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西東京市立住吉小学校
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校長室から

更新日:2025年11月28日

心を澄ませて [11月20日]

 以前、観た映画が、心に残っています。「目を澄ませて」というフレーズがタイトルにつくこの映画は、生まれつき聴覚障害がある主人公が、下町のボクシングジムから、プロボクサーとしてリングに立ち続けながら、ひたむきに生きる姿を描き出したものです。自分らしく生きるということが、どんなことなのか、考えさせられる映画です。
 
 昨日(19日)、2・3・4学年の児童が、調布市にある京王アリーナTOKYOで、東京2025デフリンピックのバドミントン競技を観戦しました。
 デフリンピックは、聴覚障害がある、聞こえない・聞こえにくい選手の国際的スポーツ大会で、日本では初開催ながら、100周年目となる記念すべき大会です。
 デフアスリートに、「目でみる応援」を届けるために、子ども達は、事前に、手話をベースにしたサインエールを練習し、応援ボードを作成して、当日を迎えました。
 日本人選手の試合が始まると、それまでの試合に増して、夢中になってサインエールを送りました。住吉小の子ども達のいいところは、勝った選手にも、負けた選手にも、他の会場の選手にも、隔てなくエールを送ろうとするところです。応援が届いた選手や関係者から、試合後に手を振っていただいて、みんな、喜んでいました。
 選手達の、聴覚障害に向き合ってきた努力や葛藤、時には万全とは言えない練習環境などを思いやるからこそ、この日、この試合に臨むことの、言葉にならない気持ちが察せられます。選手達それぞれの人生の大一番に立ち会えたことは、いつか、自他の多様な生き方をかえりみるときの、材料になることでしょう。

 学校便りで、これまでたびたび、「COCOLOプラン」についてお伝えしてきました。来年度、住吉小に知的障害特別支援学級が開設されることも視野に、各学年で、障害理解学習交流会を進めています。特に3年生は、それに加えて、車椅子を日常的に用いる当事者との交流や、視覚障害がある当事者との交流をそれぞれ実施し、改めて、我が街のバリアフリーを見直す学習をしました。こうした体験的な学習も踏まえて、ひとつとして同じものの無いそれぞれの人生を知るなかで、そうした多様な輝きのひとつである、かけがえのない自他に出会ってほしいです。
 
 耳を補って目を「澄ませる」デフアスリートのように、目を澄ませて、そして、心を澄ませて、この世界の素晴らしさに気付いていくことを、願っております。
 

アリーナ
京王アリーナTOKYO

会場
バドミントンの試合会場

応援
サインエールで熱烈応援

多様性のきらめき[10月31日 学校便り11月号巻頭言]

 「三菱UFJ銀行」「教育と探求社」と連携し、5学年で5回にわたって実施した「経済金融プログラム」が最終回を迎えました。学習指導要領では、家庭科の「消費生活・環境」をはじめとする横断的な学習により、お金の大切さと、計画的な利用について学ぶことが示されています。この内容を、外部の専門機関と連携することで、「お金」について改めて深く学ぶ機会を設けたものです。お金とは何か?序盤はカードゲームを用いて、お金と物事の価値を比べ、他の児童と考えを伝えあうことからスタートします。こうした対話的な学習を通じて、

  • 人によって、お金の価値は異なること
  • お金で買えない物事があること
  • お金で買えない物事も、工夫して近づけることができること

などに気付いていきます。例えば、命や愛情など、お金に代えることはできない物事でも、健康につながる食生活を心掛けたり、自らの内面を磨いたりすることならできると、討論を通じて考えを広げ、深めました。馴染み深いけれど答えの無い問いを通して、多様な考えに出会うことができました。
 
 来年度、本校に特別支援学級が新設されることを機に、他校の特別支援学級との交流と、そのための理解教育を、学年ごとに進めています。学校体制の変化に応じ、子ども達のココロに問い掛けることで、多様性を認め、他者を尊重する寛容さを宿してほしいと願っています。
 そうした背景のもと、10月24日に、3学年が、肢体不自由がある当事者をお招きし、障害理解学習を行いました。車椅子補助の体験を通して具体的に学び、我が街を異なる視点で捉えるなか、「できないことに目を向けるのではなく、できることを伸ばしていくことが大切」という捉え方に、多くの子ども達が感銘を受けた、いい機会となりました。「できることを伸ばすこと」は、あらゆる人の自己実現に係る、希望の視点だと思います。
 11月19日には、2・3・4学年児童が、デフリンピック観戦を行います。「障害」「国際」といった多様性に出会うなか、個性がきらめくことの喜びや、自他の存在の素晴らしさに気付ける機会になればと思います。
 
 9月号で構想をお伝えした「COCOLOプラン(仮称)」は、こうした内面への問い掛けです。子ども達のココロが育ち、育ち合う学校でありたいと、私は願うのです。
 

ココロの豊かさ[9月1日 学校便り9月号巻頭言]

 例年より暑い夏を、家庭・地域で過ごした子ども達が、少し大きくなって、元気に登校してきました。休業期間中の大きな事故の情報が特に無いことに、まずは、安堵しています。子ども達を迎えるのは、教職員と、部分的な改修を終えた校舎、そして、5年生が植え替えたマリーゴールドです。正門前の地蔵通り沿いに、100鉢を並べましたので、壮観な花鉢の列を、是非、ご覧ください。2学期の始まりに、子ども達の心が和むよう計画した取組です。それでも、お子さんが、生活の切り替えに不安がある場合は、カウンセラーなど心理士による面談を、個別に行います。遠慮なく、担任までご相談ください。すぐ対応いたします。
 さて、4月に6学年を対象に実施された「全国学力・学習状況調査」の結果から、本校の学力向上が、とても順調に進んでいることが分かりました。九九の全校テストを個票化したり、数直線の活用に係る課題改善カリキュラムを推進したりするなど、つまずきを解消し、考えるアイテムをもてるよう図って、更なる学力・体力の向上につなげます。
 夏季休業期間中に、住吉小Webサイトの更新と、学校要覧の更新をしました。そのなかで、教育活動のテーマとして、「自ら伸びる力をつける」を設定しました。混沌としており、先が見通しにくい世界にある子ども達が、しなやかに生きる力をつけられる学校でありたいと考えます。そのためには、先述の基礎・基本と考える力、そして、豊かな心をバランスよく育むことが必要だと考えます。
 子ども達の心に寄り添うため、「COCOLOプラン(仮称)」を、1学期から試行しています。

  • 花の栽培を通して、情操の涵養を図る「花プロジェクト」を、5学年から進めています。
  • 全児童を対象に、スクールカウンセラーによる面談を進めるとともに、教職員によるメンター制を試行しています。
  • 登校支援室「COCOLOルーム」を試験的に設けており、その開室日数を増やす方向です。
  • 道徳科の学習内容を、学校行事などと関連付けて計画し、具体的にとらえられる内容設定を心がけています。
  • 来年度の特別支援学級設置に向けて、全学年で障害理解を適切に図るとともに、直接交流の機会を設けます。
  • 人権や多様性について学ぶ機会を設けるとともに、特に2・3・4学年児童は、デフリンピックを現地観戦します。
  • 個票の記録など、個人内評価の重視を通して、自らの成長の履歴を実感できるよう図ります。

1学期から進めている、こうした取組をもとに、改めてプランを見直し、策定していく予定です。
 こうした背景のもと、9月26日(土曜日)に、道徳授業地区公開講座を実施します。公開授業の合間の2校時は、弁護士による講演会を計画しており、「オンラインカジノ」が演題です。現代的な社会問題を通して、規範や自律に係る問題について、道徳の視点から考える機会になればと思います。体育館にて、是非、ご参会ください。
 

種まく学校[7月18日 学校便り夏休み号巻頭言]

 先月末にご案内した「花プロジェクト」の第一弾として、マリーゴールドの植え替えを、7月3日に実施しました。急な募集にも関わらず、20名の保護者・地域の皆さんにご支援いただいて、1000株の苗を、大型の丸鉢と育苗ポットに移植しました。植え替えの際は、苗を傷めないよう、細心の注意が必要ですが、子ども達は、活動の意義をよく理解しており、とても意欲的に進めました。17日の下校までに、5年生の有志児童が、育苗ポットに植え替えた苗300株を、「花大使」として近隣の保育園、保谷高校、住吉会館ルピナス、デイサービス施設に贈る「花外交」を展開しました。社会の一員としての役割を実感した子ども達が、スキップして帰った高揚を、覚えていてほしいです。
 
 着任以来、あっという間の体感の1学期でしたが、2年目くらいの心持ちで、学校としてなすべきことを進めました。

  • ユニバーサルデザインの教室環境づくりを進めました。
  • 全校児童の登下校ルートを分析してまとめ、見守り体制の強化と、安全指導の適正化を図りました。
  • 学習活動を媒介に、学校と地域・保護者が互恵的に協働することを、コミュニティ・スクールの在り方と定めて、上述の「花」と「安全・安心」を、その2軸に据えました。
  • 全児童を対象として、スクールカウンセラーによる面談を始めるとともに、全ての教職員によるメンター制を進め、それぞれの心に寄り添う「COCOLOプラン」の策定に向けた試行をしています。
  • 登校支援室「COCOLOルーム」を試験的に設け、そのニーズに応えています。
  • 子ども達の個人内評価を重視し、コロナ禍以降の体力調査結果を個票にして配布しました。
  • 保谷高校との連携による「住吉タイム」では、基礎・基本の定着を図り、特に九九の完全習得を図っています。
  • オリンピアンや日本代表から、スポーツの魅力を学ぶ機会を創出し、3年生の水球、4年生のカバディ、5年生のダンスなど、体験学習を順次進めています。

 
 ここに示していない来学期以降の構想も含め、この1学期に、たくさんの「種」をまきました。マリーゴールドの花が咲く頃、こうした「種」も芽吹いて、子ども達の学びが深まることを願っています。
 それまでしばらく、夏季休業期間となります。子ども達が、安全で健康な、かけがえのない自分でありますように。豊かな体験と、挑戦に満ちた夏でありますように。
 

花が育てる[5月30日 学校便り6月号巻頭言]

 住吉小の校地内には、色とりどりの花が咲いています。育成会をはじめとする地域の方々の手によるもの、地域の方々の支援のもと、環境委員会の児童が育てたものなどが見頃となって、子ども達の新学期を彩りました。
 教育機関としての学校には、実は、「樹木園」という側面があります。20種類に及ぶさまざまな樹木が校地内に植えられているのは、そのためです。この春は、昨年度は咲かなかった藤棚の藤の花が満開となったことが嬉しくて、私は、全校児童に紹介しました。
 古来、花が人の心を豊かにしてきたように、花のある生活をすること、花を種から育てることは、子ども達の情操の深化、生命の重みの感得、分かち合う他者との出会いなど、他に替え難い意義があると考えます。
こうした思いを理念として、学習活動として子ども達が花を育てる「花プロジェクト」を、無理なく進めていきます。

  • 満開のマリーゴールドで、2学期の始まりを彩ります。
  • コミュニティスクールとして、花の栽培を通して地域と結び付き、地域拠点の役割を果たします。
  • 子ども達が「花大使」として花を贈り、地域と地域をつなぐ「花外交」を進めます。

 
 そのために昨日、教職員が、育苗用のポッドに、マリーゴールドの種をまきました。苗が育ったら、子ども達の出番。大型の鉢100鉢に、苗を植え替えます。いずれ、子ども達それぞれが、種から花を育てられたらと思っています。
 さて、6月は、「ふれあい月間」です。友達をはじめとする他者との関わりを、改めて振り返る機会です。道徳科の学習とも関連付けながら、人権や多様性を踏まえた他者の尊重について、学びを深めます。この機会に、「花」との関わりを進め、総合的に、子ども達の心に向き合っていきたいです。
 つきましては、マリーゴールドの苗が順調に育ったら、子ども達といっしょに植え替えをしていただける保護者の方を募ります。詳細は後日、改めてお知らせします。この住みよい街の「花エリア構想」に、是非、ご参画ください。
 

ごあいさつ[4月7日 学校便り4月号巻頭言]

 古来、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われながら、彼岸を半月過ぎても、思い出したように寒さがぶり返す日があります。気象学的な理由は不明ながら、統計的にみて、毎年その日に特定の天気が現れる傾向が強い不思議な日のことを、「特異日(とくいび)」といいます。4月6日は、そうした「寒の戻り」が起こりやすい日で、「寒の戻りの特異日」とされるとのことです。今年は、卒業式の前日に、桜の開花宣言があったものの、それ以降の「花曇り」がうらめしく、歳時記をめくっていました。しかし、その「花冷え」のおかげで、校地内のチューリップやパンジーなどの花の見頃が、始業式や入学式に重なり、華やかに新学期を彩ったことを、嬉しく思います。
 
 初めまして。私は、4月1日付けで、住吉小学校長に着任いたしました、三澤 亘潤(みさわ たかひろ)と申します。同じく着任した 山本 英男(やまもと ひでお)副校長とともに、前任の 小林 宏 校長が手塩にかけたこの学び舎を継承し、子ども達の育ちに寄与してまいります。
 
 さて、先日、2030年度以降に実施される次期学習指導要領の改訂に向け、文部科学大臣が中央教育審議会に諮問しました。それによると、新しい学習指導要領は、

  • 生成AIの発展などを踏まえ、知識の集積だけでなく、深い意味の理解を促す学びの在り方
  • 情報モラルやメディアリテラシーの育成強化
  • 自動翻訳機などが普及する中での外国語教育の在り方

などを含んだ、幅広い内容となる方向です。特に、この諮問で強調されているのが、画一的な教育から脱した「柔軟な教育課程」の在り方です。それぞれの子ども達が主体的に、深く学べることを目指すとされています。
 このことは、これからは、これまで以上に、子ども達や地域の状況に応じた、各校の「特色」が問われるということと考えます。歴史に磨かれた基礎・基本を確かな土台としつつ、次代を担う子ども達にとって必要な資質・能力の育成について、明確な理念が必要です。
 そこで、コミュニティ・スクールへと移行して3年目となるこれまでの歩みを踏まえ、学校と家庭と地域が、子ども達の学びを媒介に結び付き、リアルな地域教材を開発・実践するなかで、協働を図れるようにしたいと考えています。保護者・地域の皆様には、ご知見を賜るとともに、その具現化に、是非、参画していただきたいと願っております。
 
 その手始めに、花の種を蒔こうと思います。「花曇り」にも「花冷え」にも負けずに、美しく咲く花の種を、ご一緒に蒔いてみませんか?
 

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