令和4年度 保二小 あんぜんの日
更新日:2023年9月1日
「保二小 あんぜんの日」を開催しました
コミュニティ・スクールとして、児童への教育活動を通して地域社会と協働し、「学びの充実」と、「学校の地域拠点化」を同時に進めています。こうした取組が、浅薄なイベントに陥ることのないように、保二小では教育課程にしっかりと位置付け、各教科等の「見方・考え方」を踏まえた指導を行っています。特に、複合単元「市民科」を設け、各教科等を横断する発展的な教材開発を進め、学力向上にもつなげているのが、本校の特色です。
そのうち、学校と地域社会の双方が利する活動として、「花プロジェクト」と「安全・安心」を重点化しており、その後者について、昨年度からの構想を実現したのが、この度の「保二小 あんぜんの日」です。その理念や開催の経緯については、以下8月3日付のお知らせにまとめてありますが、テーマは、
- 小学生も、地域の力
- 地域のヒーローに学ぼう
として、特別活動を軸とした「市民科」の複合単元を設計し、防災・防犯に係る14のブースを児童が訪問して体験的な学習を行うようにしました。
当日は、西東京消防署や田無警察署、西東京市危機管理課、西東京市公民館、西東京レスキューバード、東京老人ホーム、剣護身術、ホニホニ絵本を読む会の皆様にご指導いただき、おやじの会やホニヤギサポーターの運営協力をいただきました。会場を分散させて密を避け、感染防止対策を徹底しての実施となりました。278名もの保護者の来校がありましたが、改めて以下に、当日の雰囲気をお伝えします。
「保二小 あんぜんの日」全校集会
全校集会で、協力機関や団体の紹介をしました。
全校集会には、6年生の児童が代表して参加し、他の学年の児童は、オンラインで参加しました。
[紹介した方々]
西東京消防署長 田無警察署生活安全課長 西東京市危機管理課課長 西東京市公民館長 富士町地域包括支援センター長 ホニホニ絵本を読む会 ホニホニおやじの会 避難所運営協議会 PTA校外部
1 防災読み聞かせ
地震発災時の命の守り方について、絵本の読み聞かせを行いました。
その後、防災〇×クイズを行いました。110番と119番の違いが曖昧な児童も多く、こうした機会の大切さを実感しました。
[対象] 1・2年生
[協力] ホニホニ絵本を読む会
2 パトカー展示訓練
警察官としての仕事や、パトカーの役割について学びました。市民を守る警察官の職務の重さを実感しました。
パトカーへの乗車体験や、アナウンス体験も行いました。
[対象] 1年生
[協力] 田無警察署
3 不審者対応訓練
不審者に「ついていかない」対応について、都内に3台しかない警察車両の映像資料を用いて学習しました。
警察官による指導には、やはり、プロしかもち得ない説得力があります。
[対象] 2年生
[協力] 田無警察署 警視庁少年育成課
4 119番通報訓練
火災発生時の、電話による通報を疑似体験し、緊急時に伝えるべきことを学びました。
通報訓練装置を用いて、消防署員を相手に伝えますが、いざとなると、やはり、緊張してしまいます。
[対象] 3年生
[協力] 西東京消防署
5 毛布担架訓練
災害を想定し、毛布と2本の棒を用いた応急的な担架づくりを体験しました。
安全面から、人間の代わりにぬいぐるみを持ち上げましたが、担架を安定的に用いる難しさを実感しました。
[対象] 3年生
[協力] 西東京消防署 おやじの会
6 煙体験
教室を訓練用の煙で満たし、火災時の命の守り方を学びました。
児童は、ハンカチで口元をおさえつつ、低い姿勢で、室内を出口まで歩きます。視界の悪さを実感できたようです。
[対象] 1〜3年生
[協力] 西東京消防署
7 備蓄倉庫見学
災害に備え、備蓄している物資について、説明していただきました。
段ボールベットに寝てみたり、マンホールトイレに座ったりして、それまで「謎」だった備蓄倉庫の中に興味津々でした。
[対象] 1〜3年生
[協力] 西東京市危機管理課 避難所運営協議会
8 AED訓練
自動体外式除細動器(AED)を用いた蘇生訓練を行いました。
テレビなどを通して見たことがある動作の意味を知り、普段の学びとは異なる視点から、命の重みを実感しました。
[対象] 4年生
[協力] 西東京消防署
9 (1) 震動シミュレータ体験
地震の揺れを再現する機器を用いて、体験的な学習をしました。
起震車とは異なり、室内で用いることができる最新式で、目の前の地震時の映像と連動しています。代表児童が体験し、横方向の激しい動きに驚いていました。
[対象] 4年生
[協力] 西東京消防署
9(2) 初期消火訓練
消火剤の代わりに水を用いた消火器による、消火訓練を行いました。
まちかど防災訓練車も派遣され、実際のホースを用いた消火訓練も合わせて行いました。
[対象] 4年生
[協力] 西東京消防署 おやじの会
10 包帯処置訓練
災害時に負傷した際の、応急処置について学びました。
腕の骨折を想定し、2人1組で三角巾を用いて腕を固定する活動を行いました。手早く上手にできました。
[対象] 5年生
[協力] 東京老人ホーム 看護士
11 護身術体験
不審者情報や性犯罪など、日常に潜む危機への対応力を育てる必要があります。
護身術といっても、「生兵法は大怪我のもと」の観点から、不審者から全力で逃げることの意味を知り、その方法を学びました。
柳沢中の体育館をお借りし、実践的な体験活動を行いました。
[対象] 5年生
[協力] 護身術道場 おやじの会
12 薬物濫用防止展示訓練
薬物濫用の危険性について、都内に3台しかない警察車両の映像資料を用いて学習しました。
第1図工室には、薬物濫用に関する資料をたくさん展示され、重大な社会問題の意識を高めました。
[対象] 6年生
[協力] 警視庁少年育成課
13 東京マイ・タイムライン
災害時の行動の仕方や、避難所でできることについて学びました。
東京マイ・タイムラインは、これまで、全家庭に配布されていますが、なかなか活用されていない実態があります。そのため、「保二小 あんぜんの日」における最重点のブースに位置付け、6年生の内容としました。
12月に開催予定の、柳沢中と合同の避難所開設訓練に向け、足掛かりになればと思います。
[対象] 6年生
[協力] 西東京レスキューバード 西東京市公民館 西東京市危機管理課
14 避難訓練(地震想定)
全ての体験学習が終了した後、地震想定の避難訓練を行いました。今回は、防災頭巾の代わりに、ランドセルで頭部を保護しての避難です。
最後に、西東京消防署から講評をいただきました。全校の児童が、しっかり聴くことができました。
[対象] 全校児童
[協力] 西東京消防署
「保二小 あんぜんの日」の開催について
ここ数週間で連続した台風の接近にあたって、児童の安全な登下校にご協力いただき、ありがとうございました。近年の台風は、「観測史上初」「数十年に一度」といった表現がつくことが多く、災害の激甚化・頻発化が心配されています。
国は、毎年7 月1 日を「国民安全の日」として、災害や事故、火災等への安全意識の高揚を図っており、子ども及び高齢者の事故防止のための地域、学校、家庭等生活環境の地域ぐるみの点検整備及び安全教育を推進しています。
本校においても、独自の年間指導計画に基づき、毎月の避難訓練を中心に、安全教育を進めておりますが、災害時の避難拠点としての役割や、コミュニティ・スクールとしての地域拠点の役割から、改めて「生活安全」「交通安全」「災害安全」を網羅した児童の教育活動を進め、平素は実施しにくい内容も含め、土曜授業の機会に公開しようと考えました。消防や警察、行政が参画する総合的な防災・防犯の学習の場となります。初の試みであり、手探りの面もありますが、保護者の皆様におかれましては、この趣旨へのご理解・ご協力をお願いいたします。
本校では、「保二小 あんぜんの日」を、12月に開催予定の地域の避難所開設訓練につながる機会と位置付けています。コミュニティ・スクールとして、地域の防災拠点の役割を担いつつ、特別活動を軸とした複合単元「市民科」の教育課程からブレることなく、児童の学びを進めていきます。
1 ねらい
- 児童の、危険を予測して回避する能力を高める。
- 児童が、地域の安全を守っている人々の努力を知り、安全安心に関して自分にもできることを体験する活動を通して、自らも他者や地域社会の安全に貢献するという心情およびその資質を育む。
- 地域社会と連携した安全教育を通して、地域全体の安全・安心の意識づくりに寄与する。
2 テーマ
- 小学生も、地域の力
- 地域のヒーローに学ぼう
3 実施日時
令和4年10月8日(土曜日) 午前9:00〜12:00
4 実施場所
- 西東京立保谷第二小学校
- 西東京市立柳沢中学校(体育館)
5 協賛団体
PTA・おやじの会・西東京消防署・田無警察署・警視庁少年育成課・西東京市危機管理課・西東京市公民館・西東京レスキューバード・東京老人ホーム・剣護身術
※詳しくは、以下のリンクを参照願います。
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