまでも体育学習公開を名残惜しんでいては、教員も子供たちも次のステージに進めませんからね。私も早く気持ちを切り替えて、日々の教育活動に備えたいと思います。
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド♪」
「ド・シ・ラ・ソ・ファ・ミ・レ・ド♪」
おや?今日の校庭からは、ダンスや表現の音楽の代わりに、ドレミのメロディーが聞こえてきます。体育学習公開は終わったはずですが…。校庭には変わらず賑やかな声が響いています。さて、この辺りでお気付きの方もいらっしゃるかもしれません。そうです。「体力テスト」が本日からスタートしました。校庭で行われていたのは、持久力を測定する「シャトルラン」です。「シャトルラン」は、20メートル間隔で引かれた2本の線の間を往復し続ける種目です。特にゴールが定まっているわけではありません。自分の体力の限界まで走り続ける必要があります。そのため、最も疲れる種目と言ってもよいでしょう。当然、この種目に苦手意識をもっている子も多いです。
「がんばれーっ!」
「もうちょっとー!」
「まだいけるぞーっ!」
それでも、友達の応援を力に変えて、子どもたちは力いっぱい最後まで走り続けていました。
「校長先生!去年よりも15回記録が増えたよ!」
「わたしもだいぶ増えた!」
おめでとう!頑張りましたね。「体力テスト」はまだまだ続きます。自己ベストの更新を目指して、他の種目も力いっぱいチャレンジしてください。
「シャトルラン」の様子です。今日は比較的涼しかったので、子どもたちも走りやすかったようです。
体育館でも「体力テスト」は行われています。これは、「立ち幅跳び」の様子です。
筋持久力を測定する「上体起こし」もキツイ種目のひとつです。みんな、ファイトーッ!
令和7年5月24日(土曜日) 〜16〜
令和7年度の体育学習公開当日になりました。不安視されていた天候にも何とか恵まれ、保護者の皆様、地域の皆様、そして本校の卒業生等、大変多くの方々にお越しいただくことができました。子供たちへの温かいご声援や励ましの言葉の数々、本当にありがとうございました。また、PTAの皆様、おやじの会の皆様には、運営面や片付け等でも大変お世話になりました。御礼申し上げます。
『やる気を楽しさへ』
これが今年度のスローガンです。体育学習公開に向けて、子供たちは約1か月の間、先生の指導の下、友達と協力しながら一生懸命頑張ってきました。動画を見ながら自主練習に励んだり、休み時間に友達と動きを合わせたりする姿もたくさん見られました。この体育学習公開までの期間を通して、子どもたちは「やる気」を原動力に練習に取り組み、上達する「喜び」や表現する「楽しさ」を大いに実感したのではないでしょうか。
その様子は、本日ご来校いただいた多くの皆様にもお届けすることができたと思います。会場から送られていた大きな拍手が、そのことを物語っていたように思いました。その結果、田無小の校庭には、たくさんの「笑顔」がキラキラと輝いていました。
田無小の皆さん、今日まで本当によく頑張りましたね。すばらしかったです。週末はゆっくり休んでくださいね。
令和7年5月23日(金曜日) 〜15〜
昨日のことです。休み時間に保健室に行くと、6年生の女の子が2人の5年生に保健委員会の仕事を教えているところでした。
「冷蔵庫に保冷剤が入っています。」
そう言うと、その6年生の女の子は冷蔵庫の扉を開けました。
「ここに保冷剤がたくさん入っている引き出しがあります。これを一度出して、机の上に置きます。」
5年生の子に手本を示しながら、丁寧に説明を続けます。
「保冷剤をこの紙で包んでください。包み方は特に決まっていませんが、最後にテープでとめるのは忘れないでください。」
確かに保冷剤をダイレクトで使うよりも、手拭き用の紙で包んでおいた方が、過度な冷却を和らげてくれますね。何より衛生的でもあります。手当を受けた子どもたちが保冷剤を使用している場面を見かけたことがありますが、保健委員さんが事前に整えてくれていたのですね。私も初めて知りました。
話を戻します。その6年生の女の子は5年生に指示を出し終えると、その後はテキパキと補充用のトイレットペーパーの準備を始めました。とにかく手際が良いので、私もいろいろと質問をしてみました。
「去年も保健委員会をやっていました。仕事は大体覚えています。自分の担当する曜日以外にもお手伝いに来ることがあります。」
さらに話を聞くと、その子は人のためになる仕事が好きだということを爽やかに話してくれました。決して手を抜かない真面目な仕事ぶりとその言葉に、私は大きな感動を覚えました。いやー、素晴らしい!拍手です!
令和7年5月22日(木曜日) 〜14〜
わかば学級(B学級)に行くと、オープンスペースに大量の段ボールがありました。段ボールを大きく開いて、そこにマッキー等のペンを使って楽しそうに絵を描いている子がいます。横を見ると、両面テープを使って新しいパーツをつけている子がいます。立体的な作品に挑戦している子もいました。
教室の中に入ると、集中してイラストを描いている子どもたちがいました。おしゃべりをしている子は一人もいません。全員が集中して、自分の好きなキャラクターやデザインのイラストを描いています。中には、オリジナルのキャラクターをデザインしている子もいました。
別の教室に入ると、タブレットを使ってプログラミングに挑戦している子がいました。横の席の子はタイピングの記録更新に挑戦しているようです。周りに迷惑が掛からないように、どの子もイヤホンをつけながら取り組んでいます。しかし、タブレットを操作している指先は驚くほど速いです。
これは、わかば学級(B学級)の学活の様子です。子どもたち一人ひとりが自分の取り組みたい課題を選んで、自由に挑戦しています。(この他にも、通常は校庭でバスケットボールやサッカー等に挑戦している子どもたちもいるのですが、今日は体育学習公開のリハーサル日だったため、校庭でのメニューはありませんでした。)この学活の時間は、子どもたちが自分の好きなことに思い切り取り組むことができるので、子どもたちにとってはまさに「ハッピータイム」のようです。どの子も本当に楽しそうに過ごしていました。
さあ、どんな作品が出来上がるでしょうか。楽しみです。
イラストチームの集中力はお見事です。静かな教室には、鉛筆を走らせる音だけが響いていました。
タブレットの操作はお手のものです。オリジナルのゲームを作っている子もいました。
令和7年5月21日(水曜日) 〜13〜
「あ!校長先生が帰ってきている!おかえりなさーい!」
「あれ?校長先生。今日の出張は終わったんですか?」
午前中の出張を終えて、私が学校に戻ってきたのは給食の時間に入った頃でした。そのまま私が校内を歩いていると、何人かの子供たちが私に気付いてくれました。そして、元気よく声をかけてくれたのが、冒頭の場面です。
私も管理職になって、今年度で10年目に入ります。授業を抱えている先生たちと比べると、管理職、特に校長は出張が多く、学校を不在にすることは少なくありません。事実、先週は4回、今週は3回、出張がありました。大半の場合は子供たちに気付かれることなく出かけているので、私の出張が話題にあがることは特にないのですが、今日の子供たちのリアクションには理由がありました。
それは、本日の1時間目に体育学習公開の全校練習があったからです。そこで、その場に私がいないことに子どもたちも気づいたようです。「校長先生は本日出張です」ということを説明してくれた先生たちもいたので、「校長先生は出張中」ということが共通認識として成立したわけです。
そして、時は流れて下校の時間。昇降口にいた高学年の男の子が私を見て、その場に立ち止まりました。
「校長先生。出張、おつかれさまでした。」
ど、どうも、恐縮です。ただ出張から帰ってきただけなのですが…。みなさんのあたたかい言葉に、何だかとても嬉しい気持ちになりました。ありがとう。ちなみに、明日は学校にいますからね。教室にお邪魔させてもらいますよ。
令和7年5月20日(火曜日) 〜12〜
わかば学級の授業が終わる時の様子です。日直の子が号令をかけます。
「これで◯時間目の〇〇の授業を終わります。礼。」
日直の子の号令にあわせて、全員が静かに礼をします。
「・・・・・・。」
その後、約3秒の沈黙が続きます。子どもたちは背筋を伸ばした姿勢をキープしたまま、先生の目を見ています。
「はい。」
先生の声が聞こえました。その合図で、子どもたちは席を立ったり、次の授業準備をしたり等、それぞれの行動を始めました。
わかば学級では、挨拶の後のこの「間」をいつも大事にしています。ほんの僅かな時間ですが、この「間」があることで、子どもたちは落ち着いた気持ちをもって、次の行動に切り替えることができているように思います。何よりも、授業に対して最後まで「礼」を重んじている態度が素晴らしいと思いました。
余談ですが、自分の小学校時代のある場面を思い出しました。中休みに校庭でサッカーをするために、私を含む男子メンバーはいつも他のクラスとサッカーゴールを取り合っていました。そのため、授業終わりの挨拶の時には気もそぞろ。廊下側の出口に近い友達にサインを送り合ったり、いち早く教室を飛び出さんとばかりに半身の姿勢で構えていたり等・・・。当時を振り返ると、反省することばかりです・・・。わかば学級の子どもたちから学ばせていただきました。
令和7年5月19日(月曜日) 〜11〜
いよいよ体育学習公開の週となりました。本番は今週の土曜日です。校庭での練習の様子を見ていると、どの学年も完成度をさらに高めようと、教師も子どもたちも一丸となって取り組んでいるのが伝わってきます。体育的な技能はもちろんですが、仲間とともにひとつの作品を創り上げる喜びや楽しさを実感できることも、学校行事の良さですね。
さて、先週から放送委員会の子どもたちが体育学習公開を盛り上げようと、粋な取り組みをしてくれています。各学年がダンス等の表現で使用する音源を、給食の時間に校内放送で流してくれています。(どんな楽曲がどの学年で使われるのかは、本番までのお楽しみにしていただきたいので、この場では割愛させていただきます。)給食の時間、私はいろいろな教室をまわっているのですが、あるクラスに入ったときのことです。ちょうどそのクラスの子どもたちが練習している曲が流れ始めました。
「やったー!『◯◯(楽曲名)』だーっ!」
一瞬で笑顔になる子どもたち。そして、体を動かし始める子が多数登場です。もちろん給食中ですので、席を立つわけにはいきません。しかし、上半身だけでもダンスを踊ろうと、音楽に合わせて楽しそうに踊っています。本来であれば、手に道具を持っていたり、ダンスのパートナーと合わせたり等の動きはあるのですが、そこは問題ないようです。どの子も「エア」で上手に表現しています。それだけ、子どもたちは自分たちのダンスに自信をもって取り組み、夢中になっているのでしょうね。給食時間の束の間の放送でしたが、子どもたちの熱い気持ちとダンスの仕上がり具合が垣間見えたひとときでした。
でも、みなさん。給食、こぼさないようにね。
令和7年5月16日(金曜日) 〜10〜
3年生の教室に行くと、国語の学習をしているところでした。
「鉄橋!」
担任の先生が唐突に声を発しました。すると、子どもたちは一斉に国語辞典を開き始めました。先生が出したお題の『鉄橋』という言葉を探しているようです。その間、教室が静寂に包まれます。
「はい!ありました!」
「ぼくも見つけた!」
教室前方に掲示されたデジタル時計を確認すると、まだ20秒も経過していません。国語辞典の使い方に、かなり慣れている子が多いようです。
「鉄道!」
次のお題です。子どもたちは再び辞書を開いて調べ始めました。
「はい!」
今回も15秒ぐらいで、反応がありました。指の感覚が研ぎ澄まされているのでしょう。早いです。
「近くに『手伝う』があったよ。」
周辺の言葉を一緒に覚えている子もいました。スマホやタブレットでの検索は、瞬時に言葉を調べられるという良さがあります。一方で、紙の国語辞典は「言葉の寄り道」を楽しめる良さがあります。目的や状況に応じて使い分けられることが理想なのでしょうね。
私が見た場面は、ちょうど新出漢字に『鉄』という漢字が登場したところでした。そのため、『鉄橋』『鉄道』『地下鉄』等の言葉がお題として出されたようです。別の漢字が登場すれば、お題の熟語もまた変わることになります。子どもたちには、新出漢字と一緒に、たくさんの語彙にも触れ、言語感覚を豊かにしてほしいと思います。言葉を知ることって、楽しいですからね。
令和7年5月15日(木曜日) 〜9〜
先週から今週にかけてのことです。3回にわたって、6年生の子どもたちが校長室にやって来ました。
「今日はお忙しい中、取材にご協力くださり、ありがとうございます。」
やや畏まった様子は隠せませんでしたが、どの子も丁寧な口調で挨拶や説明をしてくれました。そして、私に向けて、いくつかの質問を続けてくれました。
「校長先生は、田無小学校の良いところはどんなところだと思いますか?」
「校長先生が今まで勤めてきた学校と田無小学校の大きな違いは何ですか?」
「校長先生はどんなことを考えて、学校づくりをしているのですか?」
中には鋭い質問もあり、私もじっくり考えてしまうものもありましたが…。「田無小学校の良さ」というテーマで子どもたちと話ができたことは、自分にとっても楽しい時間になりました。
6年生の国語の学習の中に、『聞いて、考えを深めよう』という単元があります。クラスで設定した話題で意見を出し合う際に、「相手から聞いたことで自分の考えを整理し、まとめる」という、聞くことに関する資質・能力を育成することを目的としています。私以外にもたくさんの人に取材をしたようなので、これからその情報をみんなで共有するのでしょうね。子どもたちにはたくさんの人と「かかわり」ながら、これからも学習に励んでほしいと思います。
余談ですが、校長室に来たメンバーは、どのクラスも取材の後に校長室をゆっくり見学していきました。
「校長室に入ったのは、1、2年生の時の『学校たんけん』以来かも…。」
「この金庫って、何が入っているんですか?」
「うわー、歴代の校長先生って、こんなにたくさんいるんだなぁ…。」
礼儀正しい取材の後に見せた6年生の素直な姿も、また見ていて微笑ましかったです。
令和7年5月14日(水曜日) 〜8〜
「やったー!ログインできた!」
「国語の問題にしようかな…。算数にしようかな…。」
今日の3時間目、2年生の教室ではタブレットを使って楽しそうに授業をしていました。今年度から新しく導入した学習アプリ「Monoxer(モノグサ)」を使っています。このアプリを活用すると、子どもたちは自分のチャレンジしたいタスク(学習課題)を自分で選び、それぞれのペースで思い思いに取り組むことができます。2年生なので教科は国語と算数しかありませんが、それでも今日は「漢字」「語彙」「計算」「時計の見方」等、様々な内容のタスクに挑戦していました。
「あっ!1年生でやった『かきとかぎ』だ!」
前学年の学習内容を復習している子がいました。自分のタイミングで復習できるのも、学習アプリの良さです。
「うーん…、やっぱり漢字は難しいな…。」
この学習アプリ「Monoxer(モノグサ)」は、AIが子どもたちの学習進度や理解度をチェックします。漢字の書き順や文字の形をAIが細かくチェックするので、正しく丁寧に書かないと「〇(マル)」がもらえません。だからこそ、一画一画を意識しながら書くようになるのでしょうね。
「やったー!全部が緑色になった!」
タスクをクリアしていくと、円グラフに緑色が増えていきます。抹茶ドーナツのように全部が緑色になると、理解度や達成度が100%になったということです。今日の3時間目だけでも、クリアした子が何人かいました。よく頑張りましたね。
令和7年5月13日(火曜日) 〜7〜
正門や昇降口付近での朝の挨拶が終わると、私はそのまま各教室をまわることが多いです。廊下からではなく、教室の中に入って、子どもたちの様子や授業の様子を見させてもらっています。時には授業に参加させてもらうこともあります。子どもたちと多くかかわることもできるので、教室をまわることは、私の毎日の楽しみにもなっています。
私が田無小学校に着任して間もなく一カ月半になりますが、この期間を通してわかったことがあります。田無小学校は学級数が多いので、朝の会から教室をまわり始めると、全てのクラスをまわり終える頃には2時間目が終わっている…ということです。最近は体育学習公開の練習に見入ってしまうことも多く、もっと時間がかかっているかもしれません。また、給食時間に教室をまわることも、私のルーティーンのようになっています。そのため、校長室を不在にしてしまうことが多くあり、大変申し訳なく思っているところではありますが…、やはり自分の性分はなかなか変えられないようです。教室や校庭から子どもたちの楽しそうな声が聞こえてくると…、足を向けずにはいられません。その場所に行かないと、気持ちがソワソワして落ち着かなくなってしまいます。
…ということで、前置き(言い訳?)が長くなりましたが、これからも校長室不在の時間が多くなってしまうかと思います。何卒ご容赦ください。
令和7年5月12日(月曜日) 〜6〜
「おはようございます!」
「おはようございまーす!」
今朝の登校中の一場面です。普段の様子と異なる点がひとつあります。いつもは、私を含め、学校の教職員が正門や昇降口付近で挨拶をしています。しかし、今日はその他にも挨拶をする人たちがいらっしゃいます。「社会を明るくする運動」の実施委員会の皆様です。普段から地域を支えてくださる方々が、今週は私たちと一緒に挨拶当番を担当してくださいます。正直なところ、私たち学校関係者よりも早い時間帯から、正門に立っていらっしゃいました。忙しい朝の時間帯にもかかわらず、早朝から子供たちや地域のために、笑顔で明るい挨拶を続けてくださる姿に、頭が下がる思いです。そして、さらに嬉しいことは、今週から有志の子どもたちも挨拶当番に参加してくれているところです。通常より早い時間に登校し、頑張ってくれています。一緒に挨拶の輪を広げていきましょう。
最近は学校や地域社会に関する辛いニュースが続き、不安になることの多い世の中ですが、社会を明るくするには、やはり「挨拶」から始めることが大切だと考えます。「挨拶」は、誰でも気軽に始めることができます。ということで、毎年恒例の「社会を明るくする運動」の挨拶週間が本日より始まりました。元気で気持ちの良い挨拶が溢れる田無小学校を目指していきたいと思います。
「社会を明るくする運動」の挨拶週間が始まりました。
たくさんの地域の方々と一緒に、「あいさつ隊」の子どもたちも朝早くから頑張っています。
令和7年5月9日(金曜日) 〜5〜
本日の「校長のつぶやき」は、ある6年生の日記から、一部抜粋して紹介させていただきます。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今日は1年生のお世話をしました。朝早くに行ったり、早く準備をしたりと、少し大変でした。だけど、朝のあいさつのときは返事をしてくれて、みんなすごくいい子でした。朝の準備のときは、みんなしっかりしていて、朝の準備もちゃんとできていて、手伝わなくてもできていました。
特に印象に残ったのは、私が少し朝の準備をするのが遅れた子を手伝ってあげたところ、「ありがとう」と言ってくれたことです。ちゃんとお礼が言えてえらいなと思いました。
(中略)
あと1日しか(お世話が)できないのがさびしいですが、最後まで全力で頑張りたいです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
この日記にもあるように、6年生の子どもたちは、1年生が入学してから今週いっぱいまで、朝のお世話や給食のお手伝い等を一生懸命続けてくれました。1年生が安心して学校生活を送ることができるように、笑顔で声をかけたり、困っている1年生にそっと寄り添ったり等、優しいお兄さん、お姉さんとして、6年生は本当によく頑張ってくれました。そのおかげで、1年生の子どもたちもすっかり学校に慣れ、自分でできることもかなり増えてきました。校長として、最高学年の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。1年生の子どもたちは、間違いなく6年生のみなさんのことを大好きになったと思います。この「かかわり」をこれからも大きく広げ、より良い関係を築いていきましょうね。
6年生のみなさん、本当にありがとうございました。
令和7年5月8日(木曜日) 〜4〜
「校長先生!ダンスの練習に行ってきます!」
「今日は午後に体育があるから、今のうちに動画で確認しておこうっと。」
「だいぶ振り付けを覚えたから、けっこう自信あるよ。」
現在、田無小学校は5月24日に開催される「体育学習公開」に向けて、どの学年も一生懸命練習に取り組んでいます。この時期は通常時とは異なり、1時間目から6時間目まで体育館や校庭を使った学年ごとの練習計画が組まれています。そのため、私も校内をまわっていると、かなりの確率で体操服姿の子どもたちに出会います。冒頭の言葉のように、自分たちの練習時間がいつなのかを教えてくれる子もいれば、現在の練習状況や意気込みを教えてくれる子もいます。
3時間目に校庭を見ると、1年生がダンスの練習をしていました。授業終了の時間が迫っていたため、担任の先生が区切りの良いところで音楽をストップすると…
「もっと踊りたい!」
「最後までやりたいよー。」
なんと、大勢の子どもたちからのリクエストが入りました。そこで、再びダンスがスタート!私も練習が終了するまで見ていましたが、最後まで笑顔で楽しそうに踊りきる1年生の姿がそこにはありました。体は小さいですが、初めての「体育学習公開」に向けて、やる気に満ち溢れている1年生の子どもたち。まだまだ上達していきそうです。
令和7年5月7日(水曜日) 〜3〜
「GW(ゴールデンウィーク)」が終わりました。連休の疲労もあったのでしょう。朝は若干の疲れを見せながら登校している子どもたちの姿も見られました。しかし、友達や先生と顔を合わせるや否や、様子は一変。ニコッと笑顔を見せ、楽しそうに連休中の話を始める子どもたちがたくさんいました。早く誰かに話をしたくて仕方なかったのかもしれませんね。
「上野動物園でパンダを見てきたよ!」
「西武球場に行って野球の試合を見てきました。西武は負けちゃったけど…。」
「やっぱり習い事で忙しかったけど、家でゆっくりすることもできて良かった。友達ともいっぱい遊んだし。」
子どもたちから楽しい話をたくさん聞くことができて、私も嬉しい気持ちになりました。すると、連休中の話で盛り上がっている中、ため息をつきながら話し始める子がいました。
「あーあ…。せめて、あと2日。休みが続けばよかったのになぁ…。」
その気持ち、よーくわかります。賛同している大人も多いのではないでしょうか。次の祝日は、7月の「海の日」まで無いですからね。仕方ありません。気持ちの切り替えも大切です。いつもの生活リズムを早く取り戻し、頑張っていきましょう!エイエイオー!(←毎年、自分に言い聞かせています。)
令和7年5月2日(金曜日) 〜2〜
あるクラスの教室に入った時のことです。私の顔を見て、ニコニコしている子どもたちがいました。何か私に質問があるのかなと思い、私は近くに行って話を聞いてみることにしました。
「学校が終わって家に帰ったら、おじいちゃんとおばあちゃんの家に行くんだ。楽しみ!」
「私は大阪に行きます。新幹線に乗って行きます。」
「ぼくはサッカーの練習が入っているけど…、たぶんどこかに出かけるかな。」
黄金週間(ゴールデンウィーク)のお出かけを楽しみにしている子どもたちの様子が伝わってきました。旅行に出かける子もいれば、習い事の練習に励む子もいると思います。連休が終わったら、また子どもたちから話を聞いてみたいと思います。
令和7年5月1日(木曜日) 〜1〜
私が田無小学校に着任して、早いものでひと月が経ちました。校内をまわっていると、たくさんの子供たちと話をすることがあります。また、学習や運動、委員会や係活動など、頑張っている子供たちの姿をたくさん見ることもあります。「校長のつぶやき」では、そのような子供たちの様子や学校(私)からのメッセージなど、ジャンルにとらわれることなく、高頻度で発信していきたいと考えています。不定期の更新になるとは思いますが、よろしくお願いいたします。