5月18日 国語科のk先生から
更新日:2020年5月18日
青空文庫
皆さんこんにちは。生活リズムは乱れていませんか。課題は順調に進んでいますか。休校や自粛が続き、皆さんも我慢の連続で辛いこともたくさんあるかと思います。
私たちに今できることは何か。一番大事なのは家にいることです。しかし家での過ごし方をどうするかで、コロナが収束した後の生活が変わってきます。せっかく家にいるなら普段できないことで成長してほしいと思い、このサイトを紹介します。
サイト名を「青空文庫」といいます。青空文庫は、誰にでもアクセスできる自由な電子本を図書館のようにインターネット上に掲載しているサイトです。著作権の消滅した作品や著者が許諾した作品をテキストとして公開しているため、違法性はありません。
このサイトに掲載されている作品は大部分が明治期から昭和初期の作品になるため、読むのに抵抗がある人もいるかもしれません。読めても時間がかかることでしょう。しかしこのような境遇だからこそ、ゆっくり時間をかけて近代の文学に触れ、読書を楽しんでほしいと思います。
最初はどんな作品を読んだらいいか迷うことでしょう。なかなか長い作品を読めない人は短編から始めることをおすすめします。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」や「羅生門」、「杜子春」などは短く、読みやすい内容になっています。
私の一番のおすすめは夏目漱石の「こころ」です。こちらは長編小説なので読むのに根気が必要ですが、様々なことを考えさせられる作品です。中学生のときにこの作品を読むことで得られる感想は、何物にも代えがたい貴重なものになると思います。
元気な姿で登校し、感想を語り合える日を心待ちにしています。
校長より
青空文庫に収録されているのは50年以上前に発表された作品ですが、温故知新という言葉もあるように、今でも考えさせられる作品がたくさんあります。
k先生も薦めていますが芥川龍之介の『蜘蛛の糸』などは「自分さえよければ」という行動をしている人にはぜひ、すぐに読めます。