平成30年度 学校関係者評価
更新日:2019年3月11日
平成30年度 学校関係者評価
今年度「中期・短期経営目標」と「具体的取組」についての説明を伺った上で、「目標設
定のしかた」と「取組指標」「成果指標」の結果や児童、保護者アンケート結果、また保護
者向けに明らかにされたアンケート結果の分析と考察を資料として、それらが保護者地域
が捉える栄小学校の現状と整合性があるか、分析と考察に改善点はみられるかという観点
で評価しました。
4 評価できる
3 ほぼ評価できる
2 あまり評価できない
1 妥当ではない の4段階で表記
学力の向上
<朝学習・補習学習の充実> 4
朝学習や補習学習で東京ベーシックドリルを活用し、補習学習を充実させるという取組の成果が「よくわかる」という子どもの回答と「基本的な学習内容を理解している」という保護者の回答の高い数値に表れています。「基本的な学習内容が分からない」子どもが0%になり、保護者からも同様の評価を得ていることはすばらしいことです。
<主体的・対話的で深い学びのある授業づくり > 4
栄小学校独自の学習モデル「めあての表示→課題把握→自立解決→対話・交流→まとめ・振り返り」に先生方が全員で積極的に取り組み、その成果は子どもたちが授業中進んで考えているという回答に繋がっています。実際教室の黒板などに子どもに読めるように表示されている様子も授業参観の折に見ることができました。保護者も全員が子どもたちが積極的に授業に取り組んでいることを認めていることがわかります。理想的な学級運営と高く評価しました。
<読書活動の充実> 4
本に興味を持つための働きかけは、学びの基本として先生方が熱心に取り組んでおられ、
「読みなさい」という指導ではなく、一緒に読む、読み聞かせる、読んで話し合うという
子どもたちが楽しみとして読書に向かえる努力がされています。保護者による読み聞かせや学級文庫の活動も受け入れ、地域の読書活動団体との連携にも積極的です。その結果、子どもたちは図書の時間や朝読書などに積極的に読書すると回答した子が80%を超えるクラスが多く、実際に学校図書館が空いているときに子どもたちが読書する姿をよく見かけます。非常に整合性を感じました。
家庭では読書する姿があまり見られないのは残念ですが、それだけに学校や地域で子どもたちを読書に誘う取組は重要で、これからも一層の努力を期待します。
<話す力・聞く力の育成> 3
先生方が対話的な学習場面を設定することに全員が取り組まれたことはわかりましたが、「話す・聞く」に関するテストの内容がわからないため、成果がわかりにくいのは残念でした。ただ対話場面の増加そのものが、めあてに気を付けて話しているという子どもが増加している結果に表れ、保護者の高い評価に結びついているのはよく分かりました。
豊かな人間性の育成
<自立心および自律心の日常的育成> 4
相手への思いやりや善悪の判断に基づいて自己選択・自己決定ができるように全員が取り組まれたことが、「自分のことは自分で行い、友だちと協力している」とほとんどの子が回答するという結果に結びついているのがよくわかりました。保護者の評価も相関しています。先生方の努力が実り、先生、子ども、保護者の信頼関係がしっかり構築されていることがわかりました。
<自己肯定感及び自尊感情の育成> 4
先生方が毎日肯定的な評価を行ったことで、子どもの自己肯定感の獲得につながり、保護者にも問題意識が共有されていることが分かる結果です。
体力向上
<体育的活動の充実>
<持久走、縄跳び旬間で自己記録を更新できる> 4
マラソンカード、縄跳びカードなどわかりやすい目標設定で、取り組みと子ども保護者の回答に相関が見られました。アンケートではなかなか運動に向かえない児童の存在は気になりますが、休み時間にも校庭に出て児童に直接言葉をかけ、遊びに参加するなど積極的な働きかけをする先生が増えているのはすばらしいことです。
<養護教諭と連携した保健指導を年に3回以上実施> 3
栄小学校では、養護の先生と保健指導、食育についての連携がよくできていると思いますが、子どもアンケートの「けがや病気にならないように気を付けるようになりましたか」や保護者アンケートの「お子様は怪我や病気を防ぐという意識が高まっていますか」という設問は解釈がわかれる回答しにくいものという意見が出ました。このアンケート結果では保護者への理解が高まったという分析にいたらないと感じます。
教育環境の充実
<安全管理の徹底> 4
「栄小のよい子の生活」が定着し、規範になっていることが分かる結果でした。二学期から三学期への数字の伸びが成果を感じさせます。こうした設問に対して児童の回答が100%でないことは、正直に自分の態度を感じ答えている結果としても読め興味深い結果でした。
<他者との関係づくり> 4
挨拶については、先生方の工夫ある取組が、必ずしも児童の挨拶の習慣化に至っていない場合があるという結果を、保護者のアンケートなども見て冷静に分析されています。「知らない人」に挨拶してはいけないという安全意識や保護者自身が挨拶の習慣を持たない人がいるという現実を受け止めながら引き続き努力をお願いしたいものです。
協働関係の強化<「皆で育てる」「皆が学ぶ」協働意識の強化 >
<保護者地域人材を活用した授業を年間3回以上実施する> 3
今年度も先生方の取り組みはよくわかりました。それは保護者アンケートの結果にも表れ、周知されています。ただ児童への設問「いろいろな人との関わりの中で学習していると感じますか?」は、回答が難しいのではと感じました。
<学校と保護者・地域の協働する行事や保護者・地域の主催する行事に、進んで参加するよう指導する> 3
保護者向けまとめに「学校や地域の行事に積極的に参加するよう指導」とありますが、学校の行事とは何をさすのか、学校行事で参加自由なものがあるのかと不思議に思いました。児童への質問で「地域の行事に積極的に参加していますか?」とある地域が何をさすのか、子どもによっては神社のまつりも含めて考えたかもしれず、設問に工夫が必要に思われました。
評価を終えて・・・
今年は特に評価資料が適宜色分けされていたり、保護者向けの「学校経営に対する評価の結果について」がたいへん見やすく、円グラフでデータが整理され、見る側の立場に立った工夫が感じられるもので、評価委員会では高く評価しました。それはすなわち学校経営について地域、保護者への理解を求める熱意の表れと思われます。年々先生方の取り組みに自信が増し、それが児童の成績、自己肯定感の向上にあらわれた嬉しい結果でした。
平成30年2月
西東京市立栄小学校 学校関係者評価委員
服部、西原、岡崎、永田ひばりヶ丘児童センター長
PDF形式のファイルを開くには、Adobe Acrobat Reader DC(旧Adobe Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Acrobat Reader DCのダウンロードへ