地産地消!プロジェクト
更新日:2023年12月22日
地域の食材のよさにフォーカス!
12月18日の夕方、3年生の担任(太田・芳沢)が、サミット向台町店を訪問し、子ども達の制作した、地域の食材や地産地消についてまとめた展示物を掲示しました。(1)社会科でのスーパー見学から発展し、「食」に注目して、(2)地域食材の調べ学習、(3)野菜の栽培、そして(4)地産地消の提言 へと学びを深めてきた子ども達が到達したのは、実際にスーパーに保二小の地産地消コーナーを設け、お客さんに地元食材のよさをアピールすることでした。21日現在、サミット向台町店には、以下の展示がされています。
- 野菜売り場に、「地産地消!プロジェクト」コーナーが特設
- 「地産地消!プロジェクト」コーナーには、子ども達がつくった歌「えがおのやさい!」が常時再生
- サミCafeに、学習のまとめ新聞11枚を展示
展示は、しばらくの間、公開されていますので、是非、ご覧ください。この際、新鮮で安全な地場野菜を、手に取ってみませんか?
立派な看板を用意していただきました
CM曲「えがおのやさい!」が流れています
ネットミーティングから見学へ
第3学年の社会科の学習で、スーパーマーケットの見学を行います。しかし、ここ数年間のコロナ禍にあって、見学ができない状況が続きました。そんななか、一昨年、サミット向台町店にお願いし、実際に見学できない分、ネットミーティングで、店長さんのお話をうかがうことができました。合わせて、店内の状況を体感できるように、バーチャルリアリティのweb教材を校内で作成し、コロナ禍でも遜色ない学びの機会を設けました。店長さんはご多用のなか、快く、とても丁寧にお話しいただき、校内研究授業として公開した授業のなかでも、子ども達の質問・意見は尽きませんでした。
こうしたオンライン授業を2年間継続して、今年はいよいよ、実際の見学を再開しました。実物を前に、店長さんのお話をうかがうなかで、「地元の野菜」のよさが心に残り、我が街西東京のよさを再発見できたようです。
地場野菜をつくってみよう
サミット向台町店の見学を機に、自分達も、学級活動の時間に、野菜(小松菜)をつくってみようという試みが始まりました。このことは、6月から第5学年と合同で進めている「ヒマワリプロジェクト」での経験が土台になっています。教室のベランダにプランターを据え、小松菜を植えました。
子ども達は、小松菜の栽培についてタブレット型端末を用いて調べ、肥料や水の管理についても、根拠をもってあたることができました。このところの寒さにより、生育は厳しい状況ですが、寒さに強い品種の種の情報を得て、路線変更する柔軟さがあります。小松菜の苗は、現在、15センチメートル程に育っています。
この活動を通して、普段食べている野菜を育てることの難しさ、そして1年を通して提供する努力を実感します。スーパーの陳列を通して、生産から流通、販売に至る社会の営みを垣間見ます。
小松菜の種を植えよう
それぞれの探究学習
子ども達は、それぞれに学習課題を設定し、「地産地消!プロジェクト」が本格稼働しました。学習課題の解決に向けて、必要な手立てを決めます。調べる内容によって、解決の方法は異なるので、計画が重要です。しかし、いずれのグループも、
- 必要な情報の種類に応じて、書籍やWeb、インタビューなど、情報ソースを選ぶ
- 調べた内容や感じたことを記録に残し、グループで共有する
といった、言語活動を重視した計画としています。こうして、
- 西東京市の地場野菜の生産マップづくり
- 地場野菜を用いたレシピづくり
- 地場野菜の栽培の流れのまとめ
などの活動が始まりました。同時に、サミット向台町店での展示を見据えて、
- CM曲「えがおのやさい!」づくり
が進みました。
こうして、
- 地場野菜とは
- 小松菜の育て方
- 小松菜の栄養
- 白菜の栄養
- 長ねぎの栄養
- ほうれん草の栄養
- 西東京市の農業マップ
- 地場野菜を用いたレシピ
などの新聞にまとめ、サミット向台町店での展示に至りました。
サミCafeの展示
こうして、短期間ではありますが、社会科と学級活動、総合的な学習の時間におけるそれぞれの探究学習をパッケージ化して、さらに全体として探究のうねりを生じさせる「市民科」の複合単元「地産地消!プロジェクト」が進みました。
探究とは何か、どんな探究をデザインするか、その手立てが見えてきた学習活動となったことをうれしく思います。
サミット向台町店にお越しの際は、是非、展示をご覧いただき、渾身のCM曲をお聴きください。