6月1日 スタートアップ期間開始
更新日:2020年6月1日
校長より
バックドラフトと徒然草
今日から段階的に学校再開となります。
ホームページのこのページも終了しますが、「うちで学ぼう」最終回として30年近く前の映画と700年近く前の随筆のことを書きます。
バックドラフトというのは、密閉度の高い部屋で火災が起こると最初は燃えているけど、次第に酸素が少なくなって火が消えたようになる。燃えていないと思って扉を開けると酸素が供給されてしまうので爆発的に炎上する。という現象をタイトルにした映画でした。扉の下に煙が吸い込まれていく様子を見落として扉を開けると大炎上してしまう、というシーンを覚えていらっしゃる保護者の方も多いでしょう。コロナウイルスの感染が鎮火してきたように見えている(地域によっては第二波が来てるようにも思えますが)今の状況で、本当に扉を開けていいかどうか、煙がどちらに流れているか(感染の状況がどうなっているか)を、しっかり見極めて、再びパンデミックを起こさないようしましょう。
徒然草の方は109段の「高名の木登り」の話。中学・高校で習ったことを覚えている保護者の方も多いでしょう。「過ちは、やすき所になりて、必ずつかまつることに候ふ。」(失敗は、もう大丈夫だと思ったときに必ずやらかすものだ)という言葉を忘れないようにしましょう。
密集阻止!密接阻止!密閉阻止!と叫ばれていますが、密閉阻止は暑くても寒くても窓を開けることで実現できても、一中で密集を阻止するのは容易なことではありません。残りの一つ密接をどれだけ阻止できるか(対面して話したり、他人の体に触れたりしない)について、「あやまちすな、心して」(失敗するな、気をつけて)という言葉でこのページを閉めたいと思います。
さて生徒のみなさん、このページの一回目(4月10日)で書いた、「入試の面接で休校のことを聞かれたらどう答えますか」、という課題はいかがでしたか?忘れないうちに心の中で整理し、できればどこかにメモしておきましょう。(提出等は必要ありません)